15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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『わたしも、あそこにいたかったなあ……』
[異形同士惹かれあうのか
単純に光が綺麗だからなのか
戦いの気配をどこかから感じ取り、妹は呟く]
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[幾度も掛けられる問い>>102。 それを嫌がることなく。 色のない瞳が笑む]
あたしは、うたうことしかできないから。 歌うために生きてるから。
[歌うように応え。 室内に、と皆を誘導する声>>103が聞こえれば。
空を見上げて、ゆっくりと立ち上がろうとした]
(104) 2010/07/20(Tue) 20時半頃
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[沈黙したラルフ>>107を追及することはない。
呟きを耳が拾えば。 色のない視線を向けて]
ラルフ?
[不思議そうに彼を見上げる]
(109) 2010/07/20(Tue) 20時半頃
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[どうしてヒトを気にする。
どうしてヒトを庇う。
ヒトを守り、異形を斬った。
自分にはまだわからない]
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[そうなの、と。 ホリー>>110に小さく頷き。
ヴァイオリンには気づかなくて。 ラルフ>>111がそれを見つけた素振りに瞳が瞬く。
ガストン>>112の視線にゆるく首をかしげ。]
そうとしか、いえないから。
[ラルフ>>113に小さく笑う。 ヴァイオリンを持ち上げるのを見て。
周りに居る皆を、見る]
中に、入りましょ?
[そして、促した。]
(115) 2010/07/20(Tue) 21時頃
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[アリーシャ>>@9が中へ入るのを見て。
ガストン>>117がヨーランダを支えるのを見て。
ゆっくりと泉の傍から離れる]
ホリー? あなたは?
[ラルフもヴァイオリンを手にして中へと向かう。 ガストンと同じようにホリーに声を掛けてたずねた]
(120) 2010/07/20(Tue) 21時半頃
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コリーンは、ラルフに水筒を返していないことに気づいた。
2010/07/20(Tue) 21時半頃
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[外にとどまるホリー>>124]
そう。 気をつけて。
[小さくそれだけを残し。
ガストンやラルフ、フィリップ。 そしてヨーランダと共に城内へと。
そして城内に戻ったときにラルフに水筒を返して]
ありがとう。
[服を乾かしに行ったアリーシャを見送り。
足音>>123が聞こえれば。 色のない瞳がきょとりと瞬く]
あら……ソフィア?
(128) 2010/07/20(Tue) 22時頃
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―城内―
[>>129ソフィアに安心させるように。 ひとつ頷いた]
大丈夫。 それほど酷い怪我の人いないから。
[軽いやけどを負った人はいたけれど。 動けないような人は、いない、と答え]
(134) 2010/07/20(Tue) 22時頃
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[ラルフ>>130が示した包みに視線を向ける]
たまには、無茶もいいもの。
喉にいいお茶? でも、わたしより―― フィリップ、かしら? 彼のほうが、必要そう。
[擦れた声で喋るフィリップとは。 まだちゃんと会話をしていなくて。
ラルフの言葉に、フィリップへと視線を向けた]
(135) 2010/07/20(Tue) 22時頃
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コリーンは、ラルフが中庭へと戻るのに、気をつけてと見送った。
2010/07/20(Tue) 22時頃
『かわいい……』
[じいいっと、
その、異形を見ている]
[触れてみたい、と、思うのに]
[手に入れていたはずの力はどこかに失せてしまって]
[ヴァイオリニストから、身体の支配権を奪えない]
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―城内―
うん。 あれは……一人なら逃げてる。
[>>137よくない、というソフィアに頷き]
そう、ね。
皆無事でよかった。
[こくりと頷き。 ラルフが立ち去ったほうを見送った後。 その場に居る人々を見た]
(143) 2010/07/20(Tue) 22時半頃
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[シィラが傍にくると、聴こえ始める。その子の声……。]
――……私、あなたを知ってるわ。
でも、私、あなたを知っているわけないの。
[セシルがここに来る前に、死んでしまったあの子。
だから、その声がその子であるはずはなくて…。]
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―城内―
そう、ね。
[真剣なソフィア>>144にこくりと頷き]
あたしも、疲れたわ。
[小さく息をついた。
どこか別のところにいこうかと。 少し考えて。
でももうしばらくその場で休む]
(151) 2010/07/20(Tue) 23時頃
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『だれ?』
[誰か、そこにいないヒトの声が聞こえた気がして……]
『わたしを、知っているの…?』
『あなたは、だあれ?どこにいるの?』
『どうして、そんなに怯えるの…?』
[ネコミミトカゲの様子を、"妹"は残念そうに見た]
[そして、
