18 Orpheé aux Enfers
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―学生相談室―
[言い終えて、長い長い息をつく]
…………………あぁ、何だかすっきりした。
[えへへ、と笑う顔はいつもと何一つ変わらない]
僕は、ずっと誰かに聞いてほしかっただけなのかもしれない。
[――――もしくは、助けて欲しかった?]
甘えてばかりでごめんね。 今言ったこと、冗談だと思って忘れてくれても構わない。 本音だと思って、軽蔑してくれても構わない。
君には言いたかった。言わなくちゃいけないと思ったから。
[其れでも視線は、床に落ちたまま…]
(396) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[手を解かれる。 離れて行ってしまうと思った指先は、僕の手を包みなおした]
え…………?
[小さく声を零しながら顔を上げる。温かな秋色の瞳が其処にはあった]
――――――――――…。
[一つ一つの声が、一つ一つの言葉が、ゆっくりと心を溶かしていく。 彼がどれだけ一生懸命語り掛けてくれているのかが分かる。 その優しさを、温もりを感じる。 今まで読んだどんな本よりも、彼の言葉は胸に染みた。
…赦された気がした]
セシル………。
[ありがとう、の言葉は、詰まって声にならなくて]
(397) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[色々なことを提案してくれるセシルに、眼を瞬かせる。 音楽から遠ざかって他のことをし始めたら、 父さんは何て顔するだろう―――? そんな不安が胸を過ぎたけど、でも、彼の様子があまりに楽しそうで。
僕は、つられて笑う]
ふふっ、ふふ、……。あははっ。 バンジージャンプは流石にちょっと怖いよ、セシル。
やってみたいの? でも、君と一緒なら悪くないかな。
[くすくすと無邪気に肩を揺らす。 何だか秘密の相談をしているみたいで、どきどきした]
(398) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[強く優しく、包み込まれた手。 其れを見つめていた蒼色は、おずおずと覗きこまれて秋色と交わった]
ありがとう、セシル。
……僕は、―――――――――…
(399) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[―――――――言いかけた言葉は音>>360によって途絶える。 聞き慣れた筈の音色。聞いたこともない音色。
間違えるはずはない。それは彼の]
……………………。
[ナツキちゃんが、自分の音が嫌いなのは知っていた。 でも、僕は彼の音が好きだった。 ナツキちゃんの音を嫌いだと言ってあげた方が、彼が納得するのではないかとも思っていた。 でも、言えなかった。他のことみたいに、嘘はつけなかった。
だって、やっぱり好きだったから。 プラスチックの音だって、関係無い。彼の奏でる音だから、大好きで、大切で。 酷く我儘な想い。まるで、小さな子供みたい]
(400) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[鳥は、飛び立とうとしている。必死に、必死に] [彼は変わろうとしているのだ。…傷つきながらも]
――――――――――行こう。
[音のある声と、音の無い声>>365は重なった。 差し出された手を、そっと握って。
向かうのは大練習室。 聞いたことのない音を奏でる彼は、どんな顔をしているのだろう。 一体彼に、何があったのだろう。
知りたい想いと、知りたくない想いと。 それでも向き合えたのは、傍らにいてくれた温もりのおかげ]
(401) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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―大練習室―
[その光景に、圧倒される。 今まで押さえつけていた感情の全てが、溢れだしたような音。…引き込まれる音。 細かい技巧の面で言うならば、お手本とはほど遠かっただろう。それでも]
ナツキちゃん……。
[思わず、声が零れる。 音を唄わせる彼は苦しそうで、―――けれど、何処か満たされているようにも感じられた。
これが本当の彼の音だったのだろうか。 人は変われる。変わったのだ、彼は。 なら、変われるだろうか。 出来るのだろうか、僕にも、――――――…]
[伸ばそうとした腕は、縋るためのものではなく] [眩しい彼に、ただ、触れたかったから]
(402) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[やがて響いた、謝罪の声。 僕は静かに息をのむと、顔を上げた]
……………………な、なにが?
