212 冷たい校舎村(突)
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[握り合った手は離されない。>>365 ちよちゃんと二人で食堂へ向かう。
歩きながら、放送室で得た情報については、どうしても考えてしまう。 失踪しても多くの場合は無事に帰れるらしいけど、>>343 わたしにとっての怖いことがなくなったわけじゃない。 まだ、スピーカーからの声や、廊下に姿の見えたりーくん>>328のようには笑えない]
……、ああ、いいよいいよ。 たくさん使ってもらえるのがむしろありがたいし。
[張り切って作りまくってたからね部長ったら。>>366 と遠い目しつつ、心の中ではちよちゃんに感謝した。 黙りっぱなしだったら、暗い方に思考が向きっぱなしだったろうから]
(408) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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[食堂にもやっぱり誰もいなかった。>>367
購買には見慣れたパンやお弁当や飲み物が並んでいるけど、 レジには誰もいない]
そういうの気にするのってちよちゃんらしいね。 ……まあ、いいんじゃない。夢の中だし。
[そう言って人気商品筆頭のメロンパンを手に取って、 容赦なく一口食べようとしたら、静止の声。>>368 慌てて口を閉じて、メロンパンを眼前に掲げた姿勢で固まって、 ちよちゃんが先にメロンパンを食べるのを見守る。 もぐもぐと唇が動き、次に開かれた時には、 どうやら問題ないみたいだと伝えてくれた]
……よかった。
[そしてわたしも大口開けてメロンパンをぱくり]
(409) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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うん 俺も、思った
[ 淡々と、今度は声に出した肯定。 笑うでも、泣くでも、怒るでもなく、 ただ、強張った顔は、していたかもしれない。]
── なら、誰が、死んだんだろう
[ ひとの良さそうな 瞳と、 長い髪の間から、まっすぐのぞく眼差し。
まっすぐに見据えてみても、答えは、*]
(410) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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ずっとこの声を聞いてるだけだと気がめいるし、 いっそこっちから笑い返しちゃうのもいいアイデア、かもね。
壊そうかなーとも思ったんだけど、しなかったな。 コンセント全部抜いてみただけ。 やっぱり後で壊してみよっか。その時は手伝ってよ。
[>>395へらへらする彼に、放送の笑い声が重なって、 若干イラつきを覚えてしまったことは否定しない。 だってさあ、さっきの放送室での戦いがあった後だもの、 止められない笑い声が、わたしたちへの嘲りにも聞こえて気分が悪くなりもする。]
(411) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[いつもは三口くらいで飲み込んじゃうんだけど。 もぐもぐと。 いつもより念入りにメロンパンを噛んで飲み込んだ。
この五感に直に伝わるメロンパンという食べ物もまた夢の世界の産物というなら、 こんなリアルな“世界”を作り出したのは――]
ねえ、ちよちゃん、心当たりなんてないよね……。 死んでみるなんてメールを送って、 今まさに生死の境をさまよってる子が誰か、なんて。
(412) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[>>396目を見つめるには距離が遠かったと思ったから詰めた。 それが適切な間の取り方かなんて、わたしに聞かないでほしい。
嘘を見抜くプロだなんて、そんな大層な自称はしないけど、 勘は働くほうだから、さ。
相変わらず崩れない笑みは解せないところがあるけど、 “服を着てる”なあって、ピンとくるような感覚は特になかった。
その笑顔は、信用してもいいの?]
(413) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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そうだね。 変なことだらけだね。 ちょっと、疲れてきた。 お昼ごはんも食べられてないし。
……そんなふうに、楽しそうに笑う方法。 わたしすっごく知りたいなって、思うんだけど。
[いろんなことがありすぎて、イライラも募って、 このままじゃよくない傾向だと思う。 笑えることは幸せなことだよ。それは間違いない。]
(414) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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……わたしが聞いたことのある噂話でいいなら、話すけど。
人間が人間の精神世界に閉じ込められるっていう現象。 「集団失踪事件」って、ワイドショーでやってたのとか、見てない?
[彼が疑問に思っているこの校舎について、 わたしはわたしが知っていることを掻い摘んで話す。 信じるか信じないかは君次第。]
精神的に追い詰められた者や、生死の境を彷徨っている者。 その人が、わたしたちをここに招き入れたんだとしたら。
それでも、笑えるかな?
