人狼議事


237  それは午前2時の噺。 

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[ 「さくの中にはいってはいけません」の看板を乗り越えて、止まった花時計の「5」のところまで歩いていく。そこに、むかし、埋めたんだ。みんなで未来にねがいをこめたタイムカプセル。……未来におねがいごとをした。何を書いたのか、まだちゃんと覚えてる。

 あのときのわたしは、タイムカプセルってものをちょっと勘違いしていたと思う。未来のその時に開けるために埋めるものなのに、そのまま未来のわたしに届くような気がしていて。 ちょっとだけ、いまも、そうだったらいいなって思っているけど。


 ぱっと笑う時を楽しみにしてるつぼみをひとつ、ふたつ、引きちぎって棄てる。ぶち、ぶちぶち。お花がかわいそうだなんて言うような優しさをもてないあたり、わたしはただいい子のフリしたわるい子なんだって、自分でわかる。
                     ………あれ?


 柔らかい土に膝をついて掘り起こしたらすぐに見覚えのある缶がでてきた。ほんの何年か前に、ここに手紙を入れた。躊躇いもなく目張りされたテープを剥いて柵に張り付ける。土だらけの手を簡単に払って、缶の蓋を捩じる。]


【人】 抜荷 錠

 
[ ─────… ざぶ ん、]
 

(44) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃

【人】 抜荷 錠

[ 斗都良駅周辺の道すがら、突如、視界が黒に呑まれた。田舎町を細々と照らす灯火は、見渡す限り潰えたようで、夜の帳を打ち消す街灯も、今は無力にも夜闇を野放しにしている。

職場の送別会が、名残惜しさと今日限りの別離を言い訳に、二次会、三次会、四次会と長引いたおかげで、正しい夜の訪れに立ち会うが。脳髄までしっかり酒精が回った頭では、碌に事態が飲み込めない。

ただ頭上に明滅する無数の星を瞳に収め、天を仰ぐ。
綺麗なもんだ。悪くない、と吐き出した息の酒臭さに、少々目が醒める。上手く切り取れる気はしないが、出来心で夜空の写真でも撮ろうかと、ポケットを探り──…ない。

スマホがない。一気に酒が抜ける。あちこち叩いて、ある筈の機体の膨らみを探し当てんと願うが、手応えはない。入れた覚えがないのだから、当然鞄にもない ]

「はぁ、何やってんだ……」

[ 呆れと、諦観の入り混じった溜息が、忽ち夜に取り込まれる。端末の画面光も、連絡手段も絶たれ、暗闇と孤独に対抗する術を失う。星が降ろした電信柱の影から、眠りについた三両編成の電車の車体から、静寂が顔を覗かせる。月光が悪人を洗い出すかのように、一筋此方に差し向けた ]

(45) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃

【人】 抜荷 錠

 
「……先生?」

[ か細い、昼間の喧騒の中であれば捉え損ねる程の、小さな声を拾い上げる。遮断機の向こう側で、背に月明かりを受け立ち尽くす子供。見覚えのある白い肌が、夜との対比で一層際立つ。早春にしては薄着の袖のないワンピースと裸足が、はっきりと輪郭を持ち、丑三つ時に取り込まれる事なく存在している。昼の間、保健室で眠り姫然としているのが、納得出来る程に ]

「お前、こんな時間に何を、…………あっ?!」

[ 違和感は幾つもあるが、少女の手の内にある物を見て、声を上げる。長方形のシルエットだけで、小さな手が握り締めているのは、自分の探し物だと早合点する。が、見止めたと同時、少女が身を翻し、駆け出す ]

(46) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃

【人】 抜荷 錠


「おい、……待てって!何処行くんだ!」

[ 引き止める大声が、アスファルトを打ち路地に響く。反射的に追い掛けようと足が動き、踏切を越える。坂道に差し掛かり、運動不足の心臓が暴発しそうな程に痛むが、立ち止まることも出来ず、千鳥足に鞭を打つ。やがて世界が回り出し、足場を失う浮遊感に襲われる。視界に踊る白いワンピースだけが道標だった。

大人の脚力が開いていた距離を次第に埋め、もう一息だと伸ばした手は、空を切り、落ちる。後を追う速度を態と緩めたのは、少女が笑っていたからだ。長い黒髪が夜に棚引く。すれ違う夜風は少女を見逃し、誰も彼も、あの子を捕える事は出来ない ]

(47) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃

【人】 抜荷 錠

[ ──大人になれば、自由が手に入ると思っていた学生時代。苦渋に耐え、机に向かう事しか出来ないでいた。現実は、柵に行き場を失くし、背負う物が増える日々。

青年は時折、生きにくそうに笑っていたのを思い出す ]

(48) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃

【人】 抜荷 錠

[ 夜を駆ける、少女の今が、この子の本質だとするなら、保健室で俯いていた子供もまた抑圧されていたのか。棒切れのように動かなくなった足を素直に止める。

俺の負けだ、と口に出した途端、力が抜け座り込んだ。振り返った少女が、廊下を騒がした悪餓鬼達と似たような、いい笑みで笑った。斗都良の町は未だ闇の中であるのに、この一本道に静寂の気配はない。そうしてこの身体を縛る気怠い不自由が、なんだか愛おしく、思えて、薄く笑って身を任せた ]*

(49) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃

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