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[頭の片隅では1番罪深い"命を持って償う者"を考える。
傲慢な娘は、そんな風に良いようにされるのは好まぬ。
だから傲慢にもそれを利用しようと考えた。
"強欲"自分を脅かした憎い男。
"色欲" 悍ましいまさに罪人。
"憤怒"強欲覚醒の切欠を作ったかもしれぬ。
"嫉妬"淫らで哀れで生きるのも辛いならば死の慈悲を。
"怠惰"何もかも億劫ならばその命を終わらせてあげても良い。
"暴食"の情けない男を除いて、娘には娘なりの相手の命を奪う選択肢はある。
さて、この中の誰の命を使って"償おう?"
────最も、自分の罪は彼らと比べて軽いだろうと未だに信じる娘だが]**
【人】 学園特警 ケイイチ[ 大半は自業自得ながら相手の中でどれほど悪い印象を抱かれていることか知る由もない。 (2) 2016/03/02(Wed) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ (3) 2016/03/02(Wed) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ (4) 2016/03/02(Wed) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ 金髪の人形男に投げ付けたナイフはポケットにもジャラジャラと入れられる小さな折り畳みの物。刃こぼれのナイフはそれよりは大きく、刃を仕舞えないのではないだろうか。] (5) 2016/03/02(Wed) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ 水と食糧、少なくとも餓死は望まれていないのだろう。そして使えと言わんばかりの武器。この事件の首謀者は、攫った者たちが争い合うことを望んでいる?] (6) 2016/03/02(Wed) 10時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ 最も罪深い者が誰か訊かれれば、矢張り金髪の人形男……ニックを挙げるだろう。 (7) 2016/03/02(Wed) 10時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ ──どうか訂正させて欲しい。 (12) 2016/03/02(Wed) 12時半頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ 記された犯罪歴には──少し、驚いた。 (13) 2016/03/02(Wed) 12時半頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ 彼女への言葉は単なる確認と、自分の意志を伝えただけ。他に見つけていたとしても、手を借りるつもりはなかった。仮に既に発見済みの場所を教えて貰えても、結局全て見つけ切るまで虱潰しに探すつもりだからだ。 (15) 2016/03/02(Wed) 14時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ ──然し、何が琴線に触れたのか全くわからなかった。小刀を持っていようとも、自覚があるのかはわからないが挑発のようなことをして銃を渡した相手に背を向けるその度胸は素晴らしいと思う。 (16) 2016/03/02(Wed) 14時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[ 広間はどんな光景だっただろう。 (21) 2016/03/02(Wed) 19時半頃 |
[こんな至近距離で
しかも愛おしい人の部屋の前で。
先ほどは扉の中で彼と睦みあったというのに、今度は同じ扉の外で別の男に迫られているという状況は
ああ……耐えられない。
とてもとても、我慢ならない。]
[不思議そうに首を傾げつつも、吐かれた唾
(人形を無意味に壊す趣味はないんですけどねえ……。…一度バラバラにして組み直せば、美しくも見えるでしょうか?)
その後の罵声など半分も耳に入らぬ。
ただ、足音でも聞こえれば
そうそう。私、貴方のことを醜い醜いと形容していましたが、……貴方のその瞳の色は気に入っているんです。屋敷に同じ色のドレスを着た人形がいましてね?……嗚呼、きっと彼女にその瞳は相応しいだろうな、と先程から見ていたんですよ。
[静かに淀んだ瞳のまま、口元だけに笑みを浮かべ 男は饒舌に語る。
他人の人形に手を出す趣味はない。いや、なかった。────さっきまでは。]
[そして、無常にも扉は閉じられた。
真っ暗な部屋に、おぞましい男と二人きり。]
いやぁぁぁあ!!開けて、離して!
出して、出してぇぇ!!!
[少女はまた、悲鳴を上げる。その甲高い声が、男の神経を逆なでしているとも知らず。]
【人】 学園特警 ケイイチ[ ────広間に着いたのは、 (29) 2016/03/02(Wed) 22時半頃 |
[暗闇の中で、男は少女に『黙れ』と脅す。
しかし少女には男の声など届かない。声が届かなければ会話など成り立つはずも無い。]
出して、出して、いや、あぁぁ!!ここから出して、出して――ひ、ぐ……!?
[暴れる少女に、男はナイフを突き立てた。
男は少女の口の中に突き立てるつもりだったのだろうが、目測は外れ――しかし、あながち大ハズレというわけでもなく。]
耳……がっ、あぁぁ!!痛い、痛い、ぃぃぃっ、ぃぃ"……!!
