279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[ 上に落っこちる>>0:229と言われて、感心したように口を開くのを忘れた。 間を保たせるように、緩慢な瞬きが数度繰り返される。]
そう だね。 まっさかさま、だ。
かるい の かな。 うかぶ ちからが つよいの、かな。 どっちも かも。
ぼくも ぼくのこと は、わからないこと、 いっぱい。 あなたは あなたのこと、 わかる?
[ それなら、いいなあ。 身体のように軽い様子で羨望を滲ませ、命綱に指を引っ掛けた。その程度では切れることのないハーネスは、上へ落ちようとする身体を強く引き留めている。]
こーひー のむの、たのしみ に、 してる ね。
[ ひとりで飲むコーヒーには、チューブの蜜をたっぷり入れよう。 man-juには及ばないかもしれないが、きっと舌が痺れるくらいには甘くなるはずだ。]
(4) 2020/08/25(Tue) 01時頃
|
|
うん。 たかいとこ ろ、 なら。 どこまでも いける よ。
[ 得意分野がモナリザ>>1の役に立つと知り、少しだけ嬉しそうに目元が緩んだ。 腰に繋いだハーネスは多少の長さ調節は可能である。短すぎても長すぎても身動きは取りにくくなるので現状がベターではあるが、必要とあれば地に足をつけては届かぬ先へと手を伸ばすこともできるだろう。]
でも、おりるのは にがてだか ら、 もしものときは、よろしく ね。
[ できることとできないこと。 情報を適切に開示できただろうかと、首を傾げて問いを示した。]
(10) 2020/08/25(Tue) 01時頃
|
|
[ お言葉に甘えたまま、中間地点に留まる為の錨とさせてもらっていた相手>>6の触角が、衝撃と忍耐と落胆を示したように見えた。 視界の端に映った動きにびくりと肩を跳ねさせる。 コータ>>9の声を聞く限り、どうやらコーヒーが原因のようだ。去っていく背中を見送りながら、手元の黒に視線を向けた。]
こーひーは、 にがい。
ふかくて にがい か、すっぱくて にがい か、 あまくて にがい。 きを つけて。
……ほんとうに、 たすかっ た。
[ コータが淹れてくれたコーヒーが冷めない内にと、腕をやんわりとした強さで押させて貰う。 そうして背中のジェットパックを弱く起動させると、来た時と同じようにまっすぐ進んでいく。 まだ談話室に残っている者がいれば、皆に頭を下げた。]
いた。
[ 談話室入口上部から、硬質な物同士がぶつかる音が響く。 一度沈んで、それからはまっすぐ。自室へと戻って行った。]**
(11) 2020/08/25(Tue) 01時頃
|
ぞるり。ぞるり。
大声を出そうとする口蓋をちょうどふさぎつつ、中身をそっくりいただくのは、得意なのだ。
声帯まで液で満たして、鼻腔に刺胞を伸ばしてやると、ちくりと一撃。驚いた手足がばたつくのもほんのわずかのこと。
それじゃ、第一第二脊椎とそこから先はもらうね。ごちそうさま。
……さて。
廊下で足を滑らせるなんてかっこわりいな。さっさと船長室に行って、那由多パイセン探さねえと。
保安部に見取り図があったはずだしな。この船を俺たちの人工惑星にしよう。
弘太くん、大切な先輩や上司、船の仲間たちのこと、さあどんどん考えなさい。
そうだねえ。しんぱいだねえ。だからたくさん思い出そうねえ。そうそう。那由多先輩の宇宙服は、左排気弁が緩んでて指で押し開けられちゃうんだよね。こいつはたいへんだね。もしそんなところからクラゲに侵入されたら困るよねえ。
ウス。…ところでパイセン、じつはさっき、宇宙クラゲかもしれない奴に心当たりがあってっすね。
廊下じゃまずいすよね。そこの機械室でどうすか。
勘違いだったらいいんですけど、どうやら——
[――ごぽぽ、と水中で嗤うような声が響く。]
ははは、面白い冗談だな。
[抑揚の少ない男の声は、船内の同族にのみ届くだろう。]
|
― 談話室での話 ―
