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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が3人、聖痕者が1人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、人狼が2人、智狼が1人いるようだ。
――放課後のチャイムの鳴る頃に、各々自由に活動していたメンバーも自然とミステリー同好会と手書きの札の下げられた室内に集まっていただろう。
室内には暗幕が貼られており、サイモンが手製したらしい100個の豆電球を点灯させる事ができる機械が準備されており、話を一つするごとにこの電気を切ってゆくという形で百物語は進められた。
(#0) 2010/07/18(Sun) 01時頃
そして――
サイモンの語る100個目の話。
よくある復讐もののストーリー。
亡霊となった者に追われる男は最後に叫ぶ。
「逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。」
そう締めくくり、サイモンは最後のスイッチを切った。
(#1) 2010/07/18(Sun) 01時頃
すると、閉め切られていたはずの部屋に生温い風が吹いた気がした。
外からではない、内から、外へ向かって。
何かが抜け出そうとするかのように、ぬめっと風が吹いたのだ。
(#2) 2010/07/18(Sun) 01時頃
「――さァて、鬼が出るか蛇が出るか……
わざわざ15年前の出来事まで遡って七不思議を研究しなければならないなんて、
思いもよりませんでしたよ、ネェ?
マリアンヌさん?」
サイモンは嗤う、全てを知っているのだと言わんばかりの勝ち誇った顔で。
「さッて、このままここでじっとしててもつまらないぜ。
ここからは肝試しタイムだ、俺は一人で構わない。
お前ら好きにペアでもトリオでも組めよ。
何が起こるかはわからないから、本当に必死になれよな。」
ククク、とくぐもった嗤いを響かせサイモンは扉に手をかけ、教室を出て行こうとするだろう。
その際にガラリと開かれた扉から見えるのは放課後、まだ柔らかな橙の光が見える時間ではありえないほどの漆黒の外が覗いた。
(#3) 2010/07/18(Sun) 01時頃
おお、そうだそうだ、逃げろ逃げろッ
[カッカ、と"仲間"にしか聞こえない笑い声が部屋中に響き渡る。]
――ま。逃げられればの話だけど、な。
[にたり。密かに口元は歪む。]
窓から見える闇はどこか生き物じみていて、ただ闇があるだけではない、闇と闇が絡み合い蠢いているように見える不気味さがあった。
そんな光景を目にしたサイモンは口笛を吹いて室内の面々を見てニタリと嗤う。
「面白そうなアトラクションだろ。
俺が作った、わけじゃないぜ。
これが本当の『七不思議』さ。
本物に触れるとこうなる、俺達は生きてるけど死んでるんだ。
ここは亡霊たちの住みか、俺達とは微妙に次元のずれてる世界。
そんなところに来られたんだ、愉しいと思わないか?
ナァ、アハハハハ。」
(#4) 2010/07/18(Sun) 01時頃
……。
[どこか勝ち誇ったような声を張り上げる男に対して、ち、と舌打ちを打つ。]
オレらの住処にづかづかと土足で入り込みやがってよぉ……
なぁにが愉しいだぁ?ふざけてんじゃねーぞ、おい。
[苛立。低く響く声に宿る感情。]
15年前みたいに、あのムカツク奴を殺っちまうかぁ?
なぁ、大将!
[居るんだろう!と、部屋内に声が響いた。]
【人】 双生児 オスカー―回想:食堂― (1) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
ははっ、意外とたくさん来たな。
抵抗力ってもんを知らねぇ無防備な体も、ちゃぁんと…
あは、ははは!
[仲間につられる様に笑みがこぼれた。
久々の手足の感覚がよほど気に入ったらしく、
拳を握っては開く動作を繰り返す]
【人】 生徒会執行部 ラルフ―回想・放課後― (2) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
[ふふ] [くすくす]
いるよぉ。
[苛立つ“仲間”に、返るは幼子のようなこえ]
――よんだの、あのこ?
【人】 双生児 オスカー[パティの提案に思わず心惹かれたように。 (3) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 双生児 オスカーまた、放課後に。 (4) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
/*
1日目の始まりです。
不気味な雰囲気とどこか嫌な空気、誰かに常に見られているような感覚を味わう空間です。
ここからは外に出ることはかないません、食堂にあったものはすべて無くなっています。
また時間というものの流れそのものもあやふやとなり、朝なのか夜なのかも分からない空間です。
皆様のPCが腕時計をつけていればデジタル時計であれば44:44を示し、アナログ時計ならば2時20分を指示している事でしょう、学校の時計も全てそうなっています。
サイモンは話しかけられる事などがなければ24時間後には単独行動に出てそれ以降彼と合流する事は叶いませんので、彼に聞きたい事などがある場合はそれまでに聞くとよいでしょう。
*/
(#6) 2010/07/18(Sun) 01時半頃
【人】 受付 アイリス―3−D教室― (5) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
ああ――確かにムカつくな、あいつ。
[苛立っている様子の仲間に同意の言葉を返しながらも、あくまでその目は愉快そうで]
でも、まぁ落ち着けよ。そうさ、あいつが俺らを呼んだんだろぉ?
あいつぁ身の程を知らない、救いようのない馬鹿だが。
おかげで面白いおもちゃが、いーっぱい来たじゃねーか?
丁重にオモテナシしてやろうぜ…?
【人】 若者 テッド―回想― (6) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 先輩 パティ― 回想・食堂 ― (7) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 双生児 オスカー―ミステリー同好会・部室― (8) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 華道部 メアリー[――――放課後。少女は、ミステリー同好会の部室へと恐る恐る足を運んだ。参加する、と、あのとき頷いてしまったから。それに、もしかしたら「何か」起こるかもしれない。この辛い現実を忘れさせてくれるような「何か」が。 (9) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 先輩 パティ― 回想・屋上 ― (10) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 受付 アイリス…気持ち悪い (11) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
っと、すまねぇ。ついつい声を荒らげちまった。
[色白の"影"が伸びる。もっとも、辺りは暗い。気付く者は居ないだろう。]
確かに、アイツが連れてきたのは無礼者だけじゃねぇなぁ。
こんな風に、思った以上にコイツの身体は馴染みやがる。
流石に一年と半分、オレを呼びつづけてればそうなるかぁ?
[かっか、と笑い。影に尻尾と耳がにゅるりと生えた。]
あぁ、絶好のカモだなぁ。楽しませてくれるといいなぁ。
なぁ、大将とお嬢?オレらの流儀のオモテナシ、泣いて喜んでくれるといいなぁ?
[へっへっへ……邪悪を纏う笑い声がこだまする。]
【人】 双生児 ホリー―放課後― (12) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 若者 テッド―現在:ミステリー同好会部室― (13) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
【人】 先輩 パティ― 現在・ミステリー同好会部室 ― (14) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
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