14 学校であった怖い話 1夜目
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生徒会執行部 ラルフは、メモを貼った。
mythomania 2010/07/28(Wed) 02時半頃
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[チャイムの音が響き渡る中、「ラルフ」の体はゆっくりと沈んでいく。 床に接した膝下から順に、闇に溶けるように…少しずつ、形を失っていった]
………。
[体が完全に闇に取り込まれる直前、鬼は何も言わず静かに微笑んだ。 自嘲を含んだその寂しい笑みは、二人には見えただろうか]
(0) mythomania 2010/07/28(Wed) 14時頃
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[最後の鬼が崩れた部屋に、セシルの最後の放送が響く。
それを聞きつけたのか、「体」が消えた場所からゆらゆらと揺らめく淡い光がちらつき始めた。
人の形をしたその光は、背格好からしてテッドやメアリーらとそう変わらない年頃のようだ。
しかし、その顔はぼんやりと霞がかかり、はっきりとは見えない。
その光がテッドの方を向き、静かに口を開く――]
―――…ヒトの事を、つんどらか何かみてーに言うなよ。
[違う。惜しいけど何かが違った。]
放送聞いたろ。
てめーらの勝ちだ、さっさと帰っちまえ。
…特に、お前。
[光はぴし、とメアリーを指差して、思いっきり嫌味な口調でこう告げた]
お前の顔なんか、二度と見たくねー。
ラルフは、そのまま静かに消えていった**
mythomania 2010/07/28(Wed) 14時頃
生徒会執行部 ラルフは、メモを貼った。
mythomania 2010/07/28(Wed) 14時頃
……。
[こっちから、と言われると特に話すことを考えていなかった影は、少しだけ唸る。]
出来るなら、この事はさっさと忘れとけ。
お前らは勝者だ。命がある。未来もある。
死者を慈しんで、自分の道を閉ざすこたぁねェ。迷惑だ。
[ここまで言って一旦口を閉ざす。
チャイムがゲームの終わりを告げてから、眼を閉じてただの影と化していた。それは、仲間が負けてしまったせいなのか。それとも。
どうも歯切れが悪い。しかし、いつも終わりはそういうもので。]
ま。"呼び出す"時を楽しみにしといてやるよ。
……ゲームも終わったんだ、長居するとこじゃねぇだろう。
それ、信じるからな。
[くく、とテッドの言葉に笑い。]
勿論。まぁ、ここにいる誰かが行くかもしれねぇけど。
つまらねぇ、と思ったときは呼びな。
おそらく"アイツ"はいつでも呼び出せる道具持ってるし。
[借りた身体の持ち主のことを思い出す。
……運が良かったのか悪かったのか。呼び出されて、愚痴を聞く羽目になりそうだ、と小さく息をついた。]
ラルフは、ばたんきゅう。
mythomania 2010/07/29(Thu) 21時頃
[置いていかないでと言われても、与えられた時はそう長くはなくて。
メアリーの視界から消えた光は再び死者の領域に帰っていく]
――あっこまで言ってもわかんねーかよ。
ったく、鈍感にも程があるぜ。ある意味「ラルフ」に同情するわ。あひゃ。
[そう零す声は、もう生者には届かない。
しかし、仲間に聞かれたら恥ずかしいなと思い直したのか、恥ずかしそうに咳払いをして]
…。あいつら、違うっつってんのに。
[そうか正しくは「つんでれ」だったかと、微妙に時代遅れな少年は思った。
思うところはいろいろあったけど、周りの目が気になってそっぽを向く]
[ゲームに勝利した二人が、元居た世界へ帰っていく。
散々ツンデレ呼ばわりされて良い気はしなかったが、とりあえず彼女に自分の言いたいことは伝わったようで、とりあえずほっと一息と言ったところだ。
ここに囚われた自分には、決して届かない光。
ゲームを通じて抱いてしまった淡い期待。もしも自分にも、ああいう存在が居たならば――]
…はっ。俺らしくもねーや。あひゃひゃ…。
[夢を見る時は、終わった。これからの己は何も変わらない。
ゲームの鬼に抜擢されれば今回と同じように人を殺していくのだろうし、この寂しさが消えることはないのだろう。
それでも。
いつの日か、同じように夢を見る時が来るかもしれない。
その時は、もしかしたら―――**]
まけちゃった。
[一部始終を見ていた鬼は、小さく肩を竦めた。
残った二人に伝える言葉などない。
終わりが告げられ、生者が帰還する様を、前髪の影からじっと見つめて。
くるりと背中を向けた]
さあ。
――いこうか。
[にたり。
わらった幼い子の背後には、闇が大きく口を開け――**]
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―その後―
[あの日から何日かして、あの日居なくなった人間は「別の世界」に連れて行かれたのだという噂が学校中に広まったころ。 メアリーとテッドだけがひょっこり帰ってきた。
二人はきっといろんな人間に事情の説明を求められて疲れていただろうけど、 そんなことに気を使っていられるほどラルフは冷静ではなかった。 とりあえず一通りテッドに詰め寄ったりテッドに詰め寄ったり、あとテッドに詰め寄ったりしてみるものの、 多分ラルフの頭で理解できるような話は聞き出せないだろう。]
(48) mythomania 2010/07/30(Fri) 02時半頃
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――全く。だから俺はあの手の連中が嫌いなんだ。
[最終的にテッドから情報を得ることを諦めたとき、ラルフはそんな風に吐き捨てて去って行ったという。
それから行事中に行方不明者を多数出したミステリー同好会は、正式に活動停止を言い渡された。 しかし、人間の心に潜む好奇心の芽を全て摘むことはできない。サイモン=ジョンの意思を継ぐものは、きっとまだこの学校のどこかに……]
(49) mythomania 2010/07/30(Fri) 02時半頃
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ラルフは、手をぶんぶん振っている
mythomania 2010/07/30(Fri) 03時頃
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