15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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― 城の裏門あたり ―
――…ううん、大丈夫。 ラルフこそ、大丈夫なの?
コートが濡れているみたい。
[そして、いつもにまして、刃を避けるような仕草のラルフをじっと見る。]
大丈夫。あなたの左手は触らないから…。 右手を……。
(1) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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『――やあああああっ!!』
[内臓で、妹が悲鳴をあげた]
『いやだ いやよ いや 置いていかないで』
『そのヴァイオリンは、セシルの一番大事なものでしょう?』
『水なんて、その子に持たせればいいじゃない』
『セシル』
『何か変よ、セシル』
『ねえ、わたしを見て!!』
『わたしを見てよ!!わたしの声を聞いてよ!ねえ!』
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>>5
[おず…と差し伸ばされた右手をそっと両手で包んだ。 そして、身を起こす。]
ありがとう。 ラルフ、汚れたの?
[そして、明るさが増して、その身が血で汚れていることにも気がついた。]
――……狩りをしてたのね。 怪我は…?
[右手は離さず…。]
(8) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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/*
これからRPでCOするつもりですが、先に赤には正直にお伝えしておきます。
恋矢撃たれました。お相手はマーゴ。
恋陣営だけ道連れが発生しますので、手数計算の時に頭の片隅に入れていただけると幸いです。
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>>13
大丈夫。 穢れない。
ああ、自分で斬ったの………。
[彼の右手をやはり包んだまま…その言葉に、目を伏せた。]
じゃあ、服は血でそんな風になっているのね。 とにかく、洗いましょう。
[あたたかい、の言葉には瞬いて…。]
――…そう
[やはり離さずに…]
(19) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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>>21
――…服? 服は、大事ならば洗うけど…。
まずは傷を洗わないと……。
[青色の眸が顔を覗き込む。]
――…ラルフは、一人じゃうまく洗えないでしょう?
[そして、手を引いて、泉へ向かおうと…。]
(22) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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>>24
――……ここには、水が、あるの。 だから、洗う……。
心配は する。 休むのは、それからでもいい。
[遠慮しようとするラルフの言葉を、本当に遠慮と受け止めて、手をくいと引っ張った。 もちろん、ヨナの力でラルフを引きずることはできないから、動いて、と、また顔を見る。]
それに、ラルフに、缶詰、開けてほしいの。
[ベネットの枕元に置いたそれも思い出す。 そして、泉へと……。]
(26) 2010/07/20(Tue) 01時半頃
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>>27
何が勿体無いの?
[そして、中庭を抜け、泉にたどり着く。 そのふちにかけると、ラルフも導いて、その手を自分と一緒に浸した。]
勿体無くないし、 ラルフは穢くもない。
大丈夫。
少なくとも、私よりはとても綺麗。
あなたのほうが…。
[それは、穢れ、という意味。 慰み者として生きたことがある自分は、 そう考えても、本当の意味で綺麗な存在ではないのだ。]
(30) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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― 泉 ―
>>31
何が違うの?
[ラルフが戸惑っている理由が今イチわかっていない。それもあって、青色の眼はやはり彼を見るけれど……。
意味を問われて、ゆっくりと伏せる。]
――……私は、綺麗じゃないの。
[そして、泉の中でそっと手を離す……。]
(33) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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私は、だって……
花を売ってたの、だもの。
[少し、言葉を濁した。でも、意味は通じるだろう。**]
(34) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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― 泉 ― >>40
関係ない?
――…… 関係なくない よ? 私は、人間じゃなくて、人形だったのだから。
――…綺麗?
[ラルフの言葉にそう返して…そして、黙る。 また、青色がじっとその顔を見つめて…。
泉の中の手が追いかけてくれるのに気がつけば、 微かに息を飲んで俯いた。]
(47) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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[シィラは城の上を旋回し、
焼蛍虫からヨナを護る。]
[己と同じ、朽ちたのに、朽ちきれない声をききながら。
己と同じ、反異形の子たちの声を拾おうと……。]
まただ。
何かが震えてる。
誰かが啼いている。
――お前は、誰だ?
ああ、それは、もし例えられるなら、
まだ習いたての幼子が弦を引いた音にも似てるかもしれない。
『セシル』
『声がするの、声がするのよ』
『外に行きましょうよ』
[手を伸ばす。内臓の中で手を伸ばす]
[――届くはずもない]
『あなたが居るべきはヒトの傍じゃない』
『忘れたの?』
『あなたが何を目的に育てられたのか』
『どうしてわたしが生まれたのか』
『忘れちゃったの…?』
[だから外に]
[異形の傍に]
[行こうと言っても、今この身体の支配権は妹には無い]
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
/*
今ログを読み終えました。
セシルの報告、了解です。
『ああ…聞こえる、聞こえるのに…』
『セシル、本当に聞こえないの…?』
『わたしの声は』
『セシルにも、誰にも届いていないの…?』
『ねえ』
『聞こえてたら、返事を *して*』
ヨーランダは、唄には気がついていたけれど、姿はわからなかった。
2010/07/20(Tue) 08時頃
[シィラは声を受けて、旋回を止める。
焼蛍虫の群れをある程度散らせて、そして、城に降りていく。
だけど、それはヨナの傍ではなく……。]
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
/*
そろそろタイムアップ
とりあえず、矢のことがあるので、マーゴは投票襲撃対象外に。
ちなみに決定者きました。
ではまた夕方に。
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― 泉 ― >>52 そう……
ラルフにはあたたかい? だったら、私、ここにいる意味あるね。
[泉の中で、ラルフの指に指を絡ませて、 小さく、ほんのり小さく、笑んだ。]
(67) 2010/07/20(Tue) 17時半頃
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[それから、謝られたことに首を振る。]
――…いいの。 それを知っている人はもう、死んでしまったから。
ラメトリーの町は、私以外、もう、ないから…。
私は、最期のラメトリー……。
[青色の目は泉に映った己を見る。]
(68) 2010/07/20(Tue) 17時半頃
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ヨーランダは、空が明るくなった気がして、見上げた。
2010/07/20(Tue) 18時頃
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― 泉 ―
――…ラルフ……ここは、危ない。
[焼蛍虫の群れからは逃げるしかない。 きっと何かしらの法則で彼らは動いているとは思うのだけど、 ヨナはその法則を知るわけもなく……。
水から手を出して、眉を寄せてラルフを見る。]
(69) 2010/07/20(Tue) 18時頃
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>>70
いいえ、町の名前なだけ……。
だと思うのだけど。
[そう、そこまで深いことなど、知ることはない。]
――…焼蛍虫がこんなに城に近づいたことはない。 でも、きっと…
[祈るように空を見つめる。]
(73) 2010/07/20(Tue) 18時半頃
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ヨーランダは、泉に焼蛍虫が、奇数:数匹舞い降りてくる 偶数:上空を過ぎ去っていく。5
2010/07/20(Tue) 18時半頃
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――……あ
[そして、数匹、虫が舞い降りてきて、はっと息を飲んだ。 そのとき>>72 コリーンの姿も見えて、目を見開いた。]
駄目……逃げないと……。
(74) 2010/07/20(Tue) 18時半頃
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