158 Anotherday for "wolves"
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せんせいも知っているの? ここが、メアリーのおかあさまの…。
[メアリーが診療所の先生を好きでないというのは知っているけれど、母の死を彼のせいだと思っていることまでは知らない。 それは彼が私のかかっている先生だからか、 彼女が過去の疵を言いふらすような子でないからか。
ルパートさんと先生の距離も、元の様子を知らないわたしは 違和を掬うことはできずに 彼と、この中に眠る”母”との繋がりは希薄なままだった。
カサリ、 鳴る紙の音。]
花束ですか? ……信頼の、花。
[香りまでは届かないけれど、小さく手を差し出してみた。]
(356) 2015/05/12(Tue) 20時頃
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[後ろ姿に声をかければ、相手は肩をびくりと揺らした>>354。 挨拶を落とした黒い獣からは、嬉しそうな吠え声ひとつと揺れる尾が返ってくる。 それに蒼の双眸を細めながら、飼い主とその兄さんとの反応の違いに、薄い笑みを唇に描いた]
相談? どうしたんだ、改まって。 構わんが、俺が役に立てる保証はねぇぜ。ま、それで良かったら、いくらでも聞くさ。
[神妙なジョスランから発された言葉に。 きょとと目を瞠目させ、のちに真顔でジョスランを見返し、そうして肩を竦ませながら頷いてやる。
歳も近いせいか、いつしか気安い間柄となった相手の神妙な顔つきに、いやに真面目な返答を投げていた。 まさかその内容が、夕方頃に聞いた花摘みにまつわることだとは思いもせずに]
(357) 2015/05/12(Tue) 21時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 21時頃
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[ぱちり。]
[アクアマリンと、 オブシディアンの二色が衝する。>>353
噂に導かれたか 否か 猫には その言の葉の風は、 届かなかったが。
『あ』 と 短い音をあげて、 柔らかい色にブルーを和らげた。]
やあ、ベネ。さっきぶり〜。
きみも、
…きみたちも、飲みにきてたんだねえ。 寄り道かい?
(358) 2015/05/12(Tue) 21時頃
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[一度、小屋へ戻っていた ワタシよりも早いから。
そんなことを、なんとなく推測しながら 集会所の この村の 今取巻く空気を吹き飛ばすように、 軽快にわらって。
ちら。 赤毛を一瞬みてから、 息を吸う間のあと。 『きみたち』と、言い直して。
告げられた入荷情報に、耳を傾ける。]
(359) 2015/05/12(Tue) 21時頃
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[常と、なんら変わらぬ。 ちょっとしたおはなしだ。
ここだけの頁を切り抜けば、 まるで。ざわつきなんて、嘘かのように。]
[覚えのある題が、頭のなかで結びつくまでしばし。 ぴこん。頭の上に感嘆符があがるように、 すこし、目がおおきくなり。
宝石の輝きが、すこしばかり増した。]
おっ、ほんと?
じゃあ、どうしようかなあ〜。 明日にでも、早速買いにいこうかしら。 つづき、気になってたんだよねえ。
(360) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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[へへ。 ちょっと嬉しそうにしながら、もう一度。 心持ち、赤に意識を傾けながら観察する。
やっぱり、猫は渡鴉のことを 詳しくしらないけれども。 まじまじ。 見つめて ]
なんだか、 ちょっと不思議な組み合わせだねえ。
[なあんて。 それを覆い隠すように、 けれど、思ったとおりをそのまま述べる。 なんとなく親しそうではあるのは 偶に見掛けたりして、感じていたけれど。
ふたりが友達なんてことまでは、 そう詳しいわけじゃあないから、 笑みに撒いて、ぽつり落とす。]
(361) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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[表面では、 とくに苦手を顔に出さないけれど。 誰にでも馴れ馴れしい普段の猫とは違い。
よく、構ってもらっているべネから見れば
渡鴉に対しては、 未知や外敵に警戒する猫のよな。
すこし、線を引いたような余所余所しさが 感じ取ることが出来たかもしれない。 *]
(362) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 21時半頃
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―― 教会→宿屋 ――
[いつしか辺りは暗くなっていた。 森の中には明かりはなく、月明かりだけが頼りになる。 時折、雲がその頼りさえ覆ったなら、森は一層暗く、どこかへと迷い込んでしまいそうな気がした。
森――。
赤いずきんの少々が狼に誘われた。 寄り道をしている間に大切な祖母を食べられてしまった少女は、まだ、その事を知らない。
さく、さくと自身が土を踏む音だけが響く。
ベネットから受けた問いかけを思い出したのはそんな時だった。]
『あの童話の狼は――… 僕らと同じなのかな?>>0:462』
.
(363) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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―― 回想/教会前にて ――
[ベネットの問いかけに、少し考えて口にする。]
そうは――…、思えません。 私達は森ではなく村で。 こうして、人と共に暮らして居るのですから。
同じ村の人を、食べることはないでしょう?
