255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[――らしくない。
『すまない、ちょっと気がかりな事があってな。 大学に? もういい時間だから あまり遅くまで出歩くんじゃないぞ。』
返信を作成してから送信し、 あらためて片付けを続ける事にした]*
(278) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[その最中に、問われる。>>246 前後の会話に脈絡はない。 一度顔を上げてヌヴィルを見たが、相変わらず顔は青いままだ。]
何だ、唐突に。
その本によるけど。 論文の着眼点が似てるとか、 発想が面白いだとかで、興味を持つ、 って事なら理解はできる。 フィクションの事はわからないが。
[芸術分野に興味はない上、質問の趣旨が掴めず、答えるのはそんな事。 話しながら、視線は手元に戻し、 あとは箒でも取れない破片を雑巾で拭き取るくらいだ。*]
(279) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[自分は普段より何かにのめりこむことが多い人間だ。 手作業をしていると暫く上手くいかず、 あれやこれやとしている間に>>272ノッカから返信がきていた。
端末を手に取り、その内容を確認すると返信文を作成し始めた。
『分かりました。 重たいものは自分が運びますから残しておいてください。 絵本は最期の日で構いませんからね?』
そう、文を作ると送信する。 絵本は手元にあったほうが良いだろう――。 宝物は最期まで手元にあるほうが心の支えとなることは間違いないのだから*]
(280) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[とんとんって、戸を叩く音がする。>>274 びくりと、体が震える。 誰かが私を傷付けに来たの?って。 見えない悪意に怯えて体が震えそうになる。
でも、それでも――]
(見守っていてくださいね、あなた)
[左手は、薬指の指輪は綺麗なままだったから。 私は、まだこの街のパン屋さんだから。
ぎゅっと左手を握りしめて、前を向く。 お客さんが来たなら、笑顔を見せるべきなのだ]
(281) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[右手を腰の後ろに回して、隠して。 そうして左手で扉を開けてお客さんを笑顔で迎えるの]
こんばんは……。 あら、フローラちゃんね。 よく来てくれたわね…、嬉しいわ。
[ちょっとだけ、顔色が青くなっていたけれど。 お店からの逆光で上手く隠れているはず。
抱きしめてあげたかったけれど。 右手を見せるわけにはいかないから。 左手で優しく頭を撫でてあげるの]
(282) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[あれからヌヴィルさんとはどうなったのかしら? ――そう、思うけど。 でも無理に聞いちゃいけないわって。 まずはまた会えた事を嬉しそうに微笑むの。*]
(283) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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あぁ、……ありがとう。
[男がようやく落ち着きを 声にも顔色にも取り戻したのは、 携帯に届いたメールを見てからだ。>>277]
悪いな、 配送のついでにこんな事頼んじまって。 これで掃除しようとしても中々。
[一定の場所に落ちたものをかき集めるのは出来るが あちこち散った破片を履くのは難しい。 これ、と告げる際に足が繋がっていない膝を 軽く叩いて、示す。 見りゃわかる、って話ではあるが。 偶々タツミが来ていてくれて良かったと 割と、心から感謝をすると共に。 自分で拾えるものが無くなってしまってから 財布を取り出し、精算を願う前に――――]
(284) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[>>280返ってきたメールに、 あたしの表情も和らいでいく。
たとえメールの文章に、 最期の日、って書いてあったとしても。 目の前の異変を恐れていたあたしにとっては、 気を紛らわせてくれるメールの一通で]
『わかりました。 私ひとりじゃ運ぶのが難しかったので、 本当に助かります〜!』
[絵本が暫く手元に残ってくれるのは、 あたしにとっても有難い事。
お風呂を済ませてから、読んでおこうかな。 きっとあたしの心を支えてくれる。 いつだって、そうだったんだから*]
(285) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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興味を持つくらいなら、そりゃあな。
お前はあんま興味ねぇかもしんねえが 俺だって学生の頃から尊敬してる画家はいるよ。 故人と握手することは出来ねえけど。
[百年も二百年も前に名を挙げた画家と 握手するには、あの世に行かねば叶わない>>279 端的に説明しようとすると上手くいかない。]
(286) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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っと、そう、じゃなくてよ。 好きってのは尊敬とかじゃなくて
いや…何言ってんのか分かんねえな、これじゃ。
気色悪いメールが届いてよ。 絵が好きだから俺を好きだとか、 全部手に入れたいだとか 言ってることが異常で、―― [そういった物事や人物に対する執着から 遠そうに窺えるタツミに何を聞いているのだろうと 口にした傍から思い、頭を横に振る。]
いや、すまねえ、悪戯に戸惑うなんて。 疲れてるんだな、俺は。
(287) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[雑巾掛けまでさせておいて、 薬代だけでは申し訳がない。
忘れてくれ、と苦い声で呟いてから 財布を開いて、]
………代金いくらだ
[流石に言い値の倍は払わせて欲しいが。]*
(288) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[山羊の頭は、日常として片付けられてしまっていた]
[確かに、肉屋に言えば取り寄せは利く品だ。 けれど、紙箱に滴る血が染みる>>17ような扱いをするなど、配送中に転がり落ちたと仮定するにしたって、セイルズにはにわかには信じられない。水物はビニール等で包むものだ、勿論、肉屋でもそうしているだろうに]
