18 Orpheé aux Enfers
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―メインホール―
[握られた手を握り返し。セシルに手を引かれてメインホールまで向かう。 戸口に立てば、真剣な表情をして深く頭を下げた]
遅れてすみませんでした。
[足早に自分の位置へと向かう。途中、ワットの渋い表情が目にとまり]
あはは、ごめんねぇ。秘密の特訓してた。
[小声で冗談めかして告げて、持ち場へと到着した。 ラルフに声をかけられたなら、眼が赤く腫れていること以外は、何一つ先ほどまでと変わりないようににこりと微笑んで]
此方こそ、宜しく。 あ、そうそう。さっきは本当にありがとう。
[さっき、というのはセシルを気遣ってくれたこと。 のんびりとした様子には、緊張感が欠片も感じられなかったとか]
(239) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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[今まで和やかに談笑していた者も練習が始まると真剣そのもの。 他人の様子を気にかけられたのも、ほんの一瞬。
的確な指示>>229、>>230を全て頭の中に留める。 自分に対してのものも他人に対してのものも全て頭に叩きこむ。 譜面に書き込むことに気を取られる時間も惜しいから、徹底して人の音を聞くことに徹する。
様子見をするために自分の音を抑える余裕はさすがにない。 譜面を正確に弾きこなすことにだけ専念する。 他者の音を聞くことできても、自分の音を合わせ、バランスを取ることがすぐにはできない。 個人としての癖があり過ぎる。もちろん個々のレベルも非常に高い。 そして、それをまとめあげようとする部長と副部長の際立ったレベルの高さ。 あぁ、これが音大生のレベルなのだと肌で実感する。
ここで諦められたらきっととっても楽なのだろう。 だけど、そんな諦めが良い性格でもなく。内に沸々と芽生えてしまった闘志。 あくまでも冷静ではあるが、面白いと思ってしまった。 無意識のうちに、口角がほんの僅か上がる]
(240) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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[ワーグナーは良いとして、問題は残り2つ。 トリップしたらその場で踊りかねないものと、話題を全てさらってしまいそうなもの。 ティンパニのリズムとあわせてステップを踏んで、身を乗り出しかけた所で音が途切れる。 他の楽器に指示が飛ぶたび、楽譜に視線を落とす。 初見でこなせると思うなと自分も言っただけに、高校生の前で我を忘れた演奏をしてはならないと、ミスこそ無いものの音が何時もよりぎこちない]
(……こんな窮屈な音を出したいわけじゃない)
[少し眉を寄せる。 金管の位置的にも、その表情が見られたのは指揮者くらいか]
(241) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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― メインホール ― 〔高校生組みに感じる普段とは違う気概心。 普段より上の環境におかれて、なお感じる気持ちに 同じ高校生組みなれど、笑みがこぼれる。
曲目の意図もすごく、よくわかる。 この気持ちを抑えて演奏するなんて そんなことはきっと僕達には、出来ない。 南校がモーツァルトなのも納得する。
背後から聞こえるペットの音色に 少し気にかかるものはあれど 振り返る余裕があるわけでもなく。〕
(242) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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- 大練習室 -
…――多少聴けるようになってきたか。
[遅れてきたメンツには帽子の下から無表情な竜胆の視線で、早く入れと促した。 緊張していた音も、惑っていた音も徐々に重なり合い、本来の色を見せ始めて。 だからか、ぽつりと呟いた、すぐ後。]
セシル! ちんたら弾くな! サイラス! 音、安定させろ! ヤニク! 走り気味だ、抑えろ! カルヴィンは音が軽すぎる、もっと重く! ラルフはもっと主張しろ、負けてんぞ! ディーンは集中しろ、どこ視てる! ジェレマイアはいつも通りやれ、息苦しい音聞かせんな!
それからドナルド、お前は――――
[個々人きっちり漏れなく檄が飛ぶ。 表情は次第に口角を上げ始め、音楽を聴いて楽しいのだと他にも判るだろうか。]
(243) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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セシルは、激が飛んできて、唄わせすぎに気づき修正する。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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[指揮者を見る。 帽子の下の竜胆と、指揮者の瞳が合えば頷かなくても判る。]
……――――――。
[一度、まだいつものトリップを見せないペットへ視線を送ってから。 漸く、白銀の横笛に接吻けた。
甘く蕩ける、高い高い調べは プラスチックで出来た絡繰り鳥の羽を広げ。 オーケストラの、大練習室の鳥籠の中を優雅に羽ばたきはじめた**]
(244) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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[少しは委縮するなり動揺を見せれば、可愛げもあるのだろう。 緊張はしていない。気負っているかどうかは自分では自覚がない。 何を言われても、どこまでも譜面に忠実に正確に弾きこなす。
第二ヴァイオリンとして音の和を取ろうと試みても、上手くいかないことの方が多い。 相手の音を刻みつけても刻みつけても、部長と副部長の的確な指示で変質する。 指示の的確さもさることながら、各個人として応えられる腕があるのも事実]
……?