[ 勇気が形になった衝突寸前、それは黒い腕によって回避された。 しかし行き先であった旧型の洗濯機らしきもの>>22には察知されていたようで、警告めいた表示がパネルに広がる。 ガスに燻んだ瞳に文字列を映して、一文字一文字丁寧に理解を染み込ませた。]
ご めんな、 さい。 あなたが はなせる の、しらなく て。
[ 体躯自体は特別大きい訳ではないが、足裏から下の空気の踏み台のお陰で前面の丸い窓の中、内側で回る青緑の影>>0:30を捉えることは難しい。 故に箱すべてが命ひとつなのだろうと、申し訳なさそうに塗装の剥げた白い肌を撫でようとする。]
うん、きを つけ、るね。 ころんだ ら、 いたい から。
[ 重量も速度も満たない以上、衝突の反動はこの身を後退させるだろうけれど、警告には素直に了承の意を示す。 だって、ヒトにぶつかるのはいけないこと。研究者の皆に教えてもらったことを心中で唱えた。]
(44) 2020/08/25(Tue) 20時頃
|
|
[ 渡したのは挨拶と名前。 貰ったのは気をつけることと挨拶。名前も聞けただろうか。
白い箱さんとの語らいは数にしてみれば短いものだったかもしれないが、印象的であったことには違いない。]*
(45) 2020/08/25(Tue) 20時頃
|
|
― 談話室→自室 ―
[ それから、少し先のこと。 疑惑を抱かせたこと>>2には未だ気づかないまま、ここ最近の日課にもなりつつある帰り道パズルを行いながら先程までの時間を思い返していた。]
いっぱ い はなせ、た。
[ 公用語にまだ慣れていないというのもあるが、同胞は己に比べても言葉少ない者が多い。誰かと話すという経験は浅く、ひとつひとつが新鮮に思える。 蜜のたっぷり入ったコーヒーを抱えながら、右、左、とっかかりを掴んで、三番目の角を曲がって。 プシュプシュ、ゴロロ。特徴的な足音も、心なしか弾む。]
……。
[ ――けれど。 ジェットパックの駆動音の向こう、ノイズ混じりに届いた単語>>#3が、浮き足立つ心に引っ掻き傷を残していた。
サルバシオン。 救いの名が、不安を産む音になろうとは。
自室の扉の前に辿り着くと、小さくため息を吐いた。フェイスカバーがぼんやりと曇る。]
(46) 2020/08/25(Tue) 20時半頃
|
|
― 自室 ―
[ 重力制御切り替えのため、まずは前室へと入る。ここで減圧し、外部に影響を及ぼさないようにしているのだ。 普段ならそのまま無重力の自室への扉を開けるのだが、今回は手元にイレギュラーがある。甘くて苦いコーヒーへ視線を落として、室内の重力制御を起動した。]
ただ い、 ま。
[ 重りを引き摺ったまま、部屋の角へと身体を押しつける。 そこを背もたれ代わりにして、フェイスカバーを開いた。 途端、どこか甘酸っぱい匂いが広がるのだが、己以外いない部屋。気づく者はどこにもいない。]
…… あま 、
[ 足の速い甘さが舌を刺した後、じんわりと苦味が広がっていく。研究者の皆が飲んでいた黒い水より、うんと甘くてたんと美味しい。そして苦い。 ヘリンがいう通り、保証された美味しさのようだ。 多くの食事を必要としない身体だが、全身に染み渡るような心地を覚えた。]
(47) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
[ 要するに、己はガスを纏った肉らしい。 肌が朧に見えるのも、身体スキャンが上手くいかないのも、 小惑星特有のガスが原因のようだった。
身体を害する訳でもなく、反対に何か役立てる訳でもなく、 僅かに不快を与えるだけの何の意味もない靄のようなもの。
しかしそれに阻まれて、自身については未だ朧なままだ。]
……うちゅう、 くら げ。
[ 己と同じくらい、知らないものの名を呼んだ。 危険で、侵食して、脅やかす。きっと、相容れないもの。
何に気をつければいいのだろうか。 どうしていればいいのだろうか。 己や皆のことを知るのは楽しかったのに、”それ”については知らないことが怖ろしかった。