[──なのに街では、その説が通用してしまっている>>231。 護られた街には恐怖すべきものなど無いと、皆が信じている]
(289) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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さて――そろそろかな。
[手作業を終えると自分は服を着た。 流石にいつまでも半裸では風邪をひいてしまいかねない。 自警団に通報されてくる案件もないようで今宵は良く眠れそうだった。
自分は部屋の電気を消す。 そうすれば明は暗となり、光は影となり、 夜が更ければ街中も次第に夜陰に包まれていくことだろう*]
(290) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[買い物袋を片手にして、パン工房前の道を進む]
[彼女が戻っていった>>257のは知っている。ポストの中を覗きこみ、濃色の封筒を取り上げたのも。買い物が済んでからというもの、通りの反対側にある細道で、携帯端末を眺めて待っていたから]
[彼女は外へと出てこない。 閉店した店>>110の中で、他の灯りは点らない。 ──他の部屋に、行っても良い時分だろうに]
[そうしてちらりと、通りすがりに店内を覗く──灯りの漏れる唯一の窓なのに、屋内に彼女の姿を見出せない>>263。 閉店の看板を見、もう一度店内へと視線を戻す。 動きはない]
(291) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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ココアちゃん?
[扉が開く。 そこにいるのは、いつものココアちゃんなのだろうか。 流石に手が違うってことまでは気づかないけど。 頭を撫でてもらえば、抱き着きにいけず。
ちょっとだけ躊躇う>>282>>283]
…えっと、あの 昨日はごめんね、私突然色々と。 あの後、ちゃんと兄さんと話ができたから。 それとパンありがとう、
やっぱりココアちゃんのパンは美味しいね
[彼女の手におこった異変には気づかず そう告げて、視線は彷徨い]
(292) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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……何かあった? なんだか、街で山羊の頭が云々とかあったけど
[ココアちゃんはもしかして それを目撃してしまったんだろうかと首を傾げた*]
(293) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[――さて。パン工房の前の道を進む男とは
すれ違ったか、それとも。*]
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─夜道─
[斜陽も過ぎて薄闇の路を歩き、 空を見上げながら何を話したかといえば。
あたりまえの日常を あたりまえに享受していた日々のこと。 互いに大人しい部類ではなく口喧嘩は多々あって、 それでも何故か仲直りはすぐできたよな、等々。 幼馴染として過ごした日々の全てを話すには、 到底足りない距離だから会話は短く終わったけれど、 明るい街灯が煌々と道を照らすまでは楽しくて。
その光の下、別れの言葉はなくただ緩く笑うだけ。 またな、すらなく、気を付けろよ、程度の軽い言葉と、 手を上げてイルマの背を眺めること暫し]
(294) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[帰宅の足取りは引きずる程に重く、 渇いた喉を潤そうと手近な小売店で水を買う。
こんなに喉が渇く程、緊張したのだろうか。 それとも甘いクッキーが未だ残っているのか。 そんな思考も喉を潤す水が喉奥へ押し流して、 ふと、端末を長い間見てなかったと懐を探る。
着信ランプは緑色。 仕事用に設定したその色を見て、 指を忙しなく動かし着信の内容を確かめる。>>36
既に概ねとはいえ引継ぎも済ませた身だが、 託した新人に任せるには少し問題のある品らしい]
(295) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[此方の返事が遅かったせいか、 (仕事のメールは商会にも回る) 既に了承の意が商会から発注主に返っている。>>96
次いで届いているもう一通を見れば、 親方から、明日、その仕事を頼むと連絡があった。
頼まれた仕事に否はない。 退職金は先に貰ったが未だ所属している体だし、 それに世話になった恩を返さないほど非情でもなく。
返信に了解、と短く返して、顔を上げて。 今度こそ帰るべく、ゆるい足取りで孤児院へ急ぐ*]
(296) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[明日の朝が早いのなら、 そろそろ寝る支度をしなくては。
朝寝坊をする方では無いけれど、 さすがに、そーさんが来て飛び起きるとか、 そんなみっともないことはしたくない。
脱衣所に入ったあたしは、そこで、また。 違和感を抱く。 帰ってきた時に感じた、あの――]
気のせい、気のせい…………。
[身体が、冷えていくのを感じる。 今日はしっかり、温まった方が良い。 あたしは迷うことなく、湯船にお湯を張ることを決めた]
(297) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[大きい破片を拾うまではヌヴィルにも手伝ってもらったが、>>277 掃き掃除や拭き掃除となると勝手は違う。 一手に引き受ける事も仕方がない。 下手に手伝われて転ばれるより被害も少ない。 だから、何やら携帯を操作していても、特に文句を言う事もない。 顔の青みが引いているのなら、尚。>>284]
常連の頼みだ、 最後くらいいい格好して終わってもいいだろ。
[それに感謝に悪い気はしない。]
(298) 2018/12/03(Mon) 23時半頃
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[男の返答はやはり的外れだった。>>286 順を追ってされる説明を聞く。 "何故"の原因はメールらしい。>>287 そして先の質問の作者はどうやら、ヌヴィル自身。]
それはまず、メールの送り主が 一体ヌヴィルの何を知ってんのかって話だろ。 質の悪い悪戯じゃないか?
