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―― ――
[それは月も出ない夜のことだった。 走り屋に混ざることも少しだけ少なくなった俺は、進路指導課の前にあったチラシを読んだりしていた。こんなものに今更行って――と染み付いた負け犬根性が頭を擡げるが、ともかくも受験をしないなら働かなければという意識が勝っていた。
そういえば今日は親父が何か相談があるといっていた。と、思い出す。皿も片づけず食い散らかしていく朝餉の始末と、毎度洗濯に出し忘れやがる靴下のこと以上に俺から親父へ話し合いたいことはない。何か言われたらそれを切り出そうと考えている俺は、その日は随分と穏やかな気分でいた。]
「――九十九」
[玄関から誰かが入ってくる。 おかえり、と口の中でその言葉は潰れた。ひとかげ、2人。いや、3人だろうか。 親父につれられて入ってくるのは歳若い地味めな女。それが、小さな子供を引き連れている。そいつらは親父が乱して俺が整えるばかりの居間に我が物顔で入ってきて、]
(259) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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……だれ、そいつ
[声が震えたのは、理解し難かったからだ。 その距離も、親父が俺に向けるまなざしも。
その地味めな女と子供の半歩前に、親父が立っている。 その動きに気づかないとでも思ったのか。 まるで守っているようだ。 ――だれから? ……なんで?]
[わかりません、という顔をして、俺は親父を見ている。親父はまるで俺を他人のように女に紹介し、女は俺に行儀よく頭を下げ、怯えのまじった目で傍らの子供を後ろに下げた。 ガキの丸い目と目が合う。真っ黒な髪。真っ黒な目。何をも疑わぬ純粋なまなざし。それからそっと視線を外し、俺は再び、親父を見る。] なんのつもりだ 「挨拶しろ、九十九。私の同僚の――さんだ。それから、子供の■■だ」 ……なんなんだよ
[軽く会釈をする。逃げたい、逃げなきゃ。そう思う前に、この何もわかっていない男は口を開く。――愚かなことに。それを、喜ばしいことのように言う。]
(260) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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「裁判が終わったら私達は再婚する。もう決めたんだ。 お前も就職するだろう? 父さんも新しいスタートを切りたい。 新しく家族をはじめよう ……本当はもう少し時間を置く予定だったんだがな」
[とても、まっとうな事のように、それを言う。 照れるように俺から視線をはずし、知らない女を見る。知らない女は穏やかに笑って、そっと自分の腹を撫でた。
曰く、不倫ばかり重ねていた妻と切れて、 息子を育てるために日々、終電まで頑張ってきた「父親」は
曰く、不良になりはてたどうしようもない息子の 理不尽な暴力にも耐えて今までやってきたが
曰く、同僚の女性の優しさに癒されて、 同じく子連れである彼女と再び、前を向いて歩いていきたいらしい。]
(261) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[故に、どうしようもない息子は。 新しい家族として、彼女らを迎えるべきだと。 今まで頑張ってきた父親の選択を、ゆるすべきだと 彼らは暗に示している。]
[そこで父親の手をとるのが「美談」というのだろう。 見知らぬ女と見知らぬ子供。不倫もしなさそうな地味な女。 どうしようもない息子も丸く収まれば、 そこには父親が見たしあわせのかたちがある。]
[「わかった」と、一瞬でも頷かなきゃ、と思った自分に、吐き気がした。]
[一体、誰に言い訳をしながら生きているのかと問いかける。学校という量産所に入りきらなくなっても尚、昼に焦がれてもがき、誰もいない家の中あふれ出そうになった感情を押し殺し続けた結果が、これだ。また「そうでなければならない」と縛るのなら、せめて人間として好きでいさせてほしかった。]
ふざけるなよ
(262) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[叫んでいた。口をついていた。勢い親父に殴りかかった。 倒れるそいつをみて、カマトトぶった地味女が「きゃあ」と叫んで子供を守った。親父の名を呼んだ。女にはさぞ、「元妻のせいで荒れた息子を、愛しい人が押さえつけている」ように見えるのだろう。俺の味方なんぞここには一人もいない。 親父は2人を守っている。そんなことはわかっていた。殴り返されながら、獣のような唸り声の中、何度も父親を殴りつけた。
今すぐてめえのふざけたツラを包丁で刻んでやろうか。 今すぐその女てめえの前で犯してやろうか。 今すぐ、その子供の首、絞め殺してやろうか。
そしたら全国紙だ。愉快だな。てめえの選択のせいで。]
殺してやるっ…!!
