人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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[けれど、時折思うのだ。
物言わぬ妻の墓石に花を添える間に。
妻は身体の弱いひと───人狼だった。

病は彼女を蝕み、何を食べさせてもダメだった。
あの時もし、もしもヒトを彼女に食べさせてやったなら。


         妻は生きて*いたのじゃないかと*]


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 21時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 幕間02-3/出会いの噺 ― 

 ( …… 何がおかしい。 )

[力無い躰が背負われれば、
 ここに来るまでで使い果たした力は
 指一本 ろくすっぽ動かす事も
 させてくれなかった。

  儘。 揺られるだけ。

  >>0:425嘲笑する音に、
  気を手離していないのが不思議なくらいの狗は。
  それを背景に、気難しい顔を浮かべるだけ。]

[過る、‟今”と同じような空は。

   酷く、明るく。
   迎えの星は 未だ耀いていなかった。]

(122) 2015/05/11(Mon) 22時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[――― その、一月後。


  ( 『好きにするがいいさ』 )

  嘲笑された時とおなじ。
  惑いや重みがちっとも感じられない言葉に。
  狗は、 今度はこう返した。 ]


   噫。

   じゃあ、好きにするさ。 *

(123) 2015/05/11(Mon) 22時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 22時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 現在 ―

[暮れの、涼の風を求め。

  鼻の良い猫は、
  酒やゴミの匂いより、ずうっと苦手な
  漂う香炉の薫を振り払うよう。

 開かれた門から、外に出ようとして。
 >>109同じ方向へ向かう影の音、
   その気配に 濡れ羽が揺れた。]

 [スティのところで厄介になってから。
   自然とあまり、寄ることも
   なくなってしまったけれど。

  ――― 酒場も、
  なあんとなく。 事情の深くは知らない。
  知らないし、普段は見て見ぬフリ。]
   

(135) 2015/05/11(Mon) 22時頃

[信じているといいながら、
もしもの話をした族長。

信じていないわけでもないといいながら
ドナルドの言葉だけを信じきるでもなく
サイラスの冗談に翻弄された己。

チクリと刺すような痛みを感じるのは――、
己もまた不安を抱え、
何処かで信じきれていないのだと自覚したから。]


【人】 逃亡者 メルヤ

[けれど。

  さっきの>>0:414スティのことば。
  そのわだかまりくらい、
  片鱗くらいは、掠め取っていたから。
  足は 遠退いていた。 ]

  [が。]

  あ。 ルーおじさん、
 
 [笑みを浮かべて、
    猫は 振り返る。

   すこうし。

    頭のなか、
    言い澱むスティの様子と
    逡巡したけれど。 ]

(138) 2015/05/11(Mon) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[変わらぬまま。知らぬまま。装って。
 澱みなんて映さぬように、朗らかを湛え。]

  おじさんのとこって、酒場あったよねえ。
  久しぶりに今晩、飲みに行ってもいいかしら。

  いつも行ってる酒場、

  『今回』ので、
  行きづらくなっちゃったからさあ。

  [あ。] 

[ついでに、
  レグの惑う顔を思い出した。]

  迷惑は、かけないようにするから。ね。

[そう なんてことはなく。
  さらり、声を掛けた。  * ]

(141) 2015/05/11(Mon) 22時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 22時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

― 幕間04/宿屋の主人と会った時の噺 ―

[ ――― 戦場からの帰り。
     
 死衣とも成り得そうな、
 死神の如き 黒を纏う狗が一匹。]


   [ 時折。 ]
   

 [血と、砂。
  荒くれの臭気を身に纏い。
  人には分からぬように外から。

  鳥の囀りと、 森の気。
  そんな中に 紛れられぬ『異』を浮かべ
  様々な村を、蒼天に浮かべ。

  そのまま 去ることが幾度かあった。 ]

(189) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[その時もまた。

 ふらり、
      

 『姉さんが訪れてやしないかと』 
  瞳をくぐらせ
    鼻を慣らせど、
    あの、朝露の。

  勿忘草の、甘い香りは無かった。]

 [闇雲に捜したって、どうしようもない。]
 [どれだけ村があると思っているのか。

  そう笑われそうだけれども。
  でも。これは、そう『癖』のようなもの。]

