18 Orpheé aux Enfers
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[セシルが何を思っているのかにまでは気は回らず。 最後まで弾き終えても、余韻にも浸れない]
…………ごめん。もうちょっとどうにかなるかと思ったんだけど。 無理だった。
[言い訳はせず、素直にセシルに謝罪をする。 携帯に打ち込まれたメッセージには苦笑いを浮かべる]
たぶん……宗教曲なら多少ましってだけ、かな。大差ないよ。
[誠実な音の部分には、ありがとうと儀礼的に返して]
あのさ……1つ、教えて欲しいんだけど。
[質問内容を口にしようとして、僅かの間躊躇う。 ようやく口を開こうとすれば、校内放送が流れる。 内容を聞けば、セシルへの質問は結局紡がず、肩を竦める]
楽器片付けて…早めに行った方がいいみたいだね
(3) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 01時頃
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……いや、今回は俺の責任だから。
[慌てて打ち込まれる言葉にはゆっくりと首を振って。 それ以上は押し問答になりそうだから、あえて引いて何も言わない。 楽器を片付ける前に示されたアドレス。 それほど長くはないから、すぐにメモに控えておく]
ん、ありがとう。 俺のアドレスは……時間もないし、後でメールしておく。
[時間を気にして、その場では自身のアドレスは示さず。 先ずは楽器を片付けることに専念する。 やがて片付けを終えれば、セシルを促して、練習室を出た]
(12) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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[練習室を出れば、気にかかるのは後輩たちのこと。 信用していないわけではないが、やはり先輩としての性分だろう。 ただ、わざわざヤニクにメールをしたり、カルヴィンを探そうとまでは思わない。 無事着いているといいけどなとか、既にその場所にいることも知らず思う。 もう一人同じ学年のヴィオラの彼はもう着いたかなとかそんなことを思いつつ]
んーどこだろう……場所分かる?
[首を傾げて、隣のセシルに尋ねる。 大体の場所の見当はついているものの無駄に迷ってる暇もない]
(19) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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ラルフは、先ほどの自分の演奏に内心(01)回くらいため息を吐きたい気分だった。
2010/09/04(Sat) 01時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 01時半頃
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もしも、ね。余計なことだったら、ごめん。 指疲れたら、携帯無理して打たなくても構わないから
[携帯を示されれば、その文字を追いながら、ぽつりと。 自分がメールをあまりしないのも、指のことを考えてしまうから。 友人に言わせれば慣れだとも聞いていたが、一応さっきから気になっていたことを言っておく]
サイラスにはさっき談話室で会ったよ。 一度彼の音も聞いてみたいなって思ってるんだけど。 ……そっか、そんなに方向感覚がひどいなら…
[探しに行く?と尋ねる前に、ベネットの声が聞こえる。 無事みたいでよかったねとホッとした様子のセシルに微笑みかける。 そして、セシルを促して示された方に、足早に向かった]
(26) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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[セシルの携帯メッセージには返す言葉はなく、ただ笑むのみ。 自分が何かを言えば、余計に携帯を使わせてしまうだけだともう分かった。 声が出ない理由は知らないが、それでもちゃんとコミュニケーションを取ってくれるセシルがすごいなと内心思う。 自分なら、先ず携帯を打つのが面倒だし、なおさらきっと人を避けるだろう]
たぶん…あっちかな。
[耳を澄ませなくとも聞こえてくる人の声や物音のする方に歩いて行けば、やがてメインホールに辿り着いた]
(32) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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―メインホール― [メインホールに辿り着く前にカルヴィンとすれ違えば、思わず引き止める。 どこに向かうのかだけ問いかけて、事情を聞けば、遅れないようにとそれだけ声をかけた。 やがてメインホールに辿り着けば、セシルと同じく部屋割の紙を見つめる。 セシルほどではないが少し意外そうに瞳を瞬く。 相部屋とは聞いていたが、同じ高校の生徒とかなと勝手に思っていた。 音大生と一緒になることもあるのかと今さら気付いてもどうしようもない。 こういうことはやはり目下の者から同室になることの挨拶をすべきだろうと姿を探す]
今は…止めた方がいいかな。
[部長らしき人物を引きとめたり、胃を抑える様子を目にして忙しそうだと首を振る]
えっ……??あの…セシル、大丈夫?
