272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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[元々朝は弱い。休日というのは、アラームとスヌーズで無理矢理起きる平日と違い、柔らかいベッドで睡眠と覚醒の狭間をぼやぼやと過ごすことが許されている。 酒とチョコが入っていたなら尚の事、春先の少々薄い掛け布団とは思えないほどに重たくて、その重力を全身に感じたまま、薄っすらと目を開けた。
一人のベッドだ。いつも通り、とっくに慣れきったそれをぼやけた視界が認めて、 ――がばり、と身を起こす]
(326) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[ベッドから飛び出して十数秒。ソファに座ってテレビを眺める横顔がこちらへ向いたのも同じタイミングだ。 朝の挨拶と寝起きの慌ただしさとどちらを先に問われただろうか。どちらにせよ、理由は特に何も言えないまま、おはようと返すぐらいに留める一方、表情には明らかに安堵が宿る。 テーブルのデジタル時計が今日の日付を示して、その向かいのソファには、顔でも洗ったのだろう、少し毛並みを湿らせたティムが――ごく普通に、五体満足の自然な姿で、ソファに座っていた。
昨日の続きだ、きちんと、変わったままだ。 ただその安堵に緩んだ口元も、テレビから流れるニュースが何に言及したものかに気付いた瞬間、強張ってしまうのだが]
……、…………
[サイドテロップに「飛空艇事故 二名死亡 チョコ中毒か」の文字。 “昨夜起こった四輪飛空艇の墜落事故で、意識不明の重体で搬送されていた通行人の女性、運転手ともに、死亡が確認された”と語るアナウンサーの声が体温を下げていく。
――それでも、今度は倒れたりはしなかった。 どうか生きていてほしいと願いながら、心のどこかでは、この最悪の結果が起こり得ることを理解していたから]
(327) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[倒れはしなかったが、体から力が抜ける感覚があり、ふらりとソファの方へと歩み寄って、ぼす、と座る。視線は液晶から外れ、ゆらゆらと床を彷徨っていた]
…………
[事故が起こってしまったのだから仕方ない、なんて言える筈もない。かといって、何か出来たかもしれないなんて、そんなことも言えはしない。 過去から戻ってきたなんて荒唐無稽な真実を告げることができない俺は、自分の選択のせいで救われた筈の人が死んだ、殺した、という罪の意識を抱くことを、ティムと共有出来ずに]
……どこか、行きたいとこ、あるか、
[別の話題を探しあぐねてぽつりと、色のない声で、そんな問いを投げかけるのが精一杯。もし同じ問いを返されたとて、今の自分では家で過ごす以外の何も思い浮かばないのだが]*
(328) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[完全に関節を抑え込んでいたはずなのに ありえないほどの膂力でもって 私の体は押し返される。
ブン!と振り回される武器が目の前に迫っても 上手く動けなかった私は何かに引っ張られて その場でぐるっと回転した。]
――ぅ、っ。や、大和! 大和、大和、大丈夫!?
[起き上がる頃にはもう人影はいなくて 追いかけたい気持ちもあったけれど 私の腕を掴んだものは明らかにぬめりを帯びていて。]
(329) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[薄暗いとはいえ明かりがある場所だから 私の目は怪我をしていないはずの私の腕が 真っ赤に染まっているのに気がついてしまう。
私の血じゃなくて――大和の血だ。>>309]
どこっ、どこ刺されたの!? まって、やだよ、大和、ねぇ……!
