人狼議事


196 水面に映る影より遠く

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【人】 読書家 ケイト


[個別でいただいた写真たちを胸に。
私はいよいよ、帰還します。
みなさんへと配られた、丹野さんお手製のアルバム。
それが配られる頃には、もういなかったと思います。
私の存在していた世界と、この場所は。
異なる世界線のはなしだったかもしれませんし、
全く異なる次元の話だったかもしれません。

帰れば、西の魔女の死を再び痛感することは、
避けられようのない事実でした。
私が、別の世界に渡った理由。
それは、西の魔女の死を無駄にしないことでした。
私の世界に、雄はいません。
かつては、雄は存在していたようですが、
全て絶滅してしまったのです。]
 

(385) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃


[伴う生態系の変化に、私たち雌は適応しました。
ですが、突然生じたパンデミック……
耐えられぬ人々は多く、私と西の魔女は、
日々、新薬開発に向けて研究を重ねていたのです。

ようやく糸口が見出せかけたそのときでした。
西の魔女は、死にました。
その、流行病によって。

私がここへきたのは、
新薬開発の為に西の魔女が見出した
遺伝子反応を追ってきてたどり着いたのです。
いくつかのサンプルを手に入れることはできました。
ただ、それが役に立つ保証は、
決してありませんでした。]
 


【人】 読書家 ケイト


[誰もまだ来ていない、早朝のこと。
私は、教室に佇んでいました。
鞄から取り出した携帯に揺れるアイスクリーム。
終ぞ、数字のアイスを食べることは、
叶わなかったように思いました。

幾つか重ねたお約束。
私は、ふたつの机の前にたちます。

ひとつめ。
『世界を股にかけた魔女』を机の中に押し込みます。
若菜さんは、読んでくれますでしょうか?
絶対に面白いと感じると思います。]
 

(386) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト


[ふたつめ。
ぺかちゅうのメモ帳を取り出します。
なかには、丁寧にぺかちゅうの描き方のコツを、
一から十まで記載しておきました。
これを読めば、誰だって完璧に
ぺかちゅうが書けることでしょうね。
机のなかに押し込んでおきましょう。
芽生えかけた想いもまた、一緒に押し込みます。

私は一番後ろの席に最後の着席。
見渡す景色は、忘れようのない現実。]
 

(387) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト


[作ってしまった想い出たちが、
何事もなかったように消されてゆくのを、
私は強く後悔します。
まだ、胸のこの辺りが痛むのは、
呪いにかかったからでしょうとも、
だから、寂しさを覚えているわけではありませんし、
なんともなくて、ぜんぜんへいきなのです。

机の上のぺかちゅうは、
何を言っていたのでしょうか?
そのほっぺあたりを、さわさわと撫でます。]
 

(388) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト

[     転校すること

これを、あと幾人に伝えることができたでしょうか?
何かを伝えれば、それだけ辛くなります。
こっそりと、消えるのがやはり良いのです。
夏休みが明けたら、この席は空白になるでしょう。]
 

(389) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト


[きづけば、図書室に私はいました。
校内の探検をしながら向かったものです。
ふと、のぞいた美術室に仕上げられた、
想い出の重ねられた絵を
見つけることはできましたでしょうか?
弓道部部長の凛々しい立ち姿を見つけることは
できましたでしょうか?

それから、それから。]
 

(390) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト


[私は、鼻に付く本の匂いに囲まれて、
奥の方の棚、ひとつに一冊の本を忍ばせました。

主人公の女の子が、
世界の平和を守るために戦士になった、
愛と勇気と平和をモチーフにした物語。
内気だったはずの彼女が、
夏休みの補講をきっかけで、
クラスメイトたちに心を開き、
ともに悪と戦うというハートフルなストーリー。
主人公には、変わった鳴き声の相棒がいます。
「ちゃあ」と鳴くのは、まるでぺかちゅう。
………そして、彼女は恋をしました。
その恋の結末は、読んでみてのお楽しみ。]
 

(391) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト


[タイトルは、略してみなかげ。
『みんなのおかげでした、ありがとう。』

まるで、ラノベのようですね。知っています。
でも、タイトルは少し不揃いでしたから、
もしかしたら、誰かが気づいたかもしれません。

この図書室は、私がいなくなれば
どうなるのでしょうか?
本の背表紙を撫でながら歩きます。]
 

