15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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シィラ……さっきの声はなあに?
どこか苦しいの?
それとも、何か、
あったの?
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[>>0:421さらりと首を振る様子に、 すごい人と上書きされそうだった彼への印象は、 やはり不思議な人のままで留まった。]
何時の間にか… 人が増えたのは、最近なの…?
[にこりと笑う姿に瞬く。 朗らかな笑みを向けられるのは、久しぶりだった。]
水、ないと 大変…死んでしまうもの。 ――…水筒の余りは、ここにあるのかな…
[自分のものは随分と前になくしてしまった。 雨が降っては水を飲みにいけないから、 携帯できるものがあればいいと思った。]
(4) 2010/07/17(Sat) 22時頃
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[名前を探す、ソフィアの言葉には三度瞬いて。 じ、とソフィアを見てから地面を見つめる。 とても大事なことを言っているようで、 とても難しいことを言っているようだった。]
――…名前を、落としてしまったの…?
[それはとても不思議そうに、]
名前は…拾えるものなの…?
[ソフィアを見つめて、また二度瞬く。]
……私に…手伝えること、あるかしら……
[至極真面目な表情で呟いて。 思い出したようにソフィアとホリーへと自分の名を告げたのは エンジェルシィラが鳴く、少し前のこと。**]
(7) 2010/07/17(Sat) 22時頃
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[もぞり]
[のそり]
『出たいの……』
『わたしを見てほしいの……』
[どんどんどん]
[どんどんどんどん!]
『開けて』
『ここを開けて』
『わたしを出して』
『あなたの妹は、わたしなの。他の誰でもない、わたし!』
[ひっく、ひっく、と女のような泣き声。
それはどこから聞こえるのか。
――近づけば、勘のいい者にはわかるかもしれない。
その泣き声が、 このヴァイオリニストの
なか から
聞こえることに]
『わたしは いるのに』
『あなたに望まれて、あなたのなかに、生まれたのに』
『出してよ』 『あなたの内蔵(なか)から』 『わたしは出たいの』
『なんで聞こえないの』
『わたしはここにいるの』
[どん、どんどんどんどん]
[叩く。"妹"は"なか"から、抗議の声を上げて、叩く]
『もう、探さないで…
あなたの本物の妹が万が一…万が一現れてしまったら……
わたしは、誰になってしまうの?』
[どん、どんどん、
叩く。 叩く叩く。 内臓(なか)から、叩く]
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― 中庭・泉の傍 ― >>9 …私と、同じね 私も――さっき起きたところだったの
[寝ていたというよりかは 意識を失っていたという方が正しいのかもしれない。 水筒の話にはこくりと頷いて]
ソフィア… …名前を忘れた子がいるの…? 私、今までに会った人はみんな名前があった
だから――…まだ、その子に会えてないのね…
[花のように笑う、どのような子だろう。]
――…名前、見つかると、いいわね…
見つけたら…また、教えて…?
(29) 2010/07/17(Sat) 23時半頃
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[ソフィアへとそう言った時、 ホリーはヨナの傍で水を飲んでいただろうか、
>>#0 エンジェルシイラが ないた。
水面を震わすその声に、ひくりと肩が強張って]
―――…ぁ、
[細く 長い、その音色に―――… 塞ぐように、庇うように、両手が耳に添えられる。]
[それは、すごく――――… すごく、哀しい…]
(30) 2010/07/17(Sat) 23時半頃
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……ニムス……
[助けを求めるように呟いたのは、箱仙人掌の異形の名。]
私…
わたし…
……行かなきゃ……
(32) 2010/07/17(Sat) 23時半頃
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『コリーン』
["妹"も、同じように反芻する。飲み込むように、覚えるように]
『きれいな歌声。
わたしもそんな声がほしかった。
そうしたらきっと、セシルに気づいてもらえたのに』
[くすくす]
[くすくす]
『泣いてちゃだめね。
セシルは可愛らしく笑う妹を望んでいるんだもの。
笑わなきゃ。 くすくす』
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― 古城・中庭 ― [シィラがなかなければ、 ソフィアの誘いには頷いて答えていただろう。 引き摺る足を無理にでも動かして向かおうとすれば >>34ソフィアに声を掛けられて、 振り向く顔は今にも泣きそうな表情になっていて。]
…ニムスのところ、 棘だらけで見た目は怖いけど、優しい子なの… 雨が降る前にって、急いでて あの子が無理してるの わかってるのに
[取り乱した様でぽつぽつと喋るのは未完成な言葉の羅列で]
…あと少しで 辿りついたの… でも、私 一人じゃ運べなくて…
…雨やどり…間に合わなくて…
[話している内にゆるく、首を横に振る。]
(44) 2010/07/18(Sun) 00時頃
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―――…もう…間に合わないのね…
[哀しげに呟くと、ソフィアを見て微笑もうとして]
…ごめんなさい…、
……なんでもないの
……ごめんなさい、
(45) 2010/07/18(Sun) 00時頃
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>>48 [一緒に行く、その言葉には揺れていた瞳が丸くなった。]
―――…ぁ、
[瞳がまた揺れる。 ソフィアの言葉を、嬉しいと思った。けれども]
…だめ…、
[間に合わないとわかってしまった今、 その彼へと会いに行くことは少し怖くて]
……今は、 … …
[緩く、首を振ってから]
―――…ソフィアも…?
[気に掛かったのは、"ボクも"という言葉。]
(53) 2010/07/18(Sun) 00時半頃
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――…うん、
……ソフィア、…ありがとう
[>>56ソフィアの言葉に小さく何度も頷いて]
…探してる…
…名前を忘れた子ではなくて…?
