151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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[決まった、と思ったが、ケーキを差し出されると驚いたように瞬いた]
あら。いいの?
[オレンジやレーズン、そんな定番ではなく、イチジクという渋いチョイスが実に好みだった。 こんなことならもっとコーヒーを残しておくのだった、とちょっと後悔した]
(65) 2015/03/04(Wed) 22時半頃
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―アイリスの部屋前―
[頭に手を乗せながら、緩く溜息を漏らす。]
あぁ、本当だ。だから誰も騙されていない。
まったく、お前は本当に兄離れ、姉離れが出来ないな。
俺も家を出たら、アイリスが一番上になるんだからしっかりしないといけないな。
[そう言って改めて笑みを浮かべた。
それから、クリスの話題になれば、少し考えた上でうなずいた。]
そうだな、綺麗な方だと俺も思うよ。
他の人間の美的感覚は分からんから、絶対とは言い切れんが…。
[アイリスが寂しそうな表情を浮かべるのを見つめて、少しだけ困ったような声でそう答えた。]
[とはいえ、アイリスがクリスと付き合っていたと誤解されれば、少しだけ首を傾げた後、ゆっくり横に振った。]
いや、付き合ってたのを知っていたらそれは不思議な現象になる。
俺とクリスは別に付き合っていた事など一度もない。
お互いにそういう認識を持ったことはないはずだ。
ましてや、そんな間柄になるつもりは毛頭なかったからな。
誰一人予測すらしなかっただろう。
[全ては誤解から始まった話なので当然である。]
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あら。マドカにも感じるのね。
[ラムネ(の類似品)の感想にそれっぽく頷いてみせる。 手作り。嘘ではないが、試作品というより真実に近い言葉に置き換えると、途端に胡散臭さが増すのはなぜだろう。 つられたように一つ摘んだ。酸っぱかった]
間に合うといいわね。
[というか、間に合わないと困る。後がないというマドカを気遣わしげに見つめるが、どうやら手渡した薬の他に、もう力になる方法も見当たらない]
私になにかできることがありそうなら、いつでも連絡して頂戴。
[終わってほしくないと思っている。できるだけ、こんな生活が長く続けばいいと思っている。 けれど、決して友人の卒業の危機を望んでいるわけではない]
(73) 2015/03/04(Wed) 23時頃
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[ケーキに対する反応に、返ってきたのは苦笑だった。 約束の相手は年中カロリーが足りていないのだし、これも半分こしよう、なんて思いながら]
ありがとう。あとでいただ
[くわね、と言おうとしたところで、マドカから爆弾が投下された]
ななな、いきなり、何を。
[さっきまでドヤ顔で決めていたのに色々台無しである。 そのタイミングでノックの音>>42。これってもしかして]
(74) 2015/03/04(Wed) 23時頃
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クリスマスは、マドカの顔とドアを交互に見比べた。「開いてるわ」という返事はいつもよりもちょっぴり小さいものになった。
2015/03/04(Wed) 23時頃
―現在・メール確認後―
[そう、突発的な事故は早々落ちない。
事故ならば、仕方ないのではないだろうか?]
ある程度の安全性が確認できれば人体実験をしてみたい…戻ってこれるという核心さえあれば…じゃあ過去に飛ばす…?
いや、それだと色々と問題が…。
[とは言え、依頼し、納得した上で時間旅行の実験台になってくれる人間もいるのではないか?
卒業生は、卒業間近のこんなタイミングだ。
自分の様に何かしらの問題さえ抱えていなければ、案外どうにかなるものではないかと。
きっと暇だから手伝ってくれる人間もいそうだと、意外と楽観的なことを考えていた。]
最悪事故を装って……いやいや、それはダメだろ。非人道的過ぎる。
倫理的にも道徳的にもまずいだろう…。
[自分の思想がおかしな所を向き始めている事に、さすがに頭を振って思考を否定した。]
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[タイミングがタイミングだったので、入ってきたケイイチの顔に、一瞬ばつの悪そうな顔になったが、すぐに気を取り直して表情を改めた。 首を横に振る]
別に邪魔じゃないわ。 そもそも、私が呼んだのだし。
[と言ってから、今の発言がマドカにどう捉えられる可能性があるか、ということに思い至った。改めたはずの表情がまた崩壊する。あわわ、あわわ]
ええと……そう、マドカがケーキ持ってきてくれたのよ。 食べない? お茶入れるわよ?
