253 緋桜奇譚・滅
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結界はなんとかした。
そんで思ったんやけどね、やっぱ普通の人間より妖を贄にした方がええんやないかなって。
どうせ住所死んで犯人探しも始まるやろしねぇ。
ま、どうなっても僕は面白かったらそれでええけど。
ツェンだっけ、お前さんの目的は京やあらへんよね。
何が目的か知らんけど、有効の証に新鮮な妖怪の死体を一つくれへんかなー?
そしたら僕、お前さんの事信じられそう。
勿論僕もちゃんと死体の一つ作ってくるで?
ちょっとばかし遊びも必要やろ。
どっちが早くより強い贄を用意出来るか、勝負しよ。
/*
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釣り縄はこうなるけど、妖精は呪詛死があるのと賞金稼ぎがいるので釣り縄一本分減る可能性はあり。
取り敢えず初日は村2落ちを考えてるけど、流れ次第で僕とか落ちてもいいかなぐらいの。
そろそろ皆バトルしたいだろうしふっかけていくぐらいでいきまっしょい。
/*
了解なんだぞ!
琴も頑張るんだぞ!多分もう赤透けてるし!
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―六道珍皇寺において―
然様。儂が雨雲を呼び寄せた。 京の町を皆包むもんは招きそびれたが…
ここ 六道珍皇寺を焼土とする訳にはゆくまいて [>>7幸い、山と違って人手はある。 ある程度の区画に雨を降らせれば この町に住み着く妖怪の活躍や 火消しの町人たちで露払いも出来よう ただ―――――、]
(17) 2018/11/10(Sat) 13時頃
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斥候から聞いた限りじゃが――此度の騒動。 力の弱い妖は消えてもうたやもしれん。 町人、怪我人数えきれず、 死者も相当数出ておるらしい
[負傷者の具合次第ではこれから増える可能性もある。 この騒動が、『これ』で片付いたのならば、ではあるが そうでなければここから被害は一層膨れよう]
ここが霊山で儂が数百年若ければ……。 狼藉を見逃すこともなかろうに 騒ぎの火付け人が何者であるか、 妖怪の仕業以外、皆目見当もつかぬ。
(18) 2018/11/10(Sat) 13時半頃
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しかし、のう。 あちらこちらに火を放ってはおったが…… 手を抜いているように思えたが 儂の思い違いであるんかのう。
[木造の多い町、人の頭上に火の粉を降らすより 家屋そのものに火をつければ 燃え広がるは早いというに火炎を纏う鳥は それを狙っていたようにはあまり思えず>>1:44 ]
(19) 2018/11/10(Sat) 13時半頃
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[伽耶の龍神の妻を見る目がおかしいのは 天狗爺もまた察するところであった。
そう、今から七百年くらい前のこと 天狗爺が爺ではなく修験者であり 鞍馬山寺院の『神』が初代鞍馬山大天狗の頃 剣術修業で山に滞在しておった源義経の 身の回りの世話をしていたおなごに 儂が差し入れのビワの実を恵んだ時 あのような目で色白のおなごは 爺ではない天狗に色香を包み隠さず靡き……
過去の回想と妄想を捗らせながら 鼻血をどぽどぽと湧水のように垂らしていると 急に背後から忍び寄る手と声に飛び跳ねた。>>10]
(20) 2018/11/10(Sat) 13時半頃
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い、い、い、いきなり驚かすでない! ぽっくり逝くところであったぞ、まったく…。
[頭でっかち、背丈はちいさい天狗爺は この様に身の丈を縮めなければ存在できなくなってからは 耳元で囁かれる経験がとんと減ってしまった。 血圧が上がりすぎるとぷちっと逝ってしまう、ぷちっと]
あれは儂の目が腐っておらぬのなら 乙女のまなざしに見えはするが……さて、どうやら。
[ある意味では腐ってはいるものの 物理的に腐り落ちていない故、うんたらかんたら。]
(21) 2018/11/10(Sat) 13時半頃
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あ〜〜……そこ、そこ。
相変わらず腕がええのう。 おんしの師も浄土で誇っておるじゃろう。
[数年前までは揺籃の師も天狗爺の 凝り固まった身体を解しに呼ばれていた>>0:256 盲人の生業、鍼や灸と違いいんちきと称す者もいるが 実際に天狗爺が体感する限りでは故人と揺籃の 按摩技法は効いている。] また近々廃寺にも寄っとくれ。 歳のせいか、寒い時期は余計に固まってのう…。
[うーん極楽、極楽。 別の意味でこのまま逝ってしまいそうじゃった]**
(22) 2018/11/10(Sat) 13時半頃
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[見渡す周囲に、見たい顔はいない。
いない。
いない。]
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―薬膏づくり―