胸元に手を当てる。肌は怯えて波打つのに、不安に鳴く鼓動はやはり見つからない。 残ったコーヒーを呷ると、苦味が濃くなった気がした。]*
(48) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
[ それから、どれくらいの時が過ぎただろうか。 艇内放送>>37が頭上から降り注ぐのに気づいて、ハッと顔を上げた。 日常で耳にした声が、非日常を語る。単語ふたつが生んだ曖昧な不安は、より具体的な形として空のコーヒーカップの中を満たした。]
…… よし 、
[ 不安は増したが、反対に揺れる心も落ち着いた気がする。 曖昧だから不安なのだ。知らないから、怖ろしいのだ。 もしかしたら、知ってしまっても震えてしまうかもしれないけれど、それはやってみなくちゃ分からない。]
どこに、 いる か、 な。
[ 頭に浮かんだのは、コーヒーについて詳しかった声>>0:207>>0:217。 さすがにまだ高いところへ用件はないかもしれないが>>14、モナリザなら己より注意すべき相手について詳しいかもしれない。
会いに行こう。会いに行って、教えてもらおう。 重力と空のカップを残したまま、部屋を後にする。]
(50) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
― 自室→廊下 ―
[ 自室を出たはいいが、モナリザがいる場所に見当がついている訳ではない。 談話室なら誰かしらいるだろうかと、いつも通りゆっくりと通路を進む。]
……?
[ 途中、何やら音が気がして振り返ると小さな影>>43が少し後ろで重りに鼻先を押し当てていた。]
ねこ …… さ、ん。 あぶな い、 よ。
[ 睨めっこ勝負の片割れの。とは、言わなかったけれど、背中の斑模様が同じだ。 このままでは前足を踏んでしまわないかと、上空から気遣わしげに声をかけた。]
(51) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
[不意に、背後に気配を感じた。
振り返る間すらなく、首筋の外殻の隙間から何かが這入り込んでくる、ぞわりとしたおぞましい感覚が襲う。]
……――!?
[反射的に、トルドヴィンの顎が大きく裂ける。
地球人で言うところの耳の辺りまでがば、と裂けた顔の内部から、隠れていた一対の大顎が飛び出す。"Vespa"という物騒な呼称の由縁たるそれは非常に強力で、相手の肉体を噛み千切ることも容易だ。
――しかし、今回の相手には分が悪い。
何せ相手は宇宙クラゲ、体内に這入り込み神経を侵す寄生生物だ。
急所とも言える首筋から侵入された時点で、為す術はない。
それでも、トルドヴィンは机の上のナイフを掴んだ。]
[自分の命が惜しいと思ったことはなかった。
ここに女王はいないが、この船の乗客は皆、目的を持ってここに集っている。
意味も意義も見つけられない自分が標的となったのは、好都合だ。]
『母』よ、命令に背くことをお赦しください――
[祈るように呟いて、トルドヴィンは自らの首にナイフを突き立てた。]
[躊躇なく叩き込まれた一撃は、首を斬り落とすのに十分だっただろう。
例え戦闘用でない小さなナイフでも、女王の側近、近衛兵として生まれたトルドヴィンの膂力ならば、それを為すことはできたはずだった。]
…………。
[からん、と音を立ててナイフが落ちた。]
[その刃先が致命的な位置に届く前に、宇宙クラゲの触手はトルドヴィンの脳に到達した。
どれほど強靭な精神も、守り続けた忠誠も、神経を侵す彼等から逃れることはできない。
開いた大顎が何度か断末魔のように痙攣して、やがてぴくりとも動かなくなる。]
……。
…………。
[男はゆっくりと首を動かして、壁に固定された身繕い用の鏡を見た。]
[立ち上がってゆっくりと歩き、鏡の前に立つ。
出しっぱなしになっていた大顎を慎重に収納する。もう一度出す。収納する。
次いで両手の指を動かしてみる。
頑丈そうな外骨格の連なりが滑らかに動く。