(190) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 [それに。]
 [ 本当は知っている。 ]
 [ 当時は。

    『ワタシ』も。
    『アタシ』も。

   憶えていた。   ]

       [もう、あの香は。]

 [ この世に存在しないのだと。 ]

(191) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


      (「…… いいえ。」)

 (「アル。ボクは。(わたしは。)
   あなたを置いて、死んだりしないわ」)

 ( ……。

   そうだ。
   アタシが、信じないで。どうするんだ。)

   (ずっと。一緒。
    その約束は違えちゃ、いけない)

(192) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


[闇を宿した青年と。
 光で包む、乙女と。

 代わる変わる、瞳が揺れて。
 裾が破れた衣が、戦いだ。

 十分程、そうして ――。
 金具同士が鳴る音を耳に掠めながら、
 森を下がろうとしたその時。

  >>111足音。
  肩に担いだ銀のハルバード、
  その柄を握り込んだ。

 殺気ともつかぬ、細くも鋭い鋼糸のように
 澄まされた警戒心を、蒼は宿して。]

(193) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[>>111声に向く。

  響いた、間抜けな聲。
  睨めつけるように見たが、
  狗は直ぐに、ピンと張った糸を緩めた。]

  …… どうもこうもしないよ。
 ただの、戦帰りさ。

[その時はストールこそしていなかったが。

 肩を、首を覆うように、
 包帯が撒いてあった。
 
 血臭の原因、赤を染み込ませていたが。
 涼しい顔をして、そう答えながら。
 普段、人をつるむ事はあまりしないが。

 『そうだ』と、その日は気紛れに。]

(195) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[茜の空を見て、視線を引き戻した。]

 ……あんたは、この近くの村の人?
 宿を探しているんだけど、知らない?

[だから。
 すこし、沈黙のあと。
 そう、宿探しのために声掛けた。
 この近くで無いならば。

 たまには人を伴って話をするのも悪くないし。
 宿を知ってるなら、重畳。 

 そのまま、連れられて宿に向かい。
 手当を申し付けられてども
 『唾つけときゃ、治るんじゃない?』と。

 まだ少年の顔をした男は、
 年にそぐわぬ顔で、さらり、流し。
 代わりに、話を乞うよう。]

(196) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 あんたの住んでるとこは、どんななの。

[と。
 不意に、問うた。

  単純な興味と。
  結果は知ってるのに、姉さんがいれば。と。
  そんな素朴さで聞いた気がする。 ]

 …… 。

  そこは、 ……  ―――。

  もしかして。

 [呵]

[狗は、目を丸めてから。
 驚愕に開いた猫目を綻ばせた。]

(197) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[一度だけ。
 こちらに来て、
 最初に訪れたことのある村の名を出して。
 ああ。 やっぱり。

 と、分かれば、 たぶん。
 『母さんの村だ。』と、ぽつり。
 譫言のように、答えたかもしれない。 
 
 母 ―― 
 モニカを、知っていたかは。
 知らないけれど。

  他にもすこうし、話しこんでから。
  その内、時間というものは早いもので。]

 …… また。
 ――― 泊まりにでも行かせてもらうよ。

(198) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[普段は、そのまま二度と会わないのだが。
 思う。闇雲に探すよりも。

  (永遠に見つからぬも)
   姉さんを探すならば。
   母さんの遺言の先。

 あの小さな村に居た方が、
 きっと見つかるのではないか、と。]

 [だから。

  宿の主人を尋ねるついでに、
  姉を捜すために。

  幾度となく、
  時には多めに代金だけ置いて 
  風のよに 現れては、消える。

  そんなことを、繰り返した。]

(199) 2015/05/12(Tue) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[――― そうして。

 一年前。
 この村に住み付く事になっても。
 縁が近くなることは無く。
 逆に遠くなった気さえするが。

 それでも。

 時折。 ごく、稀に。
 風のように現れ。 

  その時は、意識を飛ばす程飲むことも。
  荒れることもなく。
 かつてのように去っていくことが多かった。*]

(200) 2015/05/12(Tue) 00時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 00時半頃



  ……マーガレット、きれいね。

[脳裏に映るのは、過去に視た野の花か

それとも、診療所のどこかで揺れる 花束だろうか**]
 