でも――
[そう、口にした後は願いにも似た想いを彼に告げた。]
(364) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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[長々と連ねた言葉にはたと気づいて]
……あの、答えに、なっていたでしょうか?
[彼の反応を伺うようにベネットを見上げたなら、 彼から答えはあっただろうか。 もしあったのなら、彼の答えに小さく笑って頷いただろう。]
(365) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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―― 再・宿屋へと向かう道 ――
[物語の先は、まだ知らない。 だから、狼の末路も分からない。]
[次第に木々の合間からぽつりぽつりと、家の灯りが見え始める。 そこに誰かが居ることを知らせるその灯りに、ほ、と小さく息を吐いた。 迷いこんでしまった迷路から抜け出せたような気がして。
その灯りの中に、宿屋の灯りも見えたなら足はそちらへと向かう。
――が、宿の前でメアリーの姿を見つけたなら]
あら、メアリー。 一人なの?
もう暗くなるわ。家の中に居なくて大丈夫?
[そう声を彼女へ投げかけて、彼女の元へと近づいた。*]
(366) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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[ふ、と気が付くと少し暗さが増す夕闇。 近づく真っ黒の人影に>>366 心臓はいやに脈打つ。]
や…っ! ごめんなさい!!
[ふいについて出るのは謝罪の言葉。 胸はおかしく踊る。 何故?
「何故」? 答えは自分の胸にある…――]
(367) 2015/05/12(Tue) 21時半頃
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[彼女の口から出たものは、謝罪と予想以上の拒絶。 昼間出会った時とは一転して、怯えを見せるメアリーに思わず、 伸ばしかけた手を引いた]
驚かせてごめんなさい。 姿が見えたものだから……
[今度は驚かせないように出来るだけそっと。 声も先程より注意深く、努めて柔らかく]
私よ、クラリッサ。 だから、安心して。怖くないわ。
[しばらくして。 彼女の緊張が溶けたなら、そっと彼女の元へと歩み寄る。]
(368) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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[柔らかな色を纏うブルー>>358は夜空を彩る星のようだと思う。 つられるように目許を和ませて。 アルカイドがきみたちと言い直すを気にする風でもないのは、 二人であることに今気付いたのだと思ったから。]
そうそう。 食べそびれてた食事も、ね。
[酒も食事も目当てとばかりに、 寄り道なる言にこくと頷き肯定する。]
(369) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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[ふと思い出したがゆえの唐突な話題であったが アルカイドもややして思い至るよう。 輝き増した宝石>>360に、ふっと嬉しげに笑う。]
ほんとほんと。 ああ、いつでもおいで。
[嬉しそうな気配>>361は彼からも伝い 仄かな酔いも相俟ってへらりと少々締まりない。 ドナルドをまじまじ見詰めるさまにきょとり。 今、言葉を交わすアルカイドから ドナルドを避けるような素振りは感じられず]
やっぱり気のせいじゃないかな。
[と、ドナルドにゆるく首を傾げて言う。]
(370) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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――…不思議、って。 僕とドナルドが一緒にいること? あー、たまに言われる事があるけど、 ドナルドも読書家でね、色々本の話が出来て楽しいよ。
[アルカイドの唇から落ちる音色>>361に、へらと笑むまま答えた。
避ける素振り感じぬ代わり、 見知らぬ者を警戒する猫のような気配をアルカイドから感じる。 少し考える風に「んー」と間延びした音漏らし]
――…そういえば二人はあまり話したことないんだっけ。 良ければアルカイドもこっちで一緒に飲まないかい?
[お互いを知る機会があれば誤解も解けるかもしれないと 妙なお節介をやいてしまうのは長男の性分。]
(371) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 22時頃
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―クラリッサに会う少し前の話―
[ジョスランを見送った少し後。 何となく独りが怖くて、人が恋しくなる。
ただ、一階の食堂兼酒場には顔を出しづらい。 酒を飲んでいるおとなは普段と違う様子で 怖気づいてしまう。
だから家の近くをうろうろしていた。
ら、少し前に姿を見たオーレリアだった。]
オーレリアお姉ちゃん! ねえ、集会所での話もう聞いた?
[なんて、相手の気を引こうとして、寂しさを紛らわす。]
(372) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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[オーレリアの顔色は悪そうだったけれど もしかしたら暗がりだったからかもしれない。]
あ、そうだ。オーレリアお姉ちゃんも明日お花摘みする?
[とまくし立てていると、オーレリアの胸元で何かが瞬いた。 それは花を形どった繊細な銀細工。薔薇だろうか。 宿屋の玄関に灯るランタンの光を受けてキラリと光る。]
わあ、綺麗…! わたしも欲しい!