[奇妙な事を言って気を引きたいだけ。 驚かせたいだけ。 絵や文はその人物の一部しか切り取られないんだから、 本気にすることはない。
忘れろと言われたが、それだけは伝える。>>288]
(299) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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[ちょっとだけ躊躇う姿に狼狽えて。>>292 でも、微笑みだけは忘れないようにして。 謝る彼女にふるりと首を横に振るの]
ううん、謝る事なんかないわ。 ちゃんと話ができたのならよかったわ、本当に。 私、とっても心配していたの。
……、パン、喜んでくれてよかったわ。 本当に、本当に。
[フローラちゃんの視線がさ迷う。 それを私、おろおろと不安げに見つめて]
(300) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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[何かあったか聞かれて。>>293 びくりと一瞬体が強張って、顔が青ざめて。
――それを遠くから見る”目”に気付く事もなく。
私、話しを合わせるように頷くの]
え、ええ、実はそうなの。 山羊の頭が道に転がってたって聞いて。 私、怖くて、こわくて……、
[だから怯えているのだと、いつもと違うのだと。 それに「怖い」のは嘘ではないのだと。 そう、フローラちゃんに不安げに呟くの。*]
(301) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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疲れてるとは思うなら、早く寝ろよ。 それでも体調が優れないなら店に―― ……ああ、栄養剤なんかは残ってれば出す。
[提示した代金はいつもの塗り薬一つ分だが、 渡されたのはその倍額か、それ以上。>>288 かろうじて二つ分の額は素直に受け取れても、 それ以上貰うのも気が引けると、 掃除作業にも値段を付けるようなら一度は首を横に降る。 お代は貰っているので。>>298]
[更に粘るのなら折れるだろうけど。]
(302) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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[お風呂が沸くのを待っている間、 カラーボックスに飾っている絵を眺めたり、 買った花瓶に飾ってある花束を眺めたり。
フローラちゃんにメールでもしようかな、 って思ったけれど。 時間的にもどうかなって思ったから、やめた。
…… もっと早くメールすればよかったかな。 寂しいから話相手になってほしい、って。
そーさんは……おやすみなさい、って お返事がきていたから。 寝てたら申し訳ないし、これ以上の返信はせず]
そろそろお風呂湧いたかな。
[独り言が多いのは、不安だから。 言いようのない不安を、紛らわすため]
(303) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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じゃあ気をつけろよ。 無理すると山羊が配達されるかも知れないからな。
[男にとっては噂話を絡めた冗談を告げて、 アトリエを後にする。 まさかここが配達場所だったとは聞いていない。
何かを言われても振り返らずに、店へと戻っていく。*]
(304) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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[一時工房前で足を止めていた男は、何事もなかったかのように歩き出す。少女とすれ違うのは平静通りの顔をした男。山羊頭のように丸め込まれたものでなく、常と何一つ変わらない平穏な光景]
[扉が鳴る──男は、振り返りたいのを堪えている]
[まだ己の“目”はあそこにないし、繋ぐのは人通りが無くなってからでないと難しい。でも知りたいのだと気が逸る。
悪意を向けられた彼女は、どんな姿を見せているのだろう──]*
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……ありがとう、ココアちゃん。 それと心配かけてごめんね
私、ちゃんとするから。
……?
[おろおろと不安げになる彼女は>>300 らしい。けど、らしくない気がした。 ココアちゃんを不安にさせてばかりなのが申し訳なく。 顔が青ざめる様に、少し、いや不安がさらにまして]
(305) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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