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おや、奇遇ですね。
僕も、もう少し阿尾さんと話したかったんですよ。
聞きそびれたこともありますし。
……いえ、プレゼントのことではなく。
[大学の話を、聞こうと思っていたのに忘れていた。
これから飲み直しというのなら、思う存分聞けるだろう]
ええ、喜んで。
[プレゼントのことは忘れてほしいなあ!って顔。
センスに難があるだけで保湿性はいいんだ……と思っているが、そもそもそっちの意が通じてないとは計算外であったのです]
ンッ…、…そうだけども。
いやぁー、面白そうだったからつい、ね?
[全くもってその通り、正論も正論です。
ぐぅの音もでない言葉に若干頭を垂れる。
反省したように眉を下げ、色気もへったくれもない声を聞きながら
笑う顔を至近距離でジーッと見つめる。
(俺ほどとは言わないけど)イケメンな顔立ちだとは思う。]
気合い入れすぎ? いやいや、スゲーかわいいけど…
……ああ、笑いとるなら可愛すぎてもだめじゃんな?
[惜しげもなく出した足をさわさわ撫でる。
ここまで気合いをいれた彼の勇姿を讃えよう、讃えようとも。]
……、
[ドア向こうの声は、明るいもの。
友達同士の気軽なもの。
ふっと肩の力が抜け、さてこういう時なんて言って部屋に入ればいいのだったかと何故か考え込んで]
お邪魔、します?
[小さく小さく。]
【人】 独尊隊 ツヅラ――103号室―― (72) 2018/12/21(Fri) 22時半頃 |
[眉を下げた様子に珍しく優位に立てた気がして、得意げに笑う。
自分で絡みついておいてなんだけれど、至近距離のイケメンは強いなあなんてぼんやり考えた。
自らの顔に自信がないわけではないのだが、普段から彼の容姿に対して内心で色々思ってしまうのはスマートな大人の男への憧れもあるのかもしれない。]
かわ……
うーん…………
[望んでいた反応とは若干違う感想に難しい顔を。
冷えているのは足なので触れてもらえるのはありがたいといえばありがたいのだが、いや、これ、なんか……?
裏声でアタシの足は高いわよォ! とか言うところのような気もしたが、なんとなく今出せる雰囲気じゃない。
あれ?]
[得意げな表情を間近にして、じっと見つめる。
自分が誇れるのはたぶん顔だけだ。
レンレンのように賑やかに人を楽しませる才は、さほど高くはない。
林檎ちゃんのように真面目でもないし、柔らかくもない。
たつみんのように、なんだかんだノッてくれるお人よしさもない。
アオくんのように、そっと誰かによりそうこともできない。
葛篭ちゃんのように、物語を書くことも出来ない。
自分自身のとりえなんて、この顔くらいのものだな。
なんてことをぼんやりと、考えていて。]
誰かが来てくれるとか招待するとか
考えたことなかったから、嬉しいな。
[お行儀悪く口にした生クリームも美味い、と
上機嫌のまま話し続けた*]
なんだろう。
同僚はいるんですけど、それ以上のって言うと
いない事に気付いて。
葛籠さんと仲良くなれて嬉しいです。
うん?
かわいい、は、お気に召さなかった?
[何か難しい顔になったのをきっかけに、思考が戻ってきた。
どうも望んでいた答えではなかったようだ。
さわさわしていた手を離すと、今度はその瞳との間を隔てる
赤い縁のグラスの蔓へと伸ばす。]
寝るとき眼鏡してたら、歪んじゃうでしょ。
[するりと相手の眼鏡を外してしまうと、ついでに自分のきぐるみのフードをとり
ゆっくりと閉めていたチャックを下ろしていく。]
【人】 独尊隊 ツヅラ[ワクワクしないだろう、と楠>>77は言うけれど。 (82) 2018/12/21(Fri) 23時半頃 |
【人】 独尊隊 ツヅラ つ、ツヅミレイ……。 (84) 2018/12/22(Sat) 00時頃 |
そうなのか。
まぁあんだけ忙しかったら、友達も呼ばないか。
[毎日お疲れ様だ、と。
肩を叩く。]
な、……あー……、
そう真っ直ぐ言われると微妙に、うん。
[視線を泳がせつつ。
耳の端が熱い。]
……?
[ふと、視線に何か憂いのようなものを感じた気がして笑みを引っ込めた。
視線の意味を問う前にかわいい発言を受けてしまい、思わず難しい顔をしてしまう。
……もう少し踏み込んだ話はできないものか。
大人になるとはちょうどいい距離感を掴むこと、だと思う。
どうにも他人に気を許しすぎる自分はその匙加減が難しい。そんな自分が大人になるにはどうするか?
