246 とある結社の手記:9
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―昨夜の事―
[>>2:502ルパートの勧めには力なく頷き、カブのスープをトレイに乗せて自室に持ち帰る。 ロビーを去る際、二人で酒盛りを始めるユージンとノアを姿が見えた。>>2:507>>2:518
ため息は多くなったけれど、ユージンはいつもとあまり変わらない様子に見える。彼の平静さは、何処から来ているのだろう。
共に釣りをしたり、こんな不自由な自分も遠慮なく酒場に誘ってくれる人。ミミズの這ったような文字しか書けなくなった時は、何と書いてあるか当てるゲームになった事もあるかもしれない。…恥ずかしくて余り思い出したくない。それからノアに不安を零した気がする。
…ともあれ、自分が飲みに行くのはもう少し後だ。反故にしないように、しないと。]
(1) 2018/07/29(Sun) 10時半頃
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―朝―
[数日閉じ込められている宿の天井が見える。ぼんやりとしたまま身を起こした。 昨日掃除した、真っ赤なサイモンの部屋。あんな光景はもう見たくない。今日は皆、無事だろうか…。]
……!?
[突然、ピスティオを呼ぶイヴォンの声が響いた。>>0 急いで廊下に出て声がした方に向かうと、そこにはへたり込むイヴォン。そして部屋の奥には、無残な寝相のピスティオが見えるだろうか?胸部が上下しているのが見える。…生きている…。
イヴォンがピスティオを心配するあまり、声をあげて駆け付けた様だ。ほっと息をつき、そろりとその場を離れようとする。
彼女の投票は、己が言い出した故に仕方ないと思った。然し昨日から特に気性が激しい。彼女を落ち着かせられるのは、ピスティオだけでは無いだろうか…。
数歩後ろに下がると、…何処からか血の匂いが、するような?*]
(2) 2018/07/29(Sun) 10時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 10時半頃
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―廊下―
[ピスティオの無事を確認し、踵を返す。すると同じく声を聞きつけ、廊下への扉を開けたパティ(>>5)が見えるだろうか。彼女は自室の隣部屋前で膝をつき、愕然としている。…何か、変だ。]
……っ
[駆け寄っていくと、昨日嗅いだあの鉄の匂いが強くなる。声が出せない故に、何があったのかとパティの肩を軽く。そして、彼女の背中越しに、自分も扉の隙間からまたあの赤い海を見る事になる。]
………!
(6) 2018/07/29(Sun) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 14時半頃
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[>>7扉の前に割り込んだノアを、ハッと見上げる。 頼むと任され一先ず頷くと、パティの視界を遮る様に扉の前に移動する。そして彼女の両肩に手を置いた。
然しパティも直ぐにでも駆け付けて、確かめたい気持ちかもしれない。彼女が自分の足で立とうとし、部屋の中に入るのなら無理に止める事は無いだろう。
マリオが。
小さな身体で知恵と勇気を振り絞っていたあの子が。勤勉にお手伝いをしてご飯を届けてくれたり、好き嫌いと格闘しつつごはんを頬張ったり、姉を心配しながらも健気に振る舞うあの子が。赤く染まっているのが見えた。
もう、手遅れだと分かった。]
(9) 2018/07/29(Sun) 15時頃
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ラルフは、部屋の中で、ノアも膝をつく音を聞いた。
2018/07/29(Sun) 15時頃
[マリオに襲い掛かった時、きっとそんな風に軽い言葉を暗闇にのせた。
小さな手、小さな身体、食べ出はないけど、
保存ができないから丁度いいか。
子どもを食べる機会なんて、もともと多くはなかった気がする。うまくいってよかった。]
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………。
[結社員であるサイモンだけで無く、村民の、然も子供が殺された。
3人居るという人狼を処刑するまで、こんな悪夢みたいな出来事が続いていくのだろうか。眩暈がする。 …処刑…結社員は、朝に最多票の者を迎えに来ると言った。凶行を止める為に、また誰かが死ぬ…]
……、
[他に動く者が居なければ、床に倒れているマリオにそっとベッドのシーツを被せようとするだろう。もしこれから結社に連れていかれるのが自分だとしても、掃除する事は赦されるだろうか。]
(10) 2018/07/29(Sun) 15時半頃
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― 夜 ―
[ 『私の 勝ち〜』
年をとった獣は脚をとめ、ユージンの部屋へ伸ばしかけた手を止めた。]
――……ああ。
命拾いしたなあ、ユージン。
スージーとマリオに感謝することだね。
[憐れなマリオが死ぬ羽目になるおかげで、鷲鼻の聡い青年は、助かることとなった。]
はははは。
だめだな、やっぱりおまえには敵わない。
[つやのない毛並みが、夜を引き返す。]
あーやれやれ、走った走った……
……
やっぱり、役割分担ね。
今日の夜もまた競争しましょうか。
[なんて、どうなるかも解らない先の話に笑うような響きをのせながら。
やっぱり全然悪びれず、罪悪感もなく、感慨も無く、大事な友人の弟を黒い狼は喰ったのだ。サイモンの時よりは、遺体は綺麗だったかもしれない。だってマリオに恨みなんて、これっぽっちもなかったんだから。*]
[ 『私の 勝ち〜』
自室でこれからの算段をつけていると、
スージーの明るい声が耳に入った。]
