189 【突発RP村】ココロロボットの憂鬱
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ワタヌキに1人が投票した。
ラッシードに11人が投票した。
ラッシードは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ワタヌキ、ピッパ、クラリッサ、イアン、マーゴ、トルニトス、キャサリン、ペラジー、黍炉、ネル、セシルの11名。
―05月XX日の金曜日:出立の日―
[ 朝一番に、機械化生の生徒一同が
訓練室に集められた。
昨日のラッシード達のように、宣誓を行うために。
だがそこで待ち受けていたのは、
きっと残酷すぎる現実だ。
スーツ姿で立つ校長は
無表情に生徒たちを見回して、
宣誓のあと、咳払いをし、口を開く]
(#0) 2016/05/11(Wed) 00時頃
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君たちのクラスメイトであり、 先発隊として出立したラッシード・ウィルソンくんが、 今朝、未明に、亡くなったと報告がありました。
運が、悪かった。 蛮族に、運搬部隊が見つかってしまい―― そういうことになった。
今後は周囲の警戒へも万全にし 君たちの安全を、確保したいと思う。
ウィルソンくんに哀悼の意を示すと同時に 君たちは、どうか
生還してほしい。**
(0) 2016/05/11(Wed) 00時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/05/11(Wed) 00時半頃
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─ 金曜・集会 ─
[髪は金と黒のツーブロック、ダークスーツに身を包みネクタイをひどく緩めた格好で、黒のサングラスを掛けたまま気怠そうに学園長の話を聞いている。 コータ・トルニトスがパワードスーツ無しにこの学園に現れたのはこれが初めてか。 いや生徒という立場でなければ、入学直後に父であるトルニトス博士の助手として訪れたことがある。 それをどれだけの生徒が覚えていて、それがこのトルニトス本人であると誰が気づく者など稀有であろうが。]
おっさん、話が長いんだよ。
[ワタヌキに届くかどうかの絶妙な声量で軽口を叩く。 首の後ろ側にある接続モジュールには表面上は人の肌を模してある無線ユニットが装着されていた。]
(1) 2016/05/11(Wed) 00時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/05/11(Wed) 00時半頃
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―回想・ネルと>>2:237―
おっ、どうした。 藪から棒に。
[へらり、と笑いながら。 生きてる理由、か。 まあ、機械科が死ぬかもしれないというこの状況で、そんな事を考えたのかもしれない。]
んー……、そうだな。
[人差し指を顎に当て、しばし考える。]
生きる理由かぁ、意外と難しいな。
(2) 2016/05/11(Wed) 00時半頃
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[ふと、何処かを見るように。]
俺の場合だけど、生きてる理由は。 生きて、エンジニアとして活躍する、とか。 人の役に立つ、とか。
[マズローのピラミッドで言う、 自己実現欲求って奴?
そんな当たり障りのない答えを返す。 ネルの聞きたい事とはずれてるかもしれないが。]
でも、なんで?
[そう、問いかけてみた。]
(3) 2016/05/11(Wed) 00時半頃
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―05月XX日の金曜日:朝・機械化生集会―
[ 学生とは言え、いい年齢の女は、 この時だけはちゃんとした格好で学園長の話を聞く。 宣誓の時が来れば、人々に倣いそれを行って。
―――だが、不意に学園長が切り出した話題に 思わず絶句することとなる。]
……。 ラッシード、が……。
[ そこにレティーシャの名前はなかった。 彼女は無事だということだろうけれど。]
……死。
[ 悼むとも、思案するともつかぬ顔貌で、瞳を伏せる。]
(4) 2016/05/11(Wed) 00時半頃
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ーー金曜日・集会ーー
…………。
[どこか遠くに聞こえた声。それは昨日の放課後に聞いた、彼の生身の声だっただろうか? キャサリンには分からない。 目の前に投げられた事実が重すぎて。 ラッシードくんが、死んだ。私たちよりほんの少し先に出発しただけの彼が……。
昨日、マーちゃんにかけられた言葉を思い出す。>>2:234 マーちゃん。家族を知らない私を、まるで本当の姉のように思ってくれた。 ペラジー、クラリッサ、黍炉……。 せっかく仲良くなれた、大事なお友だち。 死んだら全部、全部なくなってしまう。当たり前の恐怖が蘇ってきて。 体が凍りついたように動けなかった。]
(5) 2016/05/11(Wed) 00時半頃
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[ 視線を生徒たちに向ける。 軽口を叩いていた男は>>1]
(……誰だっけ)
[ 初めて見たとしか思えずに、少し考えた。
