252 Aの落日
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[喉を呼吸が炙る。 息をする事を拒絶するかのように。
帰っても暗い部屋に電気をつけたりはしなかった。 親父は今日も、どうせ接待か残業か、または夜の町を歩いているか、どれかだろう。とうにごっこ遊びが崩壊した家庭に母親が戻ることもない。
辛うじて自分をモノのように風呂場に突っ込んで、着替えさえも適当に布団に沈む。空腹なんかとうに胃酸の酸っぱさに変わった。目を閉じる。
熱い。 ……痛い。 こういう日にはきまって疼き、痛みだす火傷に呻いた。医者が何を言っていたかはもう覚えていないけれど、精神的なものもあるんだろう。
覆いかぶさる本棚も身を焼く炎もないのに、汗ばむ手が無意識にシーツを手繰り寄せた。握る。――……誰が手を握ってくれるわけでもない。誰が冷えたタオルを持ってきてくれるわけでもない。
目を閉じれば暗闇の中 血溜りの中で倒れる安住が見えた。 ヒーローは現れなかったから、そうして死のうとしたんだろうか。]
(106) 2018/10/17(Wed) 20時頃
|
|
[「なんで」と問いかけたら、お前は「葛には関係ない、わからない」と言った。その目はいつか部室で見たチームメイトの目にそっくりで
鏡からこちらを見ていた負け犬の目によく似ていたと気づいたのは――……。]
(107) 2018/10/17(Wed) 20時頃
|
|
っ、は、 けほ…… 畜生
[身をよじった。無様だ。「負け犬」と、洋次郎の言葉が蘇る。遅効性の毒のように俺を刺す。
そうだよ、そうだった。夢にも届かないし落ちぶれるし、素直にもなれず助けようと差し伸べた手は「見向きもされない」。俺ってそういう負け犬だ。
だけど好き好んで生まれてきたわけじゃない。生きたかったわけでもない。 一度呼吸をすればそれが惜しいだけだった。
俺は――いまだ死に切れない俺は、負け犬の俺は。]
……安住。
[……ひとつ、星も見えない暗い天井に願いをかけて、目をとじた。 ごうごうと鳴るのは自分の血液の音か、 記憶の中の炎の音か。 そんなこともうわからない。
……最早生れ落ちてしまったのだから、戻れない。]*
(108) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
|
[端末の鳴る音で目を覚ます。 朝早い時間だった。>>86 誰の気配もない部屋で、俺は虚ろにそれを手に取る。
潮田からだ、と理解して、内容を確認する。
――へえ、そうなんだ。とも思ったし、 そんなわけないだろ、とも思った。
例えばそうだったとして、悪いのはどっちだ、って話だよ。 俺はやっぱり安住に怒っている。
もう、「声をかけなかったから」「聞かなかったから」、って、そういう段階じゃないだろう?]
(109) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
|
[でもそれはそれとして 自分のせいかも、と思いつめる潮田の気持ちは なんとなく理解が及んだ気がするから、 俺はぼやける意識でこう返した。]
(110) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
|
───────────────── To 潮田 From 葛 ─────────────────
それは、俺に話せる内容ですか。 夕方の事件は見ていました。 別に、潮田さんを責めるつもりはありません
俺が何を知ったところで 潮田さんの何に影響が出るとも思わないので 吐き出せばいいと思いますが 潮田さんに任せます
決心ついたら メールでも何でも 好きにしてください
─────────────────
(111) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
|
[辛いことがあるなら言えよ、といって、 打ち明けてもらえないことは昨日華々しく実証されたので
それを第一印象が最悪だっただろう相手に 求めることはしない俺です。
俺より相応しい相手がいるとは思います。
けれどその気があるのなら打ち明ければいい。 そう思うのは、潮田が俺に繕うことをしなかったから。
聞いて欲しいなら聞くけど、って。 神父サマか牧師サンになるにはちょっとガラが悪すぎるが、そんな気持ちだ。]
(112) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
|
───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
いきてる?