[同じ学校の第一ヴァイオリンのヤニクの音は知っている。 ただいつもとどこか様子が違う。 ちらりと見て、その寝癖に今までの時間何をしていたかを知る。 少しだけ頭を抱えたくなった。 ボウイングが合っていないことは一目瞭然。 練習中はフォローも何もできない。もっともフォローが必要ないのは彼の様子から分かるし、信頼もしている。 ほんの一瞬気を取られたことで、音が弱まり、飛ばされる檄>>243 後輩の音を心配するだけの余裕は自分になさそうだとすぐに視線を譜面に戻す]
(245) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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――…
[高校生達の音が次第に変わっていく。 個々に飛ぶ指示、名を呼ばれいつも通りやれと言われ
そこから後、指示も指揮も見えなくなる。 見るのではなく、音で感じて誘う。 知った曲ばかり。雨に唄うならもっと陽気に我を忘れて恋を唄い、ワーグナーなら単調な繰り返しの中にも登場人物の行為や感情、状況の変化を端的に描き出していく。 意識は完全に、楽しい音の中に消えた]
(246) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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抑えてる・・・?
[最後列から飛んでくるトランペットの音にきょとりとする。 何か、押さえ込んでいるような窮屈そうな音色。 ほとんどの人には見ずからの左半身を見せているような座席位置。 視線を左奥に向ければ奏者の顔も見えるかもしれなかったが、 楽譜から目を離す方が怖くてそれはしなかった]
は、はい!
[名指しで飛んで来る指示>>243に、短いながらもはっきりとした返事を返す。 負けるもんか、絶対に着いていく。 意志のはっきりとした瞳を瞬かせる。
ふと指揮者から顔の向きを変えて目を向けるのはセコヴァイの方。 著名な親を持つ彼は、そして手本としている先輩はどんな音だろうかと]
(247) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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〔ん、んー……〕 〔カルヴィンの音を聞きながら 曲間曲真メモをとる。 練習中は本番とは違うから、 そこまでフォローに回らない それでは練習にならなくなってしまうから。
二つしたの学年……最年少の彼の音を 横で聞きながら 楽譜にシャーペンで走りかいた〕
(248) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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セシルは、後方ペット音の変化に、目をぱちくりさせ、その隙に激が飛んできた
2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[自校の生徒―――ワットに、ドナルドに、セシルに順番に目配せを送ると、小さく頷いて楽器を構える。 別人のように鋭い視線がヴァイオリンへと落ちた]
――――――――――……。
[一度だけ、その冷ややかな視線はバーナバスへ向けられた。 睨んだ心算は無かった。ただ、楽器を持ってから彼の方を見たら、そうなってしまっただけのこと]
[指揮が振られる]
[初音から安定した色を紡ぐ彼の演奏は、その心を表しはしない。 想いが素直に音に表現される友人とはまるで正反対のようだなと、心の中で苦笑した。
指示が飛べば繊細に、大胆に、リズムを刻む弓は滑らかに形を変えて行く。 個性豊かな音色が次第に纏まりを持ち、共鳴し合い、膨らんでいく中、ヴァイオリンは風のように唄う。ときには原っぱの中心を、ときには低い水面の上を、ときには日陰の暗がりを。 道を辿り、追いかけ、見出しながら進んでいく]
(249) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[高校生たちの演奏が、次第に熱を帯びてきた。 普段と違う環境。刺激の塊のような個々の奏者達。 高揚するのは無理も無いことで、そして、―――――――…]
(まずいな、浮いてきた)
[この局面に置いても振れの無い青年の音が、全体から僅かに浮かぶ格好となる]
『サイラス! 音、安定させろ!』
(んー………)
[それが見逃される筈も無く、飛ばされる檄に思案する。 迷子になりかけた音を、助けてくれたのは…]
――――――――――……♪
[再び風は心地良さそうに舞い始める。 支えてくれたのは耳慣れた低音。一度乗ってしまえば、もう見失ったりはしない]
(250) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[トランペットの音ももちろん聞いていた。 多少の窮屈さはあってもミスの無い音。だからこういう音かと気にも留めていなかった]
……!?
