24 ロスト・バタフライ
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[フィリップとロビンが交わす言葉が耳に届いたとしても それに注意を向けられぬまま。]
そんな――…。 ママ……、もしかして……。
[一人小さく震えるように囁いている。]
うん……。
[>>2:229 フィリップから誘われれば。 心此処に在らずといった眸も色が戻り。
埋葬に向かうのなら共について行く心算――**]
(0) 2011/01/28(Fri) 02時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/01/28(Fri) 02時頃
片羽探さないなら──
急がないなら
──みつけちゃうかもしれないよ?
[はやくはやく]
急いだ方が、いいかもね
のんびりしてると
ニールも、悪霊に齧られちゃうかもしれないよ?
[聞こえない忠告。きしし、と声は笑って]
でもそれが、
わかんない限りはさ
"おいら"には、良い事しか起きないんだ。
"おいら"は
自分の失くしたとこは、
── 埋まんなくていい。
* 埋まらないままが、いいんだよ *。
ねぇ、もしかして。
…僕とイーラは、もう混ざれなくなっちゃったのかな。
声がしないね。
寂しい?ガウ。
寂しい、のかな。
──回想、番人の姉妹──
[それは昨日の出来事。湖畔で歌が歌われている時分のこと
フィリップたちと分かれて
霧の中に消えた身体の足元から、
すう。と影が広がる。]
おれ、今、
二人におやすみっていいにいくけど
ナハトも、食べに来る?
[尋ねる声。待つ気はあまりないみたいな調子で響く]
[それと同時に霧に浮かぶ影]
[近くの青い蝶が数匹 巻き込まれて黒い影に成った]
[もしも、小屋に忍び込むところ
誰かに見られたとしても問題は無い
なぜなら手足が伸びた姿は、
子どものかたちはしていない]
こんばんは?
[──声も大人びて、それは
無力な子どもを装うことをやめた 青年の姿 ]
[片羽はやはり欠けて無いけれど──
それは、蝶のかたちをしてはいない。]
よかったね
イーラがやるより、おれがやる方が、
あまり痛くなくて済むかも
[二人をやさしく包むように広がるそれは、
──御伽噺によくあるような 蝙蝠の皮翼。]
ああでも、痛かったら叫んでもいいよ?
[包む影は、──冷たく、人の身体から熱を、*血を奪う*。]
イーラ、
イーラ? 終わったよ。
終わったけど、
イーラ?
[番人の二人が起きてこないの確認して、
声をかけるけれど返事はなく]
ナハト。
[ 声がしない。と、
そう、呟かれるもう一人の声に
ぽつりと名前を呼んで]
[言われたこと、なぞって確かめるみたいな声。]
……
[少しの間、沈黙が挟まって]
[けれど]
… わかんない。
[返す答えは、いつもみたいには、笑わないまま]
でも、
イーラの怒ったいらいらした声が、しないのは
なんか、ちょっと、
… つまんない、かな。
[ぽつり、呟くように返す*]
[ふわり、ふわりと、
ガウを追いかけるのは砂色の蝶々。
息のない姉妹の周りを、ひらひらと舞って。]
うん、わかんない、ね。
[声は沈んでいるだろうか、でも。]
よくないなぁ。
うん、よくない。
人間は嫌いじゃない。
イーラとガウは要らなくない。
でも誰か、イーラを居なくしてしまった。
誰が?