[親父から離れる。血の匂いがする。地味な女に詰め寄った。押し倒してやろうかと手を伸ばす。 ……手が、止まる。
女はひたすら、子供を抱いていた。 白い首。白い頬。何のけがれにも触れたことがないような子供が、何の罪もない子供が、無垢な目で俺をみあげ、当然のように母に抱かれている。
真っ黒い瞳には男が映っている。 ――火傷痕醜い男が。醜い野良犬が!]
(263) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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( 「―――――――――――――」 )
[……なんで、俺にはそれがなかったんだ。俺にはそれをくれなかったんだ。って、見知らぬ女の腕に対し、俺は思っている。 もう十代も後半の男がこんなことで苦しむなんて間違っている。母親も父親も、最初から俺の事を見てくれていなかったじゃないか。今更じゃないか。傷ついた父親を責めて金をむしるような真似をしたのだから、父親が外に救いを求めたっておかしくないじゃないか。
そういう正しさから、いつだって言い訳をしてきた。「だって俺は苦しいのに」と。
息もできないまま女から離れる。携帯と財布、バイクの鍵。それ以上はいらない。俺はそのまま、部屋を飛び出した。
荒い呼吸の中、駐車場に向かいながら、俺はメールを遡っている。 白い画面に映し出される言葉たち。 面と向かってではないからこそ交わせた言葉。
嘘と本音とがいりまじる中、俺は安住が落ちた日からずっと、癖のように見ているメールに目を通す。]
(264) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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「きっと葛くんと一緒にいた夜は 逃げる場所なんじゃなくって、 英子ちゃんにとっては 大切な居場所だったんだろうって。」
(265) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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( 「居場所」 )
[潮田はきっと知らない。それがどんな飴玉よりも甘い言葉かを、知らずに打ったのだと思う。祈るように、縋るような気持ちで携帯の画面を額にあてた。――誰のために祈っているのか、まるで見当がつかなかった。
衝動に任せバイクに跨る。蒼い機体はくすまずにエンジンの音を夜闇にとどろかせた。夜に溶け込むように、風に抗うように、町並みへと紛れていく。]
(266) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[ ――――――……………。]
[誰の声もしなかった。真っ黒な道路に向けていた目を、ぐるりと後ろに戻す。誰もそこにはいない。薄ら寒い空気に、薄く吐いた息が融けていく。>>0:4 薄汚れた天使の羽のステッカーをざらりとなでて、くすんだように見える機体に跨った。
こうして一人走るようになって、どれくらいが経った?
