212 冷たい校舎村(突)
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─ 3F廊下:放送室前 ─
……中から声、聞こえる気がする。 がやがやしてる所為で、聞こえにくいけど…
[悠と二人、放送室の前>>251。 声をかける彼女に、そっと言います。 勿論、中に居るのが誰かなんて解りませんから。
ちょっと警戒していれば、あっさり開く扉>>256。 そこに見慣れた級友達の姿が見えれば、 私は、あからさまにホッとしたでしょう。
まさか、メールの差出人が私達を殺すのが目的だ、なんて 悠の言葉を、鵜呑みにしているわけではありませんが、 外に出れないという事実と、 異様に高い外の景色に、 危機感を取り戻しつつ、ありましたから]
(288) 2017/03/11(Sat) 04時半頃
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……ああ、これ。スピーカーから聞こえてるんだ。 でも、止まんないって……
[どういう事だろう と、中へ。 そうすれば、無残にもコードの引き抜かれた 機材達が、私の目に飛び込んできたでしょうか。
派手な事するなあ って、少し呑気な感想。 次いで、こうまでしてるのに、何で消えないの? って 困惑する様な、ぞっとする、様な。
でもその反応を受け止める前に、 近付いて来る、莉緒に気付いて>>267。 囁き>>268は、確かに私の脳裏にも過ぎっていたもの。
不確か過ぎて口に出来なかった、それは 人から言われてしまえば、俄に現実味を帯びてきて。 返す言葉を顰め、ガヤに紛れ、他の人には聞こえない様に]
(289) 2017/03/11(Sat) 04時半頃
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……うん、聞いた事、ある。 噂話程度、だけど…
その、"ホスト"になりやすいのは、 女性とか、子供とか、精神的に不安定な人達で……
[そう、正に私達の様な]
…………、 追い詰められた時、とか
生死の境を彷徨ってる人にも、 起こりやすいんだ、って
[──── 遺書の様な、メール。 あの文面が、思い出されて。 揺らぎそうになる心を繋ぎ止めるのは、 今此処に居る、級友達の視線]
(290) 2017/03/11(Sat) 04時半頃
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…………これ、 皆に言った方が良い、のかな。
[言わないまま、怯えさせているのも心苦しく。 かといって、言ってしまえばまた、別の問題が。
もし私達がかの"集団失踪事件"に巻き込まれているとして ……閉じ込めているのは、誰?
犯人探しみたいな真似は、したくありません。 誰かの傷口を暴くのには、反対です。 でも、言ってしまえば、そうなってしまうのでは? 糾弾しようとする人が、出てくるのでは。 そんなのを、私一人で決めてしまうのは恐ろしくて
まるで共犯者を探す様に弱気に、莉緒の手を*取るのです*]
(291) 2017/03/11(Sat) 04時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/11(Sat) 04時半頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/11(Sat) 05時頃
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─回想:愛想と度胸と─
[昔、とある噂話を耳にしたことがあります。 それはとある女生徒の恋愛事情>>184でした]
合わせるのも、合わせられるのも面倒だよね。 だけど、ありのままの私を好きになってくれる、なんて都合のいいことなんて…なかなか、ないんだけど。
どれだけ仲良くたって、親しき仲にも礼儀ありって言うじゃん。 踏み込んじゃいけないラインっていうの、ある気がする。
[その頃ひとつ上の兄が部活動をやめてしまいまして、私はより部活動に専念する必要性が生じました。 怪我も増えてしょっちゅう、膝や腕に痣や擦り傷を作ることもありました。
踏み込んじゃいけないラインで私が浮かべた人物は私の兄。 近頃兄はよく怒鳴ります。 学校ではそんなことはなかったのですが、家では弁慶となるのです。
元から誰かの顔色を窺って、行動をするタイプではありましたが、その頃から同調行動は強くなりました]
(292) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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[本当の私。私を私たらしめるもの。
自分自身ですら分かっていないのに、本当の私自身を受け入れて欲しい。 そんな傲慢なことを考えなかったわけではありませんでしたが、無理だと諦めていました。
だからせめて私はそれ以上私を考えないように虚構を塗りたくる事に一生懸命でした]
(293) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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[そう思えば一人でいることは楽なことなのかもしれません。 誰かに合わせることも、合わせてもらうことも、ありません。
ですが、私を私にしてくれるのは、周囲の人間でした。
私は私でいられる内は確かにじょうずに息をすることができるのです。
ここで誰かが私を入間 悠と呼んでくれている間は、私は誰かの中の入間 悠として確立することができるのです。
私にとっての名前は大事です。 私を私でいさせてくれるのです。
だから、私を私でいさせてくれる誰かが欠けてしまう事が何より恐ろしいことなのです]
(294) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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[だから様々な紆余曲折を経ても、気儘に生きているように見える天ヶ瀬 ささらのことを私は羨ましく思うことがありました。
根も葉もない噂>>186から知った彼女の一部を得ただけで、彼女は自由な人だと思い込んだのです]
ささらちゃんは、人にどう見られてもいいの?
