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アオイ……、落ちろ!!
[廊下を見渡す。誰かがいることはなかったけど、落ち着いて書きたく思って。
書き始めた文章を一度破棄して少女は自分の部屋に小走りで戻る。
からからと音を立てる白い風杯。
モニカはまだ帰っていないようだ。ベッドに腰を降ろし少女は画面を呼び出す]
件名:なし
ううん、ちょうど誘おうと思ってたとこ。課題も希望が見えて来たし。
なんだかこんなふうに送るのは恥ずかしいな。
あたし特別だったんだ!
こういう特別なメール貰ったことないから少しくすぐったいけど、嬉しいよ!
そうなんだねー、与えられた環境についてはあたしよくわからないけど、
アオイにとってすっごい大切な事だってことはわかる。
ね、いつか二人でも食べに行こうよ。食事会とは別に。
[布団を膝まで引き上げて、珍しく考えながら文章を打ち込んだ。
件名は迷ってつけられないまま送られる]
―回想・アイリスと―
[どうして?と聞かれれば、流石に首を傾げざるを得ない。
元より色々なタイミングと偶然(と勘違い)が重なって、まさに奇跡としか言えないような状況が出来上がったにすぎないのだ。
アイリスの妄想も斜め上の方向に進んでいるが、その様子を横目で見ながら理由を考える。
確かに、今考えてみれば、あれだけの勘違いの後だ。
一度仕切り直しをしてもよかったのではないだろうか?
じゃあ何故あんな風に口走ったのだろうかと…。
そのまま何も無かったこととして終わりにしたほうがよかったのかもしれない。
であれば、その理由として思い浮かぶのは…。
そのタイミング、アイリスの問いかける『責任』という言葉に納得したように]
そう…だな。それだ。
勢いやら勘違いがあったとはいえ、自分の行動(プロポーズ)にはきっちり責任を取る必要があったから…だろうな。
それが一番の理由だろう。
[またもや事が大きくなりそうな言葉を選ぶ辺りは、最早わざとなのではないかと疑うほどであった。]
もっとも…俺は卒業出来るか分からんのが現状だがな。
[その言葉は小さく、視線を逸らしてぼやいた。]
……手伝ってくれ…と言ったら手伝ってくれるのだろうか…?
『例えば……時間旅行に行ってみたいと思ったことはないか?』とか…?
[発言はすっかりマッドサイエンティストだった。]
[>>+4眠りにつく前に届いた一件の着信。らしいメールだと少女は笑う]
件名:Re:ありがとう
そうする!今度こそだよ。
うん、また明日。おやすみ。
[おやすみと送信する時に呟いたのは端末くらいにしか聞かれていない]
―回想・アイリスと―
[やっぱり、という言葉に、再び首を傾げる。
自分の言動に責任を取るのは当然のことだとは思うのだが…。]
まあ、そういうことだが…。
[振り向いたアイリスの表情に少しだけ困った表情を浮かべた。]
どこをどう感じて親父と似ていると感じたか知らんが、親父と一緒にされるのはすこぶる気分は良くないな。
それより、その表情の方が気になるが…。
[そう言ってアイリスの頭をポンポンと撫でた。]
俺はどういう事があったとしても、アイリスの兄貴だ。
いつまで経ってもアイリスの事が可愛くて可愛くて仕方ないお前の兄貴だよ。
[そう笑ってアイリスに微笑み返した。
アイリスが兄離れ出来ていないと感じたこともあるが、自分もまた妹離れが出来ていないなぁと納得した。]
それに、それは俺のセリフだよ。
アイリスこそ、困ったらいつでも相談に来るといい。
まだ、卒業までは時間もあるからな…。
[そう言って時間を気にするように時計を見た。]
すまないな、随分邪魔してしまったようだ。
悪かった。俺も行かなければいけないところもあるし、そろそろ行かせてもらうよ。
[そう言ってもう一度アイリスを撫でて、その場を立ち去ることにした。]
—アイリス部屋前(昨日夜)—
[少女は思い切って部屋の扉をノックしてみる。
逸る気持ちで待ちの概念が足りなくなっている少女は、
ノック後の——実時間にしたら長くなかったかもしれない——間も待てずに、
耳をぴったり扉に押し当てて中の様子を伺った。
——うーん、もしかしていないかな?
