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![]() | 【人】 牧人 リンダ 何、あれ――。 (71) 2011/12/01(Thu) 22時半頃 |
to:ロゼット
今、学校の校門が吹き飛んだ
これは、どっきりなんじゃないかと思うんだっ!
今から武道場に行って、竹刀取って来る
かっこいい所みせて、お茶の間の人気者になるぞーっ
[武道場に歩きながら、そんなメールを送った
何故か、ロゼットへのメールだけは送れる様子]
[レティーシャやセシルにはメールは送れない。そのほかの学校の知り合いにも送ってみたが繋がらない。
外部の人間はこの事態を知っているのだろうか、とメールをしてみるもやはり繋がらずに。
表示させたのは、先ほど届いていたらしいメール
……グロウさん……
[無関係の友人を巻き込むべきだろうか、そう考えて手を止めていた。しかしその手の中で携帯は新たなメールの到着
グロウさんのメールは、届く……の?
[弾かれたようにその内容を確かめた。]
[決して青年自身の慌てではなくて。
自分に近いウィルスが蔓延したこの空気に、
殻の中身がじゅるり、と粘着質な音を立ててうごめく気配を載せる]
……?なん、だ……??
![]() | 【人】 牧人 リンダ[教師のいない教室にいるのは哀れな生徒の群れ。 (79) 2011/12/01(Thu) 22時半頃 |
ふきとんだ?
[先ほどどこかで大きな音がしたが、それは校門の方角からだった。彼の在籍する学校でも、何かが起こっているのだろうか、それとも――?]
―――――――――――――――――――――
TO:グロウさん
まって、いかないで
――――――――――――――――――――
[震える手ではそれだけ送るのが、精一杯で]
[携帯のメールを確認する
まってくれと、短い内容のメールが帰ってきた
どうしたのだろう、そんなに怖い思いをしているのだろうか?]
―――――――――――――――――――――
TO:ロゼット
どうした、ロゼットの学校でも怖い事になってるのか?
なんだ、街包みのドッキリなのかな?
同じ学校だったりして
そんなに怖いなら、助けに行ってやるよ
―――――――――――――――――――――
[そう、メールを送っておいた
ヒーローちっくで、カッコいいだろう?
きっと、テレビ受けもするはずだ]
![]() | 【人】 牧人 リンダ― 教室→廊下 ― (85) 2011/12/01(Thu) 23時頃 |
まさしくゾンビちゃんだね。
でも俺はゾンビになりたいわけじゃないんだよねぇ。
[そう、これは違う。
知識も記憶もあったもんじゃない。これは自分が求めた不老不死とは異なる。]
でも、今まで大量の資料見てきたけど、こんなもん見たことないんだけどな…。
新種?それとも、ご先祖様の作ったアンデッドウイルスが進化した…?
[廊下を駆けながら、必死にメールを打つ。]
―――――――――――――――――――――
TO:グロウさん
あたしの学校、何かへんなのがいる
グロウさんのところもそうなの?
おなじがっこう?あいたい、グロウさん
こわい、どうしよ
グロウさんも無理しないで、おねがい
――――――――――――――――――――
[助けに行ってやる
境遇は似ているが、本当に彼も同じ学校なのだろうか。]
[このゾンビ達への感覚は、恐怖じゃない。
寧ろ心地よさすらある。
死臭が漂う空気は気味悪い。
しかし]
「ぐちゅり」
[脳裏にまたうごめく音。
今度は、またはっきりと脳裏に響くが、
このパニックの中、まだ自覚を得ることは難しい]
![]() | 【人】 牧人 リンダ 生物学教室よ。 (94) 2011/12/01(Thu) 23時頃 |
[混乱しているのだろう、乱雑なメールが帰って来る]
―――――――――――――――――――――
TO:ロゼット
ああ、うちの学校にも変な奴がいるぞ
ゾンビみたいな、気持ち悪い特殊メイクした奴だ
同じ学校だったら、待ち合わせしてみるか?