[壁に飾られた、眩しい電飾のひとつに触れて、 それを指でいじくりながら、彼がどう思うかを慎重に様子を伺う。*]
(415) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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― 回想:給仕のお勉強 ―
[3年3組の出し物は喫茶店にけってー。 みんなで役割を決めましょう。
って、選んだのは接客。
裏方の仕事はどれも向いて無さそうだったし、 愛想振りまくンなら得意だ、任せろ。
で、同じ接客だったのが入間。
入間も愛想いい方だから向いてるだろって、 その時の俺は思っていたわけだけど、 どうも入間の方は悩んでいたらしい。
>>298 零された愚痴に、瞬き一回。 でもその後、微かに口角をあげた]
(416) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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そっかねェ。 俺は、入間の方がいいと思うよ。
[机に突っ伏してる入間に、 ほらほらまだ勉強は終わってねェぞ、って、 笑いながら揺り起こした、あの日]
(417) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[ だって俺には、それ以外のものがないからサ。 笑う事以外もできる、入間の方がいいよ、絶対 ]*
(418) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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―3年3組―
……――――
[>>401>>402苦笑いも、受け答えも。 奥歯を噛みしめながら聞いていた。]
……え?
[>>403思わぬ方向からの怪奇現象報告に、能久は小さく声を漏らした。]
きえ、ない。 ……くらくできない?って、こと?
[その言い方に、恐らく見たのだ、と判断すればそれ以上は追及しない。何故消そうとしたのか、とか、そんなのはきっと、些末事――だといい。]
(419) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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……、保田も、思った、んだ ……
[>>410淡々とした言い方、 表情は硬くとも、 保田は自分よりずっと落ち着いている――すごい、な、と能久は思う。人が好いと謂われていたって、持ちえない、視点、というか。 ――ああ、おれは、やっぱり、]
……死、……
[氷を飲み込んだような心地は続く。 眸を揺らし、 ややあってから首を横に振る。]
……わか、らないよ ……わからない
(420) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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── 回想:文化祭絶賛ぼっちにつき ──
[ 上背のある上須賀が、 声に反応して、むくりと起き上がる。>>399 十分、予想できていた展開なのに、 どうしてなかなか、地味にビビった。
大きなあくび。眠たそうに投げ返された言葉は、 完全に、俺の想像の斜め上をゆく。]
上須賀、ずっと準備参加してたじゃん なんで当日だけ、サボろうとしてんだよ
[ 意味わかんねえ って、ちょっと笑った。
クソうるさいやつって、きっと昴か、 それか、委員長か、そのあたりだろうなと、 引きずられるように登校する上須賀を想像する。 アレ、堆チャレンジって言うらしい。ウケる。]
(421) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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なに、そんなねみーんだ 睡眠不足? 勉強しすぎじゃねーの
[ 上須賀の成績は俺より良い。 ということしか知らないし、 別に、勉強熱心なイメージもなかったけれど、
からかうような口調で言ったのは、 単純に、”受験生”しなくちゃなんねえしなって、 そういう軽口のつもりであって、
そういう調子で、いたから、 まるで不思議そうな顔をされた>>400とき、 なんだか、不意に、痛かった。どっかが。]
(422) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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……だって、上須賀、 あんまり誰かといるイメージ、ねーし
俺は、絶賛、ただのクソぼっち ……つーか、ひとりのほうが、楽とも思ったけど、 結局、フツウに、虚しいって それが、自分で選んだ結果でも
[ ベストがなくて、ベターを選んだ結果だ。たぶん。
なんの害意もないって顔の上須賀と違って、 きっと、居心地の悪そうな、もやっとした顔をして、 結局自分の首絞めてる俺は、クソダサかった。*]
(423) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[片手でくしゃりと自分の前髪をかき乱す。]
……―――、 ……――どうして……
[わからない、のか。違う、きっと。 考えるのが、 こわい のだ*]
(424) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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(―――逃げたい、って、思ったことが、ないわけじゃ ない。)
(425) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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— 回想:体面と内面と —
好きになった人とは一緒にいなきゃダメだとか、 折角付き合ってるのに、変なことで失点したくないとか。 重いよね、実際。
踏み込んじゃいけないライン、うん、あると思うけど、全然見えないし。 どこまで曝け出していいのかなんて分かる?