[隣に視線を戻せば、驚くほど蒼褪めた顔。 元々身体が弱いとか何かあるのだろうかと思いながら、自分ではよくわからないから、南校の生徒を探してきょろきょろした]
(44) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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[サイラスがセシルに駆け寄って来れば、場所を譲る]
………誰か呼んだ方がいいなら言って。
[どう見ても大丈夫そうには見えないから、サイラスにそう声をかける。 責任者を…と思って、今出て行った人がそうだったと気付く。 ベネットとの一連のやり取りに何となく呼んでもあまり力になってくれなさそうなと思ってしまう。他の人が無難かなと思う。 一先ずセシルと同じ高校のサイラスの判断に任せる。
下手に騒ぎを大きくするのはきっと本人も嫌がるだろうから、わざと少しだけ距離を取った]
(51) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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[セシルの様子は気にかかったが、あまり見るものでもないだろう。 壁に凭れ掛って、先ほど言われた曲目を思い返す。 どれを思い返しても特に何か感慨があるわけでもない]
…はぁ。
[小さく息を吐いて顔を上げれば、ちょうどベネットと目が合う]
あっ…
[挨拶もしないままになっていたことを思い出す。 セシルの様子を横目に見れば、深呼吸しているのが分かる。 とりあえず問題ないかと思い、挨拶をするためベネットのいる場所に足を向けた]
お話し中すみません… 合宿期間、同じ部屋でお世話になります。 迷惑をかけないようにはしますが、何か気になることがあればいつでも言って下さい。
[他の人と話しているようなので、律義に断わりを入れる。 挨拶をした後、頭を下げた]
(61) 2010/09/04(Sat) 03時半頃
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…てっきり同じ高校の生徒と同じ部屋かと思ってました。
[ホワイトボードを見つめるベネットにそう声をかける。 誰と一緒でもそう変わらなかったかもしれないが、音大生でもしかしたらよかったのかなと過る。 進路の問題は未だ晴れないし、多少なりとも音大の話が聞ければ、何か糸口が見えるかもしれない]
よければ、色々教えて下さい。
[煙草や酒の話にはそんな人も音大生の中には多いのかなとそんな印象を抱きながら、深く触れない。 バーナバスの言葉には苦笑いを浮かべる。真面目と言われるのには慣れているが、微妙な心境だった]
……え?
[寝相の話には、驚いてベネットを見つめる。 この穏やかそうに見える人が…と思うも、性格と寝相は関係ないかとすぐに思いなおす。返る言葉>>66を聞けば、どう反応していいものか]
失礼ですが、低血圧だったり、寝起きが悪かったりもしますか?
[ちょっと不安が増しながら、そんなことを問いかけて。 話も尽きれば、また壁際に戻って*行った*]
(69) 2010/09/04(Sat) 04時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 04時頃
…―――さーてぇ、どうしたもんかねぇ。
[ポツリ、譜面を見ながら零した独り言。
誰が拾う事が出来ただろう。]
[辺りを軽く見回した。
何か聞こえた気がするのだけど]
いや。
[【いつも通り】なんてとっくの昔に壊れていたのかもしれない。
この合宿が決まる頃には、既に。
沸き上がる感情は暗澹の嵐。
遅く、低く、うねりをあげる。
男は画策しはじめる。
どうすれば文化祭での発表をぶち壊してしまえるかを**]
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―少し前・メインホール― [ベネットからの回答>>74には、それが低血圧ってことでは?と思いながらも、あえてもう一度問い返さない。 承諾を示すように1つ頷く。 朝はあまり物音は立てない方がいいかなとかそんなことを思った]
これが楽譜か…
[壁際に戻る前に受け取って、壁際に凭れながら眺める。 正確に弾くだけであれば、何ら問題ないもの。 メインホールに残っている学生を見つめ、ふっと息を吐く。 これから合宿を共にする音大の生徒に対してどう呼べばいいのか自分の中で葛藤があった。 来年自分がこの音大に入学できるか分からないのに、先輩呼びができない。 先ほどバーナバスに言われた>>78を思い返して、髪の毛をかきあげる。 深く考えなくても構わないのに、1つ1つが気にかかってしまうのも真面目ゆえか]
