204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う
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─ 駅前、15時頃 ─
[ 紙袋を提げて、佇む影がひとつ。 其れは、真っ赤な服にしろいふわふわをつけ、 顎にもしろいふわふわが在る。 周りをゆく人々は、よくあるバイトだろうと、 気にすることはなく通り過ぎてゆく。 ちいさな子供が気づけば、手を振ってくるので、 わたしも、笑顔を浮かべて手を振り返した。]
( やっぱり、目立つよね。 )
[ 身に纏うのは、サンタクロースの服。 しかも女性もののかわいいワンピースとかではなく、 ちゃんとした、サンタクロースである。 腰のベルトには、ぶきっちょなサンタ帽を 被るきゅうちゃんが揺れて居た。]
(1) ゆら 2016/12/20(Tue) 05時頃
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[ この約束の場所に、 お目当の人物が来たのならば、 わたしは、彼女に向かって手を振りながら駆けよろう。]
お〜い、ニモせんぱぁ〜い 早く来てくれて、ありがとうです。
[ ぺこりと、大きく頭を下げると、 サンタ帽のぽんぽんが下を向く。 なんとなく、お髭がこそばゆくて、 頬を指先でちょいちょいと掻いていた。]
(2) ゆら 2016/12/20(Tue) 05時頃
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…… あのね、こっちきて。
[ 反応はどうだっただろう? それをも気にせずに、わたしは彼女の掌を取る。 そして、向かうのは、 偶然出逢ったデパートの中。 きらきらのショーウィンドウのお店。]
(3) ゆら 2016/12/20(Tue) 05時頃
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ニモせんぱい、 ……… ─── これ、着て。
[ マネキンが着ていた、ボルドーのワンピース。 彼女に押し付けて、着るように諭す。 断ろうという素ぶりが見えたなら、 わたしは彼女の腕を引いて、 更衣室に共に入っては服を、 脱がせようとしたかもしれない。]
(4) ゆら 2016/12/20(Tue) 05時頃
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わたしからの、…… クリスマスプレゼント、だから。
[ 目の前に在る女の子の、 しあわせそうな笑顔がわたしは、見たいから。 俯いて、綴る言葉は、 少し弱々しかったかもしれない。]
(5) ゆら 2016/12/20(Tue) 05時頃
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…… ─── かなこちゃん。 あのね、わたしは、 そのまんまで十分かわいいと思うの。 でも、せっかくのクリスマスなんだから。
おしゃれ、しよ …… ?
[ じ、と彼女の瞳の奥を見詰めよう。 不甲斐ないサンタクロースの強引な贈り物。 今日は、小椋サンタが、 かなこちゃんをプロデュースします! 受け取ってくれるといいけれど、 だめだったなら、しょんぼりするだけ。]**
(6) ゆら 2016/12/20(Tue) 05時頃
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[ 待ち合わせ場所にいたのは、 やっぱりいつものかなこちゃんだった。>>15 強引に手を引いて、連れてゆく場所に、 落ちる視線。>>16 見ないフリをして、試着室へと連れ込むのだ。 彼女の服の裾に指を伸ばし入れ、 軽く引き上げる動作をしようとすれば、 りんごのような頬のかなこちゃんが、>>18 目の前にいたものだから、]
……あ、えと。ごめ、んなさい
[ わたしまで恥ずかしくなってしまって、 頬を染めては、眸を逸らす。 其れでも、もう一度彼女を見詰め、 綴る言葉が弱々しくあったのは、>>5 ほんのすこしの後悔からなのかもしれない。]
(33) ゆら 2016/12/21(Wed) 01時頃
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[ けれど、名を呼ばれてしまえば、>>19 もう一度、ブレかける想いに軸を刺す。
あなたのサンタクロースになりたい、
…… そう願ったのは、きっと、 ひとりぼっちだったあの日、あの夜に、 贈り物をしてくれたことからだと思う。 わたしの、大切なサンタさん。 このクリスマスパーティーを楽しみにできるのも、 きっと、あの日の想い出があったおかげ。]
(34) ゆら 2016/12/21(Wed) 01時頃
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[ “ 恋する女の子 ”は、だれだって、 いつだって、きらきらだよ。
いまのかなこちゃんも、そう。 その笑顔の先にいるひとは、 しあわせだなあって、思うんだ。]
…… もちろん、サンタさんに任せて。
[ こくりと、深く頷いて。 ワンピースを纏う彼女の掌を引けたなら。 着替えが終われば、そのままお会計。 もちろん、りさのカードです。]
(35) ゆら 2016/12/21(Wed) 01時頃
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[ ここのデパートのトイレは、 とってもおしゃれで、ソファとかまであるの。 其処で、かなこちゃんの髪を弄らせて貰う。 コテで毛先を、ふわふわに巻いて。 カチューシャみたく、ゆるく編み込もう。 前髪は、軽く横に流れるように。 耳の上には、ぱちんと留まるお星さま。
お化粧もほんのりと。 かるく杏のような甘さを目尻の下に乗せて、 くちびるには、珊瑚のような輝きを置く。 睫毛はくるるんと、上を向かせれば。]
ほら、おひめさまの出来上がり。 …… 小椋サンタがエスコートしましょうか?
