171 獣[せんせい]と少女
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―鐘楼―
[早朝。 まだ暗いうちに、こっそりベッドを抜け出して。 星明かりを頼りに、がっこうの中を歩いてゆく。 目指すのは、敷地内でどこよりも空に近い場所。
灯も持たず、闇の中を手探りで 上へ上へと螺旋を描き、祈りの堂の塔を上る。
10の月の、はじまりの、 その最初の光を目にするために。
辿り着いた鐘楼の、窓の傍に静かに立って、 爽やかな秋の風を受けながら、地平を見つめる。]
(40) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[山際が、薄紫に色付いて。
あぁ。今年も、また。 10番目の月が来た。
去年と変わらない時間に、 去年と同じような朝焼け。 ……けれど今年は、少し違う。
みんなと過ごす、最後の日々。 がっこうを出るまで――残された時間は、あと僅か。]
(41) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[完全に陽が顔を出すまで、 この場所で過ごしてきた10年に想いを馳せた。
一緒に成長してきた少女達のこと。 多くを教えてくれた先生達のこと。
瞳を閉じれば、みんなの顔が脳裏に過って たくさん、たくさんの想い出が溢れてくる。]
(42) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[けれど、 突然鳴り響いた大きな音に驚き、物思いから覚めて。>>35 ようやく目を開け、いつものように鐘を鳴らし始めた。
今日は、特別に13回。 10年間共にあった先生と少女、一人一人のために。]
―――……おはよう。
[一年前のようには、叫ばずに。 呟くように小さく、けれど決意の色を乗せ、 “はじまり”の言葉を口にしよう。
……今日という日が始まれば、もう。 いつ、誰が旅立って行くか、わからないから。]**
(43) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 02時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 21時頃
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―まなびや入口―
〜〜〜♪
[小さく鼻唄を歌いながら、学び舎への道をゆく。 昔なら、鐘を鳴らしてすぐ居住棟へ向かったのだけれど、 それも半年前までのこと。
旅立ちの日を意識するようになってから、 一人でもちゃんと起きられるように、って。 そう思ったから、時々こうして、遠回りする。]
ヴェラせんせー! おっはよー!!
[学び舎の正面に差し掛かったところで、 野菜畑の近くをゆったり歩く人影を見つけて。>>67 大きな声で挨拶をして、傍へと駆けた。]
(70) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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[ゆっくりとした返事に、決して飾り気はないけれど、 その朴訥さゆえに、真っ直ぐな想いが窺えて。>>72 だからヴェラとの会話は時折、こそばゆく感じる。
毎朝早く起きるのも、色々と騒がしいのも、 この数年の間にすっかり見慣れた姿だろうから、 今さらそれを褒めてくれる人なんて、そう多くない。
当たり前になってしまったことでも、 いつもと同じことでも、褒めて貰えるのは嬉しいのだ。
何度も、何回でも、長所を見つけて優しく伝えてくれる。 朝一番、最初に見つけたのがそんなヴェラだったから、]
(75) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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ふふん、このあたしが緊張? あるわけないよー!
だってあたしは外の世界、楽しみだもの。 早く裾野の街に降りて、 色んな人と、たくさんお話しするの!
[触れるとちょっと冷たいけど、心を温めてくれる彼。 顔を見ればいつでも、ほっと安らいだ気持ちになれる。
がっこうを離れる不安も、みんなと別れる寂しさも、 鐘楼で感じた想いはどこか、吹き飛んでしまって。
だからいつものように元気いっぱい、強がりを口にした。]
(76) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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[それでも次いで口にした言葉には、甘えが見え隠れ。]
ね、せんせ。 今日はちょっと、のんびり戻りたい気分なの。
でもあたしってほら、せっかちじゃない? 自分の足で歩いたら、きっと早く着き過ぎちゃう。
だから、……
[悪戯っ子の笑みを浮かべて、真っ直ぐ両手を伸ばす。 もう少し、温かなこの時間が続けばいいなって。
抱っこやおんぶを強請るような歳ではないけど、 見ている人の少ない早朝、これくらいは許されるだろうか。]*
(79) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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[高揚した気持ちのままに、手を繋いでスキップ。 といっても、殆ど縦に跳ねるような形だけれども。]
ねぇ、チビとノッポは、畑に行っちゃった? 一緒に散歩したら、きっと楽s……
[いつだか勝手に泥人形につけた、安直な名を口にしながら、 辺りを見渡せば、パティシアの姿が飛び込んできて。>>82
ちょっぴり恥ずかしくなって、語尾は尻すぼみ。 誤魔化すように目を逸らして、言い訳一つ。]
(98) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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おはよう、パティシアせんせ!
あたしったら、こんな時間からお勉強してるの。 …どう?いつもと違って真面目でしょ?
