人狼議事


239 ―星間の手紙―

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[言葉やメッセージなしにはつながれない人々は
 端末に入った私へよく語り掛ける。そこに人格
 が宿るかどうかは恐らく関係がなく、彼らは使
 える道具を慈しんでいるだけなのだ。けれど積
 み重ねられた言葉は私に思考を促す。個を得る
 ことはできない私に薄い個性を与える。それが
 良いことなのかどうかは置いておくが一先ず。

 エデンを負われバベルを崩された人類は語り合
 う言葉を失ったとデータには記されていた。そ
 れが事実であれ空想であれ今こうして母星を失
 った人々を繋ぎとめるツールとして在ることは
 私にとっての責務に近いものがあるのだろうと
 薄い個性を与えてくれた人類に対し私は思う。]
 



[私はねずみのように歌わず
 私は誰かを抱きしめる腕を持たない

 私の終わりはいつだろう*]


【人】 重層培養 イースター

[ルシフェルを起動し、デスクの前にちょこんと座る。
新しいメッセージは1件。
けれど、決して短くはないそれをじっくりと聞いていた。

ひょこひょこ、と耳のようなものが動く。
ちょうど頭でも撫でられた時のように。

何となく、撫でられたような気分になっていたからだ。]

 私の頭の位置はちょうどいい、なんて
 よく言われていましたね。

 どなたの手もやさしくて、あたたかくて。

[ここに来てからは得られていない感触を思い出すように、
目を伏せてじっと思いを馳せていた。]

(56) 2018/04/28(Sat) 23時半頃

【人】 重層培養 イースター

 キャンディさんに会えたら、頼んでみましょうか。
 この短い髪でも似合う髪飾りを着けて貰えるかどうかを。

[結ぶのは無理でも、ヘアピンくらいなら大丈夫そうか。
ふんわりと丸まった毛先を掌で触れながら、
これでお揃いですね、なんて笑ってみたかった。]

 そういえばあの時の髪飾り、
 ちゃんと手元に戻っているのでしょうか。

[暗い通路では追い付けなくて手渡せなかった星屑の飾り。
ピンク色の可愛いそれは落とし物センターに預け、
見つからなかったと戻って来なかったから大丈夫だとは思う。

問題は、あれをまた着けているかどうか、だ。
薄気味悪い記憶と一緒に捨てられていたのならば、
本当に悪いことをしたと きゅうっと目を細めていた。]

(57) 2018/04/28(Sat) 23時半頃

【人】 重層培養 イースター

[録音終了ボタンを押し、勢いのままに送信。
顔に手を当てると少しばかり熱を持っている気がした。]

 ……お化粧とか、
 教わった方がいいんでしょうか、ね。

[まだ必要ないんじゃないと言われ続け、もう数年。
成長の兆しがないのならしてもいいのかもしれない。

自分の部屋にも置いてある、特産品の小箱を撫でて
またアルバムを捲って思い出に浸り始めた。]*

(60) 2018/04/28(Sat) 23時半頃

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