人狼議事


146 demi-human... 『亜人の住まう街で』

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[ 扇の下は  口が緩みて 

 流れるヒトガタは 『影の濃うモノ』へ
 離れても 念が伝う

 扇のしたの桜色は 言の葉をつむぎ ]

  なあ、 汝は誰や

[ 飛ばせば 根源へ届くやろか
  それとも 別の糸に吸い寄せられ
  『他所へ』結ばれるやろか

  声がゆかずとも 
  『正体』くらいは知れりゃあいいけれど**]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/01/11(Sun) 05時頃


―沈められた記憶の欠片―

[わたしはその日、はじめて戦場に立ちました。
それはまだ、戦火が勢いを増すまえのこと。

わたしは人を殺して殺して殺して、殺して。
たくさんの"人間"を殺しました。
そうすれば、おとうさんとおかあさんがほめてくれると思ったからです。

そうしていくつもの屍を越えて、意気揚々と帰路につきました。
人を殺した分だけ、ふたりがほめてくれるものだと、そう信じて。

――嗚呼、けれど。
帰宅したわたしを待っていたのは、とっても冷たくなった、ふたりの"器"。
話しかけても、触れてみせても。
返されるのは、ただおもい沈黙だけ]


["お父さんとお母さんは勇敢に戦ったよ"

そう言ったのは、誰だったでしょうか。

"人間を恨んではいけない。彼等はただ生きようとしただけなのだから"

そう言ったのは、誰だったでしょうか。

"人間と仲良くするんだよ。そうしないと、君も――"

……嗚呼、嗚呼!
やめてください。そんなキレイゴトは聞きたくありません。
おとうさんも、おかあさんも。あいつらに殺されたのに。あいつらが、わたしをひとりぼっちにしたのに!

それならば、この怒りは、哀しみは。どこにぶつければいいと言うのでしょう。
どろどろと湧きでる、このほの暗いこの感情は、一体どうすれば、]


["――全て、忘れさせてあげよう。君が誰とでも仲良くなれるように"*]


[自分に無い記憶が残る
ふと、こちらを見ては逃げまとう人

誰だろう。全く知らない。人間なのか亜人なのかすら

『汝は誰や』と聞かれれば、ふと動きを止める]

 ……………。

[誰だろう。この声は

“全く知らない声”だ]

 俺…。俺は……

[声にならない声を
それはきっと、音としてではなく、どういうわけか意思だけが伝わって]


 怒り、憎しみ、嫉妬、それから――

[ふと、1つの光景がフラッシュバックする
とある1つの研究室。ビーカーやフラスコ。この時代のものとは思えない、魔術の勉強をしているかのような。そんな場所

そこに広がる、死体の山と大量の血液]

 ――殺意


[かつて、不死になろうとした者が居た
それも1人や2人では無く、多数

かつて、不死になった者が居た
それは、たった1人

不死になりたい者は、不死を羨み、不死を殺して、人権などそこには無く殺して殺して殺して
時には麻酔の無いまま腹を掻っ捌いて肉を喰らおうとされた事もあった

不死を殺そうとする者も居た
それは毒薬を作ったり、それを飲ませたり。武器の試し切りもしてきた


――どれも、結果は無
何事も無かったかのように。自分は蘇り、残ったものは自身の痛みだけ]

 ……一度、死んでみてはどうでしょう
    生きていれば、不死になれていますよ


[そう言って、何度も殺されて、何度も殺した
結局最後まで死んでも生きているのは自分ただ1人で]

 仲間も居ない
 友達も居ない
 家族も居ない
 親戚も居ない
 親友も居ない
 恋人も居ない
 寿命も無い
 ただ、永遠に死ねないだけで

     ――死ねるなんて羨ましいじゃないですか

[生気の無い瞳で屍にそう吐き捨てて
死ねるなんて、仲間が居るなんて、寿命があるなんて。なんて羨ましいんだ
そんな、人間が。ただ憎い。他の亜人も、死ねるものは皆。自分の意思で死のうと思えば死ねるのだから

――羨ましくて、憎い]


 知り合い、か

[遠くへ行くクリスを見送ってポツリと
あぁ、馬鹿らしい。そんなもの居たっていつかは死ぬのに

結局みんな死んでいくのに]

 おやすみなさい

[他人事のように
自分には関係無いように

事実、関係無いのだから]


 人間の子

[フードの男を見送った所でふと、その先を見る
あぁ、自分にもああいう時期があった。と

元は人間。気が付いたら亜人。人にも亜人にも受け入れられない
もしも彼がそんな人生を歩むのだとしたら、自分と同じになるのだとしたら]

 …まさか

[そんな事はあり得ないだろう
不死身がそう何人も居たら、世の中は崩壊してしまう

そう、いつだって自分は孤独のままで良いんだから]


[ 予想よりも深い陰は “音”でなく
  強き意思となりて 堪えるに耐えられず

ひゅう と ヒトガタは闇に濃くなり狐のもとへ還る
その響か 憎悪は波紋のように転がり

思わず 零れるは 惑う本心のひとつ**]


[いいえ、いいえ。
優しくなんてありません。
わたしだってこころの中では。人間なんて消えてしまえばいいと、そう思ってるのですから。

――嗚呼、いいえ。
人間、だけじゃなくて。
いっそ、全て消えてしまえばいい、と。
なにもかもわたしごと、消え去ってしまいえばいい、と。

くらいくらあい気持ちは、何かに同調するように。
全てを拒絶したくなるような、この気持ちは。
どことなく、まっしろな狐さんを思い出します]


 …うん

[忍び寄る影
記憶に無い記憶
それから、見える蜥蜴人]

 あれは、俺だ

[不思議と何も感じない
噂ほど怨念とも思えない
ただ当然のように
当たり前のように
さながら、何も無かったかのように]

 なんだ――

[知ってしまった、気付いてしまった
無感情だと思っていたのに、そうではなかったと。死ねる者を、妬んでいたんだと
わかった所で止められない]


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