まだ会が終わってはいないかもしれないが、肝の細いであろうキャサリンのそばへ>>5。 大丈夫か、と問うように両肩に後ろから手を添える。]
(6) 2016/05/11(Wed) 01時頃
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[ラッシードの死はコータに取って何ら感慨を与えるものではなかった。ただ一つ、彼の怯えた宣誓の場面だけが思い出される。 同様の広がる中に先んじて壇上へ上がる。]
──私コータ・トルニトスは ──この身に施されたサイバネティクス技術により ──生命と自由を得ることを許されました。
[名乗り上げたことでこれがトルニトスの正体であると初めて知るものが大半であろう。 もしかすると更に同様の波が広がったかもしれない。 だが、そんなことにもお構いなしにコータは宣誓を続ける。]
──今こそ多大なる国恩に報いるため、 ──そして我らが一億同朋の安寧のために。
[震えることも怯えることも無く直立し右拳を心臓に掲げて宣う。 これはただの儀礼、本心などは関係なく契約履行のための宣誓に過ぎないと知りながら。]
──陛下と国家への忠誠の下、戦い抜くことを誓います。
[完璧な、しかし偽りの宣誓を声高に発した。]
(7) 2016/05/11(Wed) 01時頃
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[ その名乗りに、ようやく合点がいく。>>7 何キロあるんだかわからない甲冑の中の青年。 年の頃は私と同じくらいだろうか。 鋭い眼差しは、一体何を捉えているのか。]
(国恩に報いる……、か)
[ 私には彼のような立派な宣誓は出来ない。 戦場へ行くものとしてなら、できるかもしれない、けど サイボーグとしての宣誓なんて、きっとできない。]
……すごいんだな。
[ ぽそりとトルニトス――この場合はコータというべきか。そんな青年に、賛辞か感嘆かの声を、ひとつ漏らした。]
(8) 2016/05/11(Wed) 01時頃
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……あ、れは……!
[壇上に上がる、その姿に、見覚えがあったかもしれない。 まるでそのものが機械かのような、無機質な目線がこちらを見下ろしている。 戦地に強制召集された人間とは思えない。それはむしろ、戦地で待ち受けるモンスターのような。]
[ふと、肩に温もり。>>6 この温もりは、ピアちゃんだ。全身の緊張で、振り向いて声をかけられないのがもどかしい。 知らないうちに、手のひらを握りしめていた。心臓がばくばくとなっている。機械の心臓。私に生きる力をくれた。でも、それは、きっと、そうじゃなくてーー]
……っ、!
[深呼吸をひとつ。壇上に向かって駆け出した。
そして。]
(9) 2016/05/11(Wed) 01時半頃
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ーーわ、わたしはっ!
…………。
わ、わたしは……こ、この身にほどこ、ほどこされた……さ、さい……なんだっけ? え、えっと、手術により、生命と、自由をもらいました!
[緊張のあまり呂律が回らない。 聴衆の方を気にする余裕なんてない。 つっかえながら話していたら涙が出てきた。]
ーー自由をもらってっ!この学校で、たくさんの人に出会えて! 私はしあわせです!だ、から……。
[緊張を誤魔化すように張り上げた声は、先の落ち着いた完璧な宣誓と比べてどんな印象を与えただろうか? 見よう見まね。握りこぶしを機械の心臓に当てながら、前を向いて。]
(10) 2016/05/11(Wed) 02時頃
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ーーわたしは、わたしを待っててくれる人のために!わたしと出会ってくれた人のために! ーー生きて帰ることを、ち、ちか……。
ふらっ。 ……ぱたん。
[最後まで言い切ることなく、キャサリンの視界は暗転した。]
(11) 2016/05/11(Wed) 02時頃
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[ 勢いよく壇上に上っていくキャサリンにわずか目を見張り 紡がれていく、ぎこちない宣誓は 彼女の心の底から絞り出す本音のようにも聞こえて]
!? キャサリ……っ
[ 倒れた彼女に教官が抱き起こすだろう。>>11 必要があれば自分がこのあと保健室に付き添ってもいい。 ]
(12) 2016/05/11(Wed) 02時頃
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[壇上を彼女に譲り数歩下がって様子を伺うことにした。 すでに感極まった様子の彼女が何を言いだすのかと。]
……見てられないな。
[気持ちが先行しすぎている。 つっかえたり間違えたり、そもそも何を言おうとしてたのか言葉を事前に用意していたのかも怪しい。 だが、それは先ほどの自身の物とは正反対の”本物の宣誓”に違いなかった。 途中で倒れようとする彼女の身体を支える。]
……。
[その呟きは彼女の耳には届くまい。]
(13) 2016/05/11(Wed) 02時頃
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……っ
宣誓! 私は決して後悔のない選択をします。
悲しい人を慰め 苦しむ人を支え 疲れた人を労う
そんな心を持つ存在として、戦地に往く覚悟です! 以上!