……やれやれ。
[いい気なものだ、と、首を振って溜息をひとつ。]
[スンスンと鼻をならし――]
……甘味はありますが、ややコクに欠けるというか。
[そんなことを呟いた。]
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―マリオの部屋―
[>>12此方に気づくと虚ろにマリオの名を呟いた後、己の胸に頭を押し当てるパティ。此方も動転していた状態から、呼吸を幾分か整える事ができた。
>>13大丈夫な訳が無いと思った。それでも自ら立ち上がり1階へと向かう、彼女の行動を制限する事は無かった。ノアも立ち上がると、結社員を呼びに行くという。(>>11)この部屋に残された自分のする事は…]
……っ、……、…。
[昨日もサイモンの亡骸の影はちらりと見えた。然し知り合いの子供のそれは、とても直視できるものでは無い。 顔を反らし薄目で、震える手でベッドからシーツを剥ぎ取り、亡骸の姿を隠すように被せた。白いシーツに、またじわりと赤色が滲んだ。]
(23) 2018/07/29(Sun) 18時頃
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>>17 [背後からかかるロイエの声に気づき、振り向いた。
肯定も否定もする間も無かったが、察してしまったのだろう。彼女は数拍の間を置いて、各々の扉を叩きに行く。]
……。
[マリオが其処に倒れている間は、掃除を始める事はできなかった。その内結社員が遺体を運び出していくまで、赤い床を見つめているだろうか。]
(24) 2018/07/29(Sun) 18時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 18時頃
…………さようなら。
ワンダ様の死は、"無駄"には致しません。
せめて、安らかに……
[どこまでも冷たい声。]
―― かわいそうになあ。
[ユージンの代わりに、はたまた全ての大人たちのかわりに死んでしまった憐れなマリオの死に顔をみる。]
昨日はおなかいっぱい食べられたかよ。
ちいさな勇気ある子どもは、
無事ワンダおばさんを退治できたぜ。
なあマリオ。
守ってもらえなくて、かわいそうにな。
[優しく、マリオには聞こえない声で話しかけた。]
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[マリオの部屋にて、彼の死を確認しに来る人たちが何人も来た。
>>28ピスティオは正しいと高笑いするイヴォン。
何故、笑っているのだろう?理解ができない。 マリオの命の重みを、彼女は感じていないのか。 占って人間と言われた先が、人狼に食べられた。それなら同じく占われた、自分が…
――駄目だ、こんな考え方ではまた怒られてしまう。一人で首を振って、考えを打ち消した。]
(42) 2018/07/29(Sun) 20時半頃
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[>>32憤った後、直ぐに立ち去るモンド。呟きを聞き留め、悲し気に視線を伏せた。
>>34亡骸の顔を確認し、嘆くルパート。>>38扉の前に立ち尽くすベッキー。
代わる代わる来る面々に、通り道の邪魔にならない様に一度その場を離れる。
マリオの部屋は落ち着いた頃に、掃除をする事になるだろうか。彼から購入した雑巾(>>0:211)を、こんな形で使用したく無かったと思いながら。]
(43) 2018/07/29(Sun) 20時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 20時半頃
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―ロビー―
[結社員により遺体が搬出されてから、マリオの部屋の掃除をした後の事。 1階に降りると、ワンダさんが連れて行かれたという話を聞いた。夫と息子と娘。家族が居る人なのに、その家族と引き裂いてしまった。…マリオだってそうだ。病気のお姉さんと二人きりだったのに。…胸が酷く傷んだ。]
………。
[>>45イヴォンの言葉を受けて頷く。然し先程の高笑いが頭に残っており、どこか釈然としない表情になってしまった。]
『昨日のような考え方はやめます。 でも、俺が”疑わしい”と思った時は 遠慮なく投票して下さい。』
[ノアに人間だと保証されている己に投票する事は、3人共占い師であると言う彼女の主張と反するものかもしれない。それでも真っ直ぐ見ながらメモを差し出した。]
(61) 2018/07/29(Sun) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 22時半頃
もう……やだぁ……
[口に出さない思いは、口に出さない代わりにずっと素直に、こちら側の声に乗りました。
涙は出ていないくせ、子供みたいに泣きじゃくる声が聞こえたことでしょう。
まるで昨日の船頭さんのような泣き言でしたが、その本質はまるで違っていました。]
あの人、占い師じゃなかったの?
楽しそうに、喰われたって。
はあ。ふうん?
旦那さんを食べられてるのに、
他の人が食べられて、あんなに喜べるものなんだ。
だったら、いいことしたわね。
[誰かに対して、敵意が芽生えてしまうのが、嫌なのでした。]
やっぱりみんなの部屋が近いから、
すぐににおいに気付かれちゃうのね。
別にいいんだけど。
血の匂いがする…。
やっぱりまるまるは食べれなかったものね。
ごめんね。
[マリオの肉はロイエ曰く()]
やわらか甘美だったか?
……まあ、普段おれたちが食ってる量を考えたらな。
無理だよ、人間一人ってのは、子供だろうと。
…私が味の評価苦手なの知ってるくせに。
でも柔らかかったのは確かね。食べやすかったわ。
こんな時でもなかったら、保存したのにね…。
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