247 交流帳の中で、俺たちは。
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が3人、囁き狂人が2人、人狼が1人いるようだ。
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汝は大嵐を起こそうとしている。
希望はその箱にはもうないのだ。
よしなさい。黄昏よりも昏き者よ。
だが、それでも。
信じて待てば、かならず――
(0) 2018/08/11(Sat) 01時頃
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交流帳の新たなページに増える、龍。
その一方で社内の掲示板に貼り出される二枚の紙。
(#0) 2018/08/11(Sat) 01時半頃
【○月△日納涼花火大会 幹事役員】
商品開発部 空木理
商品開発部 居鶴公
広報部 南方一路
…… ………
…… ………
以上の者を幹事とする。
また、総括責任者を空木理に命ずる。
化粧品会社&B代表取締役 安東日
(#1) 2018/08/11(Sat) 01時半頃
【人事より、皆様へ】
幹事役員の皆様には、
連絡専用の社内SNSアカウントを配布しております。
通常個人で営業使用している
メールアドレスから取得出来ますのでご活用ください。
また、納涼花火大会にご参加される社員の皆様にも
参加者用のSNSアカウントを配布しております。
こちらも同じくメールアドレスから取得出来ます。
何か不備などありましたら、
人事部までお問い合わせください。
(#2) 2018/08/11(Sat) 01時半頃
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は あ ！ ？
［昨日は色々あったんだ。
人にぶつかって珈琲こぼして染みさせたり。
スーツ野郎にはうさぎうさぎ言われるし。
いづがなんか拾ってくるし。
そいつは怪我してるとかだし。
そんで今日、何があったかっていうと。
花火大会の幹事。
よりにもよって、責任者。
に、任命されたらしい、俺。］
なんで俺！？
ざけんな意味わかんねー。
そんなん営業とか広報とか人事とかそっち系だろ…！！
［どう考えたって、商品開発部の仕事じゃねぇし
どう考えたって、俺に向かないだろ。］
(1) 2018/08/11(Sat) 01時半頃
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そんなん雑用とかやってる
入社１、２年くらいの奴にやらせた方が
ぜっっっってー、マシだぞ。
［幹事。幹事とは。なにをすればいいんだ。
わからん、からとりあえず泣きつけそうな奴に泣きつこう。
SNSアカウントを取得し、こつこつと書き込みを入れる。］
(2) 2018/08/11(Sat) 02時頃
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ウツギ＠(-∞-∪ )゜：
幹事、とは？
何すりゃいいの教えて
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はぁ…。
［唯一の救いと言えるのは、居鶴の名前があったことか。
商品開発部2名とか選考基準なんなんだよ。
そんな愚痴溢しつつ、ふらりふらり。
ペタペタと足尾とならして、どこかへ。］**
(3) 2018/08/11(Sat) 02時頃
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そうか、もうそんな時期か。
[ 掲示板に新しく貼られていた二枚の文面をなぞる。
屋形船で行われる納涼花火大会。
去年は入社一年目、両隣を強面の上司に挟まれて
おまけに体調も崩していた。
とても楽しむどころではなく、
終始ひきつった笑顔を浮かべていたことを思い出す。 ]
幹事って事前に知らされていんのかな。
[ 案内文の役員名に見知った名が並ぶのを眺めた。
昨日屋上で顔を合わせた二人からは、
花火大会の話は出てこなかったが。 ]
(4) 2018/08/11(Sat) 12時頃
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空木さん、あー、香水の。
あの人、幹事なんて務まんのか。
[ お世辞にも愛想がよいとは言い難い開発の顔を
思い浮かべて。
まあ居鶴や南方、他の幹事もいるわけだし
開催に支障はないだろうと二枚目の紙に視線を移す。
SNSアカウントは後で取得しておくことにして、
携帯で時間を確かめたら、まだ就業には余裕があった。
普段足を向けない休憩室でコーヒーを飲もうと思ったのは
昨日屋上で嗅いだ香りが残っていたからかもしれない。 ]
(5) 2018/08/11(Sat) 12時頃
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【 花火大会たのしみですね
幹事の皆様期待しております
焼酎の種類多めだとうれしいです 】
