97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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いいんだよ。
[天上の歌声でなく、セレストとしての、少年の幼い声で。 ころころと飾り音を響かせながら、天使に向き合う。]
もう、いいんだ。 ないたり、しないで。 かなしいかお、しなくていいよ。
ごめんなさい。
[最後に告げた静かな謝意は、彼をそうまでも嘆きの淵に落としてしまった、世界の言葉の代弁として。]
(255) 2013/10/06(Sun) 00時半頃
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[ひとことこぼした天使へほほ笑んで]
次、こういうことしたら… 明之をこれで、ぶっ叩きますから
お ぼ え て ろ よ ?
[手にした鼠をぶんとひと振り]
(256) 2013/10/06(Sun) 00時半頃
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でも、ほら、だって。
[ 世界交響詩《ユグドラシルファンタジア》 ]
《世界は光で満ちている》でしょう?
[手を、伸ばす。 破壊の音を奏でた彼でも、恐れはしない。 もしも彼の感情が、まだ荒く鋭くとも。 この身の切り裂かれるは、覚悟の上で。]
(257) 2013/10/06(Sun) 00時半頃
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[あれ、撫でるかわりの…… 指揮棒を振りながら 真っ赤になったセシルに目を瞬かせながら。
天使の謝罪の二重奏を《聴いた》]
(258) 2013/10/06(Sun) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/06(Sun) 00時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/06(Sun) 00時半頃
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― 箱庭の記憶 ―
[《世界》は《音楽》に満ちていた 物心ついた時にはそれが《聴こえ》ていたし 《美しい音楽》のために《世界》は回ってる
それも景色のように当たり前に《見えて》いた 幸福、喜び、光に満ちている 悲しみ、苦痛、闇が背中合わせで それが《世界》の《音楽》である
ただ、景色は何処かぼんやりしてて 何処か色彩が足りないような気がした 《見える》ものの輪郭が曖昧で ピントが合っていないような気がした
世界は《美しい》が、何かが足りない それが何であるのかが唯一《見えなかった》
それが唯一《足りない》ものだった]
(259) 2013/10/06(Sun) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/06(Sun) 01時頃
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Sing a song together《いっしょに、うたおう》
The Ode to Joy!《よろこびの歌を!》
[荒々しさすら、はしゃぐ少年のよろこびで書き換えてしまえ。 前奏《プレリュード》の呼びかけに、ひときわ、強く、世界中を照らすように、遊色の薄翅が輝いて。
弾けた。]
(260) 2013/10/06(Sun) 01時頃
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[ひらり、ひらりと。
花吹雪のように。
雪のように。
何千の祝福の翅が、世界に降り注ぐ――――]
(261) 2013/10/06(Sun) 01時頃
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