158 Anotherday for "wolves"
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本当のキミは何処かに隠れているだけ、だろう?
[本当の私なんて、というラディスラヴァへと向ける言葉。
彼女を深く知るには時間も交わす言葉も少なすぎたけれど
ベネットが時折感じる彼女の一片は気のせいでない、と。
幼馴染である彼や彼女なら、本当の彼女を知るのだろうか。
戻ることの出来ぬ過去を思い、少しだけ寂しく感じる。]
[ささやきに返すのはラディスラヴァにしか聞こえぬ声。]
犠牲を恐れ失うことが怖いものの中に
“味方”であるキミの存在もあると忘れないで欲しいものだね。
[数日前の言葉をなぞる彼女に困ったような響きをのせる。
続く言葉が、聞こえて、さらなる続きはくちびるのみで綴られる。
何を言うかは考えて漸く断片的なものとなる。
最後に見えたその表情が、切なく感じ柳眉を寄せた。]
キミの唄が、聴きたかったよ。
[集会の日に歌うような景色を見たときから思うことを
音として彼女に向けて、同じ笑みを浮かべた。*]
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 13時頃
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[ここのところの精神的な疲労と、眠らずに村中を歩き回っていたせいか、警戒はしながらも、見ていた光景はどこか遠い。
だからクラリッサがメアリーを宿に連れて行ったことも ドナルドとベネットが話し込んでいるのも
影を纏うかのような漆黒の獣──アルカイドがラディスラヴァの心臓を抉る姿も
そうして、メアリーがその獣を手にかける姿もどこか遠くに見えて]
(18) 2015/05/21(Thu) 22時頃
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[ 嗅ぎ慣れた死臭。
けれども新たに周囲に漂うそれに気づいてようやく、男は物語の挿画を眺めるようにしていた己に後悔した。]
(19) 2015/05/21(Thu) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 22時頃
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[メアリーへの問いは、ベネットが口火を切った>>16。 それでもメアリーは、自分を睨むように答えただろうか>>8。
メアリーの言葉に耳を傾け、それが終わるとベネットが思い悩むような表情で、その場にいた者達に視線を向けた。
それにはつい、妙な呆れの溜息が出てしまう]
ベネットよぉ、お前なんでそんなに重いんだよ? お前がどうしたいか、俺にはさっぱり見えねぇよ。 言葉では聞こえても、何がしたいか、動きっつーのかな。 そういうのが、全然見えねぇ。
[吐き捨てるように、男が見た今のベネットという男の印象を告げていく]
(26) 2015/05/21(Thu) 22時頃
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[それから視線をメアリーへと向ければ、ドナルドが彼女から包丁を取り上げるところで>>24。 先を越されたと、肩を竦めた]
どうするかって人の顔色窺う前によ。 必要なのは、ああいうことだろ。
グレッグを手にかけた俺が言うことじゃねぇかもしれねぇし、メアリーを疑っていた……今も晴れたかどうかは判らんけど。
でも、あんな子供に、あんなことさせんのはダメだろ。 大人として、さ。
[反吐が出るような綺麗ごとだろうなと自覚しながら。 それでも、そんなことをベネットへと告げていく。
物語の挿画のように遠くで見ていたことへの後悔は、つまり、こういうことだ]
(27) 2015/05/21(Thu) 22時半頃
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[そうして男はベネットの傍から離れ、>>25ドナルドが追い詰めているメアリーの傍へと歩いていく。
それはちょうど、彼らのやり取りが終わった頃のことだ] メアリー、俺から言えることを言っておく。 正直言えば、お前を信じられるかどうかなんて判らねぇよ。
何がどうしてこうなってんのか、さっぱりだしな。 知ってる奴がいるなら、洗いざらいとっとと喋ってくれってんだ。
[そうである可能性を持つ者として、サイラスが今一番に浮かべるのはベネットだ。 疑えない者を外した消去法、というのが我ながら残念であるが。 もっとも、ベネットを信頼すべき者がいて、村に流れる噂もあって葬られるならば、それも仕方ないとは頭の片隅で理解している。
長く同じ村にいたベネットを疑うよりも、きな臭い噂が漂うよそ者のであるサイラスを疑うのも、感情として理解出来てしまうから。
一度視線をベネットへと向けたが、それはすぐにメアリーへと]
(31) 2015/05/21(Thu) 22時半頃
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グレッグを手にかけた奴が言う権利はねぇし、反吐が出る綺麗ゴトだろうがよ。 それに、大体はドナルドの言葉(>>30)の繰り返しだな。
グレッグはお前さんがこんなことするの、望んでねぇだろ。 まぁ俺はよく判らないから、その辺りはお前さんが一番よく知ってんだろ、多分。
(33) 2015/05/21(Thu) 22時半頃
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で、訊くが。 グレッグは……それから、ルパートさんは。 お前の家族は傍らに来ること、望むのか? どうなんだよ。