[ナイフの刃先は少女の左耳を切断した。
根本から切断されて耳たぶの下の部分だけがブラブラと揺れてまるでイヤリングのよう。
血が吹き出し、その痛みと恐怖でますます少女は泣き叫ぶ]
いや…いや、顔は傷つけないで……!
あの人に捨てられる……!醜くなってしまったら、あの人に、捨て……捨て、られ……っ!
可愛いって、い、言ってくれたんだもの!
綺麗だって、言って――
[もはや少女は悲鳴を上げるというよりも号泣していた。見えないながらも必死に腕を振り回そうとするだろう。それがダメなら、足もばたつかせて。それでも男の凶刃は、避けられない。暗闇に目が慣れてきてしまえば、今度は寸分の狂いもなく、貫かれるはず。
舌は切られなかったが、喉の奥を突き刺されて壁に刃先がのめり込めば、少女はもう頭を振ることもできず、悲鳴を上げることすらできない。男の望通り『静かに』はなるだろう。しかし『大人しく』は相変わらずしていなかった。]
[ ──────愛する少女は、大罪人だ。
こんなにも他人に惹かれたことは無い。
こんなにも愛おしいと思ったことは無い。
だが今お前の瞳は何を映している?
嗚呼、駄目じゃないか。
俺様以外を視界に入れては。
勝手に出て行っては駄目だろう。
どうして鳥籠に留まっていなかったんだ。
俺の愛だけでは足りないとでも?
もう、飽きられてしまったというのか?
こんなに、こんなに、愛しているのに!!!!
────嗚呼、アレはなんて罪深い生き物。
お か し く な り そ う だ ]
[自分の目測では、ちゃんと口に突き刺したはずだ。…はずだったの、だが。
どうやら口に刺した時とは違う手応えに、首を傾げる。
ご丁寧に彼女
ああ、すみません。無意味に傷付けるつもりはなかったんです。…だから、そんなに喚かないで?
[より一層喚く彼女に、ほとほと困り果てたように眉を下げた。…尤もこんな暗闇ではまともに見えていないだろう。…噴き出す生暖かい液体に、ああこれでは服が汚れてしまうな などと思い。
号泣しながら「醜くなったら捨てられてしまう」などと喚く姿には……心底不思議そうに。]
…醜く?いえいえ、何をおかしなことを言ってるんですか。はは、変なことを言う人ですね。
今よりもっと、ずっと美しくなれますよ。
約束します。
きっと貴方の持ち主も、綺麗だと喜んで下さるのでは?
[彼女の白い皮膚は魅力的ではあるが、それよりも瞳だ。たとえそれを無くしたとしても、今の彼女よりはよほど素敵になれるはずだろうに!
全て自分の美醜の価値観で測る男は、ケイイチという男が喜ぶに違いないと確信している。だからこそ、真剣に本気の瞳でそう語るのだ。
次第に目が慣れてくれば、腕を振り回し逃げようと足掻く姿が見えるだろうか。
ならば、不愉快そうに眉を顰めて。
自らの足で彼女の足を押さえ込むように体重をかけ、]
…余分な傷を作りたくないんです。だから、大人しく貴方のその美しく可憐な瞳をいただけませんか?
[欲に押されて気が急いてしまったからか、喉元を切るより先に彼女の瞳を、その目尻の方にナイフの切っ先を沈めようとしただろう。
恐らく先程まで縫い止めていた手を離し、彼女の顔を固定しようとして。]
[部屋の外では愛おしい彼が怒り狂い、心配しているなどということは、今の少女にはわからぬこと。
ただ、怯えて泣きながらもずっと彼の人のことを想っていたことだけは確かだ。]
ヒック……う、ふぅ、おかしいのは、どっち……ぁぁぁ……っ、この、この狂人め…っ!
[目の前の男は妙に優しい声音で諭してくる。これからより美しくなるのだと言われても、耳に走る激痛の前には説得力などあったものではない。
この男が何をしようとしているのかは未だわからない。まさか目が綺麗だとか言っていることが、目玉をよこせと言っているなどとは少女には理解の範疇外だった。]
え……
[それでも、今度は聞こえた。男は今はっきりと言った。『貴方のその美しく可憐な瞳をいただけませんか?』と。
少女は自らの耳を疑う。……もっとも、片耳しか残っていないが。]
ひぎ……っ、ぎゃぁぁぁ!!