[飛ばされる檄の後、トランペットの音が明らかに変わったことに気付く。 ぞくりと鳥肌が立つような感覚。自分には決してできない演奏の仕方。 音大生の実力…というよりは、このトランペット奏者個人の実力だろう。
口元には自然と笑みが浮かぶ。 こんな演奏自分にできるわけがない。真似すらできない。 絶望に打ちひしがれてもおかしくないのに、どこかでわくわくしてしまう。
対して、相変わらず自分のヴァイオリンは歌わない。 主張をしろと言われて、一瞬過ったのは音の強弱で誤魔化すこと。 でもそんなその場しのぎの技は見抜かれそうで、自分にできることはやっぱりどこまでも楽譜に忠実に音を奏でること。 もっと練習しなきゃなと、いつもと違って少しだけ楽しそうに弾きながら、それだけを思った]
(251) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[指揮者越しにチェロを見る。 カルヴィンは―どんな表情だっただろう。 平然としてたなら後でからかってやるなんて思ったかもしれない。 緊張だらけに見えたならチョコの一つ二つあげて労ってやろうとか。
カルヴィンの隣で時折メモを取っている南校の彼から真面目というよりも ストイックさを感じながら、視線だけを左へ向けヴィオラを見様とした時 トランペットの音ががらっと変わったことに気がついた。
思わず顔を真左へ向けて最後列を見る。 移り変わる感情に吸い込まれると感じた。 緊張感の中でもしばらく顔を指揮者の方へ戻せないくらいのインパクト。
ああ、これは小言の彼が―飛んだのだ。 あぁ、と深い感嘆の息が漏れた。 陶酔している奏者の表情がよく見えなかったのは残念だったけど]
(252) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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−練習室C−
?
[セシルが目を丸くしたので、少年は小さく首を傾げる。 ただ、結局お辞儀だったのでそれに頷いて返しただけ。 海老フライと聞けばうきうきとした様子で自分の楽器の準備を始めるが]
あ、すんません。俺、携帯持ってないんです。
[部屋を出ていくベネットを見送りつつ、画面の問いかけに苦笑した。 それから譜面を開いて練習を始める。 さらい始める音、チェロの音が二つ]
『書きこんでもいいのに。 後で見るとき大変でしょ。 …メモ用紙とか、要ります?』
[必要そうなら先程の五線譜ノートを一枚破いて ペンと一緒にセシルヘと差し出した]
(253) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[全体練習前に二度も音を合わせることができたので これである程度セシルの癖や演奏スタイルはつかめたように思う。 自分よりもしっかりと地に足のついた音は横で聞いていても気持ちいい]
『そうなんですか? やっぱ、能ある鷹はなんちゃらーってやつですかねー』
[声は出すことはなく、携帯の文字と筆談で繰り返される会話。 軽く首を傾げたあと肩を竦めたのは、自分には理解できないという空気。 大学生と高校生の違いなんだろうか、なんて思いながら。
結局そのあとは部屋を出ていくセシルと 突然現れたバーナバスを見送るのみ]
[濁る竜胆がこちらを見ているとは知らないまま。 少年は、楽譜に書きこみを加える]
(254) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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〔南校生が目配せをして ……最初怒っていたワットも曲が始まれば 何時も、忘れてくれてしまう。 ドナルドは学年一つ下なだけに緊張してたけど もっと、緊張していてくださいと 言いたくなるぐらい今は自由奔放で。〕
〔その中で、何時もと変わらぬ音を 安定した音色が南校の弦楽に届く。 僕達はその変わらぬ音色に良く助けられていた。〕
〔ペットの音色が、ちょうど月の光のピアノのように 周囲を牽引する強い力になる。〕
〔その中でも変わらぬ音色に 僕の音はそっと手を差し出した。 ……その手を掴んでくれた感触を感じ 僕はまた一つ、笑みながら弓を振るった〕
(255) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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−練習室C〜大練習室− [荷物はあとで回収すればいいとおもい、 楽器と楽譜と貴重品だけ用意して大練習室へと向かう。 その途中にあった公衆電話に気づけば、 腕時計の時間を確認してからちょっとだけ家に電話をする事にした。 短いコール音のあと、聞こえる声。幾らかの話をしてから、少年の姿は大練習室へ。