[酷なことを口にしていると理解しながら、そんな問いかけをしていく] 死ぬのが怖いってのは。 そういうの、本当は理解してるからじゃねぇのか、メアリー。
[手にかけたグレッグへの自責めいたものだろうか。 このまま殺せと言ったメアリーを見た時の後悔のままに、言葉を紡いでいく。
それはドナルドの言葉>>32に重ねるようにして。 そうしてまっすぐに、メアリーの言葉を待つように見下ろしていた]
(34) 2015/05/21(Thu) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 22時半頃
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[それはドナルドとメアリーの傍らに近づく前のこと。 ベネットに向けた言葉に返る困り顔>>35に、男は小さく鼻を鳴らした]
まるで諦めて、自分をそういう型に嵌めてるみてぇだな。 前に聞いた言葉(>>5:6)と合わせると、お前さんは諦めの悪いタイプだとは思ってたけど。 個々の考え方の違いってヤツかな。 その違いがどっから来るか、教えてほしいもんだけどな。 ま、大して縁のねぇヤツには話せねぇわなぁ。
[自分は勝手に友人めいた気分ではいたが、相手は少し違うかもしれないと。 そう思い距離をあまり詰めなかったのは、ベネット自身の優等生的な気質のせいか、周りに人が多くいたからだ。
きな臭いよそ者がうろちょろしていたら、優等生めいた彼は困るだろう。そんな遠慮が、どこかにある相手。 もっともサイラス自身の気質のせいで、それは上手く隠せていたのだが]
(38) 2015/05/21(Thu) 23時頃
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──は、確かに正論だ。 なぁ、ベネット。 お前さんは、メアリーに何してやりてぇんだよ。
まぁ、答えなんて望んじゃいねぇけど。
[瞳をまたたかせたベネットの言葉は、辛辣なものとして受け止め、そうして肩を竦める。
一方的に言葉を切ったのは、きっと自分が理解できるだけの言葉を相手はくれないだろうと。 どこかでそう決め付けて、諦めていたからだ。
だから男は、自分勝手にその話を終えることにした。*]
(39) 2015/05/21(Thu) 23時頃
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あー、はいはい。 俺は人の幸せ盗りましたよ、確かにこの腕でな。
[叫ぶメアリーの声>>43には、さらりとポーカーフェイスを装い、痛くない心なんてないようにつらっと言ってのけた。
>>44股間を蹴り上げようとした足は、さすがに男の危機とあって咄嗟に受け止めてガードすることに。 そのまま彼女の膝を無理に下ろさせようとしたが、それは成功しただろうか]
(49) 2015/05/21(Thu) 23時半頃
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返せねぇよ。 返せって言ってかえってくるなら、俺はマーゴを返せって、声が出ないくらい叫んでもいい。
[でもそれが叶わないことは、飼い犬でなくなった時に知っている。 だから男は、返せと叫ぶことは出来ずにいた]
マーゴだけじゃない。 ジョスランや、この村で暮らしていた人狼族。 人間の彼女……オーレリアにだって、そう思うさ。
(51) 2015/05/21(Thu) 23時半頃
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俺が殺した、グレッグにだってな。
でも、……出来ねぇよ。 死んだ奴も、殺した奴も戻ってなんてこない。
返せって叫ぶことが出来んなら、お前さんの一番の願い事、言えるんじゃねぇか?
それが家族の復讐だったら、俺の命くらい差し出してやる。 でも、人の命は重いぜ。 それ背負って、生きてけんのか? 出来るなら、やれよ。アルの命背負って、また俺の命も背負って。 それでルパートさんや、グレッグに顔向け出来るならな。
[激昂する少女に真摯に告げるが、もしかしたら火に油を注ぐだけかもしれない。 それでも構わず、男はまっすぐに言葉を投げる]
(53) 2015/05/21(Thu) 23時半頃
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クラリッサ、それからベネットも。 宿からシーツ、持ってきてくんねぇか?
布袋は教会だから、せめて二人を覆い隠せる布が欲しい。
[こちらにやってくるクラリッサの死者を悼む姿を見つければ、男はそう声をかける。 彼女一人にするのはどこか危うくて、どこか袂を分かつような錯覚をしたベネットに視線をやり、そう二人を促してみる]
(55) 2015/05/21(Thu) 23時半頃
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[クラリッサとベネットに声をかけるも>>55、ベネットがドナルドに声をかけるのを聞き>>56、男は肩を竦めた]
まぁ、男手二人のがいいか。 任せるよ。
(57) 2015/05/22(Fri) 00時頃
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[>>58殴る手は、好きにさせてやることにした。 ドナルドが止めれば良しだが、人を殴った時の己の拳の痛みで、何かを気づいてくれればいいと。 そんなお節介が湧いたから。
それから不機嫌そうに顔を顰めたメアリーがふと、何かを確認するようにこちらを見上げてくる>>60]
そうだよ。昨夜のことだぜ、覚えてねぇのか?
