253 緋桜奇譚・滅
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[意識を研ぎ澄ませ耳を傾ける。 そうしているうちにぼうっとしてしまう。 だが聞こえる。 ちいさなこえ。 おいえの瞳には揺らめく赤い鳥が映る。]
綺麗な 鳥 あなたも きえ るのね
[名もわからぬ鳥だとしても、綺麗なものが消えてしまうのはとても悲しかった。*]
(0) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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父ちゃん……母ちゃん……どこいったんだ?
琴、ずっといい子にしてたのに、戻ってこないんだぞ……
寂しいなあ……
……だから、悪い子になっちゃうから。
叱りに来てほしいんだぞ。
いい子でいてもダメなら、悪い子しちゃうんだぞっ!
京中探して見つかんないなら、まだ探してないとこ開けちゃうぞ!
綺麗な 鳥さん、
ごめ んなさい ごめんなさい ね
きれいな囀りしか きこえてなかったの
もっとうつくしい桜で京を彩 るわ
あなたへの はなむけとして
そして、わたしの願い のために も
[そういえば。
聞こえた声のひとつに、はたと思い至る。]
なぁなぁ、もしかして、母ちゃんの人か?
琴の声、聞こえてるの。
[あの間違いを、あのときのあの言葉を。
表情を。思い出すのなら]
……あのね、ずうっと会えなくて、さみしいなぁ。
[この声が聞こえるなら、あのひとも]
会いたい会いたいって思ってるのに、どうしてかなぁ。
[子供を求める母なのならば]
会いたいなぁ、おかあさん
[母を求める子のお願い、聞いてくれないかなあ?*]
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― へいも屋 凛と ―
[最後の欠片たちを見送り、そのまま赤く染まりつつある空を見つめる。 店主の言葉にそっと返す。>>4]
じだ い、 時代はい つも弱い者を切り 捨てるわ それはしょう がない事
今度は人間の番になったのよ
[弱い人間共がいなくなるのは気持ちがいい。 消え去ったあとで、今まで守ってきたものたちと共に生きてもたのしいだろう。]
でも あなたと争い たくないわ
[だって貴女がいなくなったらこどもたちと甘味が食べられないじゃない。 という本心を秘めながら店主へ哀しげに微笑んだ。]
(32) 2018/11/12(Mon) 20時頃
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[突然声が聞こえれば、それは先日こども探しを手伝ってくれると言ってくれた天狗らしい。 今起きている事を詳細に話した。>>17
今を逃したら門が開くことがないかもしれない。 あぁ、はやく我が子を探さないと。
焦る。恐る。鬼の狂気がまた意識を奪いはじめる。 その中でこどもの声が聞こえた。]
(33) 2018/11/12(Mon) 20時半頃
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琴…?だれ かしら
[かわいらしい声。]
えぇ、 えぇ、 きこえてるわ
嗚呼 悲しま ないで どうした の
もしかして 桜の木のした であったこども かしら
[こどもが会いたがっている。]
わたしも 会い たいわ
[こどもが会いたがってる。私に。かわいいこども。私もこどもに会いたい。こどもに。我が子に。
どこかのかわいいこども。どこかにいるかわいい我が子。どこかに。どこ。わたしは。こどもは。
あいたい会いたいあいたいあああいたいいたいあい]
きこえ る わ あなたの こ え
さく ら がさけばあえる のね
あい ましょ う あいましょう
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― へいも屋 凛と―
わ かったわ、考えてみ るわね
[もう考える事はないけれど。 相手の問いにただ言葉を発するだけ。]
八坂へい けばいいのね
[そうね。 最後にちゃんとお別れを言ってから我が子を探しにゆきましょう。 きっとそこで会ってしまったら二度と店主と会うことはできないだろうと思って。]
(54) 2018/11/12(Mon) 23時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 23時半頃
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 23時半頃
むー、でもやっぱり足りないぞ。
いっぱいだけど十分じゃない。
[子供そのものの拗ねた声色。
むくれたままの様子で]
……母ちゃん、まだ、贄の妖力が足りないぞ。
捧げないと、なんだぞ。
[小さく、囁く。]
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 07時頃
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― 八坂神社 ―
[普段の賑わいが消え有象無象が蔓延る。 いえは懐から以前へいも屋で買った甘味を取り出す。 いろんな色の硬く小さな砂糖菓子。 それを口にいれ、これはきっと我が子が喜ぶものだと思い耽る。
からんころん
歩く先々には地面に倒れて動かないモノ達。 すでに誰かが通った跡だ。 八坂の階段を登り終えた先には店主がいた。>>78]
遅く なってし まってご めんなさいな
(86) 2018/11/13(Tue) 07時半頃
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― 八坂神社 ―
[普段の賑わいが消え有象無象が蔓延る。 いえは懐から以前へいも屋で買った甘味を取り出す。 いろんな色の硬く小さな砂糖菓子。 それを口にいれ、これはきっと我が子が喜ぶものだと思い耽る。
からんころん
歩く先々には地面に倒れて動かないモノ達。 すでに誰かが通った跡だ。 八坂の階段を登り終えた先には店主がいた。>>78]
遅く なってし まってご めんなさいな
(87) 2018/11/13(Tue) 07時半頃
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[店主の周りにはいくつもの動かなくなったモノ達。]
すごい わね あなた と傘さ ん でこんなに殺して しまうなんて
[店主の強さに少し驚く。 でも自分の気持ちは動くことは無い。 だってもうすぐ我が子に会えるのだから。**]
(88) 2018/11/13(Tue) 07時半頃
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/*
かあちゃんはよーらにセットよろしくだぞ。
あと、けむのはが占いだったんじゃ……?溶け発生なくなったんじゃ……?って思ってるのは琴だけかぁ?