(6) 2018/08/11(Sat) 12時頃
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[ 初めての書き込みは当たり障りのないものとなった。
幹事の人間が見ているか定かではないが、
運がよければ伝わるだろうと特に期待せず職場に向かう。
色褪せた赤いノートはいつ頃からあるのか、
その中でやり取りは細々と続いていたようだった。 ]
あれは女子だよなー。
それも清楚で白ワンピとか似あうタイプ。
[ ページを捲る中で時折見かけた控えめなイラスト。
花だったり星だったり。ぼんやりとした妄想が膨らむ。
他にも散見される呟きややり取り。案外、楽しいものだ。
外は相変わらずの暑さで、また仕事にも変わりないが、
少しばかり弾んだ気分になっていた。 ]**
(7) 2018/08/11(Sat) 12時頃
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下畑帝人：
居鶴さんと空木の好きなもの知ってる奴いるか？
南方は知っている。甘いのが好きなんだよ。
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― 朝 ―
［香ばしくカリカリに焙られたベーコン。
半熟のスクランブルエッグはケチャップでおめかし。
四つ切トーストの斜面を角切りバターが滑っていく。
朝から小売本部へ赴く営業マンの活力は喫茶店で補給中。
がっつり胃袋を満たす男の片手にはスマートフォン。］
今年はうちに来るかと思ったけれど外したな。
ま、営業に任すと地獄の一丁目みたいになるからなぁ。
［無礼講は課風ださもありなん。
カンカン照りの陽射を遮るブラインド越しに眸を細め。
また正気を疑われそうなホットコーヒーを啜っていた。
無論ブラックだ。白湯も美味いが珈琲も美味いよ。**］
(8) 2018/08/11(Sat) 12時頃
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―前日―
[緩くふんわりとした雰囲気が流れている中で突如『眉毛を毟るぞ』なんて言われ、え、何で俺！？と困惑気味に眉を下げる。
しかし当初の自分とあの彼とのやりとりを思い出し、あぁそういえばと苦笑を浮かべ]
や、あれはすまなかった、ほんと
[へらりと口元を緩ませてひとつ謝っては小さく頭を下げ]
(9) 2018/08/11(Sat) 14時頃
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[そしてそっと優しく消毒液が含まれた綿を擦りむいた箇所に押し当てられ、凄く染みる訳じゃないもののピリッとした痛みは残り。
僅かにうぅと唸った後に可愛い絆創膏を示されて]
可愛い……あ、お願いします
[ぽそり。自分も猫が好きな為につい口から零れ。
しかし大の大人がほうけてる顔を見るのは忍びないだろうなと、咳払いしてから怪我の箇所に巻き付ける事をお願いした]
(10) 2018/08/11(Sat) 14時頃
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―翌日―
[そして現在。月が顔を覗かせたのも僅かですぐに熱い視線を送る太陽が空を支配している頃。
目立った外傷も昨日手当してもらったお蔭で隠され、改めて手首を動かしても痛みはなくふらつき等の不調もなく。
ほんとに運が良かったなと思いながら通常の業務をこなしていた]
……はぁ、疲れた…
[寒すぎない程度の室温に保たれた部屋で大きく伸びをして身体を解す。
相変わらず業務の量はあるものの、昨日怪我をした事に配慮を受けて皆がサポートをしてくれている。
このペースであれば夕方には全部終わりそうだ]
……そういや、何か掲示板に知らせが貼ってあるって誰かが言ってたっけ
[後で見に行こう。頭の片隅に記憶して、また業務を再開する]
(11) 2018/08/11(Sat) 14時半頃
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永流 零
お、こんちは。
居鶴さんはあれじゃないか、猫とか動物が好きそう。
空木さんは……なんだろ、辛い物とか？
聞いてないから分からないっすね
へぇ？甘い物が好き……甘党ってやつですかね
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―掲示板前―
[業務も終盤に差し掛かり、ピッチを上げて淡々と処理をしていけば予定通り夕方の定時には全て仕上げた。
デスクの上の私物もカバンに詰めて快適なその部屋を出る。その後に向かうのは掲示板]
…花火、大会……
[昨日はなかった新しい掲示物を読み進めている内に入って来た情報。
夏の風物詩でもあるその花は、一体いつから見ていない？
いや、テレビでは何度か見たことはあるけれど、実際この目で見たのはずっと昔]
(12) 2018/08/11(Sat) 20時頃