扉はそうしているうちに開いただろうか。
自重を扉にかけていた少女は、開いた瞬間に部屋へとまろびこんだ]
ふ、ふ、不審者じゃないです!!
[ファーストコンタクトはほぼ一目見ただけの邂逅。
ケイイチやクリスと会話をしていた少女の印象は彼女に残っていただろうか。
気合いを入れたセカンドコンタクトの一言目は、とても残念な物になった]
はじめ、まして。
あ、あのケイイチには世話になってて。
[じっと見る視線が刺さる。しまった、どう見てもこれでは不審者ではないか。
頭を抱えて今すぐ穴に潜り込みたい気分を必死に抑えこみ、
俯せに倒れた状態のまま、そろと顔を上げぷるぷる震える手を差し出した。
……量子学では確かに世話になったのだから嘘は言ってない。
少女は自身を納得させながらアイリスの様子を伺う]
あ、ごめん。あたしマドカっていうんだ。
ケイイチの妹さんだよね、昼食堂にいた。
[言い忘れたと気づけばすぐに名前を添えて立ち上がろうとするだろう**]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[あれから。つまりアーサーと別れてから、フィリップは真っ直ぐに自室へと向かった。殆ど引きこもる勢いで懸命に探していたのは、書き上げていたはずのデータの一部だ。 (69) 2015/03/06(Fri) 17時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップアーサーに頼まないと、なあ。 (70) 2015/03/06(Fri) 17時半頃 |
─ 回想
……助かる。
[力強い声に、目を一度閉じて息を落とすようにして返す。
ほっとした安堵が、その仕草にも滲んだろう。
目を開き、猫の姿の級友に苦笑を零した]
ああ、そうだったね。
勿論構わないさ。むしろチップ形式なら有難い。
一度、部屋の端末でバックアップを確認するつもりだ。
残っていればいいんだけど…、…駄目なら、頼む。
[猫の琥珀の双眸に浮かんでいるのは、人の知性。
しかと請合うその言葉とまなざしに、自然、声を潜めるためだけではなく頭が下がる]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[自室の椅子に腰掛けたまま、猫らしからぬ猫の級友を思う。 (71) 2015/03/06(Fri) 17時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ聞いたことがなかったかな。 (72) 2015/03/06(Fri) 17時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ
(74) 2015/03/06(Fri) 17時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ─ アーサーの部屋 ─ (75) 2015/03/06(Fri) 17時半頃 |
[少女は頷き、手を引かれて立ち上がった。
内心通報されなかった事に安堵し、ほっと息を吐いて]
よろしくね、アイリス!
ああ、あの時は——ちょっとすごかったな。
[アイリスの赤くなった顔を見るとお昼の光景が思い出されて、
控えめに笑って頬をかきながらさらっと見たと伝える。
あの光景を見ていないと言うのはちょっと無理があるだろう。
引きずられるドップラー効果の尾はまだ少女の記憶に新しい]
ありがとう。
[勧められると、改めて部屋の中に足を踏み入れる。
きょろきょろと周りを見渡して、当たり前だがあまり変わらないなと思う。
クリスの事を聞かれるときょとんとして、すぐにそうそうと調子を合わせた]
結婚の話どう思ってるんだろうって。
あと大変そうだったからお見舞い。あの教務あたしもよくやられてんだ。
[厳しいよねと続けながら手に持っていた袋を渡そうとして、
あちゃーと情けない声をあげる。
先ほど転げたときに体に巻き込んだ袋はひしゃげてしまっていた。
当然、中身のパウンドケーキもぺたりと薄くなっている]
うわ、ぺったんこだ。ごめん。
[もーどうしてこうなるかなーと嘆きながらパタパタと袋の形を整える]
─ アーサーの部屋 ─
[そこは、ひどく広く見える部屋だった。
自身の部屋が、お世辞にも片付いているとは言えない所為もあるだろう。
フィリップの部屋には、開け放した鳥篭と(これは鳥の占有スペースというだけの空間だ)端末と寝床と、そして本、本。
このご時勢、大体のものはデータで足りる。
宇宙言語学科ともなれば、扱う文献辞書文書といったものらの量は膨大になる。だから大抵、それらはデータで賄われる──明らかに紙より便利なのだし、当然だ。
けれどフィリップの部屋には、本の形をしたものが多い。
どうも、紙をぺらぺらとめくる感覚が好きなのだ。
そんな事情があるものだから、余計に他より広く見えるアーサーの部屋と比べてみると、これが本当に同じ規格の部屋かと思うほどに印象が違う]
ああ、大丈夫。…だよな?