よくない、ね。
どうせ奪われる僕が、
僕が奪いたかったのに。
イーラを殺した誰かが死んだら、
その身体から魂の一部が漏れてくるかな。
[紡ぐ言葉は、仲間のことばかり。
冷たくなった姉妹に興味はない。]
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― 回想 ―
どうして…… 此処まで酷く……。
[フィリップ達とサイモンの遺体を改めて 内部から燃えたような惨状に顔は蒼ざめる。]
うん……。 悪霊が一人だけなら……。
[>>9 子供、ペラジーに親切だったトニー あの子の仕業とは思えないのは同じ意見で。
でも、悪霊の数はと思うと――。
霧の中、進む先は見えぬような暗澹たる気分に。 言葉は自然と少なくなっていった。]
(76) 2011/01/28(Fri) 22時頃
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[焦げて死んだサイモンの遺体も 既に冷たい骸へと変じている。
アイリスの手に触れた時、 サイモンの遺体は一瞬震えたように見えるだろうけど それ以上の変化は起きず。]
……。
[できる範囲で埋葬を手伝う。 死者には祈る以外何もできないけど――。 只、鎮魂の祈りを捧げた。]
(77) 2011/01/28(Fri) 22時頃
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[>>29 トニーの言葉に 女は蒼ざめた顔をゆるくそちらに向ける。]
トニーくらいの年齢だと――…。 まだ、わからないこともあるから……。
うん、だめとかそういうのとは違うと思うの。 サイモンの死に涙を流すほど……。
深く知り合ってもいないでしょ?
[首を傾げるのにそう告げて。]
(78) 2011/01/28(Fri) 22時頃
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[でも、ママ――。
もし、この死者と出会える森の中の墓所。 此処へ自発的に訪れていたとしたら。
欠けた記憶に、不安が過ぎり心が震える。]
涙って、自然と溢れると思うの。 止めようとしても……。
大切な人だと特に。
[ぽつり掠れた声で呟く。
霧ではない眸に滲む涙で視界が不確かになる。 堪えないと零れ落ちそうな其れを拭う。
ロビンとフィリップが別行動をするのなら それを見送り、小屋へと戻った。]
(79) 2011/01/28(Fri) 22時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/01/28(Fri) 22時頃
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― 朝 ―
[再び訪れた霧の中の夜――。 疲れた心と身体を癒すように眠る。
夢見ぬ眠りを覚ましたのは>>45の声。]
えっ、――… どうしてなの。
[動かぬロビンとそれに縋り付く女性の姿。 サイモンとは異なるけど、死は其処にあって。
小さな違和感を感じていた人の死に茫然となる。]
(83) 2011/01/28(Fri) 22時頃
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[その場で凍りつきながらも >>80 トニーからの報告に背筋が震える。]
おねーさんたちって――。 此処の管理人の姉妹の、こと?
起きてこないみたい、って……。
[生きてと、この墓所に訪れた人々へ祈った姉妹 その二人の死をトニーの言葉に感じて。
身体を両手で抱くようにして目を伏せる。]
(85) 2011/01/28(Fri) 22時頃
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[ロビンを焦げた匂いと同じと語るペラジー 彼は遺体を見にも埋葬にも行かなかったのに、
匂いに敏感な彼女なりに何かを感じているのかもと 今は心に留めた。]
え、何か聴こえた?
[ニールの>>84に目を瞬かせて。 耳をすますも女の耳には何も届かない。]
死者の声…と……か…。 ……悪霊の声?
[>>90 死者と出会えるこの森の不思議さに そういう声が聞こえる事もあるのだろうと思うけど。
それでも、悪霊の声が彼に聞こえるなら。 近くにそれらが存在してる事で、怯えるよう。]
(91) 2011/01/28(Fri) 22時半頃
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悪霊を滅ぼし、て。 ……あの姉妹は、そう…言っていたものね……。
[>>88 姉妹が言う滅ぼせとは そういう事なのだろう、か。 でも、それは元の世界に戻る代償として 酷く重いものかもしれず、口は重く言葉は掠れる。
フィリップの何か判る事については ゆるく首を左右に振った。]
ううん、あたしには――。 でも、ニールが何かの声を聞いた、みたい。
見えないけど……何かいるかも。
[辺りを探るように見渡した。]
(96) 2011/01/28(Fri) 22時半頃
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[失礼の言葉には、驚いたけど。 そして、彼の褐色の頭を思わずじっと 事実か否か確認するために見てしまったけど。
それは黙して語らず。]
ニールにしか聴こえない声。 何者なのかは、わからないのね。
その響くは一人なのかしら?
[小さくても情報にはなりそうで。]
(99) 2011/01/28(Fri) 23時頃
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