そういう思考が頭を擡げるけれど、覚えちゃいねえなと力なく笑った。 路地を過ぎる黒猫を一瞥もせずに、バイクに跨る。
バイクジャケットの内側。火傷痕がひどく疼く。触れる体温は、ない。 死んだように光る街灯も冷たい星も、灰色の町も、何もかもが近づいては通り過ぎていく。]
[現実感のないままに、燃えて走って、尽きるだけの路を往く。
――行ける場所もないのなら、生きる場所さえないのなら、どこにだって逝ける。
だから―― ]
(267) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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( 後ろに乗るなら、誰が、嬉しいだろう そんなことを考えて、「海」の傍を通り過ぎる。 )
[がしゃん、とあっけない音がした。 横から突っ込んできた車に轢かれ、あっけなく。 蒼い機体が砕ける。ヘルメットが飛ぶ。血の味がする。骨が砕ける。 現実感のないままに、地面に落ちる。潰れる。
痛い。 体中が燃えるように痛い。混濁した意識の中で、冷えゆく手足を守るように体を縮こまらせた。自分からあふれ出る血の中。傍から見ればきっと生れ落ちた胎児に似ている。]
( 「生まれなければ、――……」>>0:282 )
(268) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[あまたの苦を越えて、その先に死逢はせがあるならば なぜひとは生まれ、陽はまた昇る。
教えておくれと、呟いて、]
(269) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[ ――――――リリリリリリ……]
[はたと俺は眼を覚ます。 眩しい陽射しが窓から射して、思わず目を細めた。口の中で血の味がする。舌打しながら、目覚まし時計のアラームを止めた。
ふらふらと歩んでいく。フローリングの冷たさから、体の痛みまで、やけに生々しく感じられた。親父の寝所を覗いて、殴られた痕に湿布を貼ったと思しき親父が眠っているのを見つけてはじめて、あれが夢だったのだと悟る。
――バイクで走った、そこまではほんとうで。 事故で死んだ。そこからは、夢だ。
けれどどちらが現実なのか、まだ実感がわかなくて。 俺は朝飯をつくる前に、ふらりと携帯を手にとる。
ひとつ、息を整えて、 ひとつ、何を書くかを躊躇うと、 らしくもないと、少しだけ頭を抱えて。]
(270) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
海、いつ行くよ。
─────────────────
(271) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[開け放った窓から、煙草の煙を吐き出した。 ――すがすがしく晴れた空は、青いわけでも黒いわけでもなく ただただ白く、やわらかで
苦い口の中――……ほんの少しだけ、イチゴミルクの味を思い出し、ああやっぱりらしくもないと、煙を吐き出していた。浅い夢に溺れることは、できるのかどうか。わかりもしない。]
(272) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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[窓から見た朝日はどこまでも残酷に 世界を白く照らし出し 空舞う鳥へ、いきかうひとへ、恵みを届けるけれど。
この苦界の中で巡り続ける太陽は、 落日した女も、夜にしかいられない野良犬も 知らない顔して、周り続けるのだろう。
昨日も、今日も、変わりなく。*]
(273) さねきち 2018/10/22(Mon) 00時頃
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―― ゴミ捨て場 ――
[返ってくるメール>>223に、一度だけ空を仰いだ。 秋にほど近くなった空色のどこにも、 あの『よいこ』の眼はない。
こんだけ見透かしておいて、そんなことはないだろう
――とおもったわけではないけれど、 ここには一人分の制服しかないので、 糞ほど情けない姿を晒さずに済むなら ぼやけた視界が収まるまで、 見上げていても、別にいいだろう。]
だあー…… …… まじ、 もお……
[くっそ と呟いて、1本目の煙草を地面に押し付けた]
(274) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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───────────────── To 四十崎 縁 From 蓮 洋次郎 ─────────────────
いまさら言うことじゃねえけど
俺はもうとっくに その席>>224に坐ってるので
たとえ返却申請されても、 悪いけど、返したくない ─────────────────
(275) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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───────────────── To 四十崎 縁 From 蓮 洋次郎 ─────────────────
そばにいないときに 全力で泣かせにくんの、意地悪ではないですか 泣かせんなら 責任取りなさいよ 誰が俺に制服かしてくれるの その薄っぺらの胸今貸せ
うそ、いま来られたら困る、ので、でも、 ─────────────────
(276) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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[「ねえこれっておかしくないですか」って。 自分のふるまいを、 お昼の男子高校生に採点を求めるのって 散歩中に飼い主を振り返って道順を確認するような、 どうにも人間経験が足りない犬の所業だ。]
(277) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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───────────────── To 四十崎 縁 From 蓮 洋次郎 ─────────────────
よっちん、わがまま聞いて ─────────────────
(278) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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[けど、そういう、人間一年生の行動に リードがなくともGO サインを示す手指の存在を、 あるだろうと、あってほしい、と思うくらいに 制服の下から伸びた、ピースサインが まだそこにあることを無条件で信じている。
これって甘えと信頼と、 あとはなにを、振り返る視線のなかに 見つけられるんだろう]
(279) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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───────────────── To 四十崎 縁 From 蓮 洋次郎 ─────────────────
泣き終わったらラーメンくいにいこ 行先 屋上じゃねえけど、 一緒にサボってくれる?