[コーヒーは入れられない。しかし紅茶なら入れられるのである。ティーバックはお手軽だ。 ただし、ビーカーの水をアルコールランプで沸かすという、理科の実験仕様である。 崩れた表情を隠すように立ち上がり、背を向けて実験器具の支度を始めた]
(80) 2015/03/04(Wed) 23時半頃
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[かちゃかちゃとビーカーやアルコールランプの用意をしながら、背中を向けている今のうち、と扉の開く直前のことを思い返す。 マドカに手を取られ、握手した>>79。ここまではよかったのだ。 面白い反応とか不覚すぎる。ゴーストが囁いたとか、非常に好みの設定ではあるが、どちらかというとそういうことを宣言されてドヤ顔をされるより、宣言してドヤ顔をする側でいたかった。 しかし、何よりも問題なのは。 扉の向こうにどの程度聞こえていたか、ということである。 さて、どうしたものだろう……とここまで思い巡らせたところで]
!?
[「聞いていいのか?」>>82それはつまり。 「ケイイチとのこれからのことをどう思っているのか」>>70という、マドカとの会話を、受けての質問であり……(勘違い)]
聞きたいの!? 今!? ここで!?
[思わず声がひっくり返った]
(84) 2015/03/05(Thu) 00時頃
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[もとより、これからのことを相談するつもりはあった。そもそも、そのつもりで呼び出したのだから。 しかし、それはあくまでもサシでの話である。 マドカにも、たとえばケイイチもいない、二人きりの時に詰め寄られれば話しただろうと思うが、ケイイチとマドカと三人でこんなことを話すような状況に追い込まれるとは、正直完全に想定外だった。想定外すぎた]
えっと……あの……。
[ダメだ、こんなのはちっとも自分らしくない。 アルコールランプの炎を見て落ち着くんだ。 素数を数えるんだ。1,3,5,7,9……ってこれは奇数だ。 マドカからティーバックを受け取る手がぷるぷる震える。 最初は一緒に慌てふためいていたのに、いつのまにそっち側になったんだ。マドカずるい。いやこれは八つ当たりだ]
いやっ、その、嫌というわけじゃなくて……!
[ケイイチの発言に慌てる。 すべてはタイミング。そうタイミングなのだ]
(92) 2015/03/05(Thu) 00時頃
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[ぽこぽことビーカーのお湯が沸く。いつもよりもずいぶんと早いような気がした。 アルコールランプからビーカーをおろすと、ちゃぽんとティーバックを投入。みっつのビーカーは3杯の紅茶になった。 アルコールランプにそれぞれ蓋をして火を消す]
熱いから気をつけて。
[ビーカーに持ち手なんてついているわけもない。 火傷をしないように注意を促しながら、二人にそれを差し出して。 時間稼ぎもこれまでと、観念した]
ええと……。
[これからのこと、だったか。なんと答えたものか、言葉を探す。 気持ち的な問題を追加された気がするが、そっちはより難題だ。とりあえず楽な方に逃げた]
今まで、ちゃんと(転校のこと)言ってなかったのは、悪かったと思っているわ。 でも、ケーイチは卒業して、この艦からいなくなるんだもの。それなら、言わなくても同じだと思っていたのよ。
[「転校のこと」を省略しただけで、まるで意味が違って聞こえるのはなぜだろう。言葉って怖い]
(93) 2015/03/05(Thu) 00時頃
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[布巾をまきつけたビーカーを見る。穴があくほど見つめる。別に興味があるわけではない。目のやり場がないのだ。 まさか「転校のこと」を省略しただけで、秘めた恋心を打ち明けているように響いているなんて、いっぱいいっぱいのこの状況でもちろん気づけるわけもない]
まさか……プロポーズされる、なんて思ってもみなかったから……。
[マドカの発言を受けて>>95うつむく。そこまで想われている(勘違い)と知っていれば、そんな不義理はしなかった。 メールアドレスは変わらないのだし、事後報告で十分だと思っていた軽率さを心から反省する。 一連の話はケイイチにはどう聞こえるだろう。とりあえず誤解されることは間違いなく、ケイイチがやってくるまでマドカとコイバナをしていたと判断されるかもしれない。 まあ、その点については若干間違ってはいない。ノックのその瞬間だけは、コイバナといえなくもなかったのだから]
(98) 2015/03/05(Thu) 00時半頃
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……あ。そうだったわ。 マドカの持ってきてくれたケーキ、食べる?
