278 冷たい校舎村8
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―― 朝 ――
[それは、毎朝のお決まりの儀式だった。
制服のスカートを身に纏い、 姿見の前に立つ。 モデルを思わせるすらりとした長身の女がそこにいる。
……少なくとも、そう見えるはずだ]
(15) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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よし。毛の処理は完璧。 俺ってば今日もサイコーに可愛いじゃんか。
[昨今のジェンダー関係の情勢を反映してか、 我が黄冬高校は、制服のスカートやズボンを 男女に関わらず自由に選択することができる。
別に男だって女子生徒の制服を着ることに、 校則上はなんの問題はないのだ。 俺はその先進的な取り組みを 有難く利用させてもらっている。
元々中性的で端正な顔立ちをしている自負はあった。 口さえ開かなければ、女子高生にしか見えない。 そうであって、ほしい]
(16) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[なんとなく気分の晴れない日は、 ディオールの口紅を使うことに決めている。 最高にカワイイし、なにより気分がアガるから。
紅いルージュを引くと、 鏡に向かってにっこりと微笑む。
大丈夫。今日の俺も普通にかわいい。 変じゃない。 これは、高校に行くための儀式なんだ。
俺は鏡に背を向けると、鞄を手に取った]
(17) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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おーっす。先に出てるぞ。 いってきまーす。
[リビングの両親に軽く声を掛けて、 いざ高校へ行かんと玄関を飛び出す。
一面に広がる銀世界の美しさに息を飲み、 続けて刺すような寒さが、 スカートから覗く俺の足を襲った]
(18) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[家を出た瞬間、 少年はまず自分の制服の第二ボタンまでを開けた。 寒いよりも先に息苦しさが先立つ。 折り目正しく生きることを強いる実家が、 彼は嫌いだった。]
(……休校、じゃ、ないか。)
[――だったとして、 雪の中走り込みをやらされるのが落ちだろう。
鼻先をかすめる雪を見送って、 少年は――辰美幸俊は小さくため息をついた。]
(19) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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さっむ。
[黄冬高校への通学路を、歩き始める。 誰かクラスメイトと出会うことも、 あったかもしれない]*
(20) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[どうせこの天気では来る生徒も来ない。
なら、堂々とサボってやろうかと一瞬過る思考を、 ひとまずコンビニの油っけの多い肉を想うことでごまかした。
彼は傘もささないまま 頬もすぐ冷えるような雪の町をまっすぐに歩き出した。
ふと、あまり動かない眉を動かして、 雪降る道の先を進む傘を凝視すると その正体を認識し、彼は後ろから大股で歩み寄って]
(21) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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……れー。 学校あんの、今日
[学校では自分よりよほど礼儀正しい委員長の 手元などを覗き込みながら 言葉少なにそう問いかけた。>>7 *]
(22) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ 才能とは、 不公平で、 不確かで、 そして、とても残酷なものだ ]
(23) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ カーテンを開けても、部屋の中は薄暗いままだった。 見慣れた景色が、今日は白と灰色に覆われている。 やむ気配のない雪が窓を叩くのをしばらく眺めていたが、 すぐに飽きた。 誠香はため息を一つ吐き出すと、 枕もとのスマートフォンを手に取る。
お天気アプリを立ち上げた。 暴風警報は……出ていない。 メールを確認した。 休校の連絡は……来ていない ]
…………はあ。
[ 二度目のため息は、一度目よりも大きかった。 壁に吊られた制服に歩み寄ると、 のろのろと着替えを済ませる。 視界の端、机の上の黒いノートパソコン。 見ないふりをして、部屋を出た ]
(24) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ 階下に降りると、 テーブルの上には既に朝食が並んでいた。 出汁巻き、具沢山のお味噌汁に、ごはん。 テーブルの端にはお弁当も用意されていた。 弁当箱の隣のスープジャーには 朝食と同じ味噌汁が入っているのだろう。 おはよう、と洗い物をしながら声をかけてくる母に 挨拶を返し、席に着く ]
いただきます。……父さんは?