よっちんも、殴られるかも、の覚悟決めてきて 超絶可愛いだけのれんれんをやめたら 超絶かっこいい俺がいるわけだけど、 正直、胸がむかむかするばっかで いまどういう気持ちなのかよくわかんね 九十九にもすげーー怒ってばっか ─────────────────
(280) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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───────────────── To 四十崎 縁 From 蓮 洋次郎 ─────────────────
あと、 くそめんどい人間になっちゃった身分ですが、 時々でいいから、撫でてね
─────────────────
(281) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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[ただ、甘えるだけじゃなくて、とは思うなかで やっぱり言動には「行先の正しさ」を尋ねるような 甘えに小首傾げる犬がいるわけだけど、
人間でいいと言った相手なので、 時々の、わんわんを混ぜながら ちょっとリハビリに付き合ってほしい。 人間だって、犬だって捨てきれるわけじゃないので。
けれど今しばらくは、 申し訳ないが「ヨスガのせい」の顔面を どうにかするので、いそがしい*]
(282) birdman 2018/10/22(Mon) 01時頃
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― 文芸部部室前 ―
[ 返される舌打ちと明らかな不快の色に、>>247 腹の底から湧きあがるのは喜びだった。 多分、ずっとその顔が見たかった。 ]
良いけど、まだイヤだ。
[ この手を離してしまえば終わってしまう気がして。 卒業まであと数ヶ月。 関わりが出来たことすら奇跡に等しいから、 卒業してしまえば関わりなんて消えるんだろう。 一週間ほど前、えーこちゃんを拒絶した理由に、 関わっているだなんて。 彼女も間接的な加害者だと知れば、 彼女もまた、喜ぶのだろうか。 ]
(283) 襟 2018/10/22(Mon) 01時半頃
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[ 喜ばせたいと思うと同時に、 培った倫理観が警鐘を鳴らす。 いっそ彼女の色に染め上げられたらと思い、 同時にそんな自分に吐き気がした。 ]
悪いだろ。 自分を好きな素振りの無い人を好きとか。
[ だからきっと、これは報復なのだろう。 共感や共有の出来ない相手が自分を示すのだと、 理解した上で口を開く。 ]
真に理解し合える人はこの世のどこにもいない。 ただ、違いを認め合い関係を築こうするのが、 対等に近しく共に生きるってことだ。
[ 教えて欲しいと自分を売って、 怒らせるようなことをわざと言った。 馬鹿にしないでというのは、怒りからだろうか。 どこか満足そうに、笑う。 ]
(284) 襟 2018/10/22(Mon) 01時半頃
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俺はその他大勢の他人だったか?本当に?
(285) 襟 2018/10/22(Mon) 01時半頃
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[ 少しは自分に向けられた感情に悩めばいい。 自分のことで悩めばいいんだ。 それなのに、幼馴染のところへ帰れ、 ということを言うから。 扉が閉まりきる前に足を入れ、阻む。 ]
守りきれるもんじゃないだろ。それより、 まだ、俺よりえーこちゃんの方が面白い? ここで無理矢理あんたの弱み握ってもいいけど、 流石に嫌だろ?そういうの。
(286) 襟 2018/10/22(Mon) 01時半頃
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俺が本当にどうでもいいなら、 なんで何度も会いに来てたんだ? 俺が気になったからじゃないのか。 今だって俺の言ったこと、嫌だったんだろ。
あんた、ホントは俺に惚れてんだよ。
(287) 襟 2018/10/22(Mon) 01時半頃
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卒業までに、考えて。――…待ってる。
[ 挟んだ足を引けば自然に、 ギイィと低い音を立てて、扉は閉まった。* ]
(288) 襟 2018/10/22(Mon) 01時半頃
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