158 Anotherday for "wolves"
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子供を置いて逝ったか。
――…否、望んでそうしたわけではないだろうけど。
ルパート。
[ぽつ、と零れた音色はかなしげなもの。]
[少女の声が聞こえた。
呼ぶそのひとが昨夜選ばれたのだと知っていたが
それを伝えるのは忍びなく言葉がみつからない。
呼びかける相手がかわる。]
メアリー。
キミは如何したいの?
[きょうだいに語りかけるようにその心を問うけれど
ラディスラヴァの声が続けば、ふっと男の声は途切れ。]
[その彼女からの訊ねに考えるような間。]
彼の親しい相手か。
僕は彼とそれほど親しいわけじゃないから
よくわからない、かな。
――…ああ、レオナルドに深い思い入れはないかな。
死ねば、もののように捨ておくのね。
[オモチャに飽きたこどもが、それを見向きもしないように。
言葉は汗と共に、ポツリと零れました。]
……、ああ ごめんなさい。
メアリーがどうしたいか、だったわね。
[我に返るように戻る、話題。
私は高く澄んだ声をやわらかくして答えました。]
さて、どうしましょう。
私がいく?
あなた(べネット)がいく?
それとも、あなた(メアリー)?
食べるのはレオナルドかしら。
[彼も、失わないための犠牲に見捨てられるのねと。
少しばかり話したことのある、あの顔を思い出しながら訊ねました。]
わたし…、アイツを殺したい。
でも、わたし一人じゃ…多分無理。
だから…
[手伝ってほしいのだけど]
その前に……。
ラディスお姉ちゃん。
見捨てるって…――
昨日言ってたのって…――
マーゴのことだったんだね。
[そこに悼みはあれど
友の死を泣き叫ぶことはなく。
父の死に直面した少女の精神は崩壊寸前で
感情に重りがついているみたいに
目の前の出来事への実感が乏しかった。]
[それでもふと浮かぶのは。
村に響いた、声。]
私はレオナルドを食べることを勧めるけれど。
メアリー。
あなたがもし、危険とわかっていても
今すぐにでも彼(スティーブン)を殺したいというのなら。
私は『止めない』わ。
[私は私の考えを述べるけれど、それは強制ではありません。
強要してしまえばそれは、『この村』と変わらない。
我慢し、耐え、黙って従うだけの『共存』。
私たちは『味方』なのですから。
私以外の二人の願いも、思いも。
配慮、しなくては、ね?]
ええそう、私が食い殺したのはマーゴット。
[いつも、彼女の側には助けてくれる手がありました。
いつでも、私の側には助けてくれる手なんてありません。
目が見えぬこと
口がきけぬこと
似たようなものだというのに、
なのになぜ、あの娘の回りには人が集まるのでしょう。]
『知っていたら』止めたかしら?
[彼女もまた、マーゴットの側にあるひとりでしたから。]
[「止めたか」と聞かれて
きっと、昨日のわたしなら
「当たり前だよ!」って返したと思う。]
…わかんない。
わたし…
何かを引き換えにしないと
大事なものは守れないんだって…
そう思ってた。
でも違った。
[楽になりたくて、あの気持ち――オーレリアを殺めた罪悪感――から
逃げたくて、マーゴにネックレスを渡したのに。]
[大好きだよって言ったのに。
自分の大事なものはもっと別にあって。]
多分、わたし
マーゴを引き換えにしようとしたけど
お父さんも守れなかった。
わたし、どこで間違えたのか…――
わかんないよ。
[支離滅裂な返事が
今のせいいっぱいだった。]
ラディスお姉ちゃんも
マーゴが憎かったの?
[そう、自分の大事なものと
誰かの大事なものは同じじゃないのだ。
自分の憎んでいるものもまた
誰かの憎んでるものとは違うのだろうな
とぼんやり考えて。]
[瞳を診察する医師。
(口がきけぬことさえ、知ったのは昨日。)
手を繋ぐ無力な飼い犬(ナイト)。
(ヒーローは理由も謂わず離れ、差し出される手にも応えられない。)
側にいる、歳も近い友人。
(私はいつだって、独り。)]
[それから、少女はぽつぽつと伝えるだろう。
自分の考えた計画を。]
[教会にスティーブンを呼び出して
罪を背負わせるのだと。
大きな十字架を
“背負わせて”
その罪をしょってもらうのだと。]
[問い掛けに、ふっと笑う気配。]
――…さあ。
気分次第かな。
[狩りの時間はまだ先とばかりに悠長な言葉。]
[少女の声に綴られぬ先は概ね知れる。
彼女が望むのなら動くのも吝かでなく。]
[二人の話題が移ろえば、意識は目の前へと傾く。**]
[思考に重なる声は、幾分と支離滅裂でいて
それでも子供ながらに、こどもだからか
確信を突いたような言葉が重なりました。]
憎い?