くすん、くすん、と。
泣き出した]
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―城内― もうすこししたら、休むわ。
[>>154ソフィアに小さく笑い。 中庭に視線を向けるのに同調する]
そう、ね。 二人とも強かったけれど…… 大丈夫だといいと思うわ。
[こくりとうなずく。
異形と戦うすべはない。
ただ、身を守ることしかできない。 それすらもできない相手なら――
なすすべもない女にとって。 外に出て行った者たちは。 まぶしく見える]
(160) 2010/07/20(Tue) 23時頃
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コリーンは、ふ、と息をついて、小さく歌を歌う。
2010/07/20(Tue) 23時頃
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―城内―
[ソフィア>>163に、色のない瞳が小さく笑む]
大丈夫だと、思えば。 きっと大丈夫よ。
[それは祈りか、願いか。 ただ口先だけの言葉か。
受け取るもの次第]
(166) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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[フィリップ>>164の様子に。 微笑を浮かべて]
あたしは、コリーン。 それ、あなたが必要なら。 使うといいの。
[ラルフが置いていった。 喉にいいお茶の元を示した]
(167) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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[怯えられないように、気配を殺しながら、そうっと、ネコミミトカゲを見ている]
『わたし、なにか大切なことを忘れているような気がするの』
『わたしは妹。セシルの妹。
セシルがわたしの名前を覚えていないから、
わたしもわたしの名前を知らない』
『わたしは、わたしはどこから来たの?』
[もともとは、ヴァイオリニストの想像が妄想になった存在で。
だけど、このように物を考えて、話す、力は。
一体どこから得たのだろう?
いや、――生まれる前の記憶を辿れば。
やがて思い出す。
自分が、泉の傍を漂う亡霊だったという事実。 ]
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なら、それがいいんじゃないかしら。
[誰かにも言われたと。 ソフィア>>172が曰うのなら。 小さく笑って頷く。
おちて、とけたしろは。 視界の隅でかすんで消えた]
(178) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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[フィリップ>>174の擦れた声を聞く]
あたしには、ひつようないもの。 貴方がすこしでもましになるなら。 使ってみるといいと思う。
[独り言のような言葉に軽く瞬き。 無理にはすすめない、と。 色のない瞳が笑む]
そう。 まあ、普通にお茶として。 もらえばいいじゃない?
[ねぇと、同意を求めるような仕草で。 ゆらり、白に近い銀を揺らして]
あたしは、そろそろ行くわ。
[二人に向かって、告げる。]
(179) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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―城内―
[フィリップとソフィアに手を振って。 ゆっくりと歩き出す。
小さく歌をつむぎながら]
[Lalala]
[Lulila]
[歌を歌いながら向かう先は――]
(181) 2010/07/21(Wed) 00時頃
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コリーンは、1.3.5自室か2.4.6小倉庫か……{6}
2010/07/21(Wed) 00時頃
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―通路→小倉庫― [Lalala]
[古城の中はまだ把握していない。 さまよいながら歌を歌い]
赤い花、白い花。
散るのはどちら。 愛されるのはどちら。
[足音をアクセントに。 歌は、続く。
気づけば小倉庫の近く――
女がたどり着いたとき。 人はまだ、居た*だろうか*]
(184) 2010/07/21(Wed) 00時頃
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[元は、ただの妄想。
妹に会いたいが故に、妹は生きていたらどんな人間なのだろうと考え続けた結果、妄想から人格へと変化した]
[元は、ただの亡霊。
探し人に会いたいが故にこの泉まで辿り着いたけれど、悲願虚しく亡くなった少女の、思いの残滓]
[元は、名も無き異形。
ヴァイオリニストを育てた人間が、かつてこの身体に植えつけた、異形を共食(たべ)て成長する特殊な異形]
[元は、すべて、別のものだった。
妄想の上の人格と、
亡霊の意志と記憶と、
異形としての身体をもったひとつの生き物が生まれたのは、
ただの偶然に過ぎない]
[しかし元が何であろうと、
今、内臓にいるのは、
たった一匹の、異形だけ**]
[シィラが近づく……。
その声も鮮明に聞こえる。]
シィラ、彼女は何?
セシルの中の彼女は何?
[シィラの触手が頭に触れ、耳に触れる……。]
――……ああ
そうなのね。シィラと同じ。
生物には、母性本能というものがある。
産み出す…そう、本来産むべき生み方をした女性には、
それが付きまとう。
ヨナはそのとき、母親を連れ去られ、
シィラはそのとき、子どもを亡くした。
シィラがヨナを見た。
ヨナがシィラを見た。
互いに、失ったものをそこで補完する。
彼女らは、親子になった。
本来はそうではないのに。
物質的なつながりはないのに。
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