279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
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(ひとりだけ満たされた顔で。)
啜りたい知能いるー?
つぎは譲るし、手伝うよ。
おい、肉はもらっていいんだったな。
[満足したらしい同族に近寄ると、肉食昆虫のような顎で気の毒な技師の腹に噛みついた。
作業服ごと肉を噛み千切り、咀嚼する。
後から来るかもしれない臓物好きのために、内臓は傷つけないよう、一応気は使う。]
やはり喰いやすいな。この体にしてよかったよ。
[顎自体は宿主のものだが、口腔内の奥から青白い触手が伸びて、咥えきれなかった肉を口の中に押し込んだ。]
[腹が満たされると、血に塗れた大顎を触手で拭きながら。]
そうだな、ヘリンは肉づきもいいし、まあまあ柔らかそうだ。
[自分基準で"美味そう"な名前を挙げつつ、おまえはどうだ?とモナリザにも声を送る。]
……冷凍ポッドだと。
そんなものに入れられたら、流石にまずい。
誰かに代わりに入ってもらうしかないな。
[忌々しげにそう呟いた。]
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― 前日:給湯室 ―
[ スプスプイ>>3の食事は膨大な量の塩と油が必要だった。 モナリザ>>28>>29の指示の下、塩のストックを上部の棚から見つけ出すと、厚く覆われた手で下から掬うように抱え上げる。1kgの袋を5つ。 浮力と重さに上下しながら運び終えると、次はスプスプイの"口元"へ運ぶお仕事だ。
表示される「よろしくお願いします」は、挨拶とお礼が連なったあの時>>1:270と同じ味がした。]
あーさー 、こーひー のんじゃ だめ、だったの か。
[ 準備を進めている間に、モナリザの解説>>27とスプスプイ>>5の状況整理によって、コーヒーを好むアーサーの異変の理由が形になったようだ。 変化を望まず、帰還を求めるアーサー>>1:276を知っているからこそ、その事実には泳ぐ髪の後ろで眉尻を下げる。 しかし欠伸まじりの穏やかな声>>277を聞けば、心配しすぎることではないようだと二度目の背中を見送った。]
(37) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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[ 腰元のハーネスをやや縮め、手と投入口の距離を近づける。移動は制限されるが、どっしりと構えるスプスプイの前にいる限りは不要な自由だ。 厚く覆われた手で慎重に軽量スプーンで白い粒を上部に空いた”口元”へと注いでいくと、次々と吸い込まれていくのが興味深い。]
…… ん、 しょ。
[ 大量を少量ずつ投入すると、どうしても時間はかかる。 無言の間に特に思うことはないが、スプスプイ>>6から問いを受けたことでその大半は思考と回答で過ぎていくことになった。]
(38) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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[ 疑問。こころは知性であるか。]
わから、 ない。
しらない と わからない、 から、 こころに ちせいは ひつようだと おもう け ど、 わからなく ても、 きもちは、 ある きも 、する。
[ 疑問。穴とは欠落を意味するのか。]
わか ら、 ない。
たぶん、 そう だと おもう、 たりない から 、くるしく なる。 …… らし、 い?