……、…………そう。
[不自然なほどの間をもってして返るのは
くすくすと、笑いはじめる私の耳障りな笑い声。]
そう、憎かったの。
いいえ、憎いの。
[それはまだ終わっていないという暗示でしょうか。
過去を進行形に変えて、私は話しました。]
[その計画とは別に
二人が一抹の不安を抱いて
例えばレオナルドに保険をかけたとしても
少女には与り知らぬところだろう。
知ったところで、父親を失った不安感から
強まった信頼感に変わりはない**]
[気分次第と返る声は、余裕さえ感じさせるほどでした。
時はまだ先とばかりの言葉遣いに、ゆるうりと笑みを返します。
やがて聞かされるのは、少女の夢物語。
教会で、彼に罪を、十字を背負わせるのだと。
私ならば最後の最後まで、彼には生きて苦痛を味わわせてから
狂い壊れたところを美味しくたべてしまうところだけれど。]
あなたがそうしたいのなら。
私はいつだって『お手伝い』するわ。
[レオナルドは、またいつだって殺すことが出来るでしょう。
狙いはそうっと別へと変化しては、赤い瞳がキラキラと輝くのです。
厚いカーテンの下に隠した、その瞳が。]
[けれど私は、ひとつ保険をかけるでしょう。
それは別の相手を狙うのではなく、同じ相手へ。
上手く隠した牙を、爪を。
十字背負うべき、彼(スティーブン)へ。
命を奪う箱の中。
メアリーさんの名前が確かにあったのを覚えていたのです。
例えば彼女が夢物語を現実にしてしまうよりも前に
もし、『無慈悲な決定』で命を奪われてしまったら。
その時のための、保険と、なるように**]
[黒き獣の心は強き望みに傾く。
少女が望むならばその爪も牙もその者へ。**]
お父さん…、ごめんなさい。
わたしのせいで、お父さんが殺されちゃったん…だよね。
怒ってるよね…。
ごめんなさい。
お父さんの仇は打ちたいけど
それが済んだら、わたしも…
死んだ方がいいのかな…。
[声なき声はだんだんとか細く震えて。
嗚咽に混じって 溶けた。]
……なに、あなた死ぬつもりでいるの?
[聞こえてきた声に、返すのは。
高く澄んだ嗤う声でもなければ。
やわらかく誘うような声でもなく。
無機質に、色も温度もなく、落ちました。]
死にたくないけど…。
お父さんがもし
すごく怒ってたら……
って思うと…。
[低くくぐもったような声のお姉さん。
いつもの声と違う。
高くもなければ
楽しそうでもない。
怒らせたのかな、そう思って
咄嗟に]
ごめんなさい…。
[と謝った。]
[聞こえ来る少女の震える声に意識が向く。]
――…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう?
彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。
グレッグも、かなしむよ。
[静かに柔き音色をのせて。]
父親の仇をうったら、追いかける?
同じ場所にいきたいのなら、いつでも私が殺してあげるわよ?
ああでも。
あなたのそれも父親譲りね。
残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。
[それから、鈴の音がころころと鳴るでしょうか。
まるで取り繕ったような音。
よくできた、それはよくできた模造品の鈴。]
ああ、ごめんなさい?
怒っているわけじゃないの。
あなたの命だもの。
あなたが思うままに生きるといいわ。
[私は優しくなんてないから、
『かなしい』なんて思わないけど。]
仇を打つっていう『約束』は守ってあげる。
だから怖がらないで?
「あなたは、大丈夫ですか?」
「どうか。」
[それは彼の、心優しき医師の手のひらに乗せた文字。
本当は何と続けましょう。]
お父さんは、わたしを守ろうと…。
そう、かな…。
うん、そうよね。お父さん、わたしの味方って
言ってくれたもんね…。
お兄ちゃんも…悲しむかな……。
ううん、きっと悲しんでくれるよね。
[だって、わたしのお兄ちゃんだもん。
声には出さないが少し誇らしげに。]
『背後には気を付けて。
重い十字架(罰)が、降るかもしれませんから。』
……、お姉さんの言うこと、やっぱり
難しくてよくわかんないわ。
でもありがとう。
そうよね、わたし、お兄ちゃんとけっこんして
家族にならないといけないもん。
本物の家族に。
だからこんなとこで死にたくない。
[迷って、前に進んだと思いきや後ろを振り返るような。
そんな自分だけれど。
少女にとってそんな『仲間』の声が頼もしかったし
『仲間』に応えたいという思いが芽生えた。]
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