そうして新しい体の動かし方を一通り確認して、トルドヴィンだったものはひとつ頷いた。]
[生存に必要なのは、強靭で頑丈な鎧である。
この宇宙クラゲの一個体は、そう考えていた。
だからこの男にとりついた。
女王を守る盾、あるいは剣として生まれたトルドヴィンの肉体は、鎧としても武器としても申し分ない。きっと狩りもスムーズに行えることだろう。]
[しかし、この傷はまずい。
喉元の外殻に残ってしまった傷を指で撫でる。
一切の躊躇なく振るわれたナイフは、恐るべき力で外殻を深く抉り、刃こぼれして使い物にならなくなっていた。
脳に到達するのがあと少し遅れていたら、首ごと斬り落とされていたかもしれない。
つくづく、自分の命を顧みない種類の生き物は厄介だ。
あちこち顔を傾けて、傷がどの角度からも見えにくい位置にあることを確認して、男はようやく鏡の前から離れた。
齟齬が出ないように記憶の方も一通り確認しておかなければならない。
後はそう、他に乗り込んでいる同族が2体いるはずだ。
全部で3体。まあ、船を乗っ取るには十分な数だろう。
うまく寄生できたか?と声を送ろうとしたところで、艇内放送が聞こえてきた。
その内容に対しての、だった。]
[だが、機械におけるスリープモードとは、就寝ではなく待機である。]
[メモリは起動している。回路も動いている。
"脳"が作動していると言えた。]
[そうあるように作られたプログラムというのは、ある種の本能であり、機械にとっては避けられない行為だ。
ヒューマノイドは宇宙クラゲのことを知らなかった。
ヒューマノイドは宇宙クラゲのことを知ろうとした。
ヒューマノイドは、宇宙クラゲを探し、カメラ・アイで捉え、接触し、情報を得ようとしてしまった。
一般的な寄生生物であれば、機械に対し寄生を選ばない。
そこに生存における利点がない。構成物に有機物が少なく、エネルギーも糖や脂肪ではなく、栄養素を得ることも難しい。
しかし、"脳"を得ることが目的の宇宙クラゲにおいて、これほど適した寄生先はなかった。]
|
[ 鼻先の鈍い黒に気づいたか、小さな影>>57は顔を上げる。 後頭部の濃い色の代わりに、顔の半分と胸元を覆う白が見えた。]
ゆう 、れい …… ? …… ああ、 ゴースト のこと、 か。
[ 聞き慣れない単語に首を傾げるも、暫く静止した後、該当する単語に思い至る。 その間に猫ではないアーサーは、傍らにあった花瓶の台座に飛び乗ってくれた。 顎が首に食い込む事態は免れそうだ。感謝の意を示す。
色味の少ない無機質な通路。 ドライフラワーの明るい色に毛並みの艶やかな姿が並んで、より鮮明に見える気がした。]
(60) 2020/08/25(Tue) 23時頃
|
[生存に必要なのは頑強な鎧かもしれないが、『死なない』ことは無限の生と同義だ。
その上、無防備にも宇宙クラゲを迎え入れるような姿勢を見せたヒューマノイドに寄生するのは、百利あって一害もない。]
|
ねこ ではない 、あー さ あ。 ありが とう。 おぼえ、まし た。
ぼく は、 しるく。 うまれた ときから、 こうだった …… かは、 よく おぼえて ないけ ど、 ゆうれい じゃ、 ないん だ、よ。
でも、 たぶ ん、そう。 さいしょ から、 こうだし、 あとで こうなっ た。
[ 幼い頃のことはあまりよく覚えていないし、生まれ故郷の小惑星には何かを記録する文化は存在しなかった。 心も、在り方も、すべてが朧で。それを皆受け入れていた。 こうして外に出て、たくさんのことを知る。それを魅力的に思う同胞が、どれだけいるのか分からない。 丸い瞳にたどたどしくその旨を話し、]
あくしでん と 、だいじょ ぶ?
[ お返しとばかりに、その身体の状況を尋ねた。 どこかに行く予定があるのなら肩の上を案内するだろうし、特にないのなら通路の端に身を寄せるつもりだ。]*
(62) 2020/08/25(Tue) 23時頃
|
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る