ほら、大丈夫だって。
[部屋の主の招きに、部屋へと踏み入る。
肩の鳥が、クエクエと鳴いて羽ばたきをした。
幾ら羽ばたいても、この鳥が飛ぶことはない。
ないのだけれど、]
……けほっ。おい、鳥!!Stop!
止めたまえ、埃っぽいだろう!?
[顔の真横でバサバサやられるのは、そんなに快適なものでもない]
[一頻りそんなことをやってから、部屋の主へと顔を向けた。
部屋の中央には、しっかりとチップが用意されている。
それが心強くもあり、少々情けなくもあって眉が下がった]
やあ…、…すまなかったね。
助かるよ。
[また少し頭を下げて、猫の傍らひざを落とす。
今日はいつもの煮干はなしだ]
ご覧の通りのありさまでね。
つまり、バックアップデータは───なかった。
助かるよ。僕の辞書は貸し出し中でね。
[肩を竦める調子で事情を言い足し、床の上に座り込む。
近くなる猫との距離に、鳥が落ちつかなげに肩の上で足踏みをした。
それをなだめるように羽根を撫でつつ、猫の視線の先を追う]
……やっぱり、持ってくれば良かった?
[声は微かな笑みを含む]
[ふんわりとした絨毯は、思った通りに座り心地満点だ。
その絨毯の上、差し出されたチップを確かに手に受け取る。
まだ、これからだ。けれど漸く、道は見えた]
…ああ。やってみるさ。
[厳しい言葉の温かさに、笑みを零す]
やっぱり煮干かミルク。
持って来れば良かったかなあ……。
だって好きなんだろ?いいじゃないか。
うちの同居人なんて、いつもプリンに目の色変えるし。
[笑いながら告げるのは、サイノのことだ。
軽い口調で会話を続けながら、柔らかに目を細める]
───その身体、嫌いだった?
[だからかなと首を傾げる。
彼はずっと、猫扱いを嫌っていたから]
戻るんだろう?もうじき。
そうかい?
[猫は哲学的な生き物だという。
級友を見ていると、そんなものかとも思う。
…アーサーは猫ではないけど。
考えるように顔を逸らす姿勢、その途中で震える髭を見ながら思った。光が、つややかに猫の毛皮の上を滑る]
悪くないと思うけれどね。
[特に持ち上げる響きもなく、感想を述べる]
心残り、か。
[ほんの少しの感傷が心の端を掠めゆく。
どちらにせよ、もうじきこの生活は終わるのだ。
無論それも悪いことじゃない。
けれどやっぱり、ここの生活も”悪くなかった”]
ああ、
[言外に再会を滲ませた言葉、その心をチップごと受け取って。
ぐ。と手の中に握りこむ。
そうして級友へ向け笑顔を向けた。
追い詰められているくせに、明るい嬉しそうな笑顔を]
じゃあ、パーティで会おう。
[卒業記念パーティで、再び会おうと。
約束を音にして腰を上げる。
けど、その動作が途中で止まった。
”猫”のおねだりに、思わずまた笑みが零れる]
酔っ払っても知らないぞ?
[ぐいぐいと小さな身体に押し出される。
ばたんと背後で扉が閉まれば、フィリップは大きく息を吸った。
もう、再び下を向くことはなかった]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ─ 廊下 ─ (121) 2015/03/07(Sat) 02時頃 |
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