[とても真面目な顔で言いきった。 残念ながら、彼がこの事件の犯人だという話は一切聞かされていなかった。 今の状況を考えれば何に対する謝罪かなんて予想がつきそうなものだが、だって、演奏に圧倒されてしまって頭なんてほとんど働いていなかったわけで…]
えっ、……ええっ、……。
[凄く空気を読めていなかったことにだけは気づいて、おろおろと身を引いた。 周囲の視線が痛い。とても痛いです。 でもそんな中、申し訳なさそうに此方を見つめる視線もあった。スコアと楽器を盗んだという誤解が解けたのだろうか。漸くそう思い当たって、ゆるりと瞬いた]
(403) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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ナツキちゃん……。
[僕は何も知らない。 彼が起こしたことも、その理由も、謝罪に至る経緯も、彼の心に起こった変化も]
演奏、素敵だった。 ナツキちゃんの音、大好きだよ。
[だから、それだけを告げて微笑む。 其れは少しだけ、大人びた笑みだった**]
(404) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[裏口から合宿棟に入る。 悲鳴はとうに届いていて 謝罪が受け入れられるといい 願いを胸に、メインホールへ向かう]
……
[漸く事態を把握したらしいサイラスの姿が見えた。 戸を開いた所で、>>404微笑と声が聞こえる。 そのまま音を立てないように扉を閉めて踵を返した 最終的に手を差し伸べることが出来るのは、彼かなと]
(405) Ayame 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[何処でも良い。 空いた練習室へと向かった。 楽器を取り出して、楽譜を並べる。
今凄く、演奏がしたかった。 選んだのは 雨に唄えば]
(406) Ayame 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[ラッパを吹き鳴らせば 何て幸せなんだろうと 男が雨の中で踊る姿が浮かぶ
愉しいメロディは陽気なダンス 後先も考えずタップを踏む男 エスカレートして……向けられる白い目
ストーリーを音に乗せて もう思考は物語の中 嗚呼、矢張り音楽が一番愛しい。
少し前までは、間逆の気分だった。 今は、未だ解決とまではいかないけれど 雨は止んで雲間から日が差しはじめている 暫し、意識を音に溶かして踊る**]
(407) Ayame 2010/09/11(Sat) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 23時頃
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― 学生相談室:回想から現在へ ― 〔視線が落ちたままの言葉はどこか悲しかった。 僕の声のない言葉は、見てくれないと、届かないから。 だから、碧がもう一度 こちらを見てくれたことが、嬉しかった。 詰まってしまって声にならなかった声も 僕の耳には届いた、そんな錯覚を感じながら
彼のファミリーネームが持つ環境を 知らないわけではないけれど提案した。 そんな僕の提案はとても子供じみたもので、 それでも、笑ってくれるのが嬉しくて。〕 ”……怖いかな?スカイダイビングは、 僕も怖くてできないから、バンジーからなら! って、思ったんだ。” 〔それは、とても、とてもささやかなものだとしても……〕
(408) うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
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― メインホール:回想から現在へ ― 〔一緒に向かったホールで見たものは 記憶にはなかった音。 サイラスが零したのは記憶にはない名前。〕 ――――…… 〔僕は静かに、その伸びる手を横で見詰た。
……状況の把握が遅れて、戸惑うサイラスが あまりにサイラスらしくて、それでも僕は小さく笑えて。 彼が両の手ではなく片方の手を伸ばしているなら もう片手を握ったまま……サイラスが泣くような形で これらのことを知らなくてよかった。 そう思いながら、僕はそこで彼の声を聞いた。〕 〔さっき、聞いた声とはまた少し違う声が あの人の初めて聞いた名と、好意を その姿さえも、僕はサイラスの隣で*見詰ていた*〕
(409) うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 23時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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―文化祭当日― [長い髪がさらさらと揺れる 黒いワンピースにエプロンをしたまま、慌てて駆ける女の姿 その手には楽譜を挟んだファイルをもって]
間に合わなかったら一生怨みますからね……!