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[そんな風に思いを馳せているとＳＮＳ関連の情報も与えられている事に気づき、ポケットからすぐスマホを取り出してすいすいと細い指を動かした]
……まぁ、定時で上がれそうだし。参加希望しておこ…
[通常の花火大会なら人が多すぎて行きたいと思わないが、今回は屋形船、しかも貸し切り。
ゆっくりと見れるなら、いいかもしれない。
アカウントを取得した後は何人かに通知を飛ばしてからスリープ状態にし、ポケットにするりと落とす。
今から準備した方がいいかと思いつつ、昨日自分が書いたノートを探す。
今の気持ちを書いてみたくなった]
(13) 2018/08/11(Sat) 20時頃
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[あれからまた書き込みが増えている事にクスッと笑いを零しながら、共用と書かれているペンを持って再び言葉を綴っていく]
【久方ぶりの花火だし、いいものにしたい。
あぁ、美味しい料理も食べたい。何か魚の刺身とか】
[先人たちに倣って、言葉の最後には丸く可愛げのある猫をちまっこく描いた。
ふんすと満足してペンをノックし、元の位置に戻してその場を後にした]
(14) 2018/08/11(Sat) 20時半頃
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― 百貨店 店舗 ―
ナチュラルな肌色、
元が健康的ですから、似合うと思いますよ。
［清新とした営業スマイルで、手背にベースを伸ばす。
色味を覗きこんでくる御婦人は興味津々。
――― 意外と男が接客するのは煙たがられるのだが、寛容なお客様で良かった。］
ああ、
僕はスタッフではなく本社のサラリーマンなんですよ。
偶には売り場に出ないと感覚が鈍るかな、なんて。
［当りの良い言葉で飾るが、単なるヘルプに過ぎない。
本来、直売店には正規の美容部員が揃っている筈だが。］
(15) 2018/08/11(Sat) 20時半頃
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発汗しても落ち難いんです。
ええ、僕はこれがイチオシですね。
これはシリーズ展開もしていまして…、
［思い出すのは開発部のプレゼン。
創作欲には欠くが、勉強会には足繁く。
時折、ヘルプに入る身としては備えあれば憂いなし。
ノルマと顧客数で縛られる美容部員ら。
せめて休暇申請くらいは通してやりたい。
諸所の都合を加味すれば、自ら動くのが手っ取り早く。］
(16) 2018/08/11(Sat) 20時半頃
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［多少、疲れるのは仕方がない。
遣り甲斐は疲労とセット販売しかされないのだから。］
(17) 2018/08/11(Sat) 20時半頃
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僕は下畑と申します。
この店舗にいつも居る訳ではないのですが、美容品のご相談ならいつでも喜んで承ります。お気軽にお申し付けください。
［最後まで笑顔を振り撒いたのが良かったのか。
それとも専門店初心者だったのか。
機嫌良さげな御婦人に問われ、名刺を差出し頭を下げた。
―――― ふわと、香り立つ、フレグランスカードを。］
(18) 2018/08/11(Sat) 21時頃
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［外勤の身は堂々と名刺に振る。
やらしい使い方なんて茶化されたことはないけれども。
レモンのトップにフゼアのライン。
柔らかなラヴェンダーを、名と記憶に残そう。**］
(19) 2018/08/11(Sat) 21時頃
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―朝―
……おや、僕、ですか。
いや、それより……
[掲示板で発表された花火大会の幹事。>>#1
意外だった任命への驚きと、責任者空木の文字へのちょっとした心配があった。
空木はこういう仕事には向いている方ではないと思うのだけれど、というお節介。
色々と考えながら、開発室へと向かう。
昨日『かわいい』と評価を得た絆創膏に、新しい猫柄を追加するのも忘れないようにしよう。>>10
猫好きに悪い人間はいないのだ。]
(20) 2018/08/11(Sat) 21時頃
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[デスクのパソコンから、メールアドレスから取得したアカウントで、幹事用の連絡ページにアクセスした。
見えた文字へと、答えになりきれていない言葉を書いて、送信。]
(21) 2018/08/11(Sat) 21時頃
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