212 冷たい校舎村(突)
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――回想:いつかの放課後――
[文化祭より前の、いつかの放課後。似た家庭環境の彼女との、第一回目の相談会。これからも相談してくれていいと快く承諾したら、感謝の言葉と共に、彼女らしい優しいお節介>>252も飛んできてしまった。]
……分かった。次からは気を付けよう。
[ふっ、と笑って反省の言葉を口にした。こんな俺、ということで相談する彼女を貶めることになるなら、成程それは、口にしない方がいいだろう。 それでも俺にとっては、やっぱり、“こんな俺”なのだけれど。]
(430) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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[秘密の相談会で彼女がしてくる相談>>253には、自分なりに真摯に答えただろう。 もし押し付けられたら俺で良ければ手伝う、だとか、親父の帰りが遅いのは俺のとこもよくある、だとか、親父さんの好きそうなもので、でも栄養を考えつつ作る、とかだろうか、だとか。 ただ同意するだけだったり、頼りない答えになってしまうこともあっただろう。こんな答えでいいのだろうか、と不安になることもあったが、彼女は変わらず相談に来てくれて、それが何より嬉しかった。ちゃんと役立てているのだと。
そして、時々自分も彼女に相談するようになって、その度に彼女は真剣に答えてくれた>>254。 「やりたい事、やりたい様にやれば良いんだよ」 その言葉に、どれだけ気が楽になったか。きっと彼女は知らないだろう*]
(431) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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― →教室 ―
[ さて。提案の結果はどうだったか。 三人揃ってだったか、どうか。 古辺通は上履きを擦らせながら、 静かな廊下を歩み。 教室にたどり着いて、 ―― 成程。
本当に、クラスメート、だけ。 コートを脱いで 自分の席に引っかけながら、 大和―― は、 上須賀が話しかけていたものだから>>424。 誰へとは言わず ぽろ、と。 ]
(432) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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―― 職員室。 誰もいなかった。 嘘じゃねえよ? …橘と三星が証人。 [ 普段より人の少ない教室の中だ。 多分、誰かしらには聞こえてた 筈* ]
(433) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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[差し出した、二択。 選ばれたのは、“教室”でした。>>419
まァそれに異論はねェんで、 通と一緒に今度は教室に行こうと思ったけど、 三星が挙げる名前はウチのクラスのやつばっかだ。
そして無残にも希望は打ち砕かれる。>>420 神は無慈悲だ……!!]
通のいう通り、教室に行くかァ。 帰るんだったらみんなで帰ろう。 何かあったとしても、皆で怒られるなら怖くない!
[な?って通と三星を交互に見ながら、 通が先導してくれるんなら、三星も手招いて教室へゆこう]*
(434) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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── 回想:入間と、絆創膏 ──
[ 「 そんな、大した理由はないけど、ちょっと 」 ……って、ちゃんと、なんでもなさそうに、 笑い飛ばすみたいに、言えていたのか、どうか。
作り笑いだな と、 そのとき、自分でも思った。へたくそ。]
(435) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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[ 「 バンソーコー、使う? 」って、 紙の端か何かで指を切ったという入間に、 鞄から取り出した絆創膏の箱を差し出したとき。
うっかり、自分からこぼしたのだ。 部活でよくケガをするから、持ち歩いていた、 そのときの習慣が抜けないだけ と。
なんでやめたのかって、そりゃ聞かれるよな。
違和感のない、嘘でもない言い分を、 俺は自分のどこにも見つけられなくて、 そのとき、曖昧に笑って、ごまかすことにした。
そうすれば、追求しづらいだろ って。卑怯な。*]
(436) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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うん、ささらちゃんとかも普通に教室行ってるだろうし。 伝えなきゃ。―――あ、でも、先行ってていいよ。
[古辺くんに応えてから、>>423 コートもマフラーも取らないで職員室にお邪魔する。 携帯は圏外。でも、職員室の机の上にある電話まで使えないなんてまさかそんな。
そう思いながら受話器を取って耳に当てたけど、 何の音も聞こえないし、ボタンを押しても音がしない]
…………無理。
[諦めて受話器を置いて、わたしも教室へ向かう]
(437) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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転かされたの? もしかして理一のいたずら?
那由多もよく引っかかるよね。 ちゃんと見てなきゃだめだよ。 雪痛いしおいしくないからね。
[少しズレた話も那由多>>490はこうして付き合ってくれるものですから、思わずゆるゆるりとお返しするでしょう。
いつもよりは何処かゆるく思えたので、言葉も付け足しておきました]
こちらこそされてることしてない気がする。 でもそうだね。じゃんじゃん使うしかない。
[二人してタオルを持てるだけ持ちましょうか。 ささらちゃん以外にも男子も女子も必要としている人がいるかもしれませんから。
とはいってもほとんど那由多に頼んでしまいましたが>>416]
(438) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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―教室―
おはよー……――あれ、 なんか、あんまりいない……
[いない。実際いなかった。 疎らなんてものではない。 インフルエンザで学級閉鎖以来の人数だ。 委員長に詰め寄る堆の言も尤もだが。>>424]
まーまーまー……
[落ち着いてー、とは言いながら 能久も不安がじわり、湧いてきた。 背筋に寒さがわだかまっているせい、だけだろうか。]
(439) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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私も持てるから任せて。 ほら、右腕むきむき。
[なんてこと言いつつ扉を開けたりのサポートはお任せください。 教室に向かいながらぽやぽやと返しました]
なかったらみんなでかまくら作ってお鍋したいね。 ……たのしいと思う、し。
みんなで食べたいんだよね。せっかくの高校生活さいごの思い出づくりしたくって。
できそうならまたサポートしてくれる?
[なんて話しつつ、さて、教室の扉が見えてきましたので、ゆっくりと手をかけました]*
(440) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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え、ほんとに……?
[>>433職員室に、だれも、いない。 古辺の言葉に小さく息を飲む]
――あかりも、ついてるのに?
(441) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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[結局わたしが教室に入ったのは、 古辺くんとりーくんから少し遅れてのこと。>>432>>434
それでも始業のチャイムには十分間に合う時間]
(442) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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─教室─
[そうしてタオルを抱えた教室に入っていったことでしょう]
おはよーー。あれ…これだけ? 他のみんなは…?
[なんて首を傾げつつ、近くの机にタオルを置きました]*
(443) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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── 現在:教室へ ──
[ 結局のところ、クラスメートしか見当たらない校舎。 寒い空気の満ちた廊下を、歩いて、歩いて。
教室なら、暖房がついているはず、と。 そんな期待を胸に、歩いていけど、
やっぱり、音が、しないのだ。 ここが学校という場所だと認めるには、 あまりに、静かで。
ようやく、人の気配を感じたのは、 自分たちの教室。3年3組。その場所で。]
(444) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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