ん、無理しないで。
[お辞儀をして出て行こうとするセシル>>77には当たり障りのない言葉のみ。 引き止めることはせずに見送った]
(133) 2010/09/04(Sat) 21時半頃
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―メインホール→屋上― [気付けば、既にメインホールにいる人の方が少ない。 皆荷物を置きに行ったり、練習に行ったのだろう]
……どうしたものかな。
[貰った楽譜をファイルして、先ずは荷物を置きに行くかあるいは練習に向かうかの二択を考える。 部屋の場所が分からないわけではない。たぶん辿り着ける。 ただ先にここを出た同室のベネットが荷物を置きに行ってそうだったから、時間は外した方がいいかと思う]
ちょっと、疲れたな。
[練習室に行けばいいのだろうが、弾く前に楽譜を解釈してみようと思った。 いつもやってみて、いつも上手くできないけれど、それでもやらないという選択肢はない。 誰かの演奏を聞けばその解釈に引っ張られてしまうから、先入観も無く、自分の思うことを考えてみる。 たぶん、何も思うことはないのだけど。 少しの逡巡の後、メインホールを後にする。 ふらりと向かう先は、屋上]
(137) 2010/09/04(Sat) 22時頃
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―屋上― [屋上の扉を開けば、相変わらずの熱気に顔を顰める。 あまりの暑さに屋内に戻ろうかと思うも、戻ったところで行き場所がないように思う。 適当な場所に座って、ぼんやりと空を見上げる。
先ほどのスティーブンの言葉>>@16には曖昧に笑んだのみ。 後輩になることはないと言い切ることはできなかった。 先日の進路相談で、教師に告げたのは音大には進学しないかもしれないことのみ。 音大進学が主な学校だから、他の大学への推薦を取るにもライバルはほとんどいないだろう。 奨学金を申請している身の上だから、成績にだって全く問題ない。 それに音大でなければ、自分の音楽の成績が一芸として認められることも分かっている。 結論を急ごうとする自分に教師は決めるのは未だ早いから、実際に音大を見てくればいいとこの合宿への参加を提案してくれた]
………はぁ。
[脇に置いた旅行鞄の中に入れられた英単語帳に問題集。 こんなものに目を通して勉強しながら、合宿に参加できないことくらい分かってる。 それはあまりにも他の参加者に失礼だ。それでも入れずにはいられなかった]
結局、中途半端なんだろうな。
(146) 2010/09/04(Sat) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 22時半頃
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[旅行鞄の中に入っている合宿に不要なのは英単語帳と問題集。 そしてもう1つ…煙草の箱。もちろん吸ったことがあるわけではない。 その証拠にライターだってない。 真面目と言われる自分に嫌気がさして、何故か持ち歩いているもの]
………
[視線を逸らして、楽譜を取りだす。 譜面を追って、その旋律を小さく口ずさむ。 自ら口ずさんでみても、それは歌にはならない。 ただ機械的に音符を読み上げているだけ。
楽譜を読むのに真剣になっているから、誰か>>148に人影として見られたことにも気付かない。
ヴァイオリンは歌うとは誰の言った言葉か。 歌えない自分が弾くヴァイオリンは何があっても歌うことはない。 それはヴァイオリンにとっても気の毒だとそう思ってしまえば、口ずさむことを止めて、また1つため息を吐く]
(153) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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[そして開かれる扉>>151。 口ずさんでいたのを聞かれていたかなと内心焦るも、どうせ小さな声。 気を遣って知らぬ振りをしてくれているのか、聞こえていなかったのか。 考えても仕方ないから、質問にのみ答えようとする]
いえ……場所は分かっているんですが。 ……先に楽譜を確認したくて。
[相手の不思議そうな様子に、それにしてもこの場所は変かと思う。 逆を返せば、相手に見られていたとは思わないから、相手がここに来た理由も分からない。 自分のことはこれ以上取り繕えないから、相手がここに来た理由を考える]
あっ……もしかして…ここは立ち入り禁止、でしたか?