[ なんて、お髭を撫でた指を、 かなこちゃんへと差し出すのです。]
(36) ゆら 2016/12/21(Wed) 01時頃
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[ …… 王子さまの元まで、 王子さまが現れるまで。
この小椋サンタが、 無事にお送りしたいと、思います。
それまでの間だけで、いいの。 このゆびさきから伝わる熱が、 わたしに積もる雪を溶かす。 ]
( わたしの、おひめさま。 )
[ じわりとあたたかくて、心地よい筈なのに。 どうして、目蓋があついのかしら。 …… それは、突き刺す冷たさの在った目蓋へも 熱が伝わっているから、─── よ。 ]
(37) ゆら 2016/12/21(Wed) 01時頃
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[ ……… 譬え話、 わたしの秘められた想いを放ったとして、 まんぞくできるのは、きっとわたしだけ。 それならば、わたしに出来る事は。
しあわせの最大公約数は、 きっと ……… ──── 。 ]**
(38) ゆら 2016/12/21(Wed) 01時頃
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[ あなたに触れるわたしのゆびさきは、 精一杯の贈り物を、捧げた。 お会計は断られてしまったけれど、 目の前の、無防備な彼女はいまだけ、 いまだけは、 ……… わたしだけの。]
まほーつかい、兼、さんたくろーす。 それが、里咲でした。
[ 筆をステッキ代わりに仕立てて、 ぺろりと舌を出して笑いかけるのだ。 ──── … 鏡に映る、おひめさま。>>41]
(174) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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[ 差し出した掌に乗るゆびさきから伝わる熱に、 眸をそっと細めては、睫毛が下を向いた。
お姫さまの隣に並ぶのは、 お姫さまじゃないでしょう? …… サンタクロースでも、ないだろうけど。
わたしがおしゃれしたって、 見てもらいたいひとがいるわけじゃ、ない。]
(175) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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[ ピザを手にして、サークル室へ。 背後で戸惑う様子を感じながら、>>44 わたしは先に一歩、ふみこんだ。]
めりーくりすまーす!
[ お髭をゆらして、腰のきゅうちゃんをゆらして、 ピザの入った袋をゆらすのは、真っ赤なサンタ。
そして、背後に御坐すのは、 みんなへの贈り物、かなこちゃん !]*
(176) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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─ 律くん ─
[ ……視線を、感じる。>>47 耳に届いた音が、響く。
くるりと振り向いたら、 お髭ときゅうちゃんが、揺れる。]
…… あ、桜のひと。 もちろん、きゅうちゃんはあげませんからね!
[ 不恰好なサンタ帽のきゅうちゃんを、 腰から取り外して前に掲げましょう。 まじまじと見詰められれば、 あご髭をゆるりと撫でながら、視線を落として。]
(177) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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そんなに、変かな……?
[ かなこちゃんの言う通り、 おしゃれでもしてくれば良かったのでしょーか。 戸惑いがちに綴られる物語に耳を傾ければ、 何処か覚えのあるおはなしで。>>49 向けられるその双つの眸に映るのは、 赤い服を着た、ただのわたし。]
… わたしじゃない素敵なサンタさんが、 あの子の大事なおともだちを、 手当てしてくれてたみたいだから。
[ 目の前の彼が、よもや直した本人とは思わない。 きゅうちゃんを攫おうとしたそのゆびさきが、 あの子を直した、本当のサンタだなんて、知らない。]
(178) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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わたしは、小椋里咲。 いちおう、このサークルにいるよ。 …… 律くん、でしょ? はいる?