[ある放課後たまたま見てしまった現場にて問いかけることがありましたね]
補習だとしても、大変じゃない?
[果たして彼女からお返事はもらえたのでしょうか。 私の瞳には心配とほんの少し滲む好奇心で揺らいでいました]
(295) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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[このように取り分け私は“他人にどう見られるか”を気にしていたわけですから。 古辺 通が転校してきた時も、彼の見た目に興味を持ったものでしたね。
だってこんな時期に転校ですもの。 何か原因があったりするんじゃあないかしらって思ってしまいます。
長めの前髪には一体何が隠されているのかしらって、つい視線で追いかけることもありましたね]
どうせなら、もっと見た目、気を遣えばいいのに。 転校生なのにもったいないよね。
[ああ、こんな呟きを落とすこともありました]
(296) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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[別に見た目が100%だとは思ってはいませんが、人は感情で生きる生き物ですもの。
何が正しいか、悪いかではなくて、 普段の振る舞いが良いか、悪いのか、それだけで簡単に揺らいでしまう世界ですもの。
笑うのじょうずじゃないね。 那由多には偉そうに言ったくせに私も作り笑いはじょうずではなくて。
何もかもを織り交ぜたような表情>>220 ほんの一部、一瞬ですけれど得られた、仮面の剥がれた素顔。 思い出すたびに、胸の奥が疼きます。 他の人だったらもっとじょうずに接せられたんじゃないかって]
(297) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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理一みたいに底抜けに明るい性格してたらよかったのに。
[小さな悔恨を胸に、文化祭での役割が決まった後。 準備期間中にバイトをしたことがなかったものですから、簡易なお勉強を開くことがありまして。 私はそこに参加しながらもつい愚痴を溢してしまいました。
たかだか笑顔の練習に躓くなんてバカみたいですよね。 人間の特権をうまく扱えないなんて、損ですよね。
誰と溶け込む為の愛想も、何と言われようと一人で歩み続ける度胸も私には欠けていたものでしたから、机に突っ伏しながら、その時の私は思い悩んでいました]
(298) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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[その成果があったのでしょうか。
文化祭の頃には困ったような間抜け面や作りかけのピースサインではなくて、 お揃いの服>>0:396を着て、きちんと笑みを浮かべられていた筈。
ささらちゃんはどこか、居心地が悪そうに撮られていたような気もしたけど、その写真も今だって残されている、入間 悠の思い出のひとつ]*
(299) 2017/03/11(Sat) 10時頃
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─回想:チョコバナナください─
[そんな私のストレス発散方法は美味しいものを食べることでした。 ほら、その頃多少食べ過ぎてしまっても動けば抑えられましたから。 増えてしまっても次の日から努力すればいい話でしたから。
そんな風に甘えて3-3喫茶店の片隅に置かれたタダ券>>144を拝借してお邪魔しましたね]
莉緒ちゃーん。 差し入れ持ってきたよー。
[流石にコマドリも囀り続けたら舌でも切れて死んでしまいそうですから、シフトの隙間>>210を抜けてお邪魔しますと。 つばさ氏とささら氏中心に頑張って制作してくれたウェイトレスの服装でたこ焼きと焼きそばを持ってるなんて、今思えばシュールでしたね]
(300) 2017/03/11(Sat) 10時半頃
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チョコバナナね、二本くださいな。
[ただ券一枚ともう一つは出しますと私は二本頼みました。 ついで女子テニス部のたこ焼きと男子ソフトテニス部の焼きそばも押し付けて]
はい。莉緒ちゃんにもあげるね。
[二本の内、ただ券なしで一本を購入すれば頑張る莉緒ちゃんにプレゼントを。 今思えばこの時はまだ莉緒ちゃん呼びをしていたな、なんて今の私は思い出しつつ]
莉緒ちゃんもまた時間あったら一緒に回ろうね!