[女にしては低い声で怨み事を呟く 甘いバニラエッセンスのにおいをさせながら 料理サークルの喫茶が思った以上に盛況で 漸く抜け出し、オケの皆の元へ人ごみをかきわけ向かう]
(音出しもしてない、まずい 着替えたいけど間に合うかな)
(410) Ayame 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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― 文化祭当日 ― 〔高校生で便利と言えば 大抵の畏まった場所は制服で済まされると言うこと。
僕は付属大学の学祭で演奏する為 何時もの冬服……もう冬服に衣替えした後だから その姿でもなんら問題はなく 背に相棒のケースを担いで家を出て大学に向かう
その最中携帯を開いてメールを打ち込みながら〕
(411) うに 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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セシルは、料理サークルがメイド喫茶をやってるとまではしらない
うに 2010/09/11(Sat) 23時半頃
セシルは、届いたメールにびっくりしつつ返事を打つ
うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
セシルは、先生にも聞こうとしてメルアドを知らないことに気づく
うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時頃
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[結局セシルはあの後サイラスをつれて喫茶にやってきてしまったわけで。 ドキッ☆男だらけのメイド&執事喫茶です。 誰得 そう思っていたのに需要が多すぎて、てんてこ舞い。 ばたばたと忙しさに気付くのが遅れたけれど、ばっちり視線は合ってしまった。 奢るだけおごってオケの方に送り出す時、口止めしておいたけれど
……そのままの格好で走ってちゃ意味が無い]
(412) Ayame 2010/09/12(Sun) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/12(Sun) 00時頃
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― 料理サークル→オケ控え室 ― 〔あれ?先輩妹さんも同じ大学なんだ? そんな素ボケをかましたのは僕とサイラス。 色々やってみると言ってもこれはありかなしか ……でもサイラスのメイドさんはみてみ(ry
ともかくも……大学って凄いね。 いろんな意味でそう思いながらも 無事口止め料で奢って貰ってお腹も満たし そこを後にする
本人がばらす行動しても 口止め料は返さなくていいよね?〕
(413) うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時頃
セシルは、南校の残り二人とも合流して音だしに
うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/12(Sun) 00時頃
さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/12(Sun) 00時半頃
さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/12(Sun) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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−文化祭当日−
……で。 何ですか、これは。
[手にしているのは、とってもアレな雰囲気の、料理サークルのメイド喫茶のチラシ。]
……これ、多分僕が行ったら、その場で穴掘って逃げますよね……
[きゃっきゃ言いながら絡んでくるメイド達(女装)をにこやかに振りほどきながら、彼らのオーケストラの会場会場へと足を運ぶ。]
(@60) leeha 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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―文化祭当日― [ステージ裏の楽屋。 既に音出しが始まっていて、扉を開けた音も気付かれなかったかもしれない。いや、そうであって欲しい]
……っ、すみません遅れました。
[願い叶わず、目敏い部長に捕まった。 いそいそと着替えに行こうとしては見るけれど残り1時間無いんだからと押し切られた。 せめてエプロンだけは外しておく。 一番後ろに座るんだから、黒に混じってしまえば左程わからないと思いたい。 特等席なんて用意するんじゃなかった。 後悔は後でするから後悔と書くんだった。 楽器を用意しつつ、もとより小さい背を更に縮ませた]
(414) Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/12(Sun) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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―文化祭当日― [北校の練習室で早朝に練習してから、音大に向かう。
人混みがあまり得意ではないから、文化祭を見て回る気はなかった。
案の定到着すれば、結構な人の混雑っぷり。 小さく息を吐いて、人にぶつからないように歩く。 渡されるチラシは律儀に断ったが、何枚かは無理やり持たされる]
皆もう着いているのかな。
[時間に余裕は持たせて到着した。 オケ控室に辿り着けば半数は集まった後か。 既に南校生は集まっているらしく、音出しの最中。 北校生を探す前に、先ずは自らの準備に取り掛かった]
(415) neige 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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― オケ控え室 ― 〔弦を張り替えたばかりの相棒は上機嫌で 音出しの間もその音を響かせて。
