207 愛しの貴方を逃がさない。
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[むかし。母は不治の病だと宣告された。
手足が痺れ、満足に言葉が喋れなくなった。]
[けれど。奇跡が起こった。
あの方が母を選び、あの方が御手を伸ばし、あの方が触れて、あの方が祈って下さったから。
母は病におかされる前の母に、戻った。]
[ありがとうございます。
ありがとうございます。
…――あぁ。かみさま。]
[カツ、カツ、と足音を鳴らしながら、
歩きたばこすらをも忘れるように軽かった足取りは、
徐々に早歩きになり目的地へと辿り着けば、
―――――そこは。**]
[この人を可愛くしたいから、まず、俺を覚えて貰わないと。]
気持ち長めに、待つぐらいがちょうど良いんですって。
焦らず、じっくり――…完成を楽しみに待つ時間は、良いものですよね。
[店長の手には常に手袋が嵌められていた。
性別を隠すように。
年齢を隠すように。]
[そして今は傷を隠すように………]
かみさま。かみさま。
あなたを想うとき、痛みがスーっと引いていくんです。
かみさま。かみさま。
…――わたしの、わたしだけの、かみさま。
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[冬の朝は相も変わらず冷える。 肌を刺す冷気は昨日の暖かい店内の空気と、最初に勧められたストレートティーの味、それからあの時引かれた手を思い起こさせた。
結局あの後はおすすめのパンケーキを注文するか迷う内、 店内に他の客の姿が見え始めればそっと席を立った。
接客が得意なのだろう、髪の色と同じ様、 明るい笑顔は色褪せる事がない。 踏み入った時にも聞いたドアベルの音を背に、 店の扉を潜り抜ければ空は晴れていた。
それ程眩しく感じなかったのは、 ──其れより余程、眩しい物を目にしたからだったかもしれない。]
(78) 2017/01/18(Wed) 14時頃
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[商品の入れ替わりは日々ある。
新しく入荷された品々の梱包を解いた中に、 彩り鮮やかなリボンが紛れていたのに視線が留まる。 奇妙なデザインにも奇抜なデザインにも、 然程感想も抱かない程度には日常として目に映る筈なのに。
ふと、荷解きの手がとまったものだから。 瞬きを、ひとつ、ふたつ。
───どうやら余程。 昨日の小さな親切に感謝を覚えていたに違いない。
きっとそれだけ。 それだけだけど。
でも、何か少しだけ、お礼をできたらいいなと目元を綻ばせた。]
(79) 2017/01/18(Wed) 14時頃
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[仕事終わりに自らの店のレジカウンターへ乗せたのは数個のリボン。 そうそう店の物を購入する機会などなく、 レジを頼んだ店員に珍しがられたりはしたけれど。
たまにはね、と小さく笑んだ表情はいつものもの。 些細なやり取りの一部として、店員の記憶に強く残る程でもなかったろう。*]
(80) 2017/01/18(Wed) 14時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2017/01/18(Wed) 14時半頃
[よし。思った通りだ。あの人が追いかけてくれた。
笑みを隠して、今気がついたように振る舞おう。]
――ああ、そっすね。
じっくり待ってる時間は、じれったくなりますけど、完成したら嬉しくなりますよねぇ。
[鋭い犬歯があれば、どんなに良かっただろう。
時折、そう思うことがある。
幼いころの記憶もそうだ。
家を飛び出した先で見つけた、
白くて、赤い目をした、小さなウサギ。
何も警戒する様子などなく、自分の膝の上へ
ちょこんと乗った生き物を、
この上なく愛おしい、かわいらしい、と。
そう思った子供は、殆ど無意識のうちに、]
[ふわふわとした毛並みに、
並び揃った歯を突き立て、血を啜ったのだ。]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2017/01/19(Thu) 00時半頃
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