[見回りでもしていたのだろうかと思って、そう問いかけた]
(154) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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立ち入り禁止でないなら、よかった。 あ、あと。この敷地内って立ち入り禁止の場所ってあるんですか? そんなにうろうろするつもりはないけど。
[気付かずに何かしでかす前に確認を取ろうとするのも性分か。 目の前の相手が嘘をつくことはないと会ってから数時間ではあるが、信用している]
確かに……暑いですね。
[ホルン奏者の話には、空に視線を向けて呟く。 それほど長い時間ではなかったはずなのに、額には汗が浮かぶ。 このままここに居続けても熱中症になるのは目に見えている]
いえ、部屋を使うのは申し訳ないですから。 どこでもできることだから、適当に場所探します。 すみませんでした。
[同室者に気を遣わせてしまったことに逆に申し訳なく思う。 暑い中、屋上に居続けるのはベネットにとっても良くない。 屋上からすぐに出ようとベネットが携帯を見る間に、楽譜を片付けた]
(163) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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分かりました。 鍵がかかっている場所には入らないようにします。
[律儀に頷いた後、鍵がかかっている場所に入る方法なんてそもそも自分には分からないから、少しおかしな回答だったかなと思う。 部屋に関してもお礼を言うのみで、そうは聞いても使い難いと思っていることはありありと分かる様子のまま。 それは目上だからと言うのももちろんあるが、同じ高校の生徒でも同じことだろう]
いいえ、俺は……そんなに気を遣える人間じゃないです。 誰に対しても気にかけて、面倒を見れるような…そんなことは… だから………、似た性分ではないです。
[ベネットの言葉には、歯切れ悪く少しだけ困ったように瞳を伏せる。 気を遣わずに生きるなんて親戚の家に居候している自分には無理な話だった。 だけど、誰彼構わず人に気を遣ってはいない。あくまでも関わる人間、あるいは関わるであろう人間のみ。 少しの間の後、すぐに顔を上げてにこっと笑う]
我儘ですよ、俺は。だから、大丈夫です。
[旅行鞄とケースを背負って、屋上から屋内に入ろうと促す。 立ち話をするにもここは暑過ぎると思った]
(169) 2010/09/05(Sun) 00時半頃
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[そんな風に映っていたかとひとりごちる様子に返す言葉も無く。 相手のことを捉え間違っていたかと内心反省するも、否定の言葉を今紡ぐのも白々しいだろう。 結局何も見えていなかったのかとそんなことを思う]
………すみませんでした。
[微笑みを浮かべる相手。何に対しての謝罪かは明言しない。 本当はありがとうとお礼を言いたかったが、流れ上その言葉はそぐわないかと思った。 相手の言葉を聞いて、そして僅か俯いてぽつりぽつりと言葉を返す。 踵を返す相手を引き止めることもせず、ただその場に立ち尽くして見送った]
どうしよっかな。
[時間を確認すれば、もうあまりない。 自身も一度音を出した方がいいかと練習室がある方に足を向けた]
(175) 2010/09/05(Sun) 01時頃
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………――――。
[自分より少し小さな背を見下ろす。
彼には濁る竜胆が見えただろうか。]
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[ベネットの背を見送りながら、感謝するように僅かに頭を下げる。 その後向かった練習室。あいている練習室を慌てて探したから、どこの練習室かは定かではない。 もうほとんど時間がない。楽譜はある程度頭には入っている]
…全部は、さらえないか。
[時計を確認して、息を吐く。 楽譜を見ていた時に気になっていた箇所だけを重点的に弾いていく。 いつも通り作業的に淡々と何の感情も見せず]
もうちょっと弾いてたいけど。 そろそろ、やばいかな。
[ちらっと時計に目をやって、考え込む。 十分な練習とは言えないが、きっとどれだけ長く練習しても自分の場合満足できないだろう。 それに練習時間に遅れることなどあってはならない。 全体練習が始まる5分前に辿り着けるように練習室を後にし、メインホールに*向かった*]
(185) 2010/09/05(Sun) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 01時半頃
[音楽が憎い。
――――…でも、本当は愛して欲しい。
なんて、そんなこと。
音楽を愛しているのに、音楽の道から離れなければいけない自分の、何と脆い切望であることか]
[生まれた時から、音楽の道は、なかった]
[このまま頑張り続ければ、きっと、無事には済まない。それで良いわけがない。
フルートを吹いていたいけど、叶うなんてはずがない。
愛してくれないのなら、俺は世界一のフルート(ほら)吹きになろう。そして、世界中の人を騙してしまおう。
自分の本当の感情なんて、とっくの昔に何処かに置き忘れてきてしまった。]
[高校生をゲストに呼んでの文化祭。
其れは出演者の血縁上、とてもとても有名な評論家達も集まる。
そこに、まさか不倫で出来た子供が居ては困るのだと。
アルバーンが学園側にも圧力をかけてきたのが、合宿が決まる少し前。
「そんなわけで申し訳ないのだけれど…」
そう謂って頭を下げてきた学園の上の方の人が、なんだか可愛そうにさえも思えた。
合宿までは在籍している状態で構わないと。
ただし当日、舞台に上がる事は叶わないと。
どうせ卒業すれば触れる事が出来なくなるのだと覚悟はしていたから
その終わりが早まっただけだと念っていた。
けれど。
長年に渡って暗澹たる嵐を抑え続けてきた心は耐える力を失っていたようだ。
自分自身にも、自覚のないほどに。
重く、重低音で唸るように、心が思いも寄らぬ方向に傾き始める。]
憎い。
羨ましい。 苦しい。
何故。
音楽は平等じゃないのか。
どうして。
吹きたい。
辛い。 悲しい。
どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
…―――台無しにしてしまえばいいんじゃないか。
きっと、それが…… … …
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