[決して視線を合わせようとしなかったから、 どう見ても嘘ついてるってばれてしまうのだけれども。 ね?とヴェラにも同意――もとい助け舟を求めた。>>87]
(99) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 22時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 00時頃
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な、何の勉強って…、見たらわかるでしょ? ヴェラせんせいと、えーっと、
[パティシアの思いがけない追及に、>>106 肝心の内容を考えていなかったから大慌て。
誤魔化しながらヴェラに送った目配せが功を奏して いつの間にやら、足元には二体の泥人形が。>>107
タイミングの良いアシストに感動しながら、 繋いだ手にキュッと力を込めて、感謝を伝える。]
(164) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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……そう、つまり。 ほら!こういうこと!
[どうでしょう見てごらんなさいと、 胸を張ってチビとノッポを指し示すけれど。 自分の力で作ったわけでないので、何とも残念。
これ以上追及されませんようにと祈りながら、 もし振られたら、ヴェラの力を借り自分自身で、 これまでの勉強の成果を示さなければならないかも。]*
(166) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 01時頃
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[祈りも虚しく、“勉強の成果”を促されるのは、 恐らくこの嘘がばれているからだろうと思いつつ>>214]
うーん、他のこと…? そうだなぁ。
[ちらりと足元へ目をやれば、泥人形達と目が合った。 ……ような、気がする。
少し悩んだのち、ひそひそと彼らに耳打ちする。]
(227) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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……うん。これで良し!っと。
じゃあ、チビ、ノッポ、後は頼んだ! いってらっしゃい!
[二言三言囁いたのち、頑張れ!と応援しながら 祈りの堂に向けて、泥人形を送り出した。
彼らが視線を交わしたり、 実際に音を聞くことはないはずだけど。 口に出す方が上手く指示を出せる気がして 普段から、好んでこういった形を取っている。]
(228) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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それじゃ、せんせい。 お勉強の成果は、後のお楽しみ!
もう用意できてる時間だし、ごはん行こ? 朝食の後で、大広間に集合ね。
[クスクスと笑いながら、 もう一方の手をパティシアに差し出した。]*
(230) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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[ヴェラとパティシアに片手ずつ引いてもらいながら、 ゆっくりと食堂へ歩いてゆく。 先生二人を独り占めだなんて、なんとも贅沢な時間だった。
けれどいつまでもそうしているのは気が引けるし、 朝食の準備を少しくらいは手伝わないと。]
ふふふ、朝ごはんの後が楽しみ! また後でね、せんせい!
[泥人形達が上手く動いてくれるか、 少しドキドキしながらも、笑みを浮かべて。
食堂に着けば準備のために、別行動を取っただろう。]*
(253) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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―回想・生誕祭―
[毎年、10番目の月になると、 裾野の街では、盛大に祭りが行われる。
がっこうから出たことのない少女達には、 それがどんなものか、想像するしかできないけれど。 だとしても10番目の月は、自分達にとっても特別な月。
一つ、歳を重ねたことを祝って、 ささやかではあるけれど、がっこう内でもパーティーを開く。]
(255) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[会場となるのは毎年、祭壇のある大広間。
祭りでは美味しいものが出るというから、それに倣って みんなの大好物をたくさん作り、テーブルに並べる。
ヴェラの手入れしている畑から採れた野菜、 パティシアの恩恵で大きく実った甘い果実、 少女達が交代で世話した鶏や、その卵など。
料理の上手なブローリンやクラリッサを中心に、 普段は厨房に入らない先生まで巻き込んで、 てんやわんやしながら、準備した年もあったかな。]
(257) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[祭壇の傍には、大きな箱や紙包みが積み重なっている。 裾野の街の人々が運んでくれたプレゼント。>>0:#7
モスキュートの魅せる幻影で、厳かな広間は華やかに。 みんなで美味しい料理を食べて、 ミツボシが歌を唄って、泥人形が愉快に踊る。
パティシアの披露する豊穣を祝う剣舞に、 淡い光で素敵な演出をしてくれたブローリン。
それがあまりにも美しかったから、 踊り方や光の出し方を教えて!と頼み込んでみたり。
たくさん笑って、たくさん甘えた、 キラキラとした過去の想い出、秋の一幕。]**
(259) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 22時半頃
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―食堂―
[もう殆ど準備の終わっている様子を見れば、 残された皿の配膳を手伝いながら、 すれ違う皆に、おはようと声をかけていく。
ふと、アヤワスカの姿が見えないことに気付いて、 またお寝坊かと、思わず笑みが零れる。>>323
いつものように部屋を訪れて、 ぎゅっと抱きしめ、起こしてあげても良いけれど。 席を立つエフの姿が見えたから、>>317 こっそり見つからないよう、後を追った。]