(39) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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[ 答えと呼ぶにはあまりにも曖昧な返答の数々は、塩の落ちる滑らかな音に混じって、ぽつぽつと続けられた。 スプスプイの語る身体構造>>7を、この目はまだ映したことがない。遠目で見た全身と、こうして見下ろす所々塗装の剥げた白い上部がすべてだ。 自由をすべて奪って地に己を縛り付けたならその姿を真正面から捉えられるかもしれないが、果たしてそれは叶えるべきことなのか。
結局何ひとつ答えを見つけられないまま、袋の白が少しずつ量を減らしていく。]
[ 疑問。スプスプイはさみしいのか。]
…… それ は、
[ 徐々に扱いに慣れてきた軽量スプーンを止めて、点滅する表示を見つめた。しかし暫くすると文字が入れ替わり、自答>>8による幕引きが落とされる。
油はモナリザが注いでくれたのだろう。 もしかしたら己より先に補助を終えていたかもしれない姿>>29に、すべての過程が終了した旨を伝えた。]
(40) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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おつか れ、 さま、 でし た。
[ ハーネスの長さを元の通りにすると、見慣れた景色と自由が戻った。 そうして一仕事を済ませた手の上には、水色を白で覆った丸い玉>>11が乗っている。]
ありが 、とう。 いろ …… 、うん。 これ、で。 だいじょ ぶ。
[ 食べ物には皆色がついているが、色を選べる食べ物があることに驚いて、目をキャンディみたいにまんまるにした。 落とさないようにふわりと握って、首を横に振る。これがいい、と。少女が選んでくれた色を選んだ。]
(41) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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[ 給湯室を今晩の宿に決めたスプスプイ>>9を残して、それぞれが皆自室へと戻っていく。]
すぷすぷ、 い。
[ 入口付近まで来て、壁に寄り添う姿を振り返った。白い箱は遠目で見れば、間違いなく旧型の洗濯機だ。 これまでそのすべてをスプスプイだと思っていたが、きっとそれはほんの少し違うのだろう。 側面に取り付けられた半透明の扉の向こう、水と空気の境目が見える。]
ぼく は、 ぼくも、 ちしき ぜんぜん たりなく、 て。
でも、 ね。 すぷすぷい が、さみしく ないと いいな 、 って、 おもう よ。
[ 点滅>>7を見た時から考え続けていた答えを贈った。 距離の離れたここからでは、文字列が表示されても目にすることはできない。けれどそれで良かったから、返答を求めることなく背を向ける。]
(42) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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みん な 、おやす 、み。
[ 給湯室にいた面々へ手を振ると、己は自室ではなく一度談話室へと向かう。 留守を任せたふたつ>>1:226と、手元の水色を引き合わせる為だ。
モナリザに宇宙クラゲのことを聞きそびれたことに気づいたのは、自室の重力制御を切ってからであった。]*
(43) 2020/08/28(Fri) 07時半頃
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……?????
[談話室の方から、困惑したような思念が飛んできた。]
ぷるぷる。ぼくわるいくらげじゃないよう。寒いのはいやだ…
だれかにかわってもらおう、うんうん。
おい、どうする。
この洗剤、何故か知らんがおまえを宇宙クラゲだと主張しているぞ。
[直立姿勢に戻った洗濯機の中のスプスプイを見下ろして、疑惑のわるいクラゲにそう聞いた。]
な、なんだってー。
なんてことをいうんだ。そんな本当のことをいいふらされたら、冷凍クラゲ500グラム450円にされてしまうよ。おそろしい。
なんとかいいのがれないと。
どうやらおまえに接触したいらしいから、連れて向かう。
努力はするが、あまり肩を持つのも不自然だろうからな……言い逃れはうまくやってくれ。
"スプスプイが嘘をついている"ことにできれば、後の処理も楽なんだが。そう上手くはいかんか。
そうか!それやってやろう。
ぼくがうまくクラゲをみつけてやんよー。って言って、スプスプイがまちがってんよ、って言えば、みんな本当のほんとうがどれなのかわからないもんね。ひひひ。
なるほどな。
そういうのはおまえが適任そうだ。疑惑の渦中ではあるが。
[口が回る方が向いているだろう、と判断して任せることにした。適度に援護はするつもりだ。]
なるほど分隊とはな。面白い生態だ。
しかし、渡されたとして断るわけにもいかないか。厄介だな。
このかけらにそんなことが…。
生きてるのか死んでるのかの見分けもつかないくらいなのに。ぐぬぬ。
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― 本日:自室にて ―
