171 獣[せんせい]と少女
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―かくれんぼ―
[>>423明日は星を見に行こう。 珍しく、わたしが誘うのではなくて、 ブローリンが誘ってくれた日。
わたしはひとり、歌っていた。 明るい月の下、お星さまを見上げながら。
困らせたいわけじゃあなかったけれど、 わたしのことを、見つけてほしかった。 もう、わたしの髪の色よりも濃い、 灰色の、きれいな瞳で。]
ら、ら ―――― 、
[かくれんぼなんて、 がっこうに居たころ以来だけど。 きっと、ブローリンはわたしを見つけてくれる。]
(443) fumifumi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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Twinkle, twinkle, little star...
[口ずさむのは、大好きな歌。 ちいさな歌声を、秋風がさらってゆく。
ひとりだと、やっぱりさみしいね。 ブローリンが隣に居てくれたから、 歌うことがたのしいんだ。
こうしてひとりになってみて、初めてわかった。]
(444) fumifumi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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―― 最後の飛行 ――
[コリンの願いは全て叶えたかったし その願いは、自分の願いでもあった。 >>420一つ一つの願い事に頷いて 伝え終わったコリンの喉を、大きな掌で撫でてあげて。]
『……よし、いくぞーっ!!』
[ たったったったっ―――
軽快に地を蹴り助走をつけて 金の獣は少女を乗せて、大空に舞い上がる。 ぶわり、と草が舞って。吹き抜ける風も、揺れる花も 自分たちを見守ってくれるようだった。
ここに、誰かを連れてきたことなんてなかったから こんなに高い場所を、人を乗せて飛んだのは初めてだった。 そのはじめてが、大好きなコリンだっていうんだ。 ついつい、コリンを乗せたまま空中で一回転のサービスをして、ぐるぐると笑った。]
(445) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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『……なっ!?コリン、もう箱は開けないって言って』
[戻ってくるから置いていこうと言ったのに どうしてもと言われて、背中に乗せていたトランク。
その蓋が空いてぱらぱらと 走る軌跡の虹に混じって、>>422思い出の品々が零れ落ちていく。]
(446) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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― epilogue ―
[秋色の平原。 見渡す限りに秋桜が植えられた花畑。
旅立つ前のクラリッサの髪色を思い出させる優しい淡色で、大地が包まれていた。]
……クラリッサ、見えるか?
ここは、わたしが、 ひとりめの少女と共に作り上げた場所なんだ。
[風が吹き、ざわざわと、花弁たちが囁き合った。]
(447) lalan 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[もう、少女はここにはいない。
ヴェラの中で。 ずっとずっと一緒に。
瞼を閉じれば、愛おしい少女の笑顔と言葉が蘇る。]
(448) lalan 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[慌てて拾いに行こうとしたけど。 コリンが>>428背中を叩くから。 笑って、首を振るものだから。
虹を纏って落ちて行く箱の中身。 それが…コリンが、 今までの思い出で虹を作っているようにも見えて。]
『ああ………忘れないさ』
[トランクをひっくり返して。 自分が買ってかけてあげたネックレスと、一緒に作った髪飾りでおめかしするコリンなんて見たら。
新しい物を手に入れる度 いっぱいのトランクのどこに詰めようか こう詰めたら綺麗なんじゃないかって 二人で、楽しみ、相談をした記憶が蘇ってしまって。
飛ぶ方に集中しようと前を向いた勢いで 空中を水滴が1、2粒。はらりと、散った。]*
(449) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[あの日から絵から遠ざかっていた獣は、 その秋桜畑の端で、久方ぶりにペンと筆を手にした。
少女の残した荷を、絵を、見返したのは何度だろう。 自分の描いた絵を、見返したのは何度だろう。
そこには確かに、二人が過ごした月日、 二人しか知らない思い出が遺されていた。
それを見るたびに、思うのだ。]
(450) lalan 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[獣とは、なんと不器用な生物だろうか、と。]
(451) lalan 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[>>427草が揺れるおと。 振り返れば、そこには待っていたひとが居る。]
…… みつかっちゃった。
[ねえ、ブローリン。
あなたはこの寂しさを、ずっと抱いていたのかな。 あなたと共に旅をした少女が居なくなったとき。 わたしが抱いた寂しさよりも、 ずっとずっと、寂しかったのかな。