[>>292失敗談に付き合ってくれた悠ちゃんと、 顔を寄せ合ってのひっそりした会合。]
もう深く考えないで、がーっと行ってみたほうがいいのかもよ。 わたしはもういいけど、悠ちゃん、なんかそういう話ないの。ね。
[彼女の目を見て、挑発気味に笑うこともあったかも。]
(426) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[誰かの心に踏み入ることをしたいわけじゃない。 だから、悠ちゃんが何かを取り繕っていても、どうせわたしにはわからない。
この子も“服を着てる”でしょう。 大なり小なり、みんな同じ。 だからどうしたってことはない。 ほら、周囲を見回せばみんな、色とりどりの服で着飾ってるじゃない。
その中にハダカで突っ込んで行くとどうなるかって、 わたしが想像しないわけがない。]
人にどう見られてもいいかって?
[>>295彼女の問いかけを受けて、セミロングの髪をくるくるといじりながら、 口を開きかけて、]
(427) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[——「うん。どう見られても、わたしはわたしだもの。」
って、言えなかったよね? その時のわたし。]
(428) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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……やっぱり、ちょっとでも可愛く見られたいよね。 そのほうが、嬉しいし。
[眉を下げて、誤摩化すように笑った。]
大変だから補習なの。 ネル先生やさしいからへーき。 わたしに芸術のセンスがないから、しょうがないもの。
[美術の授業の成績は、ごくごく平均。 先生と約束していた口実を使って、その話はおしまいとばかりに切り上げにかかる。
——こういうとき、わたしだって都合よく“服を着る”。 だから彼女に対しては、少しの罪悪感を覚えた。]
(429) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[自由気ままに生きるって、 とっても理想的で楽しそうに見えるかもしれないけど、
要は、 人に見せるためのお洒落の仕方を覚え損ねた、青臭い子供のわがままじゃないの。
何も飾らない、ありのままの自分を「本当の自分」と表現したとして。
本当の自分を好きになってもらえる、なんて、
ばかじゃないの。 ばかじゃないの。 ばかじゃないの。*]
(430) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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― 少し前:2F廊下 ―
[気づかれなかった様子>>389に ほっとしつつ]
あぁ、まーな。 俺だって風邪ぐらいひくっつの。
[その回数は最近だいぶ増えているが]
あとは?……あぁ、そうか。
[その続きは言いよどんだ様子でなんとなく察する。 それは、精神的に追い詰められた、に、きっと通じる]
お前は保護者っていうより ……なんだ、世話焼きの弟? 小さいしな。
[くく、と笑って少し下にある頭に手を伸ばした*]
(431) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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― 3年3組 ―
[那由多の言葉>>403に 眉をひそめて、壁際、スイッチのほうへ
――カチリ。 ――カチリ。カチリ。
いくら切り替えても煌々と灯る明かりはまたたき一つしない]
なるほど。 ……ここが"誰か"の中なら。 それは暗闇が嫌いなやつなんだろうな。
[あきらめてスイッチから手を放した]
(432) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[ 入間からは、答えがあったか。 入間の向こうにいる元賀の補足もあって、 何をしようとしたか、出来なかったのか、 ある程度は把握できたように 思う。
互いに情報交換をした、後。 気にかかるのは 校舎も勿論だけれど、 どうしたって水野の顔色だった。
――― 先程の自分の顔より酷い し、 視線が泳いでいるような、気が。 ]
(433) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[ まるで、 自分の抱える"何か"と 対面しているような。 ]
(434) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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……ぶっ壊すのはいーけどさ。 天ケ瀬、案外過激だなァ。
[おっとおっと?これはこれは?
天ケ瀬の様子がなーんか変だ。>>411 言葉に感じるトゲは、もしかして、怒ってる?
楽しそうに笑う方法。 聞かれて、何を答えたら正解なのか。 咄嗟に判断に迷って、結局、曖昧に笑う]
(435) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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―― 水野?
[ 水野は入間と並んでいたから 彼女の視線の先は、古辺通の、 その向こう 眩しい廊下。 誰も居ないはずの空間。
―― を、 指さして 震えた声で、 逃げるように 咎める様に、 水野は 叫ぶ。 ]
(436) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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「 来ないで!! 」
(437) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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