[ 己の意識が覚醒したのは、きっと他の皆より遅かった。]
…… 、
[ 開いたばかりの瞳は、ぼう、としたまま眼下に見える無機質なテーブルを映す。 カップスタンドに固定された空のカップ、傍らにはman-juやキャンディが入っていたと思われる包みが丸まっていた。
生白い手で揺らぐ髪を撫でつけると、萎びた根に似た片足で天井を弱く蹴りつける。 重力下では叶わない降下を果たすと、食事の形跡を煌々と照らすディスプレイの前へ飛び込んだ。]
(88) 2020/08/28(Fri) 21時頃
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[ 自室へ持ち帰ったコーヒーは、それはもう目の醒めるような濃さ>>1:112で。man-juや水色に白い粒を塗したキャンディの甘ささえ、ひとときの安寧にしかならないくらいの濃さで。 睡眠の為に戻った自室で、爛々とした目を抱えることになったのだった。]
さみし、 い。
[ 暇つぶしに目を通していたのは、個室のディスプレイに収録されている言語データだ。 どうやら己がいつの間にか目を閉じた後も、「さみしい」を延々と表示し続けていたらしい。 なおその他にも「コーヒー」「こころ」「猫」「man-ju 知恵」「浮穴末援」「知性」「浮 穴」「浮穴 末 抹 媛 援」「欠落」「眠くない なんで」など、記憶にあるものないもの眺めていた形跡があった。]
(89) 2020/08/28(Fri) 21時頃
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[ >>#0アナウンスが鳴り響いたのは、その時だ。]
[ ぽかんとした表情で、次から次へと託される情報>>#1>>#2>>#3に溺れる。 当然こちらが受け入れるのを待ってもくれないまま、電子音が途切れた空気と共に、個室のディスプレイの表示が入れ替わった。]
[ >>#5投表・追放について。]
[ >>#6”宇宙クラゲ”に関する情報。]
[ 昨日1日かけても手に入れられなかった情報が容易に手に入ったはのに、知らないことを知ったはずなのに、安心はどこにも見当たらなかった。 何度も何度も読み返して、ようやく己が精査の舞台に上げられたことを理解する。]
(90) 2020/08/28(Fri) 21時頃
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[ 画面には、無機質に名前が並んでいた。 文字列に顔の浮かぶ者、浮かばない者様々だが、自分を含めたところで両の手で足りる数しかいない。 ――これだけの人数で食い止められたのだから、艦長の判断を安易に責めることはできない。 怒りや悲しみが押し寄せてきたはずなのに、どこか受け入れてしまう気持ちも浮かんでくる。]
このふ ねに、 しんにゅうし た、 うちゅうくらげ は、 さんたい で、 ある。
[ おそらく、数字にはあまり意味がない。 昨日も一昨日も、あるいはそれより前も。移民船に共に乗船した者として言葉を交わした誰かが、今日はもう違う存在になっているかもしれない。
そのことが少し、苦しくて。
そして、その苦しさを晴らすのは、 共に弾かれた我々の役目なのだろう。
のっぺりとした身体を宇宙服へと滑り込ませる。 いつものようにフェイスカバーを閉じて、いつものように部屋を出た。]*
(91) 2020/08/28(Fri) 21時半頃
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[ 船長がアナウンスした通り、この航行中、艦内で人とすれ違う機会はそう多くない。 がらんとした通路>>46>>47>>48は普段と変わらず綺麗に清掃されていて、日常と変わらぬ姿をしている。 辺りを見渡しても、いつものように何もなかった。]
っ、 …… !
[ そんな時、少し先の部屋から警鐘みたいに何かを叩く音>>86が聞こえた。咄嗟に身体を強張らせる。
信じていない訳ではない。 現に犠牲者が出たというのだ。疑う理由もない。 ただ、どうしても日常と変わらぬ時間に実感が追いつかなった己に喝を入れられた気分だった。
気持ちだけは急いて、歩みと変わらぬ前進は音の方向――談話室へ、向かう。]
(92) 2020/08/28(Fri) 21時半頃
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― 談話室 ―
[ もし他に音へ反応した誰かがいたなら、その後ろから到着することになるだろう。 入口上部に擦れる音を鳴らして入った室内は、いつもの変わらぬ姿が多くあった。]
……。
[ 突っ伏すヘリン>>70とその肩に手を乗せるアーサー>>68。 給湯室から移動してきた様子のスプスプイ>>81の近くへは、トルドウィン>>74の姿があったか。 向かい合っているように見えるコータ>>86の手にはスパナが見えて、先程の音の出所を理解する。
――ただ、皆の顔を見ただけなのに、浮かぶ名前は自然とあの文字列に繋がってしまう。 日常染みた光景で己の方が先に変わってしまったような感覚が怖ろしくて、慌てて頭を振った。]
(93) 2020/08/28(Fri) 22時頃
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