人狼議事


41 アンデッドスクール・リローデッド

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[携帯のメールを確認する
まってくれと、短い内容のメールが帰ってきた
どうしたのだろう、そんなに怖い思いをしているのだろうか?]

―――――――――――――――――――――

TO:ロゼット

どうした、ロゼットの学校でも怖い事になってるのか?
なんだ、街包みのドッキリなのかな?
同じ学校だったりして

そんなに怖いなら、助けに行ってやるよ

―――――――――――――――――――――

[そう、メールを送っておいた
ヒーローちっくで、カッコいいだろう?
きっと、テレビ受けもするはずだ]


 まさしくゾンビちゃんだね。
 でも俺はゾンビになりたいわけじゃないんだよねぇ。

[そう、これは違う。
知識も記憶もあったもんじゃない。これは自分が求めた不老不死とは異なる。]

 でも、今まで大量の資料見てきたけど、こんなもん見たことないんだけどな…。
 新種?それとも、ご先祖様の作ったアンデッドウイルスが進化した…?


[廊下を駆けながら、必死にメールを打つ。]

―――――――――――――――――――――

 TO:グロウさん

 あたしの学校、何かへんなのがいる
 グロウさんのところもそうなの?

 おなじがっこう?あいたい、グロウさん
 こわい、どうしよ
 グロウさんも無理しないで、おねがい

――――――――――――――――――――

[助けに行ってやるとの返事に、泣きそうになって唇を噛む。漢字とひらがなが入り乱れたメールを送信し終えた。
境遇は似ているが、本当に彼も同じ学校なのだろうか。]


[このゾンビ達への感覚は、恐怖じゃない。
寧ろ心地よさすらある。
死臭が漂う空気は気味悪い。
しかし]

「ぐちゅり」

[脳裏にまたうごめく音。
今度は、またはっきりと脳裏に響くが、
このパニックの中、まだ自覚を得ることは難しい]


[混乱しているのだろう、乱雑なメールが帰って来る]

―――――――――――――――――――――

TO:ロゼット

ああ、うちの学校にも変な奴がいるぞ
ゾンビみたいな、気持ち悪い特殊メイクした奴だ

同じ学校だったら、待ち合わせしてみるか?
待ち合わせ場所に現れなかったら、違う学校って事さ
その時は、助けに行ってやるから心配するな
女の子を助けるのは、ヒーローっぽいからな

何処に居る?

―――――――――――――――――――――

[そう言うメールを送って、私は廊下を歩いている]


―――――――――――――――――――――

 TO:グロウさん

 うん、あたしのとこにもいる、ゾンビ
 特殊メイクじゃない、気がするけど

 待ち合わせしてみたい
 1年の教室の前の廊下にいるよ

――――――――――――――――――――

[ゾンビは急激に襲ってくることはないようだ。その事実と落ち着いたグロウからのメールに幾分冷静になり、メールを送った。]

 本当に、会えたらいいな。

[小さく小さく、独り言をもらし]


「痛い」「かゆい」「だるい」「腹がへる」

[日常、当たり前な範囲のその感覚。

覚醒が既にぎりぎりまで来ている。
ここまで覚醒間際であれば、夜中に夢遊病のようにもなって人一人襲っていても不思議はあるまい]


―――――――――――――――――――――

TO:ロゼット

わかった、行くよ
と言うか、もう向かってる所だ

竹刀持ってる長髪の男だから、すぐにわかるさ

―――――――――――――――――――――

[そうメールを送ったのは、一年の教室前廊下にさしかかる寸前]


[届いていたメールに眼を瞬かせる。]

 長髪……

[思い出すのは、昼間に会ったヴェスパタインのこと。
彼の美しい長髪が頭を過ぎった。]


「食事してるダケだぜ
ヒトゴロシなわけ、あるか」

[思わず脳裏にめぐった異常な思考。
頭はきっと混乱していたと勝手に認識したのだろうか。
青年に意識させる前に防衛本能が働いたか、
すぐに掻き消えた]


[こちらへ向かってきたヴェスパタインをじっと見つめる。
彼にはこちらの特徴を伝えていない。
だから恐らくは、言わないときっとわからない。]


[ヴェスパタインの長い髪に触れて、小さく囁く。]

 グロウさん。
 ―――……ロゼット、だよ。

[それは彼に届くだけの声音。]



 ん…――――

 なんだ、ロゼットか
 昼、図書室で会った君が、そうだったんだな

[小さく、返事をして]

 私が助けに来る前に、助けられてしまったか
 残念、ヒーローになりそこねた


 うん、ローズマリーがロゼットなの。
 本当に、会えて嬉しいよ。

[ヒーローになりそこねた、との声に首を振って]

 そんなことない。ヒーローだよ。
 本当に、ありがとう。来てくれて
 本当に――

[髪からそっと手を離す。名残惜しそうに手のひらを眺めて、その背中から離れた。]



 感動の対面には、ムードのない所だがな

[小さく笑みがこぼれたが、元々無表情な私の事
読みとれたかどうか、わからないけれど]

 そうか、ヒーローになれたか
 では、ヒロインは黙って救われておけ?
 腕前はそこまでではないが、この程度のゾンビなら大丈夫だ
 頼っていいぞ、ロゼット

[離れる彼女に、そう言葉をかけておいた]


[強張っていた表情は僅か、緩んでいた。
離れる直前に見た、ヴェスパタインの表情の変化に気がついたから。]

 (ありがとう、グロウさん)

[唇の動きだけで彼へと伝え、柔らかく微笑む。
手の震えは治まり、心も随分と落ち着いた。]


[ロゼットが、随分と柔らかくほほ笑んでいる
少しは、気分が楽になったのだろうか?]