─────────────────
(113) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
|
[朦朧とした意識で書いたそれは、笑うくらい惨めだった。 そもそも本題は何だよ。わけがわからない。 わからないのに送信したので、どうか迷惑メールに紛れてくれますようにと祈っておいた。 けらけら笑ってから突っ込むように水を飲み、また布団にぶっ倒れた。
サッカー部に入っていた頃はインフルエンザ以外は何があっても朝早くに登校したもんだが。 ……さすがに堪えたのか、その日俺は遅刻した。**]
(114) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
|
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 20時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 22時半頃
|
―― 全校集会 ――
[正しくはそれを外から聞いていた、というべきだろう。
混ざる心算がなかったというよりも 遅刻してきたので入れなかった。 俺はぼやけた頭でふらふらと体育館の外に立つ。
メールの返信が四十崎からなかったことに関しては、どうとも思っていない。
よっぽど「大丈夫か」と送りたい気持ちもあったが、 それどころではないのはお互いだろう。
あの騒動の時ちらりと見た(気がする)、血の気の失せた顔を思い出し>>136、 ――……不憫すぎ、と思って、思い出すのをやめた。
全校集会で命の大事さがとうとうと説かれる中で 無事を祈りましょうとセンセイがいうので、無事も何も、と足元を軽く、撫でるように蹴った。]
(172) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
|
|
呪いだろ、あれ。
[だってあれは抗議だろうに。 安住が誰かから見えるところで死のうとしたこと。
それって、抗議だ。悪意だ。 自分を傷つけた全てに対する憎悪だ。
俺だったらそうするね。 みんなにとって楽しいだろう日に、最悪の思い出を乗っけて呪いにしてやるくらいの恨みがなければ……
……勝手に一人で野垂れ死ぬほうがマシだ。]
(173) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
|
|
[それをもって無事を祈る教師が信じられなかった。 皆で安住にキレたってバチはあたらないだろうに。
やはり群れには入れないまま踵を返す。
文化祭に混ざれなかったくせに文化祭の片づけをするのも馬鹿らしい。歩むうち掲示板に貼られたものが視界にうつり、つい読んでしまう。へぇ、と思った。
……携帯が鳴る。 なんだよ、と立ち止まって開いて、眉間に皺を寄せた。]
(177) 2018/10/17(Wed) 23時頃
|
|
───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
うるせぇバカ 1個にまとめろ
─────────────────
(178) 2018/10/17(Wed) 23時頃
|
|
───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
とりあえずいきているようなので 安心した そんだけ
─────────────────
(179) 2018/10/17(Wed) 23時頃
|
|
[いや、意味わからんだろ。 って俺は自分のメールに思うし、 ここで鮮やかに「ごめん」を返すのが 「にんげん」ってもんなんだろうけど そういう機能も特にないので、それだけ打ち返して歩き出す。
馬鹿で煙のような習性でもあるのか それとも、安住が落ちた場所を見たかったのか
理由は半々くらいの割合で、屋上の扉をあけた。
……特に、いる、と期待していたわけではないので、 見覚えのある背中を見つけて逃げたくなった。>>165
なっただけで、まっすぐ歩いていく。後ろに立った。
「よう」、とも「こんにちは」ともいえない。 メリーさんよろしく、後ろから少し観察してから わざとらしく一つ咳き込むだろう。*]
(180) 2018/10/17(Wed) 23時頃
|
[ 万年青は考える。
彼女はどうしてあの時間あそこにいたのか。
どこへ行くつもりだったのか。
もともと飛び降りるつもりだったのか。
決心したのはインタビューのせいなのか。
あの窓から落ちたのは故意なのか、偶然か。
もっと上まで行くつもりだったのか。
窓が開いていなければ彼女は落ちなかったのか。
あの時声をかければ。
シャッター音が響かなければ。
彼女は、空へ飛び立たなかったのだろうか ]
[ 思考を巡らせるたびに、
彼女が思い切ったことに
自分が関わっていて欲しいと、
彼女を動かしたのは自分でいたいと、
願うように思考が巡る ]
[ そんなに人を動かす主になりたいのか。
……浅ましい ]
|
[手元で送信、届いて、 洋次郎が覚悟を決めて開いた……くらいの頃合だ。 俺が屋上に入ってきたのは。
随分前から立ち入り禁止だか、そうじゃないんだか知らないが、遠慮なしにそこに踏み入る。 声をかけることもできずに洋次郎の後姿を見守る。
唸っている。>>204 何に? と思い失礼ではあるがその手元を凝視すれば、俺が送ったと思しき文面がそこにあった。
おこ――れ、よ、と綴られ、変換される。
怒れよ。
いや、なんでお前がそれをいうんだよ。
いたたまれなくなって咳き込んだのが、 やっぱりそれくらいの頃合。>>205]