さっきよりも少しだけ緊張した顔が、椅子に座ってチェロを抱えていた。 練習が始まれば、そこにあるのは普段からは見いだせないほど真剣な顔。 何やら指揮者よりも厳しく声を出してくるその帽子姿に、向けたのは咋に嫌そうな顔。 視線が完全に、感じ悪いおっさんとしてバーナバスを見ていた]
(そんなに文句が言いたきゃ指揮の勉強すりゃあいいじゃんか)
[自分の音が拙い事は解っている。 指揮者に指摘されるならともかく、何で別の人間に言われなきゃならないのか]
(…感じ悪ーい)
[息をついてから、譜面をめくった。ぺらり、と軽い音がする]
(256) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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すごい。これが、トリップしている音色・・・。
[楽譜に忠実に、いかなる時も―冷静に、正確に。 今までの価値観がぶっ飛びそうで飛ばなかったのは、 下げた視線の先にラルフが見えたから。 普段よりも楽しそうに演奏しているが、正確に音を並べている様に、 自分達の―北校のヴァイオリンはこうあるべきなのだと トランペットにつられて自分の音に酔いそうになっていた自分を抑えた。
そこに幾許かの窮屈さを覚えたのだけれど、 そんなことは白銀を口元に添えた副部長の姿を見てぶっ飛んでしまった]
・・・・・・・・・・・・。
[ギャップの破壊力に言葉が出ないまま自分の楽譜へ向き直った]
(257) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[傍らで響く、同じパートの第二ヴァイオリン。 忠実で正確に弾きこなされる旋律は、彼の積み重ねられた努力を現しているのだろう。好きな音だった。
その落ち着き払っていた横顔の口角が、僅かに持ち上がるのを感じた。 彼のことなど、全く知らない筈なのに―――ああ、そんな顔をするのかと、感心にも似た驚きを感じていた]
…………………。
[さて、それにしても。 昨年の文化祭で聞いたのと、明らかに違う音が混ざっていた。何処か閉塞感すら感じるトランペットの音。 技巧的にはむしろかなりのハイレベルだろうその音色。けれど、違った。 僕の心に大きな衝撃を与えた、あの姿。 ―――――それは、決して女装していたからではなく(しかし、残念ながらその要素も完全に否定はできないが)]
[バーナバスの檄を受けて、トランペットの音は踊り出す。ああ、これが「いつもの」彼なのかと、衝撃はあの日のままに]
(258) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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[譜面を追う音を見つければ無意識に手を伸ばし、調和の必要なオケにアレンジこそ入れないものの、導く先を作り出してしまう。 時にリズムを支え時に旋律を吹き鳴らしながら、存在感を誇示し、音で魅了していく。 指揮者泣かせといわれ続ける自分。 オケには向いていないと言われた事もあって、行く先を迷っているけれど、そんな細かい事が今意識の中にあるはずもない。 うれしそうにたのしそうに身を揺らしながら演奏を続け――
最初の全体練習は間も無く終わりを告げる。 音が消えても暫くは惚けた顔のまま、そこに座っていた]
(259) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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(…先輩達大丈夫かなあ)
[ちら、とヤニクやラルフのほうを見る。 意外とあれで神経が細やかな彼等のことだ。 図太い自分とは違って色々気にするに違いないと 内心そっと同情せずにはいられなかった。
自分の気づいたこと。 指揮者の指摘、何故か指揮者以外からも飛んでくる指摘。 まあ、その辺はすべて楽譜に書きこんで、 必要ならば後でセシルとも打ち合わせをしなくてはならないと 横で同じようにペンを走らせる姿を見る]
(260) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時頃
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― メインホール ― 〔しかし、所で隣の最年少の彼は 相当肝も据わっているようだ。 そうでなければ、ゲストに選出されもしないかと 明らかにバーナバス先輩に対し 嫌そうな顔を見せる様子に、小さく苦笑してしまう。
……ただ、そのまま、そこが亀裂に なったりするわけにはいかない、のだけれど
練習中貰った五線譜で取ったメモを 楽譜に並べながら、またシャーペンが走る〕
(261) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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…?