 …――――

[言葉には、何も出さないけれど
小さく、ウインクをした
それにしても、腹が減ったなぁ]


[こちらにウインクをする彼の様子に驚き、照れたように口元を隠す。ウインクは不器用なせいか出来ない。ぱちぱちと片目を瞑ることにチャレンジするがどうしても両目を瞑ってしまい。]

 ……うぅ。

[渋い顔をした。]



 ん…――――?

[両眼をつぶる彼女を見て、何をしているのだろうと考えて
ウインクをしようとしているのだと気が付くと、小さく笑った]

 出来ない事は、しなくていい
 毎日毎日、包み隠さず、色々な話をしてきたろう
 今更、かっこつけた所で変わりはしないさ

 あるがままの、自分でいていいんだ
 少なくとも、私にはな


 ……だってグロウさん、ウインク上手だったんだもん。

[笑われればむくれるも、すぐにまた笑みに戻り]

 うん、そうするね。
 本当のあたしを知ってるのは、グロウさんだけなんだから。

 ……嬉しい。

[生徒会室に着く前に、そう伝えることが出来ただろう。]


 グロウさん、絶対……無理しないで。

[遠くなる背中に手を伸ばしかけ、引っ込める。
声をかけるだけに留めた。]



 無理なんて、しないさ
 ヒーローは、ヒロインを守るまで死なないものだろう?
 心配しなくても、雑魚ゾンビには負けないから平気だ

[戻って来てから、さも平然とそう伝えた]


 ヒーローは、本当に強いのね。

[無事帰ってきた様子にほっとしつつも]

 でもね、守られるだけじゃ嫌だよ。
 あたしも、頑張るから。

[ね、と首を傾げてグロウを見上げた**]



 まぁ、どっきりだからな、これは
 だって、普通に、ゾンビなんていないだろう
 しかも、いきなりこんなに大量発生なんて、おかしい

 だからきっと大丈夫さ、心配いらんよ

[にっこりとほほ笑んで、そう言いながら
私も頑張るとの言葉に、頷いた]

 一緒に頑張るか、ロゼット
 二人でこのゲーム、クリアしよう
 そして、二人でお茶の間の人気者になるのだっ


―回想・廊下―

 く……っ!!

[ティモシーの首を下から突き上げる男に向けて、ぴしゃり、ぴしゃりと血液が降りかかる。
 その血のたった一滴が、声をあげた拍子に男の口内へと侵入する。
 微かに感じる、生臭い鉄の味。
 多量のウイルスを含んだ、死の滴]

 ――――――――っぅ!!

[ティモシーの首を捻じった後、体に震えが走っていたのは。
 初めて人を殺めたから――――それだけでは、なかったのかもしれない**]

―回想・廊下―


う、……ぐ、……

[廊下を進む最中、廊下に転がるゾンビ化直前だろう死体や、
普通の服を着た人々がやはり普通の服を着た遺体に食いついている様。

悪寒がする。鳥肌が立つ。

けれど、それは「自分が死ぬかもしれない」という恐怖じゃなかった。
違和感を感じる自分の脳裏。
けれど平静ではない頭はそれを否定し続ける。

遺体を見る目は、どこか物欲しげな動物の目だったが自分では気づかない。

生肉を見て生唾飲み込む音、鳴りやまない腹の音、頭の中で虫がうごめく感覚。

一人になってより顕著になったそれ]


[死臭漂う校舎の中。
異様な感覚が一つ大きな波を立てる。

気が付けば、転がる遺体のアタマを一つ、掴み上げる。
ぶちりと簡単に引きちぎれたのは単に肉が腐っていたのか。

べろん、とその首に舌を這わせて血を舐めた。
それは至極自然にでた行為。
「ベネット」とは明らかにことなるナニカが、当たり前のようにしていた行動で

誰かに見られていても気付くこともない**]


 いい実験材料が増えそうだけどな。
 自分がゾンビにならないように、あれがうまいこと不老不死系の実験に繋がればいいんだけど。

[歪めた口元の笑みは、楽しげに、面白くてたまらない気持ちを、極力抑えて。]


 うん……クリア、しようね。
 絶対、一緒に。

[彼の言うように、本当にどっきりならばどれだけいいか。それでも大きく頷いた。]


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