わたし、死ぬことはあまりこわくないけれど。 ブローリンとの別れが、とてもこわいの。 旅立ちの日の不安とは、比べ物にならないくらい。]
(452) fumifumi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[感情なんて無ければ、少女を喰らう胸は痛まなかった。
感情が無ければ、きっと少女に何も返せなかった。
感情が無ければ、きっと少女を覚えていられなかった。
感情があって、少女のことばかりを考え、 少女に微笑んで貰うことができて、良かった。]
(453) lalan 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[描きあげた一枚は、自分と、そして、自分の中のクラリッサとの合作だった。
少女が使い残した絵の具で塗られている、二人分の一番の笑顔を鞄に仕舞い込むと――、
獣は、一人分の足音で秋桜畑を後にした。**]
(454) lalan 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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きっと見つけてくれるって、おもってた。
[ブローリンとお別れをするとき、 わたしは、泣かないでいられるかなぁ。
ほんとうに、最後のさいごだもの。 笑って、だいすき、っていって。 お別れしたいのだけど。
そういえば、昔も、そんなことを思っていたなぁ。 いまも昔も考えることは同じなのねって、 ちいさく、わらった*]
(455) fumifumi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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―― 雷の大樹の前 ――
[飛行が終わり… 人型に戻った自分に渡されたのは、一枚の紙。
もう少し喋るのも辛いのだろうか。 声が聴けなくなったのは…胸が、痛くなったけど。 コリンの元気に跳ねるような文字を久しぶりに見られて。 胸の痛さは、懐かしさで緩和されるよう。
その文字を目で追い終わると、 悪戯をするときのように笑うコリンの前で 鞄の中から林檎の種が入った袋を取り出して 屈み、目の前で振ると、にいっと笑った。]
(456) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時頃
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ここなら、俺以外に掘り返すやつなんていないだろうし …………コリンらしい。名案じゃないか。
[箱は、すっかり中身のなくなったトランクが一番か。 と、風で穴を掘りながら考える。
自分は、林檎がなるまで待っていられるだろうか。 たった数年すら待てないなんて、獣らしくもないが…
しかし、コリンとの約束は絶対なのだから この後、なにがあろうとも その約束を必ず果たそうとするだろう。
なにがあろうとも。ぜったいに。]
(457) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時頃
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コリンは何を入れるんだ? ……って、それを聞いちゃいけないか。
[もし自分に見られないよう目隠しをしたいというなら 風呂敷か、口の縛れる袋を用意して。
さて、自分は何を入れようか。と。 ううん、と考え始めた。]*
(458) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時頃
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−待雪草とロビンとアイリス−
[ヒナコとの、旅は。 結局どこにも、居つくことなく…。
ヒナコの気分を、羅針盤にして。 街から、街へ。道から、道へ。 野を、山を、海を、川を、巡り。
幼さを残す蕾、だった少女は…。 咲き誇る、乙女の年を、向かる前に。 今、ゆっくりと終わりの刻へと、向かっている…。]
………ヒナコ。 待雪草が、咲いたといっても…まだ、冬だ。 あまり窓際にいては、風邪を…ひく。
[窓際に置いた、椅子に腰かけ。 小鳥にパン屑をやる、ヒナコの、肩に。>>372 鳥の羽をイメージした、ショールをひとつ、かけて…やる。]
(459) souya 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[あの時の…お詫びにと。 街の織物屋で買った、ミルクティー色のショールは…。 待雪草と並ぶと。 ヒナコの姿を、春を告げる一羽のロビンのように…見せる。
それはまるで。 ヒナコの襟元から飛び立とうと…。 日々薄くなる…、羽の、痣を。 少しでも長く…留めておこうと…するように…。
ヒナコが、私に気を使って…。 夏の、暑い日でも。 痣をみせないよう…、慎重に服を、選んでいることを…。 私は、知っている。 知っていて…、知らないふりを、している。
ヒナコと、私自身の…ために…。]
(460) souya 2015/10/21(Wed) 23時頃
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………なんだい?
[呼ぶ事にも、呼ばれる事にも。 すっかり慣れた…呼び声に。>>418 甘えるような気配を、感じて。
以前のように、出歩かなくなったためか…。 秋よりも、細く。白くなってしまった、ヒナコの傍に。 膝を付き、不器用に浮かべた、笑みを見上げる。
こんな時…。 ユージンや、エフ、ブローリンなら、なにか…。 気の利いたことを、言えるのだろうか…?]