[紅茶は飲み頃になった。ティーパックを捨てようと、小皿代わりのシャーレを机の上に出して、ケーキのことを思い出した]
ちょっと小さくなっちゃうけど、三等分するわね。
[ナイフの代わりはもちろんメスである。ちゃんと煮沸消毒してあるから大丈夫だとはいえ、一般人は生理的にどうなのか。 ケーキを切り分け、蒸発皿に乗せる。そこで、片付けてあるマシュマロのことを思い出した]
……ぁ。
[小さく呟く。マシュマロがあると言ったのに、今机の上に出ているのはマシュマロもどきだ。あれじゃない。どうしよう。 しかしこのタイミングで出すのもどうなのか。悩む]
(100) 2015/03/05(Thu) 01時頃
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マドカは悪くないわ。私が言わなかったんだから。
[マドカから謝罪されてしまい>>101、首を横に振る。 転校のことをきちんと話したのは、クラリッサとアオイ、あとはついさっき友達になったばかりのモニカくらいだ。 特に卒業していく年上の友人たちには、どっちみちお互い艦にいないのだから、ときちんと伝えていなかった。連絡を取る分には困らないのだし。 ……ともちろん転校の話を念頭に置いて話しているわけだが、これが恋心と解されていると知った日には、「そんなこと気づかれてたまるもんですか恥ずかしい」である]
……! ううん。なんでもないの。
[蒸発皿に乗せたケーキを差し出せば、漏れた声をマドカに聞きとがめられ>>103、慌てて首を横に振る。 片付けてあるマシュマロは、あとでお土産としてケイイチに渡そう。なにしろあれは、チョコレート入りでカロリーが高そうなのだ。 ごまかすようにケーキを摘んで口に運んだ]
うん、美味しい。
(104) 2015/03/05(Thu) 01時半頃
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クリスマスは、そして紅茶を口に運ぶ。飲んでる間は話せないしね!**
2015/03/05(Thu) 01時半頃
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[紅茶の入ったビーカーから目がそらせない。ビーカーを凝視していても、ケイイチがこちらをじっと見ている>>118ことはわかる。今ケイイチとうっかり目があったりなんかしたら、冥界の門が開く(意味不明)]
だ、だって、(みんな)卒業していくのに。 こんなこと(転校)でわずらわされるのも、迷惑じゃないかと思ったし……。
[卒業が危うい友人もいる。たとえば目の前のマドカだとか。そんな時に、転校するとか余計な情報を与えるのもわずらわしいだけかもしれない。友人たちには、卒業に向けての準備に専念してもらいたい。 そう思うと言いにくかったということもある。マドカの言葉>>115に頷いた。勘違いなのに完全に会話が成立しているのが怖い]
迷惑だなんて、そんなことはないわ。
[プロポーズについてケイイチに聞かれると、首を横に振る。そこまで想ってもらっている(勘違い)ことを、ありがたく思いこそすれ、迷惑に思うわけがない]
(120) 2015/03/05(Thu) 12時半頃
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…………!!