[喉にナイフは来なかったが、その代わりに目尻に突き刺さる鋭い痛み。逃れようとしてもしっかりと頭を掴まれてしまっている。
もはや逃れられない。
それでもこの男は 本 気 で 少女の瞳をえぐりだそうとしていることに気がつけば、少女の慟哭が響く。]
いや、いやぁぁぁあ!!!痛い、痛い痛いいたいいたいいいいいいやぁぁぁぁいあああ!!、助けて、たすけっ、て……ケイイチさ、ま…!たすけ、て……いたいぃぁいやぁぁぁあ!!
[自由になった手で男のナイフを持つ手をどかせようとしたり、自由を奪われた足を動かそうと必死だ
それでも、やはり。
少女は無力。
男の力には敵わないのだ。
今まで彼の『人形』に"された"61体の女達のように]
狂人?…いやいや、おかしいのは私ではないでしょう。
[耳の傷は計算外だ。後でそのケイイチという男に会うことがあれば、詫びておこう。ああ、でも片方だけになった耳も美しいかもしれない。
男は元々美醜の価値観がおかしいのかもしれない。いや、冷静に考えたらおかしいに決まっているのだ。今まで肯定してくれた人物などいるはずもなかった。
男の人形はその殆どが元の人間の形など保っていない。────もっと言えば、妻と娘以外は元の人間の形など保っていないのだ。
腹部に穴を開けてはそこを眼孔に喩え、美しい琥珀色の瞳を沈める。その瞳が此方を覗けば男はより一層感激してその人形を愛でる。
手の美しい女性に会えば、その手はより美しい人形へのプレゼント。増えればさらに美しい。]
そんなに動いたら折角の美しい瞳が壊れてしまいますよ。……痛いですか?それはね、まだ貴方が美しくなれていないからです。貴方がより美しさを望みそれを手に入れればきっとそんなものを感じることもなくなりますよ。それこそ永遠で美しくて、嗚呼そうなった貴方を愛してみたくはありますがきっと叶わないのでしょうね。ああそういえば、先程見かけた少女がね。自らその美しさを手にしようとしてくれたんですよ。素敵なことだと思いませんか?ほら、漸く私の思いも報われました自分からそれを望んで命を絶ち完全な美を手にしようとしてくれるなんてねえ素敵でしょうでも残念なことにこの空間には生しか許されないようで本当に残念彼女は美しくなり損ねた嗚呼でも静かになった彼女はより完全美しい貴方もすぐに綺麗な人形私が全部きれいにして貴方もすぐに美しい彼女もきっと残念に嗚呼……貴方もそう思うでしょう?
[にこりと微笑んだ。
男は笑顔のままヨーランダ
それこそ、欲しいものをようやく手に入れられた子供のように無邪気な微笑みで。────暗闇に目が慣れたのなら見えたろうか?いや、泣き叫び痛みに震える彼女には見えなかったかもしれない。
それでも男の手も、口も止まることなく。…これほどまでに男がお喋りになったのは、いつぶりだろうか?家族を失った今、────いや家族がいた時は男は物静かな人間だった────人形相手にしか饒舌にならぬ。
そのまま周りの肉と眼球を引き離したのなら、眼球の裏側までナイフを回し繋ぐ神経や筋肉を全て断ち切ろうとしただろう。]
もう少しあいつに似てたら
”黙らせたい”とは思ったかもな
(おかしい。
おかしい やはり 変だ
この男は変だ いや 狂 っ て い る
痛い 痛い痛い!!!
ああ、なんて酷い痛みなのだろう!!
刺されたところが 痛くて 苦しくて
ああ 私の瞳が奪われてしまったら もう二度とあの人を見ることはできないのね
可愛いと愛おしげに見つめてくれるあの瞳をもう見つめ返すことはできないのね
きっと目を失った醜い私は彼に捨てられるんだわ。きっとそうなのよ。そしたら私はもう二度と もう二度と 愛されることはないんだわ……――
ああ、憎い。憎い、妬ましい。
どうして私ばかりが こんな目に遭うの?
どうして 私ばかりが こんなに 不幸なの――……?)
[嘆く少女の不幸は、全て、自業自得。
愛おしい人に何度も刺され、殺され、遊ばれた時には嬉しく思った痛みでも、相手が違えば吐き気がするほどの恐怖と痛みを伴うということを少女は身を持って知ったのだった。
けれど、それは当たり前のことなのだろう。
なぜなら、あれほど義父に抱かれることが嫌だったというのに、相手がケイイチだったのなら喜んで体を開いて抱かれたのだから。
そのうち少女は血の涙を空虚な穴から流すのだ。眼球がなくなっても、人の体は涙を流せるものだから。
男の言葉も
いずれこの男にそんな思いを味あわせてやることはできるだろうか]
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