待ち合わせ場所に現れなかったら、違う学校って事さ
その時は、助けに行ってやるから心配するな
女の子を助けるのは、ヒーローっぽいからな
何処に居る?
―――――――――――――――――――――
[そう言うメールを送って、私は廊下を歩いている]
![]() | 【人】 牧人 リンダ ええ、正解。 (100) 2011/12/01(Thu) 23時頃 |
―――――――――――――――――――――
TO:グロウさん
うん、あたしのとこにもいる、ゾンビ
特殊メイクじゃない、気がするけど
待ち合わせしてみたい
1年の教室の前の廊下にいるよ
――――――――――――――――――――
[ゾンビは急激に襲ってくることはないようだ。その事実と落ち着いたグロウからのメール
本当に、会えたらいいな。
[小さく小さく、独り言をもらし]
「痛い」「かゆい」「だるい」「腹がへる」
[日常、当たり前な範囲のその感覚。
覚醒が既にぎりぎりまで来ている。
ここまで覚醒間際であれば、夜中に夢遊病のようにもなって人一人襲っていても不思議はあるまい]
―――――――――――――――――――――
TO:ロゼット
わかった、行くよ
と言うか、もう向かってる所だ
竹刀持ってる長髪の男だから、すぐにわかるさ
―――――――――――――――――――――
[そうメールを送ったのは、一年の教室前廊下にさしかかる寸前]
![]() | 【人】 牧人 リンダ ええ、保管場所は知っているもの。 (106) 2011/12/01(Thu) 23時頃 |
[届いていたメール
長髪……
[思い出すのは、昼間に会ったヴェスパタインのこと。
彼の美しい長髪が頭を過ぎった。]
![]() | 【人】 牧人 リンダ ありがと、助かるわ。 (119) 2011/12/01(Thu) 23時半頃 |
![]() | 【人】 牧人 リンダ はい、タハラ先生。 (123) 2011/12/01(Thu) 23時半頃 |
「食事してるダケだぜ
ヒトゴロシなわけ、あるか」
[思わず脳裏にめぐった異常な思考。
頭はきっと混乱していたと勝手に認識したのだろうか。
青年に意識させる前に防衛本能が働いたか、
すぐに掻き消えた]
[こちらへ向かってきたヴェスパタインをじっと見つめる。
彼にはこちらの特徴を伝えていない。
だから恐らくは、言わないときっとわからない。]
![]() | 【人】 牧人 リンダ そうね。急ぎましょう。 (133) 2011/12/01(Thu) 23時半頃 |
[ヴェスパタインの長い髪に触れて、小さく囁く。]
グロウさん。
―――……ロゼット、だよ。
[それは彼に届くだけの声音。]
ん…――――
なんだ、ロゼットか
昼、図書室で会った君が、そうだったんだな
[小さく、返事をして]
私が助けに来る前に、助けられてしまったか
残念、ヒーローになりそこねた
うん、ローズマリーがロゼットなの。
本当に、会えて嬉しいよ。
[ヒーローになりそこねた、との声に首を振って]
そんなことない。ヒーローだよ。
本当に、ありがとう。来てくれて
本当に――
[髪からそっと手を離す。名残惜しそうに手のひらを眺めて、その背中から離れた。]
感動の対面には、ムードのない所だがな
[小さく笑みがこぼれたが、元々無表情な私の事
読みとれたかどうか、わからないけれど]
そうか、ヒーローになれたか
では、ヒロインは黙って救われておけ?
腕前はそこまでではないが、この程度のゾンビなら大丈夫だ
頼っていいぞ、ロゼット
[離れる彼女に、そう言葉をかけておいた]
[強張っていた表情は僅か、緩んでいた。
離れる直前に見た、ヴェスパタインの表情の変化に気がついたから。]
(ありがとう、グロウさん)
[唇の動きだけで彼へと伝え、柔らかく微笑む。
手の震えは治まり、心も随分と落ち着いた。]
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