[私はこころが笑っている未来が欲しかったの。 何だってするって思っていた。 どんな犠牲だって払っていいと思っていた。>>0:271
でもそれは「私は」だ。 犠牲を払うのは、私だ。私であるべきだった。]
(330) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[震える手で大和の怪我を確認しようとして 彼がつぶやいた一言に青ざめる。>>312
あんな人がバスの列に突っ込んだら そこに――そこに、こころがいるのに。 動くなって私が言ったから、そのままそこに]
(331) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[ヒュッと喉が鳴って私は立ち上がろうとしたけれど うっかり怪我をした腕を支えにしようとして 今さらの激痛に顔をしかめながら膝をつく。
私を引き留めるように電話の音が鳴って 大和が出たから必死に袖を引いたけれど 変わることもスピーカーにしてくれることもなく 彼が話をする横でじりじり喉が焼ける心地になる。
こころを助けたかったの。 だからって大和が代わりになれなんて思ってない。 でも――いまは、とにかく無事でいて欲しい。]
(332) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[しばらく黙って通話をしていた大和は ゆっくり私のほうをみて、しっかり頷く。
『ちょっと菜摘どうしたの!?』
スピーカーから聞こえてきた声に 私はへにゃりとその場に座り込みそうになる。]
こ、こころ、大丈夫ね、何ともないね? お店の人に急いで警察と救急車、呼んでって頼んで 急いでって!
[何とかそれだけ口にできたけれど 私もそんなにうまく話せたわけじゃなかった。 それより隣でぐったりして痛そうにしている 大和の方が気になってしまう。>>315]
(333) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[しゃがんで頬とか触ってみるけど 血の気はちゃんとあるし意識もしっかりしてるし 流れる血がどんどん広がっていることもなくて むしろほとんど止まっているようだった。
大丈夫、って聞いたら 全然違う答えが返って来る。>>316]
なんで。逃げるわけないじゃない。
[押し当てられた頭をそのまま抱き寄せて 私は大和の呼吸を感じながら目を閉じる。]
……違うの、違うんだよ大和。 謝るのは私の方なの。
[やっぱりモールには来るべきじゃなかったし せめて大和には打ち明けておくべきだったし もっと注意するべきだったよね。]
(334) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[上手くやればもっと、どうにかできたのかな。 大和に怖い思いや痛い思いをさせず 上手に全部なかったことにできたかも。
ああ、それでも。]
ねえ、大和。
[どこからか音が聞こえる。 それは私が昨日聞いた音。>>0:271
帰り道に言うって言ってくれた「続き」は>>181 どうやら間に合わないみたい。 だから私は大和の髪にそっと鼻を触れさせる。 血の臭いの向うに、ちゃんと大和の匂いがして 小さく吸い込めばなんか安心できた。
うん、大丈夫。]
(335) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[ここから先はどうなるのか私は知らない。 私がどうなるのか、私はよくわかってないの。
だからもしかしたら明日の私は 今の私ではないかもしれないし それどころか消えてしまうのかもしれないけど。
それでいいんだ。 だって私は目的を達成したんだから。]
(336) 2019/11/10(Sun) 00時半頃
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[もしも今の私じゃなくなったら 私が大和のことを好きなこと 忘れちゃってるかもしれないけど。
――そんなのたいした問題じゃないよ。 だって私は、あなたが傍に居てくれるなら
何度でもあなたを好きになるから。]
(337) 2019/11/10(Sun) 01時頃
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[もし大和がすぐに返事をくれていても 私の耳に届くことはなかった。
かわりに世界が止まったようになって 昨日会った男の人が もう一度私の前に立っていた。>>308
その人は特に感情を見せることもなく ただ私に、一つ問いかけをする。
「戻った暮らしはどうでしたか?」
私はにっこりと、笑ってみせた。**]
(338) 2019/11/10(Sun) 01時頃
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[ ずっと姉のように俺に接してきた。 揶揄われても庇いに来た。 ……襲われた時も庇って、怪我して そのせいで脚まで悪くして
もう俺の為に嫌な目に会うのは見たくなくて だから、冒険者になって剣の腕を鍛えて 二度とそんな目に合わせない為に強くなるって。
