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ああ、君も、来てくれればいいのに。
[長い金髪、滑らかな肌。
それらは欲望に汚れてしまっている。]
【人】 道案内 ノックス…っ…。 (3) 2013/03/26(Tue) 01時頃 |
【人】 道案内 ノックス…おやすみ。 (5) 2013/03/26(Tue) 01時頃 |
[目を真っ赤に腫らしたまま、頑是無い足取りで薔薇の木の下、
暗い夜空に艶やかに香る花…ブレンダを見る。
蔦絡むような二人の秘め事はただその視界に納めるのみ。
熱に浮かされすぎてぼんやりした頭は2人がしていることがなんなのか、上手く整理もできなかったよう
サイモンが去った後、肌を晒すブレンダに手を伸ばし]
お前は、俺を愛してくれる?
[「あいしてくれる?」それは酷く空ろに響く。
まぐわいだけを「あいする」というのなら、と。
伸ばした腕は彼の上半身を抱き寄せて。
髪や肌、触れる手はいとおしむようであって、どこか舐めるようでもあって。
けれど指の芯は冷えていて]
大事なもの、汚したくないんだ。
お前は替わりに汚れてくれるかい。
熱くて、とても、辛くて 苦しい。
[頭の中を埋めるのはあの褐色の彼。
目の前にいるブレンダの持つ、白い肌と金色の髪。
ブレンダがヤニクに重なるべくもなく
髪を撫ぜて、唇を交わし。そのぐったりした体に構わず
また自分の熱を彼に。
労わりも思いやりも、ブレンダに向けながら
それは全て脳裏に浮かぶ別の人へ
口の動きだけで呟く名前も、ヤニクのもの
没頭する熱は確かにブレンダの体に溶け込むのに]
[薔薇の木の下。
サイモンとの情事のあと。
激しいまぐわいのあと、軋んだ身体。
だけど、その新緑の眸は、輝く。]
ああ、サイラス……。
うん、こちらにおいで。
[細い手首はゆるり宙を踊る。
見ていた彼を引き寄せるように。
彼がうつろな眸で、狂おしさを訴えれば、眉を垂らし、
だけど、同時に微笑んで……。]
ああ、可哀想に……。
大丈夫、僕は君をわかってあげられる。
そう、君が思うように愛してあげる。
[身体だけで、薔薇は構わない。
薔薇は、悦びに満ちた香りを放ち、サイラスの髪をほぐすように、頭を抱いた。]
大丈夫。僕のことはいくら汚してくれても構わない。
いや、それが僕の悦びなんだよ。
君は与えてくれているんだ。
[薔薇は性急なサイラスの手や、唇、そして、身体自身を受け止めて、
重みや激しさにシルヴァ自身の身体は悲鳴を上げ始めていても、構うことはない。
既に体液で濡れた身体に、新たな体液、それが白であっても赤色であっても、
薔薇は、彼の悲しみをも、欲望の糧に、
指先を冷えた指先に絡めた。]
そう、愛して……。
激しく……
君を僕はわかってあげられる。
だから、君も僕を……。
[やがて、言葉を紡ぐ余裕がないほどに、ただ、絡み合う蔦となり、
息の音、水の音、肉のぶつかりあう音、それらの悲鳴。
月明かりは、残虐照らし出し、そして果てても、まだ、夜は明けない。]
【人】 道案内 ノックスん…。 (15) 2013/03/26(Tue) 10時半頃 |
【人】 道案内 ノックス[―空には‘満月’が煌々とその存在を示していた。] (16) 2013/03/26(Tue) 11時頃 |
【人】 道案内 ノックス[ロシェとはどんな話になっただろう。 (17) 2013/03/26(Tue) 11時頃 |
いっておいで。
眠りの仔猫。
僕の愛おしい片割れよ。
[指のふしに絡めた彼の髪が解けると同時に、
新緑は一瞬、寂寥を滲ませ、
かくり落ちる腕は地に落ちた。]
…片割れ、俺が?