[あの時の私はウェイトレスの姿のままたこ焼きを作りにいざ参戦。 休憩を終え戻ってきた頃にはソースの香りを纏い過ぎてつばさに呆れられたような記憶はまだ色濃いものです]*
(301) 2017/03/11(Sat) 10時半頃
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─少し前:蝶美といっしょ─
[分からなくて当然じゃあ、ありませんか>>275 相変わらずひとつのこと、今なら自分のことに夢中になると他人を推し量ってあげられず、同じ状況である筈の彼女に不安ばかりぶつけてしまうなんて、申し訳ない気持ちが滲みます。
だけれど普段は堆にメールを送ったりとサボりにも気を使う蝶美が特別扱いしてくれたのです>>276
先程彼女の笑みを怖いと思ったのがバカみたいに思えて、同時に罪悪感が静かに降り積もりました。 それでも内緒という言葉は甘い響きを持っていて、まるでその時ばかりは誰かの特別になれたようで、蜜に集る虫のように]
………うん。内緒ね。誰にも言わない。 ありがとう、蝶美。
[いつもは距離を測りかねて避けていたくせに、こんな時には頼ってしまう自分自身を嫌悪しながらも、頷きました。
先程は怖がっていたくせに。 今は彼女の笑み>>227が私を支えてくれていたのです。
でも一気飲みなんてひと月前の蝶美はしたでしょうか。 仄かに探してしまう仲の良かった頃の級友の一部を私は今も]
(302) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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[それでも繋いだ手>>278は必ずありました。 握り返してくれる存在がありました。 私を一人にしないでくれるその優しさがひどく心地よかったのです。
だから怖いと言いながらも動くことができたのです]
まるであれだね。 フィルターがかかってるみたい。 その人にとっては学校がそんな風に見えた…みたいな。
見てるのは私達だから、あり得ないんだけど。
[耳障りな笑い声はスピーカーのある場所からずっと聞こえ続けています。 まるで何かの洗脳のように、きゃらきゃらと。
だけれどそうですね。 本当にこれが夢でしたら]
……本当だ。仲良し…かな。仲良しだったのかな。仲良しになれてたらいいな。
(303) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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[私はその中に入れていたか分からず、それでも一員ならこの状況だというのに、嬉しく思えてしまって、現金な私自身を軽蔑するのです。
だけれど蝶美。 あなたが私を甘やかすから>>279 私はきっと以前のようにあなたに頼ってしまう悪癖を覗かせてしまうのです]
………ありがとう、蝶美。
[彼女も同じ女の子なのに。 この状況をこわいと言っているのに蝶美の言葉に私の瞳は喜悦を隠すことができないのです。
媚びるような、誰かの反応を窺うような、女らしいその目つきを向けることなどしたくなかったのに]
………うん。私も、蝶美のことは守ってあげるね。
[等価条件のような台詞を吐きながらも私は彼女に依存している私をうっすらも自覚しました。
ちょうどよかったのです。きっと。 友達、失格ですね]
(304) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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[まだ、こんなに深くのことを知らず、ただただ友達でいられた昔に戻れたら。
誰しもが一度は考えたことのあるもしも話。たられば話。 もしも口に出していたら蝶美に羨ましがられることはあったのでしょうか]
そうだね。……帰ろう。
[でも、帰ろうなんて言いながら私は、帰りたいのでしょうか。 あの、場所に。あの、家に。
言いながら分からなくなってしまい、もう一度、彼女の方に距離を詰めながら廊下を進んだことでしょう]
(305) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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[そうして堆と昴と出会って、様々なことを知りました。 突きつけられた現実は夢だと笑っていた私に冷や水を浴びせてくれるものでした。
隣に並んだ蝶美の言葉>>284 こんなの おかしい。 私も彼女の言葉に強く共感を覚えて、黙り込んでしまいました。
でも、だからこそ、考えてしまうじゃないですか。 窘めるような声>>285が言葉と完成しなくとも、欠けらは紛れ込みました。
だけれど私の不謹慎な発言を止めてくれた昴の声>>246 なのに男の人の怒号に驚いた私は謝るしかできなくて。 蝶美の声>>286と昴の声>>269 彼の気遣いすらも推し量ることはできず、首を曖昧に振りました]
……ごめんね! 昴も気にしないでね。
[別れる間際、浮かべた笑みは綺麗だといいですね。 入間 悠の知る世話焼きで優しい大和 蝶美>>286>>287を当然のように引き連れながら、私は上階へと上がりました]*
(306) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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─現在:放送室前─
……そっか。 もしかしたらここにいる誰かがこの変な笑い声、流してるのかもしれないよね。
[行き先も告げずに私が立ち止まったのは放送室でした。 もしかしたらここに謎の音声を流している当人はいるかもしれませんから、私も自然、蝶美の方に寄り添いながらも、ノックをしました。
だけれど扉から覗いたのは級友達の姿。 教室を出て行ってしまってから出会わなかった彼女達と再会できれば私も安堵したように息を吐いたでしょう]
(307) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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[だけれどあまり嬉しくないニュース>>256>>267には、また瞳が強張ります。 コンセントを全部抜いたのに鳴り続けるなんて、壊れているどころではありません。
軽い、怪奇現象です]
………そっか、ここも壊れてるんだ。 あはは、あのね、昴からも聞いたんだけど、一階もダメみたい。 外に出ようとすると見えない壁に邪魔されて、出られないんだって。