[記憶が戻ってはいないようである。>>32 あの人妻が龍神の妻というのであれば 蛟と何らかの縁があると 当たりをつけている伽耶が 何かを思い出してもおかしくないと考えたが 風を切る音で震えはしていたが 張り上げられた声は呑気そのものであり そうかそうかと相槌を打つ。
それから、伽耶の手伝いに肖りながら 火傷の塗り薬になる原料をすり鉢にかけたり 鍋で煮詰めて作業を進めていく。
そのさなか、鳥に人の顔が張り付いたような 面妖な姿かたちの木葉天狗も帰ってきた。 炊き出しで握り飯を貰ってきたらしい。 一段落したところで伽耶にも握り飯を勧め 熱燗をいただきながら――の、宵の口。>>33]
(35) 2018/11/10(Sat) 19時頃
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[長火鉢で煮ている薬の原料を時折かき混ぜ、 貰い物の酒の旨さに喜んでいたのも束の間。]
……そうじゃのう。 乱心で暴れた―――というには 『引き』が早くもある。 警戒は解かぬほうがええじゃろうな。 …緋桜のこともある。 [その緋桜のことに話が移れば、 思わぬことを彼女の口から聞く事となった。 成仏したいと訴えかけていた――]
(36) 2018/11/10(Sat) 19時半頃
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いのちの灯火や魂魄を吸い取るとも言われておる どこまでが真実でどこまでが吹聴かは 測れてはおらんが、………。
あっこが冥府に繋がっているという口伝は まこと……なのじゃろうな。
[京の町に古くから伝わる話も交え>>16 引きずられそうになったという話から 言い伝えの信憑性を見出しては 大きなため息をつきながら、相槌を打つ。]
(37) 2018/11/10(Sat) 19時半頃
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あの――龍神の妻とやらじゃが。 この話を知っておるんかのう。 [人身御供となる前に子供と別れている>>0:248 という話まではあの会話で至れてはいない為 入水してから子供や村人が居なくなっていたと 誤解している天狗爺ではあったけれども。
子供探しに打つ手の有無が薄いことを>>30 少なからず悟っているのは確かだった。]
儂は水妖の類ではないからこれは聞いた話じゃが 水底というのは時のうつろぎが短く感じるらしい。 竜宮から帰ったら百年も経っていた―― そんな御伽噺もあるがのう
[あれは舞台が海ではあるし、一概には重ねられないが]
(38) 2018/11/10(Sat) 19時半頃
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人のころに宿した子供であるというのなら、 生きておるとは限らんもの……。 この京に移住しておるどころか、 現世にあるかどうか、分からぬものよ。 あの婦人がややこを探して 冥府に心惹かれることがなければええがのう。
[鬼になったという経緯を細かには聞いていないが 揺籃が案じていた懸念は天狗爺も持ち得ている。 元から獄門番をしている大酒呑みの鬼と違い 何かの変異で鬼となった存在は 怒りや憎しみ、悲しみや苦悩が関与しているともいう。
慕うの度合いがどうであれ、 伽耶が気にかけているのは傍目に解った。>>31 京にいるものなら探してやりたいものだが 冥府の扉を開かねば探せないものとあっては 人間からの信仰がなければ存在できない天狗爺は 力になってやることは出来なかろう。]
(39) 2018/11/10(Sat) 19時半頃
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それはそれとして。 桜と井戸の周辺に引かれた結界じゃが… あの類の術式は、術師が生ある限り 他者が打ち破れはせんものよ。 平安の頃であればあのような冥府の裂け目を 陰陽師たちが集って封印をかけておった。 住職には長生きして貰わんと、のう。 [それからどんな話をしたか――
いずれにせよ、天狗爺の願いはひとよに潰える。]**
(40) 2018/11/10(Sat) 19時半頃
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―明朝―
[伽耶を送り出した後のこと―――。
さまして出来上がった薬膏の瓶は 木葉天狗の暗躍にて、 医者に罹れず火傷に啜り泣く者の居る家、 町のほうぼうに届けられた。
流石に一晩かけて根詰めておったもの その翌朝、覚醒は年寄りにしては遅かった。 木葉天狗の甲高い鳴き声に起こされた後も 掛け布団を端をしっかと掴み 敷布団の上でぐるんぐるんと横転する]
(46) 2018/11/10(Sat) 21時頃
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いやじゃいやじゃ! 疲れておるのを分かっておるじゃろうがッ! あと小半時寝かせぃ…!!
[布団をひっかぶりテコでも抜け出したくない。 木葉天狗に引っ張られてもなかなかにしぶとく。 けれども、最終的には腕力で負けた。 若いもんに力と体力では勝てる筈がない。]
チッ…法悦なる夢をみておったというに… 空気の読めん奴よ
[朝から新鮮な鼻血で染めた布団から 仕方なしに這い出て。 差し出された懐紙で長鼻の下を拭う。]
(47) 2018/11/10(Sat) 21時頃
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ぬぁっ…… なんと……!それはまことか!