(62) 2015/05/22(Fri) 00時頃
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[自分じゃなかったのか。それは口の中の、小さな呟きだっただろうか。 男は眉を寄せて、それからメアリーの頭に片手を伸ばしかけ、止めた]
……何だってお前さんが、グレッグを殺すんだ。 いくら疑われてつらかったってよ、それくらいは。 いや、マーゴを殺したんじゃって疑っていた俺が言うことじゃねぇかもしれねぇが。
グレッグを噛んでまで、……身の危険を冒してまで、守ってやろうとした兄貴だろう? それを殺したなんて、思うな。
[確認するような少女には、己の罪を背負うままに。 触れられずにいた拳を握り締めて、はっきりとそう答えた]
(66) 2015/05/22(Fri) 00時頃
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[メアリーの記憶が混濁していたことを知らない男は、内心で首を傾げながらありのままを答え。
そうしてからベネットと、弔いに向けた言葉を交わす>>59]
このまんまじゃ、運びづらいからな。 それに人目もあるかもだし。 ……ああ、手伝うよ。ジョスラン運んで間もないから、俺もドナルドも、あんまり役に立たないかもしれねぇが。
[ぽそと告げられた、ドナルドだけに声かけた理由。それは当然と受け止め、気にしていないと顔に書いて告げる]
(67) 2015/05/22(Fri) 00時頃
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頼んだ。
[>>65こちらを向くクラリッサに気づけば、短い言葉とともに頷きを]
(68) 2015/05/22(Fri) 00時頃
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[ベネットとクラリッサの姿を見比べて、男はふと、ある日のことを思い出す。近いようで、それは少し遠い日のことだったかもしれない。
それは、クラリッサがベネットから文字を習うと聞いた時のこと。 それを聞いた時、ベネットにはいいことじゃないかと、お節介な男は思ったのだ。
薬屋を営む養父>>5:68から聞かされた、許婚を亡くした本屋の息子の話。 その痛ましさに耐えられず、種族は違えど息子として迎えたサイラスに話してくれた言葉。 それを知ることを、ベネット自身に告げることはなく過ごしていた、ある日のこと。
クラリッサの朗らかさは、きっとベネットのいたむ胸を癒してくれるのではないかと。 勝手な友情を抱いた相手に、そんなことを願ったのを思い出す]
(69) 2015/05/22(Fri) 00時半頃
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[サイラス自身も、目の前で愛する人間の少女を喪ったから。
そうして、傍らにある温もりだった人狼の少女に、喪失の恐怖を知るのに。 それでも、密やかな想いを寄せて。
それは確かに、男の心の傷を癒す日々だったから。
そんな日々が、本屋に佇む彼にもあればいいと。 そう、願ったのだ。**]
(71) 2015/05/22(Fri) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/22(Fri) 00時半頃
サイラスは…。
「投票」で殺したんだよね?
お兄ちゃんを。
「――グレッグを。
過ちを犯した者として手にかけてもいいだろうか?」
[あの時の言葉は、そういう意味だったのか。
今ならわかる。
わかったところで、復讐を誓ったところで
どうにもならないのかもしれないが。]
わたしはサイラスを同じ目に遭わせたい。
お父さんの望みとか
お兄ちゃんの望みとか
もう、わかんないよ。
でも…、こうでもしないと
わたしの気が済まない。
ベネット。
クラリッサにも手伝ってもらえないかな…。
[3人なら、そう考えて。
少し先を行くベネットに
声なき声を飛ばす。]
「投票」の上、サイラス自身がグレッグに手を下した。
[メアリーの確認に肯定の声を返す。
彼女の望みを聞けば
己もまた似た思いを懐いた事を思い出し]
気持ちは分かるよ。
僕もその事は考えたから。
[クラリッサの名が出れば少し考える間を置き]
如何だろう。
そうだね、少し彼女と話す時間を貰えるかな。
出来ればドナルドの心も動かしたいところだけど――…
うん、わかった。
じゃあわたしよそに行くね!
[同意に嬉しそうに声を弾ませて
ドナルドについては]
どうかなぁ。おじさん、頑固そうだから。
それにほっぺた叩いたから駄目だ!
お父さんにも叩かれたことないのに!
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