34 【ロクヨン!!!】
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洋館だけども。
戦いやすく、ねえ?
[眉唾物だが、まあ良いかという程度の応対。]
スコーンってうまいのか?
[でもそんなことを言いながら、
お茶には興味があるらしかった。]
美味しいわよ。
単品でどうこうってよりは、紅茶と一緒に食べると相性が良いって感じかな。
[紅茶にスコーン。そんなティータイムは大好きだった。]
じゃ、今度そのスコーンの食い方とかを教えてくれ。
[スコーンがなにやら食い物だという認識はあったらしい。
そして、近寄ると、手のひらから、ぽうっと赤い玉を出した。]
痛くないほうがいいんだろ?
[その赤い玉をスッとその額に向けて押し出す。
痛みを軽減するバグは、その命が落ちるまで続くことだろう。
まぁ、そもそも痛むこと自体が、バグなのでもあるので、元に限りなく戻したともいえるのだけど。]
今度と言わず、今用意させたわ。
[スコーンに生クリームと苺のジャムが添えられていた。
それを彼の前で小さくナイフをフォークで切り分けて。好みで生クリームやジャムを付けると良いと教えながら、自分も一切れ口に含んで]
そーね。
痛みをキャンセルしてくれるのはありがたいねえ。
ま、人数も少ないし。
これぐらい無いと困るけどさ。
謝る必要なんかない。
…あんたがやらなきゃ、俺がやってただろうしな。
痛みがなくなれば、あんたらともやりたいがなあ…
…残念だが…その分、『白』のやつらとやりあうさ。
[ナユタの様々な言葉に、怪訝に思いながらも
掻き立てられた『戦闘意欲』が脅しを意に介さない。]
そう、痛みは9割がたなくなるいっていい。
人数少ないからな。
でも、人数が多くても、少なくても
やらないなら意味はない。
[それはやるんだろう?という確認にも似て]
やるに決まってるでしょう。
あたしがやらないとでも思った?
[紅茶を飲みながら、そう返す。
その刹那、髑髏をあしらった大鎌が鈍い光を放って]
[大鎌の輝きに、ふっと子どもの表情が崩れる。
そして、満足そうに、にや…と笑った。]
なら、問題ないさ。
[そして、それからは、あまり行儀よくはなく、
というか不器用にスコーンと紅茶を食い飲み散らかす。
そう、やっぱり子どものようだろう。]
そうしてると、貴方も可愛らしいかなあ。
[紅茶やスコーンを飲み食いする姿は優雅とは言えないが。
彼の年齢からすればそんなもんか……とふとした感想を抱いて。
別に最初から、場に馴染む必要は無いのだ。繰り返し来ているうちに自然と場に馴染み、手つきも慣れてくるのだから。]
――……?
[可愛らしい、の言葉にはきょとりとした。]
なんだそれ、
可愛いというのは女子どもや動物に使う言葉だろう?
[当人は自分が子どもだという自覚はない。]
うんまあ、そういう反応が可愛いんだよね。
[つい笑ってしまう。
それでも、からかうつもりは無いんだよ?と伝え]
まあ、うん。
ナユタは可愛いんだよ。
はぁ?
[それでも可愛いといわれて、怪訝な顔になる。
心内は、本気でわからない、といった感じだが、
そこまで悪い気はしなかったこと、口には出さずに、ただ、じろりと睨みつけたが、微かに頬は赤らむ。]
うるさい、そんな可愛いとかなんとか言う前に
自分の命の心配をしろ。
あのゲートを通らなければ、死んだって、ログアウトなんかできないんだからな。
そうね、けど大丈夫。
喫茶に居れば、あたしが負けるわけが無い。
[最も、此処はホームステージでなく他人のステージ。
それも洋館なのだけれど。
そんな事は気にするでもなく、お茶のお替りは?とたずねた]
気に入ったみたいだし。
追加のスコーンでも良いけど。
[おかわりを促されて、一瞬頼みそうになったけど、
ぐっと変わりに睨みつける。]
いや、もう、いい。
[それから、あえて悪ぶるかのように、ガタリと大きな音を立てて立ち上がると、背中を向けた。]
――……
[こういうときは礼をいう。そんな定型文が浮かぶけど、何か、こう、悔しかったのか。またちらっと後ろを見ただけで、黙ったまま、立ち去った。]
/*
ナユタのところにきてくれれば、痛みを軽減するバグ、もれなくプレゼントします。
赤で振ってもらってれば補完しますので。**
[さっきはさっきでバトルに集中していて、
今は今でライブの爆音がうるさくて、
黒チームのチャットは良く聞こえて来なかった。
取り敢えずテキストログを大雑把に漁る。
痛覚の除去はやってくれる事になったらしい]
なあ、ナユタは今どこにいるんだ?
おもしれえよなあ。
ここ…メイド喫茶、グロリアがいるぞ。
マーゴ、あれやったの、お前だろ。
そのとき、なんかやったのか?
[笑い混じりに報告をとばす。]
グロリアさんいるの?
死んでなかったのぉ?
確かに…息の根止めたかどうか確認はしていなかったけれど
[その言葉尻には安堵の色が見えたかもしれない]
―でもっ
[呼ばれたようだ。]
俺は、ここだ。って
グロリア?
[トルトニスに答えながら、ガストンの言葉に返す。]
じゃあ あのアラートは?
死亡したってはっきり言ってたよね
―また バグとか?
なんか変だよ
ガストン気を付けてっ
俺は今、雪原にいる。
お前らはどこにいるんだ?
ってうかグロリアか?それ本当に。
グロリアが生きてる?
じゃあ、さっきのアナウンスは嘘か?
[どうやら、メイド喫茶にはPCを示す光点が二つ。
むむうと難しげに唸って]
おーいナユタ、「ここだ」って言われても解らないぞー。
それか、グロリアが気になるんなら、
メイド喫茶で落ち合っても良いけど。
[全体の光点の数も、数えてみると増えている]
ああ。
こいつがグロリアでなきゃ…なんだ?
他にこんな外見のキャラ、いたか?
いくらなんでも見間違えはしねえぞ?
[声は興奮が混ざり、楽しげに高揚して]
キレーだよなあ。
まだ、ゲート前にいるけどぉ…
取り込み中
でもガストンさん援護必要ならいってね
物体硬化と高速移動援護なら掛けることができるから
[先ほどグロリアを奇襲した時の様子をガストンに見られていたとは知らない]
さっきガストン戦い方を見たけど…意外とマーゴの援護魔法とガストンさんの攻撃は相性がよさそうに思えるんだよね
ああ、雪原だったか、悪い。
俺はライブステージに居るよ。
観客のNPCとかが滅茶苦茶多いけど、
別段、バグとか異常はなさそうだ。
[ナユタが実は本当に運営スタッフなのなら、
バグの有無の報告はあった方が良いかと思って言う]
けど、ゴミみたいのが落ちてた。鏡の欠片かな。
[トルトニスの喫茶店で…に頷く。]
グロリアかどうか確かめる。
俺も喫茶店にいく。
って、綺麗?
ああ、グロリアは綺麗な女か。
[どうやらにらみ合いばかりしていたので、グロリア綺麗という認識はあまりなかったらしかった。]
っん?
ガストンさん…
[ガストンの最後の言葉…聞き違えたか]
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