人狼議事


172 ― 恋文 ―

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【人】 紅客連盟 イスルギ

— 喫茶店「ラブ・レター」 —
 


ただいまマスター。
僕はなかなかがんばったと思うよ。
非常に疲れたが、しかし、がんばったかいはあったと思う。
山形と栃木と、富山山梨長野三重はマストだろ、そして四国の方へ……。
インターネットの情報を頼りにしたり、大学の友人を頼ったり、こんなにあれこれしたのは初めてだよ、マスター。

僕にも、何かをやりきることができたんだね。
 

(8) es 2015/10/24(Sat) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

 
できればこれは手渡ししたいのだけど……
大丈夫、知っている。
人生はそこまでうまくいかないものさ。
 

(9) es 2015/10/24(Sat) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

 
マスター、これが恋なのだろう。……だろ?
 

(10) es 2015/10/24(Sat) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

—  喫茶店「ラブ・レター」 —

[石動はいつものようにマスターを壁代わりにして雑談をしにやってきたところであった。
この暇人は店の常連客ではあるが、不定期にやってきたりやってこなかったり、来たとしてもマスターを壁代わりにしてひととおりしゃべり終えるとすぐさまいなくなったりという男であった。

さて石動がいつもの席につこうとすると、その席の隣には先客が居る。
>>45 見たことの無い男であった。
どうせなら女性が良かった。未だ見ぬワタヌキ風花さんが良かったと思いながら彼の隣に不可抗力で座ることになる。

まだ石動は、自らの盛大な勘違いに気づいてはいない。]

(49) es 2015/10/26(Mon) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

マスター、エスプレッソを。
大丈夫、今日はそんなに長くしゃべりに来たわけじゃないから。

[そういって小さなエスプレッソカップを待っている間、ふと隣の男性のめくる本に視線がいってしまう。

本?
……いや、これは]

(50) es 2015/10/26(Mon) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

失礼、そのアルバムは……うん、やはり僕の作ったものだ。
マスター、渡す相手を間違っているよ。

[そういって抗議するようにマスターを睨みつけるものの、帰ってきたのはどこか生温い視線。
たしかこの視線は、ワタヌキ風花さんのことを話すたびに石動が感じた(しかしスルーした)ものであった。]

……?
 

(51) es 2015/10/26(Mon) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[頭をよぎる可能性。]

いやいや。

[頭を離れぬ可能性。]

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。いやいや。

(52) es 2015/10/26(Mon) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[人目もはばからずぶんぶんと真顔で首を横に振ってからしばらく。
ぎぎぎ、と蝶番のさびついたドアのようにゆっくりと男に目をやると、口元にひきつった笑みのようななぞの表情を浮かべた石動は、棒読みのような声を出した。]

……あなたが、ワタヌキ、さん?

(53) es 2015/10/26(Mon) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[>>62 引きつりながら石動が放った問いには、ワタヌキは無言の肯定である。
しばし彼をじっと見てからマスターへと説明を求めるように顔を向ければ、後天的に文字を書くこととしゃべることができないと説明を受ける。]

ふむ。
だからそうか、絵の手紙、か……。

(70) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

…… …………ふ

(71) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

あっは。

(72) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは

(73) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[壊れた玩具のように石動はその笑い声を店に響かせた。
目元に涙を浮かべた表情はしかし、心底愉快そうなものである。

あやうく椅子から転げ落ちそうになり、さらに酸欠によりくらくらとめまいを覚えた石動は、その笑い声を唐突に断ちテーブルに顔面を打ち付けることになった。]

いやー……人生はそうそう上手くいかないと分かっていたつもりなんだけど、あんまり斜め上過ぎて面白かったよ。
こんな愉快な気持ちになったのは初めてだ。

(74) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[深呼吸をして目元の涙を拭いながら、石動は瓶に入っている白砂糖を二杯すくって、マスターが差し出したエスプレッソに流し入れる。
かちゃかちゃとスプーンで混ぜとかし、それをひといきに飲み干した。
ぐっと強い苦みと旨み、豊かな香りが口の中に広がっていった。]

つまりコーヒーとは人生だね、マスター。
にしても途中で言ってくれればいいものの。
ああすまないワタヌキさん。そのアルバムの制作者は石動でとどのつまり僕のことです。
同封した筆は使っていただけましたか?使っていただけたのならよかったけど。

(75) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

なにせ僕はイラストが下手なのだ、いつかあなたに名前の由来を絵に描いて送りましたが、あれもきっと伝わっていなかったでしょう。
椅子のようなミニチュアを作るのは楽しいんですよ。しかし絵というのはどうにもいけない。僕は立体物を平面におとし込む技術がないのです。

[石動はワタヌキの反応有る無しにかまわず、いつもマスターにするように、ひたすらしゃべりつくす。
相手が1を言う前に10を言いたい性分なのであった。]

マスター、アフォガートひとつ。
ワタヌキ氏もいかがですか?よろしければおごりますよ。
というか食べませんか、僕はこれがなかなか好きなんですよ。

(76) es 2015/10/26(Mon) 22時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[ワタヌキの表情を変えぬ姿にも石動は動じることは無い。
お礼を受け取り、マスターからアフォガート二人分を受け取ると、それを口に運ぶ。

そうして椅子の絵を買ったいきさつから、ワタヌキのことを女性かと思っていたこと、あげくにその妄想の女性に対して淡い恋心を抱いていたことまでべらべらとしゃべりつくすのであった。]

(86) es 2015/10/26(Mon) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

でもその筆やアルバムは、下心からのものではないんだ。
単純に相手を喜ばせたいだけのものだったので、
あなたが気に入ったのなら使い続けて欲しい。

僕も、またあなたが僕の気に入る絵を描いたのなら購入するし、ここでたまにあったら僕のおしゃべりにつきあって欲しいんだ。
よかったなマスター、あなたのかわりの壁が出来そうだ。

[果たしてマスターの表情は、苦笑いなのかなんなのか。]

(87) es 2015/10/26(Mon) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

壁とはワタヌキ氏に対して失礼かもしれないな。
文字も書けないしゃべりもできないだなんて、僕はそんな状況に追い込まれたらどうして良いかわからなくなるな。

うっかり差別的な表現を言っていたらすまないな、そんなつもりはもちろんない。
しかし僕は口から生まれたような失礼な男だからやらかしかねない気がする。

ふむ、その場合は僕の眼鏡を真っ黒にぬりつぶしてくれ。

……本当にやってくれるなよ?

(88) es 2015/10/26(Mon) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[ひとしきりしゃべり倒すと、石動はお代を置いて席を立つ。]

ワタヌキ氏、また手紙を書くので、忙しくないときにでも読んでくれ。
あと、もし必要な風景写真や何かがあってくれたらいつでも相談に応じるよ。
もう僕らは友だちだ。そうだろ?

[……友情の押し売りをしつつ。]

(89) es 2015/10/26(Mon) 23時半頃

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