[ 箸を手に取りながら尋ねると、もう家を出たらしい。 帰りの電車が止まると困るから、車で行くと。 そっか、と相槌を打ちながら味噌汁をすする ]
(25) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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ごちそうさまでした。
[ 食器を流し台まで運ぶと、洗面所へと向かった。 歯磨き、洗顔、一通り身だしなみを整えて、 鏡に映る顔を眺める。 見慣れた顔だ。釣り上がり気味の目に、愛想のない表情。 「 」とは全く違う、顔。
鏡の自分を振り切るように洗面所を出て、 玄関へと向かう。 コートは玄関に吊ってあった。 真っ白なコートは、母が選んだものだ。 白なら夜道でもよく目立つから、と。 白なんて色、誠香には似合わないと思うのに ]
(26) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ 白いコートに、ラベンダー色のマフラー。 ぽんと音を立てて、マフラーによく似た色の傘を開く ]
いってきます。
[ 家の奥に届くように声をかけて、玄関のドアを閉めた。 途端にびゅうっと風が吹きつけてきて、 顔を叩く雪の粒に思わず目を細める ]
……傘の意味あるのかな。
[ ぼやきながら、足を踏み出した。 夜道で目立つはずの白いコートは、 雪に覆われた世界の中ではまるで保護色のようだ。 このまま、とふと考える。 このまま雪景色に溶けて、消えてしまえるなら悪くない。 そんな、ありもしないことを考えて、 目を伏せて小さく笑った* ]
(27) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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あのね、もしも。もしかして。 あたしの目の前に真っ白な紙が一枚あって、
「自分のこれまでの人生を簡潔に書きなさい」って もし、そんなこと、言われたとしたら、 きっとあたしは何も書けないと思う。
(28) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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ね、みんなは?周りを見渡したくなる。 黄冬高校三年八組、ど真ん中のあたしの席から。
(29) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 00時半頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 00時半頃
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みんなは何を書くのかな。 たった十何年の人生だって、色々あるんだよね。きっと。
なあんて、とっても勝手に思っちゃうけれど、 当のあたしはどうだろ、 わからない。わからないなあ。
(30) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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ねえ、わからないこと、って。書けないこと、って。 それって幸せなのかな。不幸せなのかな。
あたしは、"何か"が書けたら良いのになって、 きっと、きっと、ずっとずっと思ってる。
(31) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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白紙の紙は白紙のままだよ。 くしゃくしゃに丸めて捨てられるほどの勇気も無いんだ。
ただただ、ずうっと、あたしは、
見詰めている。 見下ろしている。
(32) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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*
[ 雪が降っている。 ]
(33) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ そう、とってもすごい雪だった。 すごいねー やばいなーって、 語彙力のないあたしの声が家に響く。
三人家族、朝ご飯を囲っていた。米です。 お父さんとお母さんはなんだか不安そう。
そりゃそうだ。外は真っ白! 通学路なんて歩こうものなら べしゃべしゃになるに違いない。 滑る、落ちる、受験生には禁句なことが起りそう。
あたしはあんまり気にしてないけど。 ……余裕って意味じゃなくって。 ]
(34) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ お父さん、お母さん、あたし。ペット無し。 夢のマイホームで三人暮らしの、 良くある核家族、綿津見さんち。
一人娘のあたしはいつも通りにご飯を食べて、 いつも通りの制服、ちょっと短くしたスカート、 卒業間近で変えるタイミングを逃した、 履き潰しているローファー。 ]
(35) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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なにかあったら、連絡するねー。 でも帰る方がはやいかもだし? まあ ねー、そういう感じで。
いってきまーす。
[ 至って普通に、あたしは出て行く。 傘を開く音が、ひとのいないせいか、 なんだかいつもより大きく聞こえたぐらい。
うそ。自然の音の方が大きかったかも? ]
(36) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ こういうとき、サボりまーすっていうキャラなら、 阿東君からメール飛んできたりしてたかも。 でも残念、あたしはフツーに行ってしまうのです。 だって連絡来てないし。それが理由の全部です。
平均成績、素行不良なし、特筆すべき点無し。 フツーに良い子って感じしません?
あれ?でも、 今回フツーに行く方がおかしいのかな? ……まあいっか、どうせ歩ける距離だし。 徒歩通学の特権だよね。 ]
(37) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ すべらないようにしなくちゃなーって。 まあ、推薦もないあたしは、なんだかんだ、 さっきと違って様式美程度に思うわけだけど。
それ以前に、えーと。 なんだか誰も踏んでない気がして、 雪に足跡、つけちゃおうかなーとか、思っちゃう。 あっ、でも、髪に雪すごく積もる気もする。 まあいっか。
スカートとソックスの間、 そう、生足(言い方!)に、 風がつよーく当たるのも、もう、 この生活していれば、慣れたもの。 ]**
(38) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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── 現在/通学路 ──
[ くだらないやり取りを交わしていた。
「休校じゃねーから学校来いよ」と送れば、 七星からは「とっくに家出てるっての」と来た。
それに「前見て歩け」と送信しかけたところで、 背後からかけられた声、落ちる影>>22。]
うおっ……ユキかよ。 おはよ、急にビビらせんな。 あと、人のスマホ覗こうとすんな。
[ しっしと追い払うようなしぐさとともに、 礼一郎はそのときようやく顔を上げた。]
(39) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ ……というより、上げざるを得なかった。 その友人と礼一郎の身長差といったら!
羨ましいもんだな、と礼一郎は時折言った。 たいして羨望がにじまない声ではあったけれど。
とにかく、今は背高のっぽのそいつが、 七星にからかいのメッセージを送ろうとしたときの、 礼一郎のにやけ面を見ていなければいい。]
少なくとも休校の連絡は来てねーなー。 勝手に休むやつは多そうだけど。
[ 何事もなかったかのようにアプリを閉じて、 礼一郎は投げられた質問>>22に分かる範囲で答える。]
(40) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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ま、ここで俺に会ったからには? 声までかけたからには? ユキは一緒に登校することになるけどな。
[ わはは。と意地悪く笑って、 礼一郎はまた一歩前へと歩みを進める。]
あーっ、マジで寒い。 おまえ、その恰好正気か?
[ 寒さを嘆くついでに、 制服のボタンを開けた友人の首元を指す。]
(41) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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マフラーか傘か、 どっちかなら貸してやらんこともない。 受験生がこの時期に風邪引く気かよ。
[ 制服を着崩している姿は見慣れているが、 この天気では我慢大会にしか見えやしない。
あきれた調子で礼一郎は言って、 首に巻いていたマフラーをくるくるとほどいてく。*]
(42) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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