30 こちら輪廻転生管理局転生一課
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
日蝕
暗い日蝕が村中を覆い、お互い顔も名前も解らない。この闇夜は丸一日続くだろう。他人になりすまし、議論を混乱させることもできてしまうかもしれない。
現在の生存者は、ウェーズリー、アイリス、チャールズ、ドナルド、マリアンヌ、タバサ、テッドの7名。
お花見……。
そうね、あたしもこっちにいる内に言っておきたいわ。
[タバサに頷いたが]
五股だって? そりゃあまた……
しかも来世は魔王だって?
たまげたねぇ。武将にでもなるつもりかい?
[魔王と聞いて思い当たる人物はいたが、アイリスが生きた時代から考えても数百年は昔の人間である]
まあ、折角生まれ変わるんだもの、夢は大きい方がいいさ。
五股はどうかと思うけどねぇ……。
[丸くした目を瞬かせつつ、呟いた**]
─ かみさまのおへや ─
この時間はテッド[[who]]とウェーズリー[[who]]の転生の準備をしようかな。
(#0) 2011/05/05(Thu) 00時半頃
─ 神様の部屋 ─
[困ったように頭を掻き]
あの、神様……。
私はまだ、転生する気はありませんので。
この時間は、とりあえずテッドさんだけということで……って、なんか、急に暗くなっちゃいましたよ!?
[懐中電灯を取りだして]
う〜ん、こう暗くては、誰が誰だか分かりませんね。
[手探りで扉を見つけ]
とにかく、私はテッドさんを探してきます。
こう暗くては、うまく探し出せるかどうか分かりませんが……まぁ、大丈夫でしょう。
[零したココアはカップの半分も残っていなかった為、すぐに拭き終える。
代わりに今度は紅茶を頼んだ時、急に暗くなった。]
お、おや?
なんだいなんだい。急に暗くなったけど何が起きたのかい。
とりあえず、皆大丈夫かね。
[少し慌てたように、周りに声を掛ける。]
急に真っ暗になったぞい!
こ、これはまさかお迎えが……
あ、もう来とったわい。
[懐中電灯の明かりで、ウェズリーの姿が見える。
少し安心したように、]
何事もなく……っていかなかったようだね。
停電かい?
こんなに暗くちゃ、誰が誰か分からないよ。
[受付で借りた懐中電灯を手に、テッドを探そうとするが、なんか電池がしょぼくてあんまり明るくない]
……ないと同じじゃないですか、これ。
[それでもどうにか、周囲の声を頼りに、喫茶室に辿り着いた]
[マリアンヌに懐中電灯を向け]
あぁ、よかった。
そうですね、天の停電……とでもいったところでしょうか。
まあ1時間もすれば、多分戻りますよ。
───ごんっ!!!
[ガラスの扉に、頭をぶつける音がした]
[聞こえてきた声に、安心したように息を吐く。]
その声はアイリスさんかい?
大丈夫なら良かったよ。
下手に動かない方が良いかもしれないねえ。
[と、言った途端聞こえてきた大きな音に驚いて、聞こえてきた方へと顔を向けた。]
[背後から肩を叩かれた]
はい?
え? あたしも?
[と、どこからか鈍い音が響いてびくっとする]
あたしは大丈夫じゃ。
じゃなくて、大丈夫よ?
うん、しばらくは大人しくしていようかしら……。
[真っ暗な中、向けられた僅かな明かり――しかし、この真っ暗な中では僅かな光でも眩しく感じ、目を細めた。]
天の停電……そんなこともあるんだねえ。
って、さっき誰かがぶつかった音がしたけど、ウェーズリーさんかい?
[少しだけ心配そうにそう言った。]
いたたたたた……。
[頭をさすりながら、喫茶室の中に入り]
あー……すみません。
ウェーズリーです。
どなたか、テッドさん見かけませ……っと!?
[また、ガツッと大きな音がした]
テッドくん?
え、えっと、この状況じゃどうにも……。
[見えもしないのにきょろきょろしつつ**]
いやぁ……どうもお恥ずかしいところを。
はい、思いきりぶつかってしまいました。
ついでに、どうもそこのテーブルだか椅子だかに、脛をぶつけてしまったようで。
痛くてかないません。
きゃっ、真っ暗っ!?
コレ、どういうことなんだろ……。
マリアンヌやアイリスは大丈夫そうね。
何かうめくような声がしたけど、あれは…んーと、局員さん?
あの、大丈夫ー?
[立ち上がって手探りで歩いてみるも、足取りはおぼつかない。]
そうさね、暫く大人しくしていれば直ぐに明るくなると思うしさ。
せっかく生まれ変わる前に怪我とかするのも馬鹿らしいじゃないか。
[聞こえてきた声に、見えないと分かりつつも頷いた。]
……さっきからガタゴトしているのはウェーズリーさんかい。
テッドさんは……こんな真っ暗じゃあ、分からないかねえ。
気をつけなさいな。怪我してもこの状態じゃあ手当ても出来ないよ。
[苦笑いを浮かべてそう声を掛ける。**]
ウェーズリーさんはおっちょこちょいなのかねえ。
[痛がっている様子に、苦笑を僅かに楽しそうなものへと変え。]
手当てとかしてやりたいけど、さっきも言ったけど……これじゃあきちんとした手当ても出来ないしねえ。
我慢できるかい?
はい……。
触った感じ、血は出ていないみたいですし、暫くじっとしていれば痛みもひくと思います。
[どことなく楽しそうな笑い声に、つられるように笑い]
ははっ……どうも、そのようです。
[恥ずかしそうに鼻を掻いた**]
血が出ていないなら大丈夫かね。
まあ、痛かったら我慢しないで大人しくしていると良いさ。
あたしが代わりに案内することも出来るしねえ。
[停電が終わるまでの間なら、誰が案内したか気付く者も居ないかもしれないと判断した。]
……ん?
そういえば、テッドさんを探しに来たってことは、彼が次に呼ばれたってことかい。
[一緒にウェーズリーを手伝おうとしていた彼が、すぐに呼ばれるとは思っていなかったが、それでも呼ばれたことを素直に喜んで笑みを浮かべた。**]
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