[丁寧に、弓で弦を歌わせる。 必要なのは弓の重さではなくその質と腕の力の使い方。 そんな風に、高名なチェリストの自伝を読んで学んだ。 実際にやってみればその通りで、がむしゃらに引いたっていい音なんか出ない。 ただ丁寧に、弦と弓が合わさっていい音を出しやすいように力を加える。 そうするといい音になる、と少なくとも自分は思っている。 そういう音が増えると、ハーモニーが生まれて即ち調和する。 ハーモニーは調和という意味を持っていると、辞書でも簡単に教えてくれる]
(…自己主張の強い音だなあ)
[ソロでもないのに、えらく癖の強い音が混じっている。 それは、実際指揮者はどう思っているのだろう。周りは? 自分はというと、ちょっと微妙、とおもいながら弓を扱っていた。 勿論、なるべく音には出さないようにしているつもりだけど]
(262) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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― メインホール ― 〔そうして、全曲通し練習も終わっただろうか。〕
〔本当はすぐにメモした箇所を浚いたいんだけど どうやらそのまま懇親会を兼ねた夕食になるようだ。〕
〔興奮冷めやらぬメインホールの一団は それぞれ、談笑しながら 楽器のアフターケアをおこなっている〕
(263) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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セシルは、楽譜の筆談の前半に頷き後半に小さく噴いた
2010/09/05(Sun) 22時頃
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―けど。 あまりにアクが強い音は・・・。
[予定調和を崩す音色に眉を下げた。 存在感とは違う、強引さで先導し標をうつのに小さく首を振る。 再びぐいと首を回して最後列を見れば、楽しげに身体を揺らす奏者が見え、面食らった]
なんだよ、小言ニーサン・・・それじゃだめだって。
[強い陶酔は、調和も崩す―。 一瞬の憧れがぱあんと割れた音がした気がした。
練習が終わればお疲れ様でしたと周りの人々と言葉を交わし、立ち上がる。 ぐ、っと両手を上げて背を伸ばす。 ぼきぼきと鳴る骨の音にはあ、と脱力して弓の毛を緩める]
(264) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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― メインホール ― 〔癖のある一団〕 〔僕の練習後の感想は一言でこれ。 南校出身者が多分多いいんじゃないかな?そう思いながら、 そんな癖のある一団をまとめるのだから なるほど、部長の指揮の腕前は凄いなと ……近づくのは、怖い、けど、別の理由で。〕
〔そう、内心何時もどおりに練習を反するけれど どこか、心は落ち着かない。
先程携帯で長文を打ち示した。 その答えは練習後に……示されるはずだから。
僕は楽器を片付けながらも 強く手を握り締めた〕
(265) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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(―――…嗚呼、悪夢再び)
[陶酔した頭が徐々に冷えるにつれ、表情から笑みが消える。 指揮者の解釈を知らない段階でトリップすればどんな事になるかくらい想像はついていたのに。 ヴェスパタインの視線が向いていた。 このオケはお前の為のものじゃない。 言われなくても解っていると、片手を上げる]
部長、後で
[短くそう告げて、楽器を仕舞う事にした]
(266) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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−大練習室−
[一通り、最初の練習が終わって楽器を片付けることになる。 指揮者はともかく、あの口出しや陶酔に左右され続けるのかと思うと 北校生だけでやるボロディンが今から妙に心待ちになった。 あの国の独特な音楽が好きだから、というのもあるかもしれない。
楽譜に書きこんだメモに一通り目を通すと、 少年の片付けはこれで終了になった]
(267) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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[傍らの第二ヴァイオリンのサイラスの音色に聞き入る。 安定した音色に感情は見えない。 落ち着いた様子で、指示に合わせて変化に富む音色を奏でる。 上手いなと月並み過ぎる感想を抱く。感想までもが平凡な自分が少し嫌になった。
彼のヴァイオリンは唄うんだなと少しだけ羨ましく思えた。
一瞬浮きかけた音。その音はすぐにまた安定する。 何が彼を支えたのかは何となく分かった。 きっと先ほど自分が合わせられなかった他校のチェロの彼。 あぁ…互いが上手く生かされている音だなとそんなこれまた月並みな感想。
自校の低音、後輩のカルヴィンの音に注意を向ける。 相変わらずの丁寧さで歌われる音に安心感を覚える。 音大生との練習においても怯むことなく、カルヴィンらしいと小さく笑った。
やがて練習が終われば、瞳を伏せて小さく息を吐く。 色々と思うことはあったが、先ずは片付け。 弓の毛を緩め、丁寧に楽器を拭き始めた]
(268) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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