244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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[────…魔法の修行は楽しかった。
最初の内は、だった。 いつまでもいつまでも基本の基本。序の序ばかりで すぐに文句を垂れはじめることとなる。
そもそもどうして魔法が使えるのか。 フェルゼは結局考えには及ばなかった。 だがリッキィの言うことに文句は垂れても
投げ出すような真似はしなかった。
力の引き出し方や コントロールの仕方を覚えるまで更に月日は流れて 魔法を覚えだしたのは
──20歳を過ぎた頃になっただろうか]*
(334) 2018/06/12(Tue) 22時半頃
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いえっ、フローラさまの手を 煩わせるわけにはいきませんので……!
[ ぬぎぬぎなんて、子供扱い。>>327 いやまだ子どもなのは確かなのだけれど、 これからは今までのようではいけないのだから。
それでも良いよ、と言ってくれたなら 甘えてしまいそうになるところだけども。 それはそれ、甘え過ぎてはいけない気がした。
自分は、拾われた身なのだろうし。
けれども。 ]
(335) 2018/06/12(Tue) 22時半頃
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…………。
[ へにょ、と眉が情けなく下がった。 だって死にたくはないのだもの。>>328 全幅の信頼を置くにはまだ出会って間がない。 それでも文句を言わないのは、
自分は彼女のオモチャと決まったから。
鍛えられていない柔らかな肌を晒し そんな時に向けられた問いかけには きょとん、と目を瞬かせたけれども。 ]
(336) 2018/06/12(Tue) 22時半頃
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………そう、なんですか?
[ 自分自身の本当の名前。>>330 それは自分でも知らなかった。 知らなかった、し、 ]
大人になれば教えてくれるって、 母さまが。 でも、なんでそんな女の子みたいな…?
[ 愛称がラルフなのだから、 ランドルフとかそこらかと思っていたのに。 怪訝そうに眉を寄せればさらに 君は女の子?なんて!>>331 ]
(337) 2018/06/12(Tue) 22時半頃
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お……、男、です! あの……確かにまだ、生えるの遅いけど、 そんなの人それぞれだって……!
[ 真っ赤になりながら眉を吊り上げ わなわなと拳を震わせた。 何が生えてないのかは推して知るべし。 ]
……女の人の胸だって、 大きさは人それぞれだし、 大きくなってから育つでしょう? 女の子みたいな名前だからってそんな、 フローラさま……。
(338) 2018/06/12(Tue) 22時半頃
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[ そう言うフローラさまの胸は 一見ぺたんこに見えるのか。 どちらにしたってそこを凝視せず 気まずそうに、だが不満げに それを口にするのだ。
自分は男の子なのだと。 ]*
(339) 2018/06/12(Tue) 22時半頃
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[胃袋掴む、にはあっさりと否定。>>333 無論、こちらからもこんなガキんちょ願い下げだが それにしたってあっさりしぎやしないですかね 魔女はぴくりと片眉動かして、感情を示す ]
うむ、師匠と呼びなさい
[……………優越感。悪くない。
なお、それがいつのまにか師匠ではなく、 なんだか段々と無礼な呼び方になっていくのは このあと訪れる、日々のお話。]
(340) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[少年は年相応に成長を続けた やがて数年後には魔女の背丈を越し、 いつしか見上げる存在(物理)に変わっていった
どうして歳を取らないのかと、 彼に聞かれたことはあっただろうか
もしあったとしても、 「そういうものだ」と答えただろうし 「若さは素晴らしいものだぞ」と説いたかもしれない ]
(341) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[決して魔女は語らなかった。 それが呪いによるものだということを。 もし少年が魔法を自在に操れるようになり、 他人の魔力の感知までできるような素質があるのなら
……やがて、それは厄介な魔法で雁字搦めになっていること いつしか気づかれてしまうのかもしれないけれど。
そして魔女は、語らなかった、だろうか。 「好きで、この歳で居るわけではないのだ」と。 深く、深く、問われることがなければ、きっと。 それはまだ、20を過ぎた青年にも、知られていない儘。]*
(342) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[ガストンの説明を聞く限りでは どうやら、ハリネズミに変身したとしても 穴の中で生活するわけではなさそう
それが分かっただけでも一安心 うっかり生き埋めになる危険だけは すくなくとも、避けられたわけですから
よかった。なんて心の中で大きく息を一つ]
(343) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[一つ安心したとはいえ 疑問のタネはまだまだあります。
たとえばそう、魚になったらどうしようとか 希望通りに熊になれたとしても 子熊の状態から大人へと成長するものなのか それとも、最初から大人の熊の姿がなのかとか。
そんな疑問の一つ一つはもしかしたら 熊にとっては他愛のないことかもしれません 聞いたら笑われてしまうかも。
それに、なによりあんまり質問ばかりしていると 小さい子みたいだと思われそうでしたから 残りの質問は、胸にしまうことにしましょうか]
(344) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[動物の姿に変わることと、文字を読めること 二つの因果関係はどうやら特にない様子。
冬になって、ガストンが眠るまで それまでに覚えればいいのだと分かったなら だいぶ肩の力も抜けてきました。
背の高い椅子を運んできてもらったなら ちょこんと座って、足をぷらぷら ガストンが人間の姿になるまでの間も しっかりと図鑑を抱えて離さずに]
(345) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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クマだと書きにくいの?
あー、たしかに おっきいペンがあればいいのに
[これもまた、熊の大変なところなのでしょうか。
膝の上で図鑑をぱらり どのページを開こうかと少し考えて やっぱり開いたのは、熊のページ。
今までは、動物といえば犬や猫が好きでした でも今は熊の方が好きになっています。
強いだけではなく、ガストンと一緒がいい そう思うようになってきたのですけれど]
(346) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[動物になる方法。
たどたどしく説明されたそれに カップに伸ばしかけた手が止まってしまいます]
血をのむの?
でもさそれって、痛いじゃん 一滴だって、怪我するんだよね?
[ちょっとだって、怪我は怪我です
動物にはなりたい。その気持ちは変わりません でもそれで彼が痛い思いをするのなら それはやっぱり嫌なのです]
ねぇ、他の方法はない? 長い呪文だって、ボク覚えるよ
それか、人間のままここにいたら……
(347) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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[ポロポロ、川辺では出てこなかった涙が 次から次へと溢れてきます。 手の甲で拭って、カップのお茶を一気飲みしたら]
やだけど 他にないなら、やる
[スン、と鼻を鳴らしました*]
(348) 2018/06/12(Tue) 23時頃
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