【人】 逃亡者 メルヤ

─ 現在/集会場出口 ─

[スティと、ルーおじさん。
 ふたりの、短い因果の邂逅。>>171

 その奥の棘を覆うように
 浮かべられた 『平常』。
 その仮面のような、優しげな笑みを。

 猫は、ただ。
 茨を避けるよう、
 触れずに、そっと。見ている。]

 ……ふふっ、

 嬉しいなあ、そう言ってくれるのは
 ルーおじさんだけだもの。

 『他のやつは』 みいんな、
 ケチ臭いことを言うからねえ。

(230) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[軽い愚痴を含んだ響きを
 空に零す。

 腕を広げて 緩い瞬きを残しながら
 含めた その『皆』には、
 紛うこともなく、琥珀色も入っている。

 けれど、目に見えた罠を踏まぬように、
 そっと遠い暗喩に、無意識は変えた。]

 …… うん。

[狗の少年の時よりも。
 一見 遥かに、
 猫は、大人びた色を失くしていたが。

 それでも 見つめる天の蒼に帯びる
 やっと年が追いついてきた目は、そのままだった。]

(231) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[不気味な程 
  不吉な程に 紅を醸した空の下。

 帰路につく
 母と年近い彼を追いながらも。
 どこか 本当の父(…ワタシたちを棄てた。)
      よりも、父のよに影を重ねた折。 ]

 酒が?

[笑みを含めた彼が話す耳の痛いハナシ。>>220

 猫は、心当たりに 
    苦味を帯びた笑みを浮かべた。]

(232) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 …… こころを、ねえ。

 … なら。
 ワタシはまだ、楽しいユメを見る機会を
 みすみす見逃してるのかなあ。

[はは、 っ

 いつものようで、すこし自嘲に乾いた。
 ちいさな笑声を漏らして。

 血溜まりのように、
 いやあな夕焼けを見上げる。]

 お。 
 いつ振りだろう、ルーおじさんと飲めるのは。

(233) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 それじゃあ、
 …面白い噺なんかじゃあないかもしれないけれど。

 …… ある、極東の貧村の
 御噺でよければ、御聞かせしましょーかねえ?
 
[まだ、たぶん。
 彼にも話していなかったはずの、
 遠い遠い 雪降る故郷を思い出して。
 (母さんが死んだ夜の夕も、こんな空だった)

 猫は、渦巻く今の村より
 遥かの距離を抱いた場所の噺を と。
 芝居がかった調で一歩。

 大股で 彼の前へ、跳ねながら。
   くるっと 首だけ向け。

   微かに角度をつけて、問うた。]

(234) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


[どろり、と朱の染めいろを
 そのまま落としたような空。

 まだ 夜が深まるまでは早い。

   ――― 酒は、良い夢を見るために。
       今日は控えめにして。

 今宵は、自警団として
 まともに働くとしようか。 ]

 
  [そんなことを、こころに思った。 *]

(235) 2015/05/12(Tue) 01時頃

[共存のため。
『人』のため。
同胞に手をかけることが、正しいこと。

共栄のため。
『ヒト』のため。
黙って耐えるのが、正しいこと。

それが正しいことなのです。]




 私達だって、   ひ と   でしょう?
 
 
 


[その一言はするりと零れ落ちました。

今はもう誰も聞かなくなってしまった、私の声です。
色も温もりも宿さない言葉は
風のようにそっと、そっと通りすぎて行きました。

喉元には右手が添えられます。

ああ、いけません。
これ以上。
だって。
だって。]


 
 
 
[ ───嗤い出して、しまいそうなんだもの。 ]
 
 
 


【人】 逃亡者 メルヤ

[中程まで、来たあたりだろうか。

 宿が近くに見えれば、
 猫は 『あ』 と。

 短く、声をあげる。 ]

  それじゃあ、
  ワタシは夜の見回りの準備を
  先にしてくるから。

   後で、寄らせてもらうねえ。

[『こんな時だから、
  偶には働かないと』 なんて。

 のたまわっては、ひとつ。
 準備なんて、ランタンや念の為の武具を
 取ってくるくらいのものだけれど。]

(243) 2015/05/12(Tue) 01時半頃

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