/*
えぇ、大丈夫よ、セットしたわ
そういえばそうね…
惜しい方を亡くしたわ
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― 八坂神社 ―
[店主の微笑みにいえも微笑み返した。>>89 そして彼女の問いに応える。]
この 異変、そう ね
[いえには正直何が異変といわれるモノなのかわからなかった。]
門が開こ うと開かま いと今も昔も変 わらない、 弱き者 は強き者の 餌食になるだけ そうでしょう?
[自分の足元に転がる焼け焦げたものを撫でる。 大きさ的に子供かもしれない。あるいはこの大きさまで焼け落ちたか。]
あたなは今 亡者 たちを 殺した じゃまだったから もしかしたらこの子達は まだ魂が残ってたかもしれないのに
(113) 2018/11/13(Tue) 18時頃
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ほら、同じでしょ
[結局全て同じ事。 人間だった私も村にとっては邪魔だった。 だから私〈弱い者〉は村〈強い者〉の贄となった。]
だから私、今の状況をどうかしようとは思わないの けど素敵な甘味を作る貴女の頼みならぜひ手伝わせてほしいとも思うわ
[ゆっくりと血に染まる空を見上げる。 いえの口調も心も今は穏やかであった。 まるで人間の頃の理性が戻ったかのように。]
でもね、ごめんなさい、私
(114) 2018/11/13(Tue) 18時半頃
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わが こ のこ え がき こえ た の
(115) 2018/11/13(Tue) 19時頃
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わがこのこえ こえが きこえたの
我が この だからさがしに 探 会いにいかなきゃ いけないの だって あの こ が母を 呼ぶの よ! ! !!
嗚呼 嗚呼嗚 呼 嗚呼 ようや うやく
会えるのよ!!!!!!
(130) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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[いえは空に向けて高笑う。 そこに我が子がいるかのように手を伸ばし。
その手を己の口に差し込んだ。 ずるりと喉から血泥のついたそれを取り出し、隙もなく凛に向けて投げつけた。 空を切ったそれは刀だった。]
(131) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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[大量の下駄がいえを狙う。>>128 だがいえはそれを避けることはない。 左手が衝突寸前の下駄を掴む。 もう一方の手は凛へ向けたまま。 さらにもう左手は下駄を払いのけ。 もう右手は近くの木をへし折り振り回す。
いえの背中から一対の長細い餓鬼の腕が出ていた。
その腕以外にも身体中から子供の手足が溢れ生えていた。]
ひどい わ ただ こどもに あいたい だけな のに あうため に もん をあけなきゃ いけ ないのに
(132) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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[下駄を防ごうとするも全ては防げなかった。 下駄に潰された短い手足は痛がるように蠢き、いえの胎の中で金切り声をあげ。 顔面の一部は吹き飛ぶもぶちぶちと音を立て元に戻っていく。]
わた しの こどもたたた ちに ひどいこことと しないで!!
[いえは未だ人間の手のままにしてある己の手で腹を抱える。]
(139) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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[凹んだ片目が元の位置に戻るとき相手が林の中へ行くのが見えた。 そして木の合間から炎の下駄。]
じゃまじゃまじゃまじゃまぁぁあぁあ嗚呼嗚呼!!!
[持っていた木で払いのける。 死角から殺気を感じ。
短刀で刺される寸前、凛には見えただろうか。
「た す け て」
着物を突き破り生えてくる子供の顔が。]
(143) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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