[それは薔薇を受け入れたこと。
言葉に抵抗はない。
離れる間際、指を絡めてキスをした。
あいしてるよ、と言葉は吐息に溶かす。
きっと人とは違う意味で
蒼い目はやはり秋月の湖水]
…薔薇の…名前……
[夢のなかに呟く。
そういえばキティと呼んできた薔薇の名を知らない。
ブレンダじゃない。それはどこかわかっていた]
お前の、名前。
[問いの形にならない問い]
ヤ……
[大事な彼を呼ぶ声は薔薇の香に沈む。
恋焦がれる感情も、大事にしたいと思うものも
薔薇がただ脳裏に、胸裏に。満ち満ちて]
[薔薇は、隙間があれば、
サイラスにも入り込むだろう。]
名前?
名前など、おまえがつけたいものでもつけるといい。
いや、それもどうか。
片割れよ。
僕の名前はおまえの名前。
おまえも、もう…・・・。
[薔薇の吐息はサイラスを眠らせようとするだろう。]
もう……?
[意識は殆ど塗りつぶされて。
ただ彼への思慕だけが僅かに意識を保つのみ
水泡のように]
彼、だけは……
[汚さないで欲しい。
懇願に近い声も、薔薇には一笑に付されるに留まろう]
おねが……だ、から……
[かすれて泣きそうな。子猫が懸命に鳴く声はか細い]
特別かい?
僕は、君の願いはきくよ。
彼を汚したくないのなら、
君が、彼に手をかけないことだ。
[薔薇は、言葉ではそう、安心させるように。]
シルヴァは、彼には、ヤニク…には、手を出さないようにしよう。
[薔薇は、かさりかさりと、
小さく笑うような音を……。]
[ああ、人間の欲は、そんなにも、扱いやすく、そして、
矛盾めいて美しい。]
大事……特別……、なんだ
俺が、ヤニクに…?
[途切れ途切れの声、だけど、ヤニクの為なら。
眠ってしまいそうな甘い感覚の中で
懸命に自我をつなぎとめる]
…約束……
[手を出さないという言葉に縋るような声]
そう、や く そ く するよ。
彼は綺麗なまま、
そして、君は、その欲は僕や、別の誰かで満たすといい。
[縋るような声に、確かにと。
ただ、薔薇は思っている。
それが、本当に、彼らのためになるのかどうか、と。]
[欲を他の誰かで。その響きにどくりと胸が鳴る。
大事な彼以外なら誰でもいい。熱を冷ましてくれるなら。
どこか壊れた頭はただただ、大事な人を汚したくないと
それだけを願う
慈愛のようなあの人が汚れないなら、それで]
【人】 道案内 ノックス[寝ぼけまなこのロシェに悪いなと思う余裕はなく。 (69) 2013/03/26(Tue) 22時頃 |
【人】 道案内 ノックス[廊下でヤニクと出会えば話をしたが、結局は何も答えが出ないまま。 (71) 2013/03/26(Tue) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックス[そして遠目に見えたのは、 (72) 2013/03/26(Tue) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックス…は…。 (73) 2013/03/26(Tue) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックス…何か、飲んで…。 (79) 2013/03/26(Tue) 23時頃 |
【人】 道案内 ノックス― 厨房 ― (88) 2013/03/26(Tue) 23時半頃 |
[薔薇の空気をその身に感じる。
情事の艶と衣擦れの音。
金と銀の髪が交わる影を、眠る猫はぼんやりと感じる。
流れ込んでくる熱に、まるで自分が犯されているような感覚を持ちながら。
そして、ヤニクを抱いて、ヤニクに抱かれる夢を見る。
きっと幸せだろう。熱に浮かされるままに求められるのは、と*]
【人】 道案内 ノックス[コーヒーを飲む終える頃には、心も熱も鎮まってきていた。 (112) 2013/03/27(Wed) 08時頃 |
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