二階のね、窓もおかしいの。 ねぇ、二階だよ。なのにすっごく、高くて、…きもちがわるい。
[昴から伝え聞いたこと>>200をみんなに伝えましょう。 蝶美の近くにやってきた莉緒>>268と蝶美>>289の声はあんまり、聞こえず。
離れてしまった手に残る温もりを掻き抱くよう、胸元に両手を持ってきてはそのまま握りしめました]
(308) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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こんなところに閉じ込められるって何なんだろう。 みんなで夢か、それとも幻覚でも見てるのかな。
[ささらちゃんと健ちゃん、そして莉緒や蝶美にも視線をちらりと向けつつ、何か知っていることはないか、と。
その最中、健ちゃんの表情>>237が優れていないようにも思えまして。 それは今はもうなりを潜めたものであっまたかもしれませんが、見えてしまえば口を噤みました]**
(309) 2017/03/11(Sat) 11時半頃
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[>>268>>290内緒話のように交わされる、蝶美ちゃんと莉緒ちゃんの会話内容は、 聞こえなかったけど、わたしもちょうど同じことを考えていた。 だって、それしかもう説明はつかないと思う。 信憑性もイマイチだった噂話が、今は一番しっくりくるなんて。
情報交換。 どれだけいじってもうんともすんともしないゾンビ放送機材のことを、 元賀くんと莉緒ちゃんが教えて、 引き換えに悠ちゃんが教えてくれたのは、一言で言えば閉じ込められてるってこと。>>308
噂話が本当なら、それもおかしいことではない。 ……現実を冷めた目で見つめる。]
(310) 2017/03/11(Sat) 12時半頃
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夢とか幻覚なら、そのうち覚めるかもね。 みんなで記念撮影でもして、思い出残そっか。
[本当にそうならいいのだけど。 誰一人欠けずに、無事に戻れるなら。 実際、噂される集団失踪事件も、死者が出ずにみんな無事に帰還できるものらしい。]
ここがもし、誰かの精神世界で、 その誰かが今まさに自殺しようとしてる、とか。 もしかしたら、そういうことなのかも。
[わたしの知っている噂話を共有したほうがいいのかどうか。 迷ったけど、隠さずに口にすることにした。
もし聞かれたら、わたしは先生から聞いた噂話の内容を、 自信なさげに説明するだろう。]
(311) 2017/03/11(Sat) 12時半頃
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わたし、教室に戻ろうかなって。 他に何か変わったことがないかとか、調べたいけど。 ……おなかもすいてきたし。
[その場にいる全員に断って、わたしは放送室を離れて廊下を歩き始めるだろう。**]
(312) 2017/03/11(Sat) 12時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/03/11(Sat) 12時半頃
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―2F廊下―
……ぅ
[>>286大和に静かに窘められると、能久はなお居心地が悪そうに視線を落とした。 唇を噛んで、口ごもりながらの「ごめん」。>>269
――恐いのだ、きっと。 メールから滲む遺書のような気配も、送った「誰か」も、「死」という文字も、それ、を考えたことが、ないわけでもない自分自身も。]
……、うん、勿論だよ。 その、つもりだから、おれ。
[>>287大和に、なんとか笑みを浮かべて頷いた。 上手く笑えているのだろうか。 いつも楽しげに笑う理一みたいに、安心させるような笑顔が浮かべられればいいのだけれど――とは、胸の内。
静かな部屋で膝を抱えても学校ではせめて、 明るく在りたいと思ったのに、 降り積もる雪の冷たさに、追い詰められていくようだ。]
(313) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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…ううん。
[>>306入間のごめんね、に首を小さく横に振る。 小走りに去っていく足音を背に、>>250ひとつ息を吐いた。]
……、
こわ、がらせちゃったかなぁ……
[堆に聞いてもらいたいように、 落ち込んだような呟き一つ。
けれど、立ち止まってもいられないか。 足を進めて、教室へ向かった。]
(314) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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……あのさ、
たかしはさ
[ほつ、と3年3組へと向かう道すがら。 能久は胸に浮かんでいた一つの現象について口にした。]
……ひとが、べつのひとを、 自分のこころのなかに、 閉じ込めちゃう、って話……聞いたこと ある…?
[幼馴染を一度見上げると 一緒にクリスマスのイルミネーションがきらきらと瞼の裏に焼き付く。]
……なんか、いま、 そういう状態、なのかな、って思ったんだけど……わかん、ないけどさ……―――あの、メールとか。ほら、……
(315) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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……わかんない、けど。 ……もしかしたら、って。
[自信も 確証もない。でも。
聞きかじりの知識では、 確か、精神的に追い詰められたり、生死の境を、彷徨っているような、ひとが――――]
(316) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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(――、重荷なら。おれなんか、いないほうが)
(317) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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