[言いながら、その子とは違うのだろうと思った。 寂しい、その言葉と胸元を握る姿に思わず手が伸びて]
……寂しいね…、
[ぽつりと。同調するように。呟いて 伸ばした手が触れれたのならソフィアの背を撫ぜた。]
……見つかると…いいわね……
(67) 2010/07/18(Sun) 01時頃
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[>>65笑う少女に、箱仙人掌は静かに崩れたまま答えない。 彼の足である根が腐っているのが見えたのなら、 異形が既に死に絶えたものだとわかるだろう。]
(69) 2010/07/18(Sun) 01時頃
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……さっきの音は……何だったのかしら……
[他の者達にも聞こえたのだろうか、 聞くだけで不安で耐え切れぬほどに哀しくなったあの音を。 ぽつりと零れた言葉に、 答えを示してくれる者はいただろうか。
足はまた酷く痛んで。 支えきれずに倒れてしまう前に 泉の傍にぺたりとしゃがんでしまうと 暫くはその傍で休むこととなった。**]
(71) 2010/07/18(Sun) 01時頃
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『ラルフ』
『ふしぎな ひと』
[くすくす]
[くすくす]
『あの刃に映れば、出られるかしら』
『でもそれって、セシルが斬られるってことだわ』
『それはだめね』
『別の方法を考えなきゃ』
[くすくす]
/*
どうも、ヨナです。
ええと、迷ってしまったので、素直に中身でききます。
妹さんの声は、ヨナ赤は聴こえていいのかな?>セシル
それと、あと一人お仲間さん潜伏中ですよね。
どなたか楽しみにしておきます。**
/*
ヨナへ。
紛らわしくてごめんなさい。
妹の声は聞こえても聞こえなくてもどちらでも構いません。
「遠距離でも聞こえる」とか「物理的にセシルの近くにいないとだめ」とかいう設定もこちらでは特に決めてませんので、お好きにどうぞ。
そうですね。どなたがいらっしゃるのか…。
楽しみです。*
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― 泉の傍 ― [>>72一緒にいた人。 探しているということは、 きっと死に別れたのではないということ。 背に触れると、一部分とても硬い場所があった。
―――ひとは、こんなに硬いものだったろうか。
人に触れるのがあまりに久しくて、思い出せない。 だから違和はその時には口にせず]
…少し休めば、大丈夫…
……いってらっしゃい
[また探し物に行くというソフィアを見送った。]
(136) 2010/07/18(Sun) 18時半頃
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…ホリー、
……ホリー…?
……大丈夫……?
[シィラがないてから >>11止まってしまったかのような少女にも声を掛ける。 返事が直ぐに返ってこないのなら心配そうに首を傾げ]
……
…人が増えた…から…?
[>>117ないていたのは、ヨナと共にいる異形だったよう。 なき声は―――…とても哀しい響きに感じられて。 本当にその理由でないたのだろうか、 異形を見上げる瞳は不安の色を宿して。]
(137) 2010/07/18(Sun) 18時半頃
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シィラの鳴き声。
それは悲しくも聴こえると同時に、異質にも聴こえた。
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ヨナ… あなたにとって、この子は…どんな存在?
[シィラを見ていると、 共に彷徨ってきた箱仙人掌の姿が重なる。]
……大事な存在……なのかしら……?
[思い出すのは、先程のソフィアとの会話。]
…私にとって…
…ニムスは…大事な存在だったの…かしら…
[僅かに疑問符の乗る呟き。 大事なお友だちと言われて、頷けなかった。 そんなこと―――…今までに、考えたこともなかった。]
(138) 2010/07/18(Sun) 18時半頃
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[少し休めたところで新たな女性が現れる。 吸い込まれてしまいそうな色のない瞳。]
…私は、 水を探してここにきたの
[その瞳を見つめてからゆっくりと立ち上がり]
あなたも、水を探して…?
[コリーンがヨナの言葉に答えたのなら、 こちらからも自分の名前を伝えて。]
(139) 2010/07/18(Sun) 18時半頃
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[ズキズキと、ひどく痛む。]
……わたし……
水筒…探しに行くわ…
また、…雨が降るかもしれないから
[そう言って、足を引き摺りゆっくりと歩き出す。
ニムスが動かなくなって、哀しいと思うのに。 痛むのは胸ではなくて―――…足なのだ。]
(140) 2010/07/18(Sun) 18時半頃
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[>>141ヨナの声に、少し振り向いて]
……少し、まだ…足が痛いし……
…雨の時も、
建物で飲めたら嬉しいって… 思ったから
[引き摺る足がひどく痛む。 水を飲む度に中庭へ足を運ぶのは、 辛いと思ったから。だから。
ヨナへとそう告げて、またゆっくりと歩き出す。]
(142) 2010/07/18(Sun) 19時頃
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あの足で……
またどこに行くというの?
もう、ここで、最期の時を迎えたらよいのに。
[マーゴの背を見つめながら…。]
[そして、また泉の傍にたたずむ。
聴こえてくる、声がある。]
――……?
それは笑い声
それは少女の
聴いたことがあるようで、ないようで、
首をかしげた。
そう、まるで、あの、
あの時、死んだ女の子の声を
思い出すようで……。
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[身体を支える壁がないから、 城の入り口の傍には、彼(箱仙人掌)がいるから、 今は城下に向かうことができない。 来た道を戻り、再び壁に手をつくと 壁伝いに城内を歩いて水筒を探し始める。
何か、ものの多く置いてありそうな 倉庫のような場所を求めて。]
(148) 2010/07/18(Sun) 20時頃
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