(392) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃

【人】 読書家 ケイト


[私はいっぱいの宝物を胸に、旅立つのです。
とおい、とおい手の届かない場所へ。]


  さようなら、みんな。
  また、どこかで会いましょう。


[図書室のカーテンが大きく揺れました。
残されたのは、空っぽの図書室だけ、でした。]
 

(393) ゆら 2016/08/26(Fri) 06時半頃


[ これで、私の時空旅行は終わります。

けれど、時はこれからも流れてゆくのです。
私は、私自身の世界に帰ってから、
大忙しなのですから、
悲しみに浸っている余裕はありません。
だから、誰も悲しまなくてよいのです。
初めからさだめられた運命だったのですから。

もしも、もしもまた、
お会いすることがあったそのときは。
笑顔で再会いたしましょう。
さぁ、私は西の魔女に
会いに行かねばなりませんから…]**
 


【人】 友愛組合 チアキ

─未来、─

[過去の宝箱を覗く機会は、
日常生活を送っている間はあまりない。
今日は、プチ同窓会。
仲良かったやつに声をかけて、飲み会を決行。
あの夏、同じプールで泳いでいた仲間たちは、
何人来てくれただろうか。]

 あんときさー!

[輝かしい高校2年生の宝箱の蓋を開く。
ドラゴン花火は、いつまでも記憶に残っている。
プールに落ちていった神山がたてた水しぶきも。
最上級の褒め言葉を送った浴衣姿の丹野のことも。
それから、それから、]
 

(394) aki_nano 2016/08/26(Fri) 07時頃

【人】 友愛組合 チアキ


[きっと誰かが持参してくれただろう。>>271
たとえ、記憶が補完されたとしても。
たとえ、存在を残さず消されたとしても。
そこに違和感はいつだって、残る。
写真は一人で眺めたい。
ふと、周りを見渡すと、顔の赤い女性が一人。]

 顔、めっちゃ赤くなってる。
 水のむ?

[酒の飲みすぎだろうか。
眸にその顔を映す。
けして、俺のせいじゃない。酒のせいだ。
神に誓って。]
 

(395) aki_nano 2016/08/26(Fri) 07時頃

【人】 友愛組合 チアキ


[酒に酔って、始まる一発芸大会。
もちろんぺかちゅうの声真似で参加する。
なかなかに好評だった。そうだろうな!
酔った勢いは止まらない。
箸袋に、
付き合ってる男女の名前を書いて笑ったり。
絵を書いてみたり。
声真似のもとのモンスターを書いてみれば、
すごく上手かった。何故だろう。]

 これ、すんげー上手くね?

[近くにいた神山に見せびらかす。
神山が俺の真似をして、ちゅう!と鳴くから、
似てねーよ、とぺちんと叩いた。]
 

(396) aki_nano 2016/08/26(Fri) 07時頃

【人】 友愛組合 チアキ


[帰り道、切ない気持ちになるのは何故だろう。
明日から、また変わらない日常を過ごすせいか。
自販機でブラックコーヒーを買い求め、自宅へと向かう。
ちびちびと缶コーヒーを飲みながら人気のいない道を歩く。]

 ちゃあ。

[勝利を喜ぶ。励ます。
そんなときの声をまた真似。

飲み会の間にふったのであろう通り雨。
それが作った水たまり。
月が映る水たまりは呼応したかのように、揺らめく。]**
 

(397) aki_nano 2016/08/26(Fri) 07時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ


[弓道場からは、図書室の窓すら見えない。
切ない彼女の声も届かない>>393]


 さよなら、


[無意識にこぼれた声は、自分でも良く分からなくて首を傾げただけ。
強い風がカーテンを揺らす時、
俺の髪も強く撫でた]
 

(398) かの 2016/08/26(Fri) 07時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ



 やだ、よ


[ぎゅ、と胸が締め付けられる感触。
心にぽっかり穴が空いてしまったような。
ひとしずく、頬を何かがつたう。

褪せないで、消えないで。
こぼれていく記憶を必死に拾い集めて、
心の奥深くに仕舞った。
いつか、また巡り会えるその時に、
色鮮やかなものとして想い出せますように **]
 

(399) かの 2016/08/26(Fri) 07時頃

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