……ジェレマイア先輩、その格好は…とか ラルフの姿が見えれば、ぶんぶんと弓を振って〕
(416) うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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―控え室― [楽器を準備しつつ、セシルの視線に気付いて首を振る。 コッチミンナ! ばさばさと長い髪が揺れるのが違和感たっぷりだ。
ステージ上ではアナウンスが流れている。 本番まであと少し。 オケに流れる空気は合宿前とは違っていたけれど 決して厭なものではないと感じていた。 ――――大丈夫]
(417) Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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― オケ控え室 ― 〔合宿の時は色々あった。色々有りすぎた。 けれど、それさえもあの指揮者は一笑にし
”バーナバスの音が良くなったのだからいいじゃないか”
と、だけ言って。
音の良し悪しが出てしまえば 此処は音大。それが基準の総て。
大岡裁きよりも、荒い、けれどシンプルなそれ 軽々とそれだけで纏めちゃうから このオケの指揮者だったりするのかなと ちょっと、僕は部長を見直した〕
(418) うに 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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−コンサート会場−
[用意されたチケットが指定した席は、中間より少し前の場所。全員を見渡すことができ、音の響きも良い場所だ。]
……特等席ですねえ。本当に。 まあ、これも彼らからの愛情ということにしておきましょう。
[ちょっとだけ申し訳なさそうな声で、小さく笑う。]
お礼は全員分の差し入れ、かな。 逆に高くつくかもしれないですけど。
[などと言うものの、既に研究室には人数分の飲み物が用意してあるのだが。「良い演奏を聴かせてくれたら差し入れをする」という言葉は、彼らの希望により、あの時からまだ果たされてはいなかった。]
(@61) leeha 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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― 回想・合宿中のエントランスにて ―
[置いて行く。その言葉に眉を寄せる。 どうして楽器を手から離そうするまでに至ってしまったのかと それを想ったが―答えはわからない]
その、お前の目と、耳をふさいでしまったのは何かはわからないけど―。
[ふ、と目を伏せて、空を見上げ、そこに広がる青を見る けれどこんな物ではないはずだ。 音ならばはもっとたくさんの色を紡ぎ出せる―]
そんな音だって、今の北校のチェロはお前だ。 お前と全く同じ音が出せるやつなんているもんか。 俺達には他の誰でもない、お前が必要なんだよ。
[首を傾げたチョコレート色を見る]
(419) Cadenza 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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だから、お前の視界が晴れるまで、俺等が― 俺が、手をひいてやる。
今までたっぷりお前の音に引っ張ってもらったからな。 だから今度は、俺の番だ。
[先輩じゃ役不足ですよ。 なんて言われかねないな、とはおもったものの…]
だから、戻って来い。
[チョコレート色を見る視線は、揺るがない。 それは間違いなく本心であり、覚悟を決めている現れ]
(420) Cadenza 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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”続きましてはサークルOrpheé aux Enfersによる MGM JUBILEE OVERTURE、他 指揮 ヴェスパタイン ”
〔落とされる照明。 場内アナウンスが流れる。 それを、僕達奏者は緞帳の奥で椅子に座り聞いて。
身近な場内アナウンスが途切れれば 緞帳はゆっくりと上がっていく。 もう、慣れているはずなのに 射し込むライトの熱さが、周りの空気が 緊張感をいや増して
……銀髪の指揮者の腕が上がる。さぁ、開演だ!〕
(421) うに 2010/09/12(Sun) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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[黒一色のワンピースなら大丈夫、目立たない。 長い茶髪が邪魔だけれどこの際顔を隠す為と思えば構わない。 トリップした後の事まで気が回らず 落ちる照明 流れるアナウンスに、ピンと背筋を伸ばした]
――…
[幕が上がる。 音の中に意識を溶かして でも初回の合奏練習の時のように 独りだけで空回りはしない。 指揮は見えなくても、彼の解釈は其の身に刻み込んだ。 同じ世界で音は紡がれる]
(422) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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― 文化祭ステージ ― 〔まずは、メジャーな音楽で聴衆を取り込み 次いで軽快な曲で楽しませる。 その後はゲストの演奏を二つ。
銀色の指揮を追いながら 奏者は音を紡ぎ上げる。それぞれの音を聴きながら。
奏者は最初の合同練習の時と変わらない面子。 けれど、最初のときとは違う音が響く。
一つ、二つと曲が終わっていけば 弱小サークル……単に癖がある奏者達過ぎて 大勢集まるには難しいだけだと 今は知ってるけど……の 文化祭最後の演目が始まる〕
(423) うに 2010/09/12(Sun) 01時頃
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