14 学校であった怖い話 1夜目
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ふーむ、一転して形勢不利、かぁ。
まぁ、お嬢の方はお兄様が守ってくれるだろうよ、ギリギリまで。
今あぶねぇのは大将の方かもしれねぇ。
[ふーむ、と目を瞑り。]
……ま、上手くアイツらが"勝った"としても。
このまま行けば、立ってられるのは2人だけかぁ?
やるせねぇなぁ、おい。虚しい勝利、ってかァ?
どうかな。
よけいなこと、いわれたから。
[“狐”の言葉に困ったようなこえを出す。
表向き睨む動作をしつつも、瞳の奥に険はない]
……そういえば、つぎは?
だれをつれてく?
おお、怖い怖い。
[ニヤニヤ笑いながら影は怖がる素振りを見せる。
勿論、演技であることは見抜いているため冗談交じり。]
おっと、そうだったなぁ。もうそろそろ今日の"区切り"だ。
お嬢と大将が殺りたい奴殺っちまえばいいんだよ。
それで負けても悔いはねぇ。勝てるに越したことはねぇけどなー。
万が一、があるかもしれねぇし?あいつらも頑張ってるし?
[過程が楽しめりゃァ、オレらは十二分に勝者だろ、と。
形勢不利ということが頭になるのか、すこしばかり弱気。]
オレはァ、お嬢と大将が満足できればそれで十分だァ。
真っ先に落ちるのはイテェけど、その分アイツらと話せたし。
オレはオレで満足だなァ。
んー、微妙なトコだな。
とりあえず心配なのはよぉ、おにーちゃんにも痣の意味が分かった場合、
「守るため」って理由でお嬢を調べるってのが成立しちまうんだよ。
さっき小娘が言ってたろ?俺ぁしばらく考えるまでわかんなかったけど。
[影は教官室の床をぐるぐる回って、時々唸り声を上げる]
だから、今日はできれば兄貴をやるのが良いと思うが。
ころしたい、っていったら……。
おすかーか、ぱてぃだけど。
……うん。
たいしょーがいいなら、そうするよ。
[“大将”に答えるこえに、躊躇いはなかった]
きーちゃんは、まんぞく?
なら、よかった。
[少し安堵したような気配も見せて]
あひゃひゃ!きゃー、お嬢こわーい☆
[狐に続き、こちらも怖がるような演技をした。
尤も、「入れ物」の方は本気で怖がっているようだが]
あひゃひゃ。そりゃぁもちろん?楽しくなるようにはするさぁ。
けどよ、俺はやっぱり勝ちてーよ。
……あいつら全員、ぶっ殺してやりてーよ。
[笑う影は不利なんて知ったこっちゃないとでも言うような表情で]
ま、あっちでちゃんと見ててくれよぉ?
俺様、お嬢ときーちゃんのためにがんばっちゃうから。あひゃ。
[2人の怖がる演技には、けらけらと無邪気に笑った]
わたしもがんばる。
みんなつれて、かえれるように。
そうだな、小娘の方は残念だけど後回しだ。
ああ――頼みの綱のおにーちゃんを殺したら、あいつらどんな顔するだろうな?
[きっともっと楽しくなるぜぇ、と笑って。
部屋を動き回っていた影は「体」の元へ戻っていく]
はっは、泣かせるじゃねぇかァ。そういうとこ大好きだ!
OK、オレは少しだけ遠くで見させてもらうぜェ。
オレの声が暫く聞こえなくても泣くんじゃねぇぞー?
[影は哂う。笑う。呵う。]
大将とお嬢の力ァ、魅せつけてやんなァ!
ふふふ。
こんらん、するだろな。
[戻る影を目の端に、口端が緩く上がる]
……うん、なかない。
まりあんぬとあいりすと、あそんであげて?
あぁ、御二人さんも退屈してるといけねぇからなぁ。
お話なり、何なりしてくらァ。オレらの"お友達"だしな。
お近づきになりたいねぇ。
[くく、と笑って。]
うん、聞いて安心した。安心して観戦にまわるぜぇー。
[...は、に爆笑してその辺りを転げまわっている]
[転げ回る影を見て、釣られて笑いそうになった。
意味は多分分かってない]
いやぁ、ね?
だってさぁ、本性視るんだぞ?
最初に先輩視たのって、やっぱ……あれだ、下心じゃね?
[何気にひどい事言ってる。]
なるほど。つまりあいつぁきーちゃんの恥ずかしい姿も知ってるわけだな。
あひゃ、ひゃっ、ひゃひゃはーっ……
[笑いすぎて声が掠れだした。多分、体があったら確実におなかが痛くなっただろう]
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