[落ち着こうと紅茶を口につけた時、さらっと告げられた言葉>>119に、むせそうになった。 そういうところ「も」って! 「も」ってなんだ! どれだけ想われているんだ(勘違い)! 誤魔化すようにマドカの方に顔を向ける]
マドカは、私の相談に乗ってる場合なんかじゃ、ないでしょう? 卒業の危機なんじゃないのかしら。
[心配そうな顔をされた>>115が、こちらにしてみればマドカの進路の方がよっぽど心配だ。 ケーキを食べ終えて席を立つマドカを気遣わしげに見上げて]
何かあったら、本当に連絡するのよ。 なんだかおかしな警告メール>>#0も来ていたし。
(121) 2015/03/05(Thu) 13時頃
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マドカの卒業は私が守る! ……なんて言えないけど、私にできることがあれば、力になるわ。 いつでも相談して頂戴。
[そう言って、理科室を後にするマドカを見送った。 部屋の中は、ケイイチと二人きり]
……ええと。
[呼んだのは自分。サシで話がしたかった。 ケイイチと理科室で二人になるのは、別に珍しいことでもない。 ケイイチには今までにも何度か、胃薬や、胃薬や、胃薬を提供していたのだから。 そのこともあって、二人で話ができる上に落ち着いていられる格好の場所だと思ったのだが、なんだか勝手が違う。落ち着かない。今までの会話の流れのせいだろうと自分を納得させるが、それだけではないかもしれない]
そうだわ。マシュマロがあるって言ったわよね。 それじゃないの、こっち。 そっちは、私の作った試作品だから……。
[とりあえず無難な話題から入ろうと、片付けてあったマシュマロを取り出す。 机の上に出してあった自作の菓子類は片付けよう。マシュマロはかぶってるし、他の2種類はあまりおなかの足しにはならない]
(122) 2015/03/05(Thu) 13時頃
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……それで、その。わざわざ来てもらったのは、これからのこと、ちゃんと相談しておかないといけないと思って。 私ね、転校することになっているのよ。もっと薬学が専門的に学べる艦から移動を打診されているの。 ここに残っても、ケーイチは卒業なんだから、同じことだけど、その、少なくとも一年間、遠距離……に、なるわ。
[遠距離恋愛という言い方はどうにも恥ずかしくて言えるかー! な心境である。こちらにはケイイチのようなストレートな物言いは、とてもできない]
その、メールとか、音声通信とか、まめにすると思うのだけど。 ……いいかしら?
[「できるだけまめに連絡するから、こちらが卒業までの一年間、遠距離でも構わないだろうか」という意味なのだが、「まめに連絡しちゃうけど、ケイイチは迷惑じゃない? うっとうしくない?」という意味にも取れることにはもちろん気づいていない**]
(123) 2015/03/05(Thu) 13時半頃
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[帰り道は気分が軽い。良い話(勘違い)を聞いたからだろう。
ふいにハウリングが聞こえて端末に目を落とした。マイクがオンになっている。
——切っていたはずなのにおかしいな。
少女は切り忘れていたマイクをオフにして、何気なくデータバンクを覗く。
そこにはノイズはあるものの声の感情データが蓄積されていた。
分析機能が失われたために並んだ会話の感情はバラバラに散らばっていたが]
そっか!
[アイデアが閃く、最初からこうすれば良かったのだ。
なにもマイクを向けて特定の感情データを収集する非効率な方法を取る必要はない。
早く大量にデータが必要なら会話全てをシェルドンに聞かせてしまえば良いのだ。
感情の仕分けは後々少女が手伝って行けば良い。
少女は手を打って早速思いつきを実行する事にする。
名付けて「電撃慰安大作戦!」である。
態々マイクを向けて話を聞こうと思っていたから気分が重くなったのだ。
少女はただ素直に励ましに行って、ついでに会話を収集すればいい]
[少女は鼻歌を歌いながら——ナンバーは「太陽のまっただなかに」だ——
廊下を渡り、一つの部屋の前に辿り着く。
深呼吸をして辺りの様子を伺った]
うぅぅ、きんちょーするな。
なんて言おう。
[アイリスの部屋の扉は閉まっているだろうか。
少女はケーキの袋を胸に抱き、うろうろと扉の前を行ったり来たりしている]
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―少し前・マドカもいた頃―
え、ええ! 甘くて美味しいわね!
[ケーキのことよね、ケーキの!>>138 強調するように無駄に大きめの声で同意した。 実際、イチジクという渋いチョイスのパウンドケーキは甘くてとても美味しかった]
わざわざメールで注意喚起するなんて、変よね。 卒業で浮かれたムードなのを注意喚起してるのかしら。
[と言ってみるものの、周りは浮かれたムードというより卒業の危機みたいなのを結構見受ける気がする。気のせいなのか]
ええ、がんばって。
[がんばって、というのはよくある励ましの言葉だが、今のマドカの状況は本気でがんばらないとかなりまずい。 応援の言葉には、わりと重みがあっただろう*]
(143) 2015/03/05(Thu) 23時半頃
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