[吸い込まれる美しさは少女の眼を釘づけにした。]
(373) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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―宿屋へ― [診療所を出て、宿屋までの道を歩く。 大きな木のある十字路へ出て、そのすぐ傍には小さな家。 数年前まで無人だったその家には今は少女が住んでいる。
この家が好き、と言っていたのは叔母だった。 屋根が可愛いのだという。 俺にはよくわからなかったけど。 小さな女の子が住んでいて欲しい。 夢見る少女のようなことを嬉しそうに話して聞かせて。
>>0:266住めばいい、と叔父がマーゴットに言った時。 その家を薦めようと思ったのは 薬屋がすぐ隣にあって安心だから、 通りが広くて歩きやすい、というのもあったけれど きっとこういう子が住めば似合うんだろうな、なんて 叔母の話を思い出していたこともあった。]
(374) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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[>>180サイラスにマーゴットの引っ越しの話を伝えたのは 宿屋側でその話を決めた後のことだった。]
(宿屋に泊っている子、知ってるだろう? 今度、この隣の家に引っ越すことになったんだ。) (目が見えないから先に伝えておいた方がいいかもって。 ああ、でももう決まってることだから後になるのか…?)
(うん、でもこの家なら安心だし―――うん、 隣の家がサイラスの家だから安心って意味。)
[割と無責任な押し付けのようになってしまったけれども、 その判断は間違っていなかったと今でも思っている。 彼の曰く"お節介"はよく知っていたし、 その直後に早速彼は隣の家の掃除に向かっていたようだったから。*]
(375) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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[その後はどうなったか。 その後のことが思い出せない。
けれど、胸はドキドキと脈打つ。
胸に小さな手を重ねて、鼓動が落ち着くのを待った。 その手には小さな銀の薔薇が握りしめられていた。]
(376) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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―宿屋― [マーゴットとサイラスの家を通り過ぎて、 宿屋の灯りの方へと真っ直ぐ歩いていく。 入るのはいつも勝手口からだ。
>>366>>367宿屋前の灯りから少し離れた場所に 2つの人影が見えたけれどもこの召集の後だ。 静かにしていろという族長の言葉を思い出して その人影が人間であることも考えて声は掛けなかった。
勝手口から中に入るとミルクの瓶はなくなっていて、 メアリーがちゃんと手伝いをやったのだと感心する。 酒場の方にも人の気配はあって、 閑古鳥が鳴いていなくてほっとした。]
ただいまー……あれ、
[カウンターへと顔を覗かせて声を掛けながら、 まず目に留まったのは台に置かれたままの 花桃のジャムの小瓶>>330。]
(377) 2015/05/12(Tue) 22時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 22時半頃
―銀の薔薇―
[欲しかった。
可愛いものは宝物。
寂しい気持ちを紛らすのはわたしの宝物たち。
小鳥の命より重かった乳白色の宝石
捨てられそうになってたピンクのリボン
盗んだルージュ
そこに薔薇の銀細工も加わればどんなに素敵だろう。
この不安も打ち消してくれるかもしれない。]
[いつもはそんなことしないのに
いつの間にかわたしはしつこく
オーレリアにしがみついて首飾りを強請った。
オーレリアはとても困惑してたし
わたしの手を見て少し怯えたようだった。]
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[>>341 新たな客の気配を感じ、しばらくの後 それはこちらにやって来た
>>353>>358 本の話題をする猫とベネットを しばらく、無言で眺めエールを煽る
>>351>>358 気まぐれにしては、些か気になる 短い声と、やけに陽気な話し振りににやり]
ふぅん…
[>>360>>361 こんな笑顔で笑うのかと 猫の目よろしく、くるくる変わる その様子はなかなか興味深い]
(378) 2015/05/12(Tue) 22時半頃
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─集会所─
……、……。
[きゅうと引き結んだ唇が解かれるのは どれ程たってからであったでしょう。 『人』を研究する方は、何か佳い答えをくれたでしょうか。
どんな答えがあったとしても、私はきっとお礼を告げたでしょう。 そして、やわらかく微笑むとゆっくりと頭を下げました。]
「ありがとう、レオナルドさん。」
[手のひらにはそう、刻んで。]
(379) 2015/05/12(Tue) 22時半頃
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[もつれて、足元を掬われて
オーレリアは小さな悲鳴とともに
後ろに倒れ込んだ。]
[不運にもその先には、昨日伐られた丸太とその上に乱雑に置き忘れられていた斧。]
[丸太に頭をぶつけたオーレリアの上体に
その衝撃で落ちてきた斧が勢いよく突き刺さる。]
いやあぁぁぁぁああああっ!!!!
[その悲鳴は誰かに聞こえたのだろうか。
信じがたい目の前の出来事に
ただ小さな身体を震わせて
その場に立ち尽くすだけ。]
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オーレリア、まだ帰ってないの?
[スティーブンから貰った薬の小袋はどこに置こうか。 少し悩んだ後ミルクの置かれていた台に置いて。 >>330見つけたばかりのジャムの小瓶を手に取った ルパートへと問いかけた。]
(380) 2015/05/12(Tue) 22時半頃
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