(222) 2018/10/18(Thu) 00時頃
|
|
[怖いものと驚きはやはり蓮洋次郎の敵なんだろうな。
そう確信していたら おてんばに逃げ出そうとする携帯を捕まえようとして、洋次郎は手を伸ばす。その身が――]
っ、 てめ、……昨日の今日で、ッ
[その身が、ひどく危うげに揺れたので、 俺は冗談じゃねえと半ばキレながら手を伸ばした。
洋次郎が携帯を捕まえられたなら、 そのあたりで服の端を思いっきり掴もうとしただろう。 つかめたかつかめていないかは、わからない。
ずきんと痛む火傷やらふらつく頭は無視した。]
(223) 2018/10/18(Thu) 00時頃
|
|
――気をつけろ、 馬鹿っ
[火傷痕を隠す髪の乱れすら無視して、赤縁眼鏡の奥を覗き込み、現職とタメを張れるらしい形相で吠えた。 こちらには噛み殺すべき衝撃も何もなかったので。
……俺の目の前で落ちるなんて冗談じゃねえ。3回こ×すぞ。 失礼ながらそう思ったが、心配するだろ、なんて本音は一言も漏らさなかった。**]
(224) 2018/10/18(Thu) 00時頃
|
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/18(Thu) 00時頃
|
―― 屋上 ――
[いつものお前なら、ここで「ごめん」と言う。>>233]
(244) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
[お転婆な携帯も無事なまま。犬のリードを引くように「こちら」側に引き寄せる。危なかった――と小さくついた吐息は、多分乱れた感情の中に消えた。この目に怒りを宿したまんま、――目が合う。>>232
久々に、両の目で、髪越しでなく人を見た気がした。 ……そりゃバイクに乗る時なんかは後ろに流すけど、 ヘルメット越しだからな。
衝動に任せて吠える。この時の俺は次に洋次郎がどうするか、なんて想像はまるでなく、ただ怒りたいままに怒っている。
……だから怒鳴り返された事に少し目を見開いた。>>234 まるで「予想してなかった」みたいな顔をお前に晒して、ぐいと胸倉を掴まれる。]
て、め……
[なんだよ、といいかけた言葉は罵声の洪水に流される。こんな近距離で視線を逸らすこともできず、火傷痕あらわに、俺は眼鏡の奥の洋次郎の眼を見ている。いつもはとろけそうなくらい垂れて笑うその目が、怒りに見開かれる様子を。
クソ男金メダリスト受賞者の歯を五本折った話を知らない俺は一瞬かなり驚いた。]
(245) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
……なんっ、……だよ、 俺がキレねえと――……!
[なんだよ、とがなりたてようとして、やっぱりその言葉は止まる。 謝れないだろ、って、何だよ。 あんな吐きそうな顔をしておいて。
……夜のお姉さんに囲まれるよりも、暴力に訴えかける大人に囲まれることの方が多い俺は、けれどその一瞬だけ洋次郎に圧倒されていた。
熱と痛みを今朝からひきずっているせいか うまく頭が回らない。
だから、無害なハチ公と馬鹿騒ぎしている方が楽だ、それ以上は踏み入るな、と、怠惰な俺が言っているのだけれど―― その要求は残念ながら通せそうになかった。 息を吸って、]
(246) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
うるせえ! いっぱしに喧嘩買われてえってんなら、―― あんななっさけねえ笑い顔さらしてんじゃねえよボケ バレバレなんだよ 怒れるかよ つか、知っててけしかけたくせに―― ……周りのやつらと同じ風にわかってたくせによぉ、
当たり前の結果にキレて気持ち悪くなりやがって ザイアクカンってやつかよ、あぁ?!
(247) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
[俺みたいなのがこの場所に混ざれないなんて、 馬鹿でも分かる理屈だろう。
それでも混ざることを願うのは、 天性のお人よしか、天性の性悪かどっちかで どっちかといえばお前は後者だと、 ぼんやり見ていた俺は思う。
――そのくせに、傷つく俺を見て、自分のことのように傷ついたって顔をしたお前は馬鹿だ。 一等賞くれてやるよ。
ぐるる、と吠える犬みたいだ、と俺は自分の事をそう思ったが、生憎と自制心が飛んでいる。 ……うまく焦点があわないので、洋次郎の肩を燃えそうな片手で握り、
呻く。]
(248) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
……ほんと、 ホントさぁ……
…………犬のふりして、 いっぱしに人間っぽく腹黒い癖に、 腹黒い癖に、
なんかあん時泣きそうなツラしてた てめーが悪い
普段そんなんじゃねぇだろうが。
そんなの見ちまったら。
(249) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
[安心するじゃん。そういいかけて、俺は言葉を止める。
……なんで安心するんだろうな。 いやじゃないのかそういうの。
それがわからなかったので、]
(250) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
|
[あっつ、と眉を顰めた。]
……謝れクソ
[一体何に謝れというのだろう。 俺は「あやまれ」と言ってからそう思った。……後の祭りだった。**]
(251) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る