(461) souya 2015/10/21(Wed) 23時頃
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………虹、では…。 食べるのが、難しそう…だ。
[虹になりたい…と>>418 そう、願ったヒナコに…。 結局、言えたのはそんな…。つまらない言葉。
終りの時を、感じた少女が。 自らの死の、その時に。 こうして欲しいと…何かを望むのは、よく、あることで…。
出来るだけそれに、応えたいと…思っても。 私はいつも…。 上手く、その思いに言葉を…伝えることができない。]
(462) souya 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[ぱたぱたと声を聞く前に掛ける足音で その帰宅を悟るとそちらを向いて、出迎える。]
おかえり、クリス。 本当かい? きっとこないだの“おまじない”のお礼じゃないかな。 僕にいつもクリスを褒めるよ。 あんたにはもったいないってね。
[元気な姿を確かめると無意識に表情は穏やかに。 重そうに抱えた布を広げると 色々な果物。採れたてのような果物は どれもみずみずしく光っている。
ひとつ摘まんだ苺を 幸せそうな表情で口に運んだクリスマスの表情が 梅干しのように固く、くしゃりと歪んだ。]
(463) miduno 2015/10/21(Wed) 23時頃
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(嗚呼…けれどひとつ、確かな事…は…。)
[ヘラがイリスの頭に、振りかけた神の酒、三滴…。 熱を失い、冷たくなってゆく…ヒナコの額に…。
きっとそれは、注がれるの…だろう。
三滴とは、いわず…。 ヒナコを抱く、自分の視界が…。 紫《シ》を抱き、宵闇に染まる、アイリスの花に…埋め尽くされる…程に…。**]
(464) souya 2015/10/21(Wed) 23時頃
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まだ、早かったのかな。
[そう掛ける声に心配の色はなく。 いつもの“おまじない”をする彼女をちらりと見ながら 作業に戻る。 クリームの中に鮮やかなアスパラと肉厚のベーコンが踊る。煮立てないように静かに混ぜていると 横からにゅっと手が口許へ 伸びたと思ったら押し込められる果物を 拒むことなく口に含む。]
美味しいよ。
[歯を立てると甘酸っぱい果汁が口に広がる。]
(465) miduno 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[クリスと過ごして何となくわかったことがある。 自分が笑えば、クリスもつられて笑ってくれる。
だから自然と笑顔が増えた。 だけど自分は。
自分は彼女の最期の時も 果たして笑えるのだろうか…。*]
(466) miduno 2015/10/21(Wed) 23時頃
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― さいごのおねがい ―
[最後に立ち寄った村を出てから、 もうどれくらい森で過ごしてるだろう。
わたしが森に行きたいって言い出したせいだ。 だって、家にいると鏡をのぞきこんでしまう。 鏡の中のわたしを見るたびに、 もう先生が好きだった色がないことを知ってしまうから。
森だったら鏡はない。 泉や川で顔を洗う時は、目をつぶればいい。 でもそんなことをしたって、 わたしを見つめる先生には隠すことなんてできないこと 残された時間が長くなんてならないってこと 少女のわたしは、知っている。
そういうものだって思ってたし、わかってるけど。 先生が好きだって言ってくれた色が 無くなってしまうのを、わたしは見たくなかったんだ。]
(467) SUZU 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[もうすぐ、がっこうから旅立ってから。 5度目の誕生日が、やってくる。]
───わたし、お祭りに行きたい。
[森の木々の葉をざわめかせる風に、 背中まで伸びた小麦色がふわりと揺れた。
傍らの真っ白な毛並みを細い指で撫ぜて頬ずりする。 揺れるたてがみが鼻先をくすぐってくすくす笑いながら わたしは先生に我儘を言った。
たぶん、これで最後になる我儘を。]
(468) SUZU 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[今では甘えたい時だけになった、 がっこうに居た頃の呼び方で。]
そしてね……ゆびきりの約束、叶えに行こうよ。
[白馬の首筋に腕を回して、ぎゅうと抱きつく。
今日の我儘はとくべつだから。 頷いてくれるまで、わたしは"おねがい"する。]
(469) SUZU 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[いつかの、ゆびきりの約束。>>22 お酒が苦くなくなるくらい大人って、どれくらいだろう。
あれからわたしはまた背も伸びたけど、 きっと大人って言えるには、ちょっとだけ足りない。 背丈も、時間も、何もかも。
でも、わたしの"おしまい"はもうすぐだって。 少女のわたしは知っているから。
ほんの少しだけ成長を早めて、 わたしを、先生の隣で並んで歩けるわたしに。 大人の味を一緒に飲める、わたしに。
おしまいを迎える前の少しの間だけでもなってみたくて わたしは我儘を言ったんだ。]
(470) SUZU 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[ ( なんとも、まぁ。)
かっちこっちの、こっちこち。>>332
さっきまでの穏やかな誓いの言葉はどこへやら 見上げる表情にも声にもぎこちなさばかり。
( ……けれどそのほうが、いつものミィらしい。)
彼女の手元で跳ねたリングを 風で拾うことにならずにすんで、ひと安心。 滑りこんだ半分の薔薇は、無事に白い薬指を彩った。]
(471) kanko 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[ ミィの前に差し出した骨ばった左手は、 慣れぬ様子で手持ち無沙汰にしている。
いつも撫でたり、支えたり、包んだりで、 彼女の手に支えられていることは とても珍しい 自分の手。
そんな感傷に浸っていたものだから、指輪が 第二関節の節を越えられずに四苦八苦する姿を ぼんやりと見てしまっていて。
( ………あぁ、やっぱり…… )
緩いのはどうしようもなくなってしまうけれど 小さければ削ればいい、と思っていたそれは 意図せず、むにむにと懸命に指を弄る 可愛い彼女を見せてくれたから ”てきとう” にしておいたのも悪くなかったかな、と
ちらりと見上げる彼女>>334 へ微笑んだ。]
(472) kanko 2015/10/21(Wed) 23時頃
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