(350) 2015/10/10(Sat) 19時頃
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[エフが部屋に入るのを確認してから、 足音を忍ばせ、廊下の角を曲がる。
そのままアヤワスカの部屋近くまで寄って、 壁に背をつけ、聞き耳を立てた。 甘えん坊の彼女が、何を言いながら起きるのかなって。 もし寝惚けたままだったら、驚かしてやるんだ。
ずっと隠し事には気付けなかった単純なあたしは、>>322 ちょっとした悪戯心で、そんなことを考えていた。]
(351) 2015/10/10(Sat) 19時頃
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[あたしにとっては、アヤワスカが寝坊するのも、 起こしに行くと甘えて抱きついてくるのも、 毎日繰り返される、日常の一幕に過ぎなくて。
まだ寝たいとねだる子を無理に起こして回るから、 煩いと思う子もいたかもしれないと、 時折、考えることもあるほどだった。
隠れん坊の上手いアヤワスカは、心を隠すのも上手かった。 あの朝のお迎えが好きだったなんて、知らなかった。>>323 10才の誕生日が来なければいいと思っていたなんて、>>322
――だって、
だって、あたしは。早く外に出たかったから。 みんなも同じだと、そう思い込んでいたのかも。]*
(352) 2015/10/10(Sat) 19時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 19時半頃
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―鐘楼から見えた世界―
[元より、外の世界には興味があった。
がっこうは決して狭くはないけれど、 ずっと変わらない風景は見飽きてしまったから。
初めて鐘楼に上った時も、 高いところなら、もっと色々見えるんじゃないかと そんなことを思い付いたからで。
眼下の街、遠くまでずっと続く地平―― 外の世界には面白いものが色々あるよって、 教えてくれた先生達の声が、脳裏を過った。]
(353) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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[外にはもっと多くの人がいて、 触れたことのないものがたくさんあって、
…全て見るのは叶わないだろうと、知った瞬間だった。
街に向かって、聞こえますかー!と叫んでみたけれど、 当然、返事など返ってくるはずもなくて。
もっと声が大きければ、会話できたのかなとか。 空を飛べたら一瞬で、会いに行けるのかなとか。
そんなことばかり、考えていた記憶がある。]
(354) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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[自分の命が短いことは知っている。 十の歳まで、外に出れないことも。 会える人や物事が、限られていることも。
だから、あたしはここにいるよ!って、 少しでも、遠くの人に存在を知って欲しくて、
――その日から、鐘を鳴らすようになった。]
(355) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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[この声が届かなくてもいい、 空が飛べなくても構わない。
鐘の音に乗せて。或いは他の方法で。 誰かに、何かを届けたい。
……それが、今のあたしの願い。]*
(356) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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―回想・命と引き換えに―
[外に出たいと強く思うが故に、 その気持ちが、焦りに変わった時もあった。
きっかけは、クリスマスの小鳥が死んだ時。>>271 怪我を治してあげたら部屋に遊びに来るようになったと そんな話を、聞いてはいたのだけれど。
――命を代償に、治療する。
この鳥のように、怪我を治すことで寿命が縮むなら…]
(358) 2015/10/10(Sat) 20時頃
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[ある日の、のんびりとした午後。 物見小屋で風に当たりながら、エフに尋ねたことがある。]
ねぇ、エフせんせい。 せんせいの力は、命を使うって本当?>>0:515
[小さい頃から、何度も怪我をして。 その度に手当てしてもらったことを思い浮かべながら。
怪我を治すのに、どれほどの命が必要なのか。 酷い傷なら当然、命もたくさん使うのだろう。
なら、何度も治療してもらったあたしは、 ――…どれくらい、命を使ってしまったの?]*
(359) 2015/10/10(Sat) 20時頃
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―現在―
[暫くアヤワスカの部屋の前で、 聞き耳なんて、立てていたのだけれど。 その途中でふと、気付いてしまった。
寝惚けた彼女を驚かせてやるつもりだったけど、 …本当は、ちょっと。寂しかったんだって。
甘えた声で二度寝に誘ってくれるアヤワスカを、 朝一番に抱きしめていたのは、大抵あたしだった。
けれど、もう。 ここを出たら、そんな朝は来なくて。 あなたの隣にはきっと、 今みたいに、先生の誰かがいるんだね。]
(377) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[頭では理解しているつもりだった。 でもきっと今日、部屋に押し入らなかったのは、 心の何処かで、薄々感じていたからかもしれない。
特別と思っていなかったこと。 みんなと過ごした、10年間。 それが終わってしまうということ。
――明日、あなたがいない。
ずっと外に出たいと思っていたのに、 …寂しがり屋の甘えん坊は、あたしだったんだ。]
(378) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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