[ そのあとはキャサリンの保健室に付き添ったかもしれないし、解散となったかもしれない。兎角、覚悟はもう出来た。 最後に、柵を解き放つ。 立つ鳥跡を濁さずと、いうように。**]
(14) 2016/05/11(Wed) 02時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/05/11(Wed) 02時頃
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――木曜日/イアンと>>2>>3―― エンジニアとして活躍したり、人の役に立つ、ですか…。
[当たり障りは無いが、帰ってきたのは確かな幸せ。 奇抜なものが良いものとは限らない。むしろ優れているからこそ一般的に、平凡になっていく、という考え方のネルからすれば、普段ならば納得する答えだ。 でも、その幸せは一朝一夕で出てくるものではない。 今は時間が無い…、どうしたものかと考える姿勢に入る直前。 先輩に何故と聞かれて、少し長くなりますが、と前置きして答える。]
僕がメンテナンス担当の、黍炉っているじゃないですか。 そいつが自分の兄さんのために臓器やら色々差し出してるって話は前にもしましたけど、生体が無くなったらお役御免だから死ぬとか言ってるんですよ。 それがほんっと勿体ないからさ、その場の勢いもあってその…生きる理由作ってやる的な約束をしちゃってですね…。 それが未だに達成出来てなくて、焦ってる、みたいな。そんな状態で。 だから先輩に生きる理由聞いたら、何かヒントになるかなーって。
[僕の理由はアテになりませんしね、といいつつ続ける。]
(15) 2016/05/11(Wed) 02時半頃
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でも、生きる理由って難しいですよね。 人間って大抵、生きる事が先で、理由は後付けですから。 生きる事に固執しないならば、理由なんていらないんでしょうけど…。
でも、それは見過ごせなくて。
[後悔はしていない、と言うような調子でそう言う。]
そういえば、自分が生きる事に何か利点があるならば、生きてやってもいいとか言ってましたね。 利点と言われても…何か目的が無い以上、利点を見つけるのは難しいと思ってますけど。
[今度は暗に打つ手なし、といった調子でそう言う。]
(16) 2016/05/11(Wed) 02時半頃
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……。 なるほどねー。 そういう事か。
[ネルの話に、そういう事か、と納得し。>>15>>16 難しいな、と鼻を擦る。 悪い癖だが。]
でも、そういう考えは悲しいよな。 俺がネルの立場だったら、 きっと悲しいと思う。
[黍炉は何も思わないのだろうか。 それはそれで、ちょっと悲しい。]
(17) 2016/05/11(Wed) 04時頃
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生きる理由は難しいよな。 生きてて欲しい理由なら簡単なんだけど。 自分が悲しむから、で済むし。
["生きる理由"、"生きてて欲しい理由"。 同じようで、ちょっと違う。 だからこそ、難しいなと感じる訳で。]
利点か。それは黍炉にとっての?