[ 君のことは知ってるよ。栄介くんのおともだち。 きゅうちゃんを掴んで、彼の頬をつんつん突く。 この横顔が、何処かひろくんに似ている気がして、 思わずちょっかいをかけたくなってしまったなんて、 律くんには内緒にしておこう。]
(179) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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…… このこも、栄介くんも。いるよ。 律くんに、きゅうちゃんはあげないけれど、 … 会いにきてくれるのは、大歓迎だから。
[ って、いつかの可愛くない言葉を、 上塗りするように言葉を向ける。
それでも、あなたとわたしの好きな人は、 もういなくなってしまうかもしれない。 ……… ただ、お星さまが好きならば、 聖夜の下で、このサークルへの贈り物に、 なってくれるといいな、なんて。
互いの胸の内、僅かな燻りはおなじもの。 惹かれ合うような気がしたのは、 …… ── 恋の幕引きを終えたからなのだろう。]*
(180) ゆら 2016/12/23(Fri) 00時半頃
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─ プレゼント ─
[ 受け取るのは、銀のリボンで飾られた、 とても綺麗なお星さまだった。>>2:235 小さな万華鏡もついている。
わたしは、中から一枚取り出すと、 照明に翳して、光を受けた。]
きれい、 …… 食べるの勿体無いね。 ありがと、海ちゃん。
[ 作り主の彼女がひとりグラスを揺らす隙に、 こそっと近付いて声をかける。 この頃には、お髭もくすぐったくなっていて、 外されていたように思うので。 もじゃもじゃサンタクロースではなかったのかな。]
(189) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時頃
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[ 覗き口から、万華鏡の中を見上げると、 雪の結晶もまじる、きらきらした素敵な世界が見える。 それは、夜空に見上げるお星さまのように、 幻想的で、儚くて、……
わたしは、雪の日を、想うのだ。]
だいじに、するね。
[ ひとり、寂しく在った雪の日は、 いまではもうほとんど無い。 それは、空のお星さまだけじゃなくって、 わたしには大切なひとたちが、 傍にいてくれたからだと、思う。
海ちゃん、あなたの恋をわたしは知らない。 けれど、新たに芽生える感情を、 陰ながらにサンタは、応援したいと思うのでした。]*
(190) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時頃
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[ “ ふたり ”の姿は、 見ていられなかったのがほんとの気持ち。
気丈にふるまおうとすれば、するほど。 わたしは、胸のこのあたりが、 きゅうと締め付けられるように、傷むから。
わたしは、いいこじゃない。 いいこじゃないわたしの元には、 もう二度と、サンタさんは、…… ── 来ない。]
( かわいいかわいいかなこちゃん。 ふじせんぱいだけの、かなこちゃん。 )
[ 頬を染める様子に、彼女の求める王子さまが、]
(191) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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[ ─── …… ふじせんぱい
だと分からぬほど、間抜けではありません。 かなこちゃんが、幸せに笑ってくれればいい。 王子さまの隣で、笑顔でいてくれれば。 と、思おうとするのに、 あの笑顔を向けて貰えるのは、 彼だけで、わたしでは彼女の求めるものを、 与えられないという事実にも、 嫉妬めいた感情を抱かざるを得ないのです。]
(193) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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[ 恋の方程式では、求められぬ感情。 ……いつかの日には、消え去るように、 なにもなかったことにできますように。
うると、目蓋が滲むのが分かってしまう。 服の袖で軽く目許を押さえ、 サンタ帽を深く被った頃だったかもしれない。]
めりーくりすます、 うーちゃん。 …… クリスマス、たのしんでる?
[ 赤い瞳がこちらを覗きます。>>103 咄嗟に、へにゃりとした笑みを浮かべて、 彼女の方へと向きなおり。]
(194) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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えっ、 …… サンタさんになりたいなって、 だから、着てみたんだけど、 なにかへんだった ……… ?
[ 眉尻を下げては、不安げに彼女を見詰め。 けれども、見抜かれてしまうのは、 さすが、うーちゃんとでも言うのだろう。]
(196) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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[ 指摘されてしまえば、 わたしはうーちゃんを外へと連れ出した。 はくと、口許の息は白く変わる。
うーちゃんの指の先を辿るように、 顔を上へと向ければ、澄んだ空気を通して、 綺麗な星々が瞬いているのが見える。]
きれー、だね。うー、ちゃ、
[ ん。…… ──── ふわりと降ってくるのは、 あたたかな、真白な恋の結晶。]
(197) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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[ 空を瞬く星を捉えていたわたしの眸は、 目の前にある何よりも輝く星へと移り、 睫毛はちいさくふるえて、俯いた。]
…… わたし、も。
[ つめたく在るゆびさきは、 卯月のゆびさきに重なるように伸びて、 内緒話をしたときのように、距離を縮める。 おでことおでこを、ごっつんこ。 くちびるを、そおっと動かした。]
(198) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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[ ぎゅうと、ゆびさきを絡めるように、 手のひらを握り締める。 わたしの鼻は、卯月の眸とおなじいろ。 降り始める雪の結晶は、 万華鏡の硝子を通して見上げるものと おなじくらいに、美しい。
たとえば、この感情に名前を付けるなら。 其れは、“ 恋 ”とは言わぬのでしょう。
けれども、“ 愛 ”の形は、 星の数ほどあるのだと思います。]
(199) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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ねえ、うーちゃん。 …… 来年もいっしょに、星を見ようね?
[ 恋を喪ったわたしたちの間に繋がれるのは、 『 友情 』という名の、異なる愛の形。 ]**
(200) ゆら 2016/12/23(Fri) 01時半頃
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