[しかし、焦りを滲ませた木葉天狗が 口を割った訃報に顔を固くする。 六道珍皇寺の住職が何者かに殺された>>1:272 その話は既に町内に触れ回っているようで>>44]
ええい―――……ぬかったわ。 …意地でも匿うておけば… [その場にあった金色の羽までは 木葉天狗も目の当たりにはしておらず。 昨日の騒ぎがあってのこと、 下手人は人ではなく妖怪ではないか、 ということくらいしか現状、知れず。
皺だらけの額に青筋を立て、 正体知れずの下手人に激高を孕む]**
(48) 2018/11/10(Sat) 21時頃
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……そうだ。妖力の強いものを贄とすればそれだけ封印が溶けるのも早まろう。
異変に気づけば、近辺の妖も動き出すはずだ、たとえ人間にさして友好的でなくとも、住処を脅かされたと感じればな。その邪魔を防ぐうえでも一石二鳥というわけだ。
安心しろ、我は別に京でどうこうするつもりはない。
だがまあ……その取引には乗ってやろう。
何も空手で信頼されようなどと虫のいい事は考えておらんさ。
[漁夫の利を得られるのが一番良いのだが、そう都合よくはいかないだろう、と了承した。]
/*
OKです。こちらは呪殺の可能性もありますが、そこはそれということで、ひとまずは流れで。
いいお返事。
お互いの利害が一致するんはええ事やんね。
まあ、皆牙の一つや二つ隠しとるやろからねぇ。
お前さんも気ぃつけてな。
[ところでツェンは何をやりたいのだろう。
聞いていないのでよく分からない。
分からないが邪魔になるようなら始末すればいいだけの事。
だから問う事はしないでいる。]
/*
呪殺の時はなんらかのアクションがあっちからあるやろ、とは思うんやけど突然死んでもそれはそれで。
そん時は占い師に描写お願いしましょ。
[頭の中で聞こえる会話に、黙って耳を傾ける。
まだまだ殺しちゃうのかな。
いつもが壊れちゃうのかな。
それは、少し嫌かもな。
でも、いないからな。
なら、仕方ないのかな。
じゃあ、いっか。]
[甘いの香りの中から声が聞こえる。
邪魔者は消え、桜は人間を喰らい、妖の血さえあればまだ探してない場所までゆくことが出来ると。
そして誰かがそこまでの道を開いてくれるらしい。]
たのしみ だわ
[でも開かれないことがあれば、自分から我が子に会いに行かなければ。
母親ですもの。]
[あれ?ところでこの人……声に聞き覚えはあるな?
とは、思うわけでして。
ぱちり、と目を瞬かせた。**]
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―廃寺にて―
うむむ……これは面倒なことになって来おったわい…。 今の京に彼奴ほどの術師はおるまいて。 あっこまで桜も育てば 修業中の弟子如きに止められやせぬ。 あまりにも早すぎる眠りにつきおってからに…
[既におらぬかもしれない子を探す鬼の 心配をしている場合ではとうになくなった。>>55 先日の火鳥騒動と住職を暗殺した者が 同じ人物かどうかまでは天狗爺には解らない。
だが、あの寺の桜や井戸に 封印が掛けられている事を 疎ましく思う何者かの仕業だということは――
硯と半紙を用意させ、筆を取る。 寝起きぼさぼさの髪を正してから 事のあらましを文にして綴る。]
(120) 2018/11/11(Sun) 03時半頃
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かくなる上は、これを持ちより 吉野の陰陽町へ翔べ。
吉備真備の末裔は薄まれども 陰陽道の通じる優れた血筋よ。 数名がかりであれば修められよう。
しっかし距離を考えれば――三日…… いや籠を休まず走らせれば二日は掛かる、か。 [それまで持ちこたえられるだろうか。 ……既に桜の花弁は舞い散って>>50いるとか。] こちらは儂が何としてでも抑える。 そちが頼みの綱じゃ、ゆめゆめしくじるでない。
(121) 2018/11/11(Sun) 03時半頃
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[八手の身を案じ、吉野に身を隠すべきではないかと 危惧を口にする木葉天狗に首を横に振る]
………いいや 欧米文化に染まりつつある今 遅かれ早かれと、老い先短き命じゃて。
それにのう、儂はただでは死なぬぞ。 いのちを賭してまで 大馬鹿者に鉄槌を下さねばな。 ・・・・・ かならずや雷を下してやるわい。
[大和から山背に都城を移す頃に生まれ、 今日まで存在して来た天狗爺なだけに 全盛期の力をもしも発揮できるとすれば 精根尽き果てるたッた一度だけであろう 後世に生きる妖達や信仰を捧げて来た町人らを 最後に守れるのなら大往生ともいえる。]
(122) 2018/11/11(Sun) 03時半頃
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[木葉天狗に手を引かれ外に出向く。 長い文を記した巻物を咥え、 吉野――奈良の方角へと飛び立つ背を見送ろう。]
それにしても情報が乏しいのう。 噂ではのうて確かな手がかりを得ねば…… へいも屋を訪ねてみるとしようかい。 [あそこには妖怪が集う。 有益な話を獲れるかもしれない。 その様に考え、閑古鳥吹く並びを 牛歩の進みをもって歩き出す。 その時、遠くから獣の鳴き声が聞こえ>>99]
ずいぶん元気な犬じゃのう…。
[天狗と書いて名のとおり、犬の血も混じっている。 犬科の鳴き声を犬に直結させるあたり色々あれであった]
(123) 2018/11/11(Sun) 04時頃
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