なのに、一緒にいたいって言うんだ。 もっと動けたら、もっと一緒にいられるって。>>287 俺の世話なんて面倒かけてたのに 俺のせいで、俺が弱いせいで脚が悪くなったのに なんでそんな事を言うんだ、って そう……思うんだけど。 ]
(339) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[ アイツの、ミタシュの本心と思えるその言葉は どうしてか、姉ぶった言い方をされた時みたいに 少しもやっとしたりはしなくて 胸がぎゅっとするというか なんて言えばいいのか、分からないけど
悪い気は、してないんだ。 ]**
(340) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[菜摘だって怪我してるのに 説明役を押し付けたのは悪かったけど 俺が話すと姉ちゃんの質問止められないからさ……。
通話が終わって画面の光が消えると 薄ぼんやりと光っていた周辺が元の暗さに戻る。 その方が、ありがたいんだよな。 見てると余計痛くなりそう。
ああ、でも菜摘の怪我の具合が見えない。 頬やら肩やら触ってくる菜摘は 自分の怪我の確認もしてほしいんだけど。>>334]
そのまま警察呼んでくれてたら 菜摘が怪我、しなくて済んだのに。
[跡、残んないといいな。 抱き寄せられたまま息をすると 菜摘の家の匂いに混じって鉄錆の匂いがする。]
(341) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[菜摘はなんでか謝ってるけど 悪いことなんかひとつもしてないだろ。>>334
そう声をかけたかったのに 緊張が解けた反動と、安堵と、遅れて来た恐怖とが 一気に襲ってきて口を開くのも億劫だ。
だからやけに穏やかに聞こえる菜摘の声を 触れている温もりを感じながら 夢みたいな一言を聞いた。
……実際に夢だったのかもしれないって 目を覚ました病院のベッドの上で思ったけど。
夢と現実、どちらであったとしても 俺は包帯を巻いた菜摘に頼みごとをした。]
(342) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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情けないよなぁ、ほんと。
俺、もっと強くなる。 少なくとも好きな奴を守れるくらいに。
こんなこと二度とない方がいいんだけど 気持ちの問題なんだって!
――それで、そしたらさ。 今度は俺から「続き」を言わせてほしいんだ。
だからそれまで待っててほしい。 ムシがいい話なのは分かってるけど。
いつまで……いつまで………… お、俺が今だって思うまで…………? そんなになるまで待たせないし! なので待っててくださいお願いします!!
(343) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[その未来の延長線に、 俺を好きと言ってくれた菜摘はいたかな。**]
(344) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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─ 二日目・朝 ─
[ハラフが朝に弱いのなんて、 解りきってることだから気にならない。
だけど起きて慌てた様子は物音になってこちらに伝わった。 振り返る。 液晶に映るのは、読み上げられるのは。 昨日のニュースの結果で、続きで、最悪のテロップだ。
想像通りにハラフの視線がそちらへと釘付けになる。]
……
[無事だといいね、と願った言葉は叶わなかった。 また倒れるんじゃないかと思って腰を浮かすけど、 今度はそうでもなかったらしく、それでも視線は心配げにハラフへとむけた。]
(345) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[でもやっぱりふらついているから、 ソファの近くまで来たらすっと腕を引いて自分の隣に座らせた。 表情や視線を窺う。
とっさに言葉は出てこない。 また液晶へと視線を移す。
画面は既に変わっていて、そんな事故なんて過去のものみたいに残っていない。 流行りのアイテムや便利グッズの特集は、 先程のニュースとの温度差もあり頭にあまり入らなかった。
ハラフが何を思い悩んで、考えているかなんて、 想像しかできないけどその想像の正しい材料がないのだから当たるはずもなく。
いきたいところ、と訊ねられると>>328]
(346) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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ん〜〜…
[と悩んで、ぽてっとハラフに寄りかかった。]
(347) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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二日酔いがまだしんどいし、 もーちょっとゆっくりしよ。
そのあとは〜〜〜、 午後から散歩にでもいく?