……うーん。 いつも通りが続くこととか。 ネルとこうして会話できる事とか。
……命にメリットなんて考えたことなかったからなあ。 難しいな。へへっ。
[一緒に悩んでいる。**]
(18) 2016/05/11(Wed) 04時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2016/05/11(Wed) 04時頃
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―金曜朝・集会場―
[壇上の学園長先生(>>0)を見る。 先発隊の人が一人、死んだ。まあ、戦場だし。仕方ないんじゃないかな。]
[その後、壇上に上がって行った、変わった髪形をした男の人と、その宣誓(>>7)に、あたりがざわつく。 かっこいいなぁ。と思ったけど、ざわつく人たちの会話を聞いた。]
「トルニトスって、あのトルニトスか。」 「全身鎧のサイボーグじゃなかったのか。」
[などなど。 あ、なるほど。そうなんだ。と思って、また壇上を見て。女の人が倒れて、その変わった髪形の人に支えられて、女性が一人駆け寄って、手早く宣誓を済ませていた。]
えーと、
[掌を見る。そこには、相談しながら書いた、宣誓文。 自分の言葉でしなさい。と言われて、アドバイスをもらっただけ。 何人かの宣誓が終わって、次に、自分の番。]
(19) 2016/05/11(Wed) 08時頃
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[壇上に上がる。 まずは、名前を言わきゃ。「普通の自己紹介は最後の部分だけでいい」と言ってもらっていたから、短くてすんでいたけれど、宣誓だから、ちゃんと名乗らないと。長いな。覚えてるかな。ちょっと、不安。あと、今日は「僕」じゃなくて「私」って言わなきゃいけないらしい。間違えないようにしなきゃ。]
私、自立型サイバネティクス試験体BMS14-12-36「セシル」は、手術によって、生命と、自由と、それから、新しい、ゼロからの人生をもらいました。
[名前、ちゃんといえた。よかった。視線は、まっすぐ。壁にかかっている、学校の旗を見て。]
「父」であり、「母」である先生たちのために、精一杯働いて、
[続き、なんだっけ。と掌を見ようとして、その直前に、「約束」(>>2:168)を、そして、胸に当たる手を。泣きそうなあの顔を、思い出した。]
生きて帰って、また、人の役に立つことを宣言します。
[ちゃんと、噛まずにいえた。一礼して、壇上から降りた。]
(20) 2016/05/11(Wed) 08時半頃
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[それから、注意事項とか、いろいろあって、解散。 今日は、朝ごはん、まだ。
おいしいご飯は、今日で最後だから、しっかり食べよう。
食堂に、向かった**]
(21) 2016/05/11(Wed) 08時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2016/05/11(Wed) 08時半頃
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―木曜夕方・音楽室―
[大事なことは、慣れ。 慣れるほどの時間はないけれど、一日頑張ったら、何とか様になって来た。]
♪〜
[いつもの音楽室。ピアノの人は、いただろうか。 いたら、挨拶をして、床に座る。 今度は、壊しかけることもなくスムーズにケースを開けて、フルートを取り出すことができた。 構えて、穴を指でふさぐ。
ファ、ソ、ラ♭、シ♭、ド、レ♭、ミ♭、ファ
ぎこちないけれど、音階が吹けた。]
!
[今日の成果が一目でわかる。 それから、ずっと、音階を吹いて、さて、曲を吹こう**]
(22) 2016/05/11(Wed) 09時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2016/05/11(Wed) 09時半頃
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[宣誓の最後に倒れたキャサリンを支えたまま次の宣誓者を伺う。 なるほど恐らくはこの宣誓の持つ意味を理解した上であえてこういう内容にしたのだろう。 気丈さと反骨心が伺える。]
気の強い女だな。
[壇上を降りる女──名が思い出せない。 コータはパワードスーツのデータリンクに頼っていたせいか、はたまた同級生という存在を必要としなかった故か、ほとんどの生徒の名を覚えていなかった。]
……モミジヤマ。 そうだ、モミジヤマだ。
[漸く名を思い出すと恐らくキャサリンを気遣って近づいてくるモミジヤマに彼女を預けた。]
(23) 2016/05/11(Wed) 10時頃
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[キャサリンをモミジヤマに預け渡してすぐにコータは訓練室を後にする。 廊下にでるとネクタイを緩め、未だ宣誓の聴こえてくるその場を背に外へと向かった。]
アレに慣れると生身で動くのが不便に感じるな。 いっそのこと手足もサイボーグ化するか?
[だがパワードスーツもサイボーグ化も身体を機械化するという点においては同じともいえるが、実際のテクノロジーは大きく違う。 詳細は事例ごとに異なるが神経や筋肉を用いて生体に直接接続するのがサイボーグ化だ。 対してパワードスーツ各機能の操作を脳神経からダイレクトの操作する。 よって人間のもつ自律神経のような脳に依存しない機能を再現するのが非常に難しい。 逆に操作イメージさえできていれば容易に操作できるのがパワードスーツの利点でもある。 故に、昨日セシルに向けて放った『天才だから』というのはあながち嘘では無かった。]
(24) 2016/05/11(Wed) 10時頃
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[父のトルニトス博士は研究における四肢機能のフィードバックを学園に約束することでここにラボを併設した。 医療を建前に人権擁護の声が届きにくいこの学園こそが人体による試験データを最も採取しやすいからだ。]
スーツの調整は済んでいるだろうし取りにいくか。
[そう呟いた独り言とは裏腹に足はいつも一人で過ごした資材倉庫へと向かっていた。]
(25) 2016/05/11(Wed) 10時頃
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