人狼議事


239 ―星間の手紙―

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【人】 新製品 モナリザ

[仕事終わり、長くはない休憩時間を削って。
 挨拶の様に通信機を撫ぜながら、
 新規のメッセージを確認します。

 きし と、レンズが動きました。
 ふつ と、湧き上がるものがありました。
 けれど私は、その正体も知らずに
 何とお返事したものか と、考え始めるのです。

 それから、躊躇いがちに──── ]

(30) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[──── 送信。
 文章でなく音声を送るのは、緊張します。
 緊張。 ふふ、おかしな響き。
 別に緊張する必要なんて、無いでしょうにね。

 それから もう一通の新着メッセージ。
 それを見て、考え込む仕草を。

 送り主は、知っている人でした。
 事故に遭ったという人でした。
 わたしが酷く心配していた筈なのに、
 私はすっかりとそれを忘れていたのです。
 
 ……さて、どう返したものでしょう。
 考える指先は、どうにも鈍く重いものでした。]

(31) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[私に心臓があったなら、
 きっと どくどく 激しく脈打っていた事でしょう。

 嘘偽りを打ち出したわけではありません。
 けれど、決して誠実でもありませんでした。
 彼が此処へ来る事はないだろう
 彼が真実を知る日はこないのだと、高をくくって。

 それでも 強張っていた指先を解す様に動かせば、
 罪悪感めいた考えもすぐに鳴りを潜めました。
 すっかりと、いつも通りの私の気分で。]

(32) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[ややあって 再び動き出す指先は、殊更軽快です。
 何故って、それは勿論
 メールの宛先が、可愛いあの子だから。

 あの子は、未だ寂しい思いをしている様です。
 嗚呼── 私が、傍に居られれば。
 沢山の料理とお菓子でもって、
 その寂しい心を埋めてあげられるのに。


          ……なんて、詮無い事ですね。]

(33) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[──── たん、

 可愛いあの子へ宛てたメール。
 其処に、彼女の幼馴染からきた
 奇妙な音声メッセージの事は綴られません。

 だって どう書けば良いか……解らなくって。

 だから ただ、
 三通のメッセージをルシフェルに託して。
 ちゃんと届けてね って。
 優しく優しく、撫でるのです。]

(34) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[……撫でた拍子に呼び出されたのは、送信履歴。
 其処に並ぶ宛先二つが見慣れたものだと気付いて
 指先が強張り、びくっ と震えました。

 一通目は良いのです。 問題は、二通目。
 無作為に選んだ宛先が、まさか 彼だったなんて!]


 ( あんなメールを送ってしまって、
   どうしましょう、呆れられてたりしたら…… )

[きゅいきゅい 忙しく動くモノアイを
 今ばっかりは、制御しようったって無理です。
 こういうのを、後の祭りというのでしょう。]

(35) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[嗚呼──── けれど、

 運命だ と。
 そう思ってしまうわたしは、愚かでしょうか。

 だって、数ある連絡先の中から
 無意識に選んだ先が、彼だなんて。]

(36) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

【人】 新製品 モナリザ

[やがて動揺は薄れ、
 返事を待つだけの余裕も生まれてきます。

 ……返事が無い可能性だって、ありますとも
 それでも 楽しみだな って、思うんです。
 待つ時間も悪くない って
 そう思える私は────

             まるで、"人間"みたい。]

(37) 2018/04/24(Tue) 21時半頃

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