[なんて他愛もない話をする。 今日も空は晴れていて、きっと散歩日和だ。]
(348) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[今日はきっとそうやって、 一日を二人でゆっくり過ごすのだろう。 貴重な一日を大事に過ごすように。
いつもは夕飯だけだけど、 今日は朝食も昼食もハラフが用意してくれて、 その分代金払わなきゃな〜って話なんかもして、 お礼もかねて部屋の掃除とかやっちゃう!?なんて、 普段からきっちり掃除されていてあんまりやるところがなかった、とか。 やっぱり散歩??という仔犬ムーブだったかもしれない。
貴重だけど、そういった、普通の日。
ハラフの気が紛れたらいい。 連絡してくる、と席をたたなかったという事は、 たぶん、まだその時じゃないのだろう。
だから俺の仕事はハラフの気を紛れさせる事だ。 でも一緒に過ごすのが楽しくて、 たぶん途中からは単純に楽しんで過ごしていたと思う。]
(349) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[できるかどうかはわからないけど、 ゆっくりと幸せな時間を堪能する。
俺は、その時間がいつ来るのかも解らないし、 来たとしても、解らないまま。
これからもハラフの選んだ時間を生きる。]*
(350) 2019/11/10(Sun) 02時頃
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[きっとそれはありふれた休みの一日だった。 昨夜の酒が抜けきってなくてしんどいとぼやいて、出かけるのも億劫だから家にいようとか。とりとめなく会話を交わしながら、それでも今日も、昨日と一緒で外の天気が良いことに気付いたなら、午睡なんて自堕落はひとまず止めて、のんびりと散歩にでも出かけるだとか。
そんな普通の日。 半年前までは当然のように過ごしていた、事故以降には失われてしまった、そんな、泣きたくなるぐらいありふれた休日。その価値を今の自分は知っていた。 好物を出したら嬉しそうに食べてくれるとか、部屋の掃除をすると立ち上がったはいいが、結局ほとんどやることがなかったとすごすご帰ってくるとか、そんな他愛ない会話ややりとりが、どれだけ貴重なものだったかを理解して噛みしめる。
陸二に乗って一緒に風を切るのも、麗らかな日差しの下でのんびりと歩くのも、幸せでしかなかった。家に帰れば飲み物を注いで、沈黙する黒い液晶を横目にまたゆったりと言葉を交わす。 この穏やかな時間を、もう二度と失いたくはなかった]
(351) 2019/11/10(Sun) 05時半頃
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[夜の訪れは瞬く間のことだった。 そろそろ夕食を取ろうかと、共にソファで寛いでいたティムの隣で席を立つ。キッチンに向かって、今晩は何を選ぶか悩むつもりでいて、だが]
―――― ……、
[眼前に再び、あの時の夕暮れの異物>>308が現れたなら、言葉を詰めた。そして細く細く息を吐く。そうだ、あの時この――男?は、二日と話していた。 なら、期限が来たということなのだろう。せめて一日の終わりまではあるものと思っていたが――でも。 問いが投げられるなら、対する答えは、これしか見つからないのだ]
(352) 2019/11/10(Sun) 05時半頃
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ああ、本当に、 ――ほんとうに、よかった
[醜悪なエゴを包み隠さず晒して、泣きそうになりながら笑う。 人が死んだ。幼馴染みを守りたいと願ったが為に、罪のない人が、生まれるはずだった命が、救われる筈だった人が犠牲となったというのに。 三人の命とティムの未来とを天秤にかけて、俺は前者を躙り、後者を選ぶから]
俺はあいつが、大事なんだ
[償いも果たせない罪悪を抱えて、「知らない今日の、続きの明日」を生きる]*
(353) 2019/11/10(Sun) 05時半頃
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[ 陽は傾き始めたから、 センチメンタルお兄さんにこの明日はないから 自分勝手に君に、選択を押し付けようとした。
まあ、そうだよな。 意味がわからないのは至極当然でさ。
ああでも、この問いにはちゃんと答えよう 明日の俺は居なくても 未来と、過去の真ん中に立ち止まったロストマン まだ聞いてくれるかな ]
(354) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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感想? ……そりゃあもう。
最悪だよ。
[ 君が隣に居たほんの僅かな時間は 俺が生きたどの時間より、過去より、 未来よりも幸せだった。 欲しいと願ってしまった一筋の光。
この先起こる事を俺は知らない。 知ることは出来ない。
だから君が君のために選ぶ未来の 結果しか、見られないけれど。 ]
(355) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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