出した結論は誰の秘密にも悩みにも踏み込まず、場を茶化してなんとか『距離感』を得ることだった。]
……はー、大人になりたい
ん? 加賀部さんがいるからまだ寝な……あっ
[本音は小さく、会話は大きく。
優しく眼鏡が外されて若干視界がぼやけた。
その先で着替えを探す前に彼が脱ぎ始めてしまったのが分かる。]
[……先程の表情の意味を考えたら無碍にもできないし。]
[ああ、部屋に呼ぶといえば。]
恋人は、部屋にあまり来なかったのか?
[酔っていたから。
遠慮もなく、問いが転がり落ちた。*]
[滅多に滲ませない憂いは、はてさてなんのせいで滲んだか。
視線に疑問を感じる視線はあれど、追及しない『距離感』。
それは、きっと、似通ったものがあって。
その距離感が『大人』なのかといわれたなら
きっと苦笑して、違うよと、俺は言うだろう。
――問われたなら、の話だけど。]
大人にかー…、何が大人で何が子供かわかんないけど。
レンレンは、レンレンで、いいんじゃない?
[小さく落とされた本音らしき言葉にふっと笑う。
少し息を吐いて、じぇらぴけの柔らかな生地に
こんどはもふりと顔を埋めて。]
好きな人、いる?
[たぶんそれはとても唐突な、言葉。]
林檎って、艶っぽい詩歌多いですし。
どんな味がするか、気になるものなのかも。
[わがこゝろなきためいきの、と思い浮かんだ詩をそっと口ずさみ、また酒を舐める。見てるだけでは落ち着かない気持ちは分かるな、と一つ息を呑んだ]
その言葉がもう大人の台詞に聞こえちゃいますけどねー……
[自分では絶対出せない答えに溜息をつく。
それとも、これも否定されてしまう意見なのか。
自分らしくある。
聞こえはいいがとても難しいことだ。自分の姿と理想の姿が乖離している場合は特に。
……この人は、理想の姿なんだろうか?
柔らかい生地に埋まる顔を眺めながら考えた。]
……ええと……
ラブの意味で、って話ですよね?
[唐突な言葉に、なんとなく不真面目になってはいけない気配を察知した。
普段ならアシモフちゃん! と即答したり、安日荘のみんなを愛してますよ、とか言うんだけれど。]
俺も、食べたい。
[抵抗も何もされなければ、唇に挟まれていても
少しばかり出ている部分を齧り取ろうとするつもりで]
[一瞬思い浮かべたのは「もか」のこと。
液晶を隔てた向こう側の、煌びやかに飾られた見知らぬ少女の日常に憧れる日々。
──けれど、今はそれよりも。
目の前で濡れた唇が紡ぐ恋の詩が、
いやに生々しく、鼓膜を撫でる]
……薄紅の秋の実に、人こひ初めしはじめなり。
藤村ですか。確かに艶っぽい詩です。
[知識を蓄えた禁断の果実。なんて。
この身には過ぎたる名なれど、蠱惑的な響きを持つのは確か]
[イチゴの攻防の後、恋人の話を振られると
少しばかり困惑の表情は免れない]
恋人って言うか、誰も来たことないですね。
なんだろう……寝るだけの部屋だったし。
呼んだら馬鹿にされるって思ってたのかな。
[遠慮のない問いに、忘れていた想いがぽろりと
こちらも零れてしまった]
そうか。
彼女もそうだけど、俺も彼女の事好きじゃなかったんだ。
何にもない六畳のこの部屋に入れる位、
彼女の事を信じてなかったし、許してなかった。
[口にして今更判る自分の感情。
随分ひどい感情だが、妙に納得できたと1人頷いた]
彼女もひどいって思ったけど、俺の方がひどかった。
彼女の事信じてないから伝わるんだよね、そう言うのきっと。
振られても仕方ないや。
あ、ごめんねこんな話付き合わせて。
良かったら葛籠さんも何か話あったら聞かせてよ。
正真正銘俺が初めて許した人だし。
[先程までの真面目な表情は何処へやら。
へらり笑って絡んでみた*]
……っ、んん!?
[瞬きを忘れ、息が止まりかけた。
身体だって固まった。
まさか唇で奪いに来るなんて、思わなかったから。
上手く唇から苺を離すこともできず。
楠の歯で潰れた果実から、甘い甘い味が広がり、口の中に届いた瞬間にようやく金縛りは解けた。]
……、…なにやってんだ、よ……。
この酔っ払いめ。
[流石に友達でも、これはやり過ぎだろう。
荒い息を吐き楠を見つめる。
